Image Analyst ライセンスで利用できます。
注意:
このチュートリアルには、ArcGIS Pro 3.0 以降と ArcGIS Pro 向け ArcGIS Image Analyst エクステンションが必要です。 ArcGIS Pro 3.0 以降または Image Analyst エクステンションがない場合は、21 日間無償トライアルをご利用ください。
ArcGIS Image Analyst エクステンションの一部として、ArcGIS Full Motion Video では地理空間対応のビデオを ArcGIS Pro で表示し、使用することができます。 このチュートリアルでは、ArcGIS Pro のビデオ プレーヤーを使用して、ビデオ プレーヤー表示またはマップにポイントを追加する方法を中心に説明します。
ArcGIS Full Motion Video の機能の詳細
このチュートリアルでは、ワイオミング州シャイアン近郊の高速道路を走行する車両がセミトレーラー (ビッグ リグとも呼ばれる) を追い越すすべてのポイントをマークし、フィーチャを作成する方法について説明します。 セミトレーラーには重要な貨物が積載されているので、安全に輸送されていることを確認します。
ArcGIS Pro プロジェクトにビデオを追加し、Image Analyst エクステンションがある場合は、タブと対話形式のウィンドウが自動的に開くので、プロジェクト内で直接ビデオ データを操作できます。
視覚化とビデオからのエクスポートで使用できるツールやオプションに慣れていない方は、チュートリアルを実施する前に慣れておいてください。
まず、このチュートリアルで使用するサンプル ビデオをダウンロードして展開します。
ビデオを開く
ArcGIS Pro のプロジェクトにビデオを追加するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro を開き、ArcGIS Online または必要であれば ArcGIS Enterprise の認証情報でサイン インします。
指定ユーザー ライセンスを所有している場合は ArcGIS Pro を使用するにはサイン インする必要があります。 すでにサイン インしている場合は、ArcGIS Pro のランディング ページ右上隅にユーザー名が表示されます。
単独使用ライセンスまたは同時使用ライセンスを所有している場合、ArcGIS Pro をデスクトップ専用のアプリケーションとして使用するためにサイン インする必要はありません。 コンテンツをポータルで共有したり、ポータルからコンテンツにアクセスしたりする場合は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise の認証情報を使用してサイン インする必要があります。 たとえば、このチュートリアルのプロジェクト パッケージを開く場合にはサイン インが必要です。
- ArcGIS Pro を開いたら、[設定] > [ライセンス] の順にクリックします。
[ライセンス] ページが表示されます。
- [Esri エクステンション] で [Image Analyst] を開き、[ライセンス] に [はい] と表示されていることを確認します。 [いいえ] と表示されているが指定ユーザー ライセンスがある場合は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 管理者にライセンスの有効化を依頼してください。 単独使用ライセンスを使用している場合は、エクステンションの認証方法をご参照ください。 ライセンスを確認後、上部の戻る矢印をクリックしてランディング ページに戻ります。
- [空のテンプレート] リストで [マップ] を選択し、マップ テンプレートでプロジェクトを作成します。
- [名前] ボックスに「FMV Player」と入力して [OK] をクリックします。
プロジェクトが開き、マップ表示に World Topographic ベースマップが表示されます。
- マップ ビュー上部のリボンで [挿入] タブをクリックし、[フォルダーの追加] をクリックして、チュートリアル データをダウンロードした場所を参照します。
- [FMV_Tutorial] フォルダーで選択し、[OK] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウで [フォルダー] > [FMV_Tutorial] > [ビデオ] の順に展開して、フォルダーにリストされているビデオ ファイルにアクセスします。[コンテンツ] または [カタログ] ウィンドウが表示されていない場合は、リボンの [表示] タブをクリックし、プロジェクトに表示するウィンドウを選択します。
- [Truck.ts] ファイルをプロジェクトのコンテンツ ウィンドウにドラッグします。結果として次のような状態になります。
- Truck ビデオが [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン ビデオ] に追加されます。
- Truck ビデオが読み込まれたビデオ プレーヤーが自動的に開きます。
