Capella GEO のワークフロー

Image Analyst ライセンスで利用できます。

Capella 合成開口レーダー (SAR) 画像は、ビジュアライゼーションや解析に使用する前に処理する必要があります。 対処する問題には、意味のある後方散乱値を取得するためのキャリブレーション、スペックルの低減、放射テレイン歪みの除去、値の範囲が大きい画像のレンダリングなどがあります。

[Image Analyst] ツールボックスの [合成開口レーダー] ツールセットには、Capella Geocoded Terrain Corrected (GEO) データから、キャリブレーションとテレイン補正の済んだ解析可能な画像データを生成するのに使用できる 4 種類のツールが用意されています。 次の表と図に示すように、解析可能な Capella GEO データを生成するために以下のツールを使用します。

ツール	説明
放射量キャリブレーションの適用	参照平面を使用して反射率を正規化することで、入力 SAR (合成開口レーダー) の反射率を正規化された後方散乱の物理単位に変換します。
放射量分析によるテレインのフラット化を適用	トポロジによる放射歪みの入力 SAR (合成開口レーダー) データを補正します。
スペックル除去	スペックルの入力 SAR (合成開口レーダー) データを補正します。スペックルは、粒状またはごま塩状の効果に似たコヒーレント照明の結果です。
SAR 単位の変換	振幅と強度、リニアとデシベル (dB)、および複素数と強度間で入力 SAR (合成開口レーダー) データのスケーリングを変換します。

Capella GEO の処理の注意事項

CapellaI 補助プロダクトは、画像の値をデジタル数値からシグマ ノートにキャリブレーションするための定数の縮尺係数を提供します。 [放射量キャリブレーションの適用 (Apply Radiometric Calibration)] では、CapellaI 補助プロダクトで提供される入射角の定数値を使用して、シグマ ノート値をベータ ノート値またはガンマ ノート値に変換します。

[幾何テレイン補正の適用 (Apply Geometric Terrain Correction)] ツールは Capella GEO のワークフローから省略されます。 Capella GEC (Geocoded Ellipsoid Corrected) プロダクトとは異なり、Capella GEO プロダクトは、数値標高モデルを使用してすでにオルソ補正されています。