Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。
360 ビデオ → 方向付き画像ツールを使用し、正距円筒 .mp4 ビデオ ファイルから 方向付き画像データセットに 360 度画像をインポートできます。 フロア対応マップにフロア対応の方向付き画像レイヤーを含めることで、Indoors Viewer および ArcGIS Indoors Mobile アプリで屋内空間の視覚化とナビゲーションをサポートできます。
方向付き画像データセットは、空間的に方向付けられた 360 度画像に使用することができます。 方向付き画像は、カメラの位置情報と方位情報を使用して、方向が正確な 360 度写真を表示します。 これにより、マップ内の北向きのビューを画像内の北向きのビューと関連付けることができます。 方向付き画像機能を持つ Map Viewer および他のビューアーでは、方向付き画像データセットに格納された 360 度画像を表示できます。
360 ビデオ データをキャプチャーするための前提条件
安定した正距円筒図法ビデオの撮影を成功させるには、デバイスの位置、カメラの設定、ビデオのエクスポートに使用する処理ソフトウェアの設定を組み合わせる必要がある場合があります。
インポートする 360 ビデオをキャプチャーする前に、以下の前提条件を考慮してください:
- 適切なデバイスを選択 - 2 つ以上のレンズを備えた 360 度カメラを使用します。
- カメラの設定を調整 - モーション ブラーを削減するためにカメラの手ぶれ補正を有効にし、環境の照明条件に応じて露出設定を調整します。
- カメラを配置 - カメラを操作する人の真上にカメラを配置します。 2 眼の魚眼レンズの場合、最適なカメラ位置についてはベンダーの仕様をご確認ください。
- 録画経路を計画 - 360 ビデオを録画する際は、少なくとも一度は自分自身に戻る経路をたどり、開けた場所で快適な歩行速度で移動します。 扉または狭い空間を移動する際は速度を落とします。
- 複数フロアの施設に対応 - ビデオ ファイルのサイズを小さくするために、各階で別々のビデオ録画を行います。
- 録画の安定化 - 撮影したビデオは、地平線が水平で縦方向に中央に配置された状態を維持して、安定した視聴体験を提供する必要があります。 また、ビデオの中心は、常に同じコンパスの方向を向いている必要があります。 デバイスおよび処理ソフトウェアで使用できる安定化の設定については、ベンダーのドキュメントをご参照ください。
- ビデオを MP4 にエクスポート - 録画後、ベンダーのソフトウェアを使用し、撮影したビデオを .mp4 ファイルとしてエクスポートします。 エクスポートされたビデオを標準のビデオ プレーヤーで再生すると、正距円筒の歪みが表示されます。

360 ビデオ データの画像を方向付き画像データセットにエクスポート
360 ビデオ ファイルの画像をエクスポートして ArcGIS Indoors で使用できるようにするには、次の手順に従います:
- ArcGIS Pro を起動します。
- 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
- 必要に応じ、Levels フィーチャクラスを Indoors ワークスペースからマップに追加します。
- 必要に応じて、[方向付き画像データセットの作成 (Create Oriented Imagery Dataset)] ツールを使用して方向付き画像データセットを作成します。
注意:
方向付き画像データセットは Z 対応かつ Levels レイヤー (マップ内に存在する場合) と同じ座標系を使用する必要があります。
- [解析] タブで、[ツール]
をクリックします。[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
- [Indoors ツール] を展開し、[360 ビデオ → 方向付き画像 (360 Video To Oriented Imagery)] をクリックします。
[360 ビデオ → 方向付き画像 (360 Video To Oriented Imagery)] ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウに開きます。
- [入力 360 ビデオ] パラメーターには、インポートする 360 度ビデオを含む入力 .mp4 ファイルを選択します。
- [ターゲット方向付き画像] パラメーターで、抽出した写真フィーチャを設定するターゲット方向付き画像データセットを選択します。
ターゲット方向付き画像データセットは Z 対応である必要があります。 ターゲット方向付き画像レイヤーが Web レイヤーとして共有されている場合、添付ファイルも有効になっている必要があります。