- [スタンドアロン ビデオ] タブと [プレーヤー] タブを含む新しいコンテキスト タブ セットがリボンに開きます。 各タブには、プロジェクトに追加したビデオ データを操作するために必要なツールが含まれています。
ビデオのアノテーション フィーチャの操作
ビデオ プレーヤー ツールを使用すると、ビデオとマップ上にポイント、ポリライン、およびポリゴン アノテーションを作成および表示できます。 [フィーチャの表示] ツールでは、ビデオで関連付けられたマップからフィーチャを表示できます。 フィーチャを作成する際は、Z 値ルールに従うことが重要です。
ビデオのアノテーション フィーチャを操作するには、次の手順を実行します。
- ビデオ プレーヤーの再生ボタンをクリックしてビデオを再生すると、数台の車がトラックを追い越すのがわかります。
ビデオが小さすぎる場合は、ドッキングした状態でプレーヤーのサイズを変更するか、[Truck] タブを右クリックして [Float] をクリックすると、ビデオ プレーヤーを個別のウィンドウに表示できます。 [Truck] タブをもう一度右クリックして [ドッキング] をクリックすると、プレーヤーは元の位置に戻ります。
- [最初に移動] をクリックすると、ビデオのタイム スライダーをビデオの先頭に移動できます。
- [ビデオにズーム] をクリックすると、マップにビデオの範囲が表示されます。
- カラー パレットで、マップのビデオ フットプリントに使用するわかりやすい色を選択します。
- ビデオ プレーヤー ツールバーで [アノテーションの作成と表示] ドロップダウン矢印をクリックし、[ポイント アノテーション] を選択します。
[フィーチャの作成] ウィンドウが開き、ツールバーを有効にすると [アノテーションの作成と表示] ボタンがハイライト表示されます。
- [フィーチャの作成] ウィンドウで [Driving] テンプレートを選択します。
- [再生] をクリックし、ビデオ プレーヤーで車がトラックを追い越すたびに車をクリックします。
ビデオの一時停止、巻き戻し、早送り、またはビデオの再生中にポイントをデジタイズできます。 ビデオをクリックするたびに、ビデオとマップ表示の両方に運転中シンボルのポイントが生成されます。 終了したら [アノテーションの作成と表示] をオフにします。
- マップに追加したポイントを表示するには、マップ ビューアーでビデオの全範囲に手動でズームします。
- タイム スライダーを使用し、ポイントが追加されたビデオのフレームに移動します。
追加したポイントはビデオとマップ上に表示されます。
FMVAnnotations で作成したフィーチャの使用
ポイントを今後の解析で使用するには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウでビデオをクリックします。
- [スタンドアロン ビデオ] タブをクリックし、[管理] グループの [ワークスペースの構成] をクリックします。
[Full Motion Video ワークスペースの構成] ウィンドウが開きます。ここには、デフォルトのジオデータベースと、メタデータ、画像、Microsoft PowerPoint スライド、ビデオのエクスポート フォルダーがリストされます。
- それぞれの位置を確認したら [OK] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウで [ワークスペースの構成] ウィンドウにリストされたデフォルト ジオデータベースの場所を参照します。
新しいフィーチャクラスはこのジオデータベースに格納されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで [FMVAnnotations] レイヤーを右クリックし、[シンボル] を選択して、次の手順を実行します。
- [シンボル] ポイント ウィンドウでシンボルをクリックして [ポイント シンボルの書式設定] ウィンドウを開きます。 [ギャラリー] タブがアクティブになっていることを確認します。
- 検索バーに「cross」と入力し、Enter キーを押します。
- [十字 1] を選択し、[ポイント シンボルの書式設定] ページの [プロパティ] タブをクリックします。
- [色] の値を [エレクトロン ゴールド] に変更します。
色の上にポインターを合わせると、[エレクトロン ゴールド] が明るいオレンジ色であることがわかります。
- [適用] をクリックして [シンボル] ウィンドウを閉じます。
- ビデオ プレーヤーで [最初に移動] ボタン をクリックし、[再生] をクリックします。
新しいポイント フィーチャをマップに追加すると、それらのフィーチャが既存のフィーチャクラスに付加されます。
ビデオ データでのフィーチャの視覚化と追加は、必要なメタデータをすべて含む Full Motion Video 対応のビデオ ファイルを操作する場合にのみ可能です。 アーカイブされたビデオ ストリームと関連するメタデータ ファイルがある場合、ビデオ マルチプレクサー ツールを使用してそれらを組み合わせ、生成されるビデオ ファイルを ArcGIS Full Motion Video ワークフローで使用できます。