マップ上でのジオコード結果の表示

ジオコーディングの重要な部分は、マップ上にジオコード結果を表示することです。 結果の表示方法は、それらの結果の使用方法によって変わります。 ルート案内アプリを使用する場合は、 でマークされた下の画像のセクションのように、ストリートの片側にジオコード結果を表示することができます。 対話的ジオコーディングでは、 でマークされた下の画像のセクションのように、ジオコード結果を屋上またはパーセルの重心に表示することができます。

ジオコード結果の優先表示位置エレメント

エレメント	説明
	フィーチャクラス ジオメトリからのストリートの片側の位置。
	ポイントまたはポリゴン フィーチャの Display_X フィールドと Display_Y フィールドから得られた屋上またはパーセルの重心の位置。 ロケーターの構築時にこれらのフィールドをマッピングすると、ロケーターの「優先位置情報」プロパティを使用できます。

対話的ジオコーディングのもう 1 つの重要な要素は、ジオコーディング結果のためにアプリケーションがズームするマップ範囲です。 住所に対しては拡大し、地域や目標物などの大きなエリアに対しては縮小することで、ユーザー エクスペリエンスが向上します。 ジオコード結果のズームの詳細については、「ジオコード結果にズーム」をご参照ください。

ポイントまたはポリゴンの住所フィーチャの場合、入力ジオメトリはストリートに沿った位置や住所のストリート エントリから求められると想定されます。 住所の実際の位置または優先位置 (つまり、建物またはパーセルの重心) を表す X、Y の値の組を使用して、参照データ内の各フィーチャを指定することができます。 これらは、フィーチャのジオメトリの X、Y の値とは異なります。 DisplayX フィールドと DisplayY フィールドは屋上またはパーセルの重心から得られ、一部のアプリケーションでは、これらを使用してフィーチャをさらに正確にマッピングしたり、正確なロケーション解析を行うことができます。 これらのフィールドの値は、フィーチャのジオメトリと同じ空間参照に存在する必要があります。

ジオコード結果で返されるジオメトリを変更するには、ロケーターの「優先位置情報」プロパティを変更します。 優先位置情報は、「ポイント住所、パーセル、POI」プライマリ ロケーター ロールに基づいて、ロケーターの屋根の位置に設定できます。 ロケーターでこのプロパティが変更されると、それがジオコード結果で返されるデフォルトの位置になります。 ArcGIS Pro などの一部のアプリケーションでは、特定のツールでジオコーディングを実行するときに、この値を上書きできます。 ロケーターを ArcGIS Enterprise に公開すると、ArcGIS REST API を使用してこのパラメーターを上書きすることもできるようになります。

注意:

参照データのジオメトリがすでに屋上またはパーセルの重心である場合には、DisplayX フィールドと DisplayY フィールドを設定する必要はありません。