エンタープライズ ジオデータベースのデータベース オブジェクトのサイズに関する制限は、主にハードウェアの制約に左右されます。 データベース オブジェクトの名前サイズの制限には、データベース管理システムによる制限とジオデータベースによる制限のうち小さい方が適用されます。 制限は、データベース管理システムごとに異なります。 オブジェクト名に使用できる文字の種類もデータベース管理システムによって異なりますが、ArcGIS によるオブジェクト情報の格納およびクエリー方法にも影響を受けます。
サイズの制限
データベースの大半のサイズ制限は、データベース管理システムのエディションとハードウェアの制約によって決まります。 サイズの制限を決定するには、使用するデータベース管理システムのドキュメントをご参照ください。
オブジェクト名の文字数
各タイプのオブジェクト名について、ArcGIS で使用できる最大文字数を次の表に示します。
| オブジェクト タイプ | ArcGIS で許可されている最大バイト数 |
|---|---|
データベース名 | データベース管理システムの上限まで。 |
テーブル名、フィーチャクラス名、ビュー名またはインデックス名 | 128 |
フィールド (列) 名 | 128 |
パスワード | 256 |
ユーザー名またはロール名 | データベース管理システムの上限まで。 |
オブジェクト名の文字種類の制限
データベース管理システムにおいて、オブジェクト名に使用できる文字の定義はさまざまです。 ほとんどのデータベースでは、オブジェクト名を二重引用符などの区切り文字で囲むことで、使用できない文字を使用できるようになります。
ただし、ArcGIS は、データベースでオブジェクトを検索する際に区切り文字を付加しません。 ArcGIS で使用する場合には、区切り文字が必要なテーブル、フィーチャクラス、インデックス、データベース、ユーザー、ロール、その他のオブジェクト名を作成しないでください。 この場合、オブジェクトはデータベース内に作成されますが、ArcGIS からアクセスできなくなります。
同様に、ArcGIS からテーブルやデータベースなどのデータベース オブジェクトを作成する場合は、区切り文字は付加されません。 オブジェクトの作成時に指定した名前で、テキストが区切り文字の中に含まれていなければデータベースでサポートされない大文字と小文字の区別を使用している場合、基になるデータベースの大文字と小文字の区別が変更されます。 次に ArcGIS からオブジェクトにアクセスしようとすると、オブジェクトが存在しないことを示すエラー メッセージが表示されます。
オブジェクト以外の名前の文字数
エンタープライズ ジオデータベース機能は、ArcGIS Pro ではデータベース オブジェクトのように表示されるものの、実際にはジオデータベース システム テーブル内の値である構成を提供します。 これらの構成の名前にも文字数の制限があります。 次の表に、これらの例を示します。
| ジオデータベース構成タイプ | 許可されている最大バイト数 |
|---|---|
ドメイン名 | 257 |
フィーチャ データセット名 | 159 |
フィールド エイリアス | 255 |
バージョン名 | 62 |