ArcGIS Pro や Map Viewer Classic などのクライアント アプリケーションでジオコード結果に効果的にズームする場合、その対象はロケーターの構築に使用される参照データの各フィーチャに含まれる範囲に関連付けられています。 フィーチャに対して定義された範囲座標 (ロケーターの作成時にマッピングされる) と検索された位置のズーム結果の例を次に示します。
参照データをモデリングしてロケーターを作成する場合、各フィーチャの範囲 (境界四角形) 座標を含めて、クライアント アプリケーションがジオコードおよび検索結果に効果的にズームできるようにします。 フィーチャの境界四角形の座標を含めない場合、ジオコード結果にはデフォルトのズーム縮尺が使用されますが、この縮尺はジオコード結果には適さないことがあります。 次の 4 つの要素でフィーチャの範囲を定義します。 たとえば、ArcGIS World Geocoding Service には、次のような事前定義された値が含まれています。
要素 | 説明 |
---|---|
Xmin | X 座標の最小値 |
Ymin | Y 座標の最小値 |
Xmax | X 座標の最大値 |
Ymax | Y 座標の最大値 |
これらのフィールドを作成した後、[ジオメトリ属性の計算 (Calculate Geometry Attributes)] ツールを使用して、参照データに値を割り当てることができます。 この場合には、緯度経度の座標を指定するか、参照データと同じ空間参照内の投影値を指定します。 これらのフィールドは、ロケーターの作成時に指定できます。
注意:
ポリゴンに基づいてロケーターを作成しており、各フィーチャの範囲の座標が計算済みで、これらを使用してロケーターを構築する場合、ロケーターによって返される範囲の座標が参照データと同じであるとは限りません。
これらのツールによって生成される境界四角形の値は、一部のフィーチャには適さないことがあります。 その場合、より効果的にこれらのフィーチャにズームするには、レコードを手動で更新します。 たとえば、形状が不規則で離れた場所に島がある国を検索する際に、範囲がフィーチャの境界四角形と一致していない場合は、これらの境界四角形の値を手動で調整して、適切なズーム結果を得ることができます。