勾配関数

Image Analyst ライセンスで利用できます。

概要

X、Y、XY、または特定のディメンションの勾配を計算します。

備考

勾配関数は、単一のバンドの入力で動作します。 バンド抽出関数を使用すると、バンドを指定できます。 入力がマルチバンドの場合は、最初のバンドが使用されます。

複数の変数を含む多次元入力では、すべての変数が処理されます。 変数に指定された [勾配ディメンション] パラメーターが含まれていない場合は、変数が無視されます。 多次元フィルター関数を使用すると、必要な変数を選択できます。

多次元フィルター関数を使用して、関数が適用されるディメンション範囲を定義することもできます。

下の表には、各種の勾配の計算式を示しています。

勾配のタイプ方程式

勾配 X

(右ピクセル - 現在のピクセル) / 分母単位

勾配 Y

(下ピクセル - 現在のピクセル) / 分母単位

ディメンションの勾配

(次のスライス - 現在のスライス) / 分母単位

パラメーター

パラメーター説明

ラスター

入力多次元ラスター。

勾配ディメンション

勾配の計算に使用できるディメンション。

多次元以外の入力で使用可能なディメンションとしては、X、Y、XY が挙げられます。

多次元入力で使用可能なディメンションとしては、X、Y、XY のほか、データで使用可能なすべてのディメンションが挙げられます。 複数のディメンションが存在する場合は、使用可能なディメンションのすべてのスライスの勾配ディメンションについて、勾配が計算されます。

XY オプションは、バンド 1 が X ディメンションの勾配を表し、バンド 2 が Y ディメンションの勾配を表す 2 バンド ラスターを出力します。

分母単位

選択した [勾配ディメンション] に依存する勾配の分母の単位。

以下は、X、Y、XY のオプションです。

  • [デフォルト] - 出力は、隣り合うピクセルの差です。 これがデフォルトです。
  • [セルサイズ] - 出力は、隣り合うピクセルの差を入力のピクセル サイズで割った値です。 出力単位は、入力の X 座標および Y 座標の単位と同じです。 データが地理座標系に属する場合は、メートル単位に変換されます。

以下は、StdTime のオプションです。

  • [デフォルト] - 出力は、隣り合うスライスの差です。 これがデフォルトです。
  • [時間単位] - 出力は、隣り合うスライス間の差を時間値の差で割った値を時間単位の割合に変換した値です。
  • [日単位] - 出力は、隣り合うスライス間の差を時間値の差で割った値を日単位の割合に変換した値です。
  • [月単位] - 出力は、隣り合うスライス間の差を時間値の差で割った値を月単位の割合に変換した値です。
  • [年単位] - 出力は、隣り合うスライス間の差を時間値の差で割った値を年単位の割合に変換した値です。
  • [10 年単位] - 出力は、隣り合うスライス間の差を時間値の差で割った値を 10 年単位の割合に変換した値です。

以下は、非時間ディメンションのオプションです。

  • [デフォルト] - 出力は、隣り合うスライスの差です。 これがデフォルトです。
  • [ディメンションの間隔] - 出力は、隣り合うスライス間の差を隣り合うスライスのディメンション値の差で割った値です。


このトピックの内容
  1. 概要
  2. 備考
  3. パラメーター