モデルの実行

モデルを構築し、すべてのプロセスが有効であることを確認した後、モデルは実行可能な状態になります。 モデルは ModelBuilder で 1 ステップずつまたは全体を実行するか、[ジオプロセシング] ウィンドウからジオプロセシング ツールとして実行できます。

ModelBuilder でのモデルの実行

モデルを ModelBuilder で実行する場合は、モデルを編集用に開いて、ModelBuilder ウィンドウで実行します。 単一のツール、一連のツール、またはモデル全体を実行できます。

  • 単一のツールの実行 - 単一のツールを実行する場合は、モデルでツールを一度に 1 ステップずつ実行できます。 該当するツールを右クリックして [実行] を選択します。
  • 一連のツールの実行 - 他のツールに依存しているツールを実行すると、そのツールまでのすべてのプロセスが実行されます (チェーン内のツール以前にある実行可能プロセスも実行されますが、チェーン内の後続プロセスは実行されません)。 該当するツールを右クリックして [実行] を選択します。
  • モデル全体の実行 - ModelBuilder のリボン上の [実行] ボタン 実行 をクリックすると、実行可能な状態にあるすべてのツールが順番に実行されます。 すでに実行されているツールは再実行されません。モデルでは、まだ実行されていない最初のツールから実行されます。

    また、モデル内の任意の場所を右クリックして [実行] を選択することもできます。

実行中のモデル

実行準備ができていない (無効の) モデル プロセスを個別に実行しようとすると、実行不能のプロセスであることを示す警告メッセージが表示されます。 モデル全体を実行しようとしたときに、モデルに実行不能のプロセスが含まれている場合は、実行可能なプロセスが順番に実行され、準備ができていないプロセスは実行されません。

モデルが実行されると、モデル メッセージが表示されます。 実行中のモデルをキャンセルするには、[キャンセル] ボタン キャンセル をクリックします。 ModelBuilder のリボン上の [メッセージ] グループにある [開く] ボタン 結果フォルダーを開く を使用して、メッセージ ウィンドウをもう一度開くことができます。

ツール エレメントは、処理の実行中に赤色で表示され、実行が正常に終了すると、ドロップ シャドウ付きの黄色に変わります。 ツールの実行に失敗した場合は、ツール エレメントが赤色のままになります。 エラー メッセージを表示するには、実行に失敗したツールを右クリックして [メッセージ] を選択します。

モデル全体を再実行するには、ModelBuilder のリボン上の [実行] グループにある [検証] ボタン 整合チェック をクリックします。 これで、モデルが実行可能な状態になります。

注意:

ModelBuilder で実行されたツールは、プロジェクトのジオプロセシング履歴に保存されません。

モデルのメッセージ

モデルを実行すると、進行状況ウィンドウに、結果に応じて異なる色とシンボルを示すステータス バーが表示されます。

  • 緑色と [成功] シンボル Success - モデルは、エラー メッセージや警告メッセージが発生することなく完了しています。
  • 黄色と [警告] シンボル 警告 - モデルは警告メッセージが発生した状態で完了しています。
  • 赤色と [エラー] シンボル エラー - モデルは失敗しています。

[情報] タブ、[警告] タブ、[エラー] タブをクリックすると、詳細を確認できます。

メッセージ重要度説明

情報メッセージ

情報メッセージは、ツールの実行時に返される実用的な情報です。 情報メッセージには、ツールの進行状況、開始または完了した時間、出力データの特性、ツールの結果などの情報が含まれます。 情報メッセージは、問題があることを示すものではありません。

警告メッセージ

モデル内のツールに問題が発生している可能性がある場合、または予期しない結果になる可能性がある場合に、警告メッセージが表示されます。

Error message

エラー メッセージは、モデル内のツールの実行を妨げた重大なイベントを示します。

モデルのメッセージ

マップへ追加

ModelBuilder ウィンドウでモデルを実行している場合、出力データ変数を右クリックして [マップへ追加] を選択すると、マップに出力データセットを追加することができます。 ツールがすでに実行されている場合は、データがマップに追加されます。 ツールがまだ実行されていない場合は、ツールの実行が終了した後で、データがマップに追加されます。 レイヤーを容易に管理できるよう、[コンテンツ] ウィンドウに表示された専用の [ModelBuilder] グループ レイヤーの下に出力が追加されます。 レイヤー名には、[ModelBuilder] 変数の名前と値の両方が含まれます。

マップへ追加
注意:

ModelBuilder グループ レイヤーへの出力の追加を無効にするには、[出力をモデル フィーチャ レイヤーに追加] オプションをオフにします。

ジオプロセシング ツールとしてのモデルの実行

モデルはツールボックスにジオプロセシング ツールとして保存されます。 ジオプロセシング ツールと同様に、モデル ツールを [ジオプロセシング] ウィンドウで開いて実行できます。 モデルが保存されたツールボックスを特定してダブルクリックするか、右クリックして [開く] を選択します。 モデル ビューがすでに開いている場合は、ModelBuilder のリボン上の [モデル] グループにある [開く] ボタンをクリックして、[ジオプロセシング] ウィンドウでモデル ツールを開くこともできます。

ModelBuilderモデル パラメーターとして設定された変数はツール ダイアログ ボックスに表示され、入力および出力のデータセットと値を指定することができます。 ツール パラメーターのラベルはモデル変数の名前と同じになり、パラメーターのデフォルト値はモデル変数と同じ値になります。 ツール パラメーターの順序や、フィルター、依存性、カテゴリーなどのパラメーター プロパティーは、モデル プロパティーで制御できます。

注意:

モデル ツールを実行した後、モデル パラメーターとして設定したモデル出力だけがマップに追加されます。

注意:

ジオプロセシング履歴には、モデル ツールのエントリが 1 つ追加されます。 モデル ツールで実行された個別のツールは、ジオプロセシング履歴に追加されません。

ジオプロセシング ツールの実行の詳細