Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。
測定位置の値には、統計的に定量化可能であるが既知の特定可能なプロセスによっておそらくは説明できない方向的影響が含まれることがあります (「方向的影響の考慮」を参照)。 このような方向的影響のことを異方性と呼びます。 異方性は、方向に応じてサンプルの距離が変化するかどうかを解析するときに使用します。 角度許容値は、バンド幅に達するまでに近接するポイントが含まれるか除外されるかを決定する角度です。 バンド幅は、セミバリオグラムでプロットされるポイントのペアを決定する際の検索の幅を指定します。
ビンの中のポイントは、互いに一定の距離と方向の範囲内にある位置のペアです。 指向性ビニングは、概念上、グループ化のプロセスにおいてプロットするポイントのペアを絞り込む作業、あるいはすべてのペアをプロットし、グラフの特定の方向を表す部分だけを考慮するものと考えることができます。 以下の図では 90 度の指向性ビニングが表され、バンド幅が 5 メートル、角度許容値が 45 度、サンプル ポイント (青色) からのラグ距離が 5 メートルとなっています。
サーフェス上の各サンプル ポイントについて指向性検索が繰り返されます。 以下の図は、3 つのポイントの指向性ビニングを示しています。
これらのペアが共通の距離と方向に従ってビニングされ、ビンが平均され、ビンごとにペアの平均がセミバリオグラム グラフにプロットされます。 セミバリオグラム サーフェス上のセルの中心が検索方向に含まれる場合に、ビンはセミバリオグラムにプロットされます。