- [ターゲット画像フォルダー] パラメーターで、.mp4 ファイルから画像が抽出される格納先フォルダーを選択します。
ローカル ドライブおよびネットワーク ドライブ上のフォルダーがサポートされています。
- 必要に応じて、[コントロール ポイント 1] パラメーターに値を指定します:
- ビデオを確認し、カメラがマップ上で識別可能な位置 (コリドーの交差地点、ランドマークなど) に到達したら一時停止します。
ヒント:
ジオリファレンスの精度を高めるには、ビデオの開始または終了から少なくとも 5 秒の時間を選択します。 また、レベルの反対側にあるカメラ位置を特定して、精度を向上することもできます。
- 特定された位置のビデオのタイムスタンプを [ビデオ時間] テキスト ボックスに HH:MM:SS.S 形式で入力します。
- 編集
をクリックし、特定された位置を表すポイントをマップの新しいレイヤーに追加します。ヒント:
以前に、ツールを使用してコントロール ポイントを作成した場合は、[カメラの位置] パラメーターの横にあるドロップダウン メニューで選択します。 選択したレイヤーにはコントロール ポイント フィーチャが 1 つだけ含まれているか、単一のポイント フィーチャをレイヤーから選択する必要があります。
- ビデオを確認し、カメラがマップ上で識別可能な位置 (コリドーの交差地点、ランドマークなど) に到達したら一時停止します。
- [コントロール ポイント 1] パラメーターの値を指定している場合、[コントロール ポイント 2] パラメーターでもこの手順を繰り返します。
- 必要に応じ、[入力 Levels フィーチャ] パラメーターの値を指定して、選択したレベル フィーチャの LEVEL_ID 値を出力方向付き画像フィーチャのレベル ID フィールドに割り当てます。
- [抽出間隔] パラメーターには、ビデオ パスに沿って画像を抽出したい時間間隔の値を指定します。
デフォルト値は 2 秒です。
- [開始タイムスタンプ] パラメーターと [終了タイムスタンプ] パラメーターには、画像を抽出したいビデオのセグメントの開始時間と終了時間を表す値を指定します。
デフォルトでは、ツールはビデオ全体を処理します。
- [実行] をクリックします。
このツールにより、方向付き画像データセットに、ターゲット画像フォルダーで画像が格納されている場所のファイル パス情報を含むポイント フィーチャが作成されます。
注意:
ホスト フィーチャ サービスとして共有された方向付き画像レイヤーを選択した場合、[360 ビデオ → 方向付き画像 (360 Video To Oriented Imagery)] ツールはフィーチャ添付ファイルとして画像もインポートします。
方向付き画像データセットの画像は、検査に使用できるほか、必要ならサービスとして共有し、フロア対応マップで使用できます。
方向付き画像の調査
[360 ビデオ → 方向付き画像 (360 Video To Oriented Imagery)] ツールでは、VSLAM (Visual Simultaneous Location and Mapping) を使用して、出力フィーチャの相対的な位置を決定します。 方向付き画像ビューアーを使用して出力フィーチャを調査し、必要に応じた調整を行えます。
方向付き画像フィーチャを調査するには、次の手順に従います:
- ArcGIS Pro を起動します。
- 新規または既存のプロジェクトでフロア対応 Indoor マップを開きます。
- フロア フィルターを使用して、インポートされた画像をキャプチャーしたフロアに移動します。
- 必要であれば方向付き画像レイヤーをマップに追加します。
- 方向付き画像レイヤーの範囲にズームします。
- 方向付き画像フィーチャが正しく配置されていることを確認します:
- ビデオの一部でフィーチャが欠落している場合や、フィーチャが位置ずれしているように見える場合は、抽出の設定を調整してツールを再度実行し、影響を受けたビデオのセグメントを処理します。
- フィーチャが屋内マップに対して正しく配置されていない場合は、[フィーチャの座標変換 (Transform Features)] ツールを使用してすべてのフィーチャを一括でジオリファレンスするか、移動、回転、縮尺ツールを必要に応じて使用して、フィーチャを選択して移動します。
- [コンテンツ] ウィンドウで方向付き画像レイヤーを選択します。 リボンの [方向付き画像レイヤー]タブで [画像の探索] をクリックします。
[方向付き画像ビューアー] ウィンドウが開きます。
- マップで、方向付き画像フィーチャの付近をクリックします。
