Sentinel-1 放射量キャリブレーション—ArcGIS Pro

概要

このラスター関数は、参照平面を使用して反射率を正規化することで、Sentinel-1 SAR (合成開口レーダー) の反射率を正規化された後方散乱の物理単位に変換します。

画像内のフィーチャの物理的な特性に関連付けることができる意味のある後方散乱を取得するには、SAR データをキャリブレーションする必要があります。

ワークフローで [テレインのフラット化] 関数を使用してテレインのフラット化を適用する場合、[ベータノート] キャリブレーション方法を使用します。

対象領域 (ROI) の範囲が数十キロメートル以上で地形の変化がない場合、[ガンマノート] キャリブレーション方法を使用します。これにより、キャリブレーションされた後方散乱の値は入射角の変化に左右されなくなります。

ROI が小さくフラットである場合、[シグマノート] キャリブレーション方法のみを使用します。

これらのプロダクトのキャリブレーションルックアップテーブルは正しくない可能性があるため、このラスター関数では古い IPE (バージョン 2.34 以前) の Sentinel-1 データセットをキャリブレーションしません。


パラメーター	説明
ラスター	入力ラスター。
キャリブレーションタイプ	4 つのキャリブレーションタイプのいずれかを選択します。 [ベータノート] - 傾斜範囲における単位面積からセンサーに返された反射率をキャリブレーションします。これはデフォルトです。 [シグマノート] - 楕円体に局所的に接する地上の平面の単位面積からセンサーに返された後方散乱をキャリブレーションします。シグマノートの値は、入射角、波長、偏波、テレイン、表面散乱のプロパティによって変わります。 [ガンマノート] - 傾斜範囲に垂直な平面に合わせて配置された単位面積からセンサーに返された後方散乱をキャリブレーションします。これにより、楕円体を基準にした入射角を使用してシグマノートが正規化されます。ガンマノートの値は、波長、偏波、テレイン、表面散乱のプロパティによって変わります。 [なし] - キャリブレーションは適用されません。