屋内画像の方向付き画像へのインポート

Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。

[屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールを使用して、.e57 ファイルから方向付き画像データセットにパノラマ画像と 360 度画像をインポートできます。 フロア対応マップにフロア対