エンタープライズ ジオデータベースのデータベース オブジェクトのサイズに関する制限は、主にハードウェアの制約に左右されます。 データベース オブジェクトの名前サイズの制限には、データベース管理システムによる制限とジオデータベースによる制限のうち小さい方が適用されます。 制限は、データベース管理システムごとに異なります。 オブジェクト名に使用できる文字の種類もデータベース管理システムによって異なりますが、ArcGIS によるオブジェクト情報の格納およびクエリ方法にも影響を受けます。
サイズの制限
データベースの大半のサイズ制限は、データベース管理システムのエディションとハードウェアの制約によって決まります。 サイズの制限を決定するには、使用するデータベース管理システムのドキュメントをご参照ください。
オブジェクト名の文字数
各タイプのオブジェクト名について、ArcGIS で使用できる最大文字数を次の表に示します。
オブジェクト タイプ | ArcGIS で許可されている最大バイト数 |
---|---|
データベース名 | 31 |
テーブル名、フィーチャクラス名、またはビュー名 | 128 データベースで使用できるバイト数または文字数が ArcGIS より少ない場合は、データベースで使用できる数に制限されます。 オブジェクト名の制限については、データベース管理システムに関するドキュメントをご参照ください。 |
フィーチャ データセット名* | 159 |
インデックス名 | 128 |
フィールド (列) 名 | 31 |
フィールド エイリアス* | 255 |
パスワード | 256 |
ユーザー名またはロール名 | 31 オペレーティング システム認証ユーザーを使用している場合、ArcGIS ツールはデータベースに渡される引用符の区切り文字をカウントする場合があり (以下を参照)、その場合の制限は 29 になります。 |
バージョン名* | 62 |
*フィーチャ データセット名、フィールド エイリアスおよびバージョンはデータベース オブジェクトでないため、ジオデータベース システム テーブル内に定義されています。
オブジェクト名の文字種類の制限
データベース管理システムにおいて、オブジェクト名に使用できる文字の定義はさまざまです。 ほとんどのデータベースでは、オブジェクト名を二重引用符などの区切り文字で囲むことで、使用できない文字を使用できるようになります。
ただし、ArcGIS は、データベースでオブジェクトを検索する際に区切り文字を付加しません。 ArcGIS で使用する場合には、区切り文字が必要なテーブル、フィーチャクラス、インデックス、データベース、ユーザー、ロール、その他のオブジェクト名を作成しないでください。 この場合、オブジェクトはデータベース内に作成されますが、ArcGIS からアクセスできなくなります。
同様に、ArcGIS からテーブルやデータベースなどのデータベース オブジェクトを作成する場合は、区切り文字は付加されません。 オブジェクトの作成時に指定した名前で、テキストが区切り文字の中に含まれていなければデータベースでサポートされない大文字と小文字の区別を使用している場合、基になるデータベースの大文字と小文字の区別が変更されます。 これにより、オブジェクトに次回アクセスを試行すると、そのオブジェクトが存在しないことを示すエラー メッセージが表示される可能性があります。
注意:
特殊文字を含む Microsoft SQL Server のユーザー名は、Windows Active Directory グループおよび Windows 認証ログインを完全にサポートするために区切られますが、ArcGIS は、単一引用符またはアポストロフィを含むユーザー名をサポートしていません。