フィーチャに関連する 360 度画像が [方向付き画像ビューアー] ウィンドウに開きます。 マップ上のフィーチャの近くに、[方向付き画像ビューアー] ウィンドウに表示される画像の一部を示す赤色のフラスタムが表示されます。
注意:
赤色のフラスタムがマップに表示されない場合は、リボンの [方向付き画像レイヤー] タブの [現在のフットプリント] をクリックして有効にできます。
- 既知の方向 (コリドー沿いなど) に画面移動し、画像を最大に拡大します。
- 画像の Camera Heading フィールド値が正しいことを確認します;
方向付き画像のフロア対応の有効化
方向付き画像フィーチャには、フロア対応マップおよびアプリでフィーチャを正しく表示するために、フィーチャが位置する建物レベルを示す値を持つ LEVEL_ID フィールドが含まれている必要があります。
LEVEL_ID 値をジオリファレンスされた方向付き画像フィーチャに追加するには、次の手順に従います:
- ArcGIS Pro を起動します。
- ジオリファレンスされた方向付き画像レイヤーを含む新規または既存のプロジェクトを開きます。
- 方向付き画像レイヤーの属性テーブルを開きます。
- 「LEVEL_ID」という名前のテキスト フィールドを追加します。
- レベル ID 値を割り当てる方向付き画像フィーチャの行を選択します。
- [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを使用し、選択された行の LEVEL_ID フィールドを Levels レイヤーの対応するフロア値に更新します。
選択した行の LEVEL_ID 値が更新されます。 レイヤーの [プロパティ] ダイアログ ボックスで、方向付き画像レイヤーの [フロア フィールド] プロパティを設定し、フロア フィルターがマップに表示されている方向付き画像レイヤー フィーチャに影響を与えているかどうかをテストすると、変更を確認できます。
フロア対応方向付き画像のサービスとしての共有
[方向付き画像データセットからのサービスの生成 (Generate Service From Oriented Imagery Dataset)] ツールを使用して、方向付き画像データセットからホスト フィーチャ サービスを公開し、抽出された画像をフィーチャ添付ファイルとして追加できます。 その後、方向付き画像フィーチャ レイヤーをフロア対応マップに追加し、Indoors Viewer や Map Viewer などのアプリで 360 度画像を視覚化できます。
ホスト方向付き画像レイヤーを作成し、フロア対応 Web マップで共有するには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Pro を起動します。
- 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
- 方向付き画像データセットを新規または既存のマップに追加します。
- [解析] タブで、[ツール]
をクリックします。[ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
- [方向付き画像ツール] > [管理] の順に展開し、[方向付き画像データセットからのサービスの生成] をクリックします。
[方向付き画像データセットからのサービスの生成 (Generate Service From Oriented Imagery Dataset)] ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウに開きます。
- [画像を添付ファイルとして追加] チェックボックスをオンにして、抽出した 360 度画像をホスト フィーチャ レイヤー内の対応するポイント フィーチャに添付します。
- 必要に応じて、残りのツール パラメーターを構成します。
注意:
フットプリント レイヤーは必要ありません。
- [実行] をクリックします。
方向付き画像データは、画像添付ファイルを含むホスト フィーチャ レイヤーとして、アクティブな ArcGIS 組織にフィーチャ サービスとして公開されます。
- 公開された方向付き画像レイヤーを、[カタログ] ウィンドウの [ポータル] タブから既存のフロア対応 Web マップに追加するか、新しいフロア対応マップに追加します。
- 方向付き画像レイヤーをフロア対応として構成します。
- マップを保存するか (既存の Web マップを使用している場合)、ArcGIS 組織サイトに新しいマップを共有します。
Map Viewer で Web マップを開き、方向付き画像ビューアーを使用して 360 度画像を表示することができます。 また、Web マップを使用して、方向付き画像をサポートするアプリを作成することもできます。