概要
幾何補正関数は、センサー定義とテレイン モデルに基づいてオルソ補正された画像を作成します。 標高を考慮してデータセットの位置精度を向上させます。
オルソ幾何補正の詳細については、「オルソ マッピングの概要」をご参照ください。
備考
この関数は、ラスター データに有理多項式係数が設定されている場合に使用することができます。 デジタル標高モデル (DEM) がない場合、[定数 Z] 値を指定できますが、これによる結果は不正確になります。解像度が低い DEM であっても、[定数 Z] 値よりは正確になる傾向があります。 DEM がある場合は、[DEM を使用] チェックボックスをオンにします。
一部のセンサー モデルでは、位置精度を高めるために計算時間が長くなる場合があります。 パフォーマンスを改善するには、[許容値] を設定します。 この設定により、近似を使用して計算する変換の数を減らすことで、厳密性の低いソリューションを実現できます。 ソース ポイントからの最大距離を許容閾値として指定します。 NITF (NCDRD) ラスター タイプのデフォルトは 2 です。 空のままにするか 0 を指定した場合、近似は使用されません。
パラメーター
パラメーター名 | 説明 |
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ラスター | 入力ラスター。 |
方法 | 幾何補正関数の標高方法を選択します。
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定数 Z | 幾何補正関数に使用する定数高度を指定します。 |
DEM | 幾何補正関数で使用する DEM を指定します。 モザイク データセット内に含まれる DEM をラスター データセットとして使用するか、出力が DEM のモザイク データセットを使用することができます。 |
Z 係数 | 衛星画像の RPC (Rational Polynomial Coefficient) は、垂直方向の単位がメートルの標高データセットに対して拡大または縮尺されます。標高に他の垂直方向の単位を使用している場合は、[Z 係数] を入力してセル サイズをメートルに変更します。たとえば、標高の単位がフィートである場合は、0.3048 の値を使用して標高の単位をフィートからメートルに変換します。 |
Z 値のオフセット | DEM の標高値に追加されるベース値。この値を使用して、海水位を基準としない標高値をオフセットします。 |
ジオイド | USGS NED や ArcGIS Online World Elevation など、ほとんどの標高データセットは海抜高度であるため、楕円高度を必要とする衛星 RPC との互換性を得るには、ジオイド補正を選択する必要があります。DEM がすでに楕円高度を参照している場合を除き、[ジオイド] チェックボックスをオンにして、Z 値にジオイド (EGM96) 補正を適用します。 |
許容値 | ピクセル数で指定された幾何補正関数の最大許容誤差を指定します。 NITF (NCDRD) ラスター タイプのデフォルトは 2 です。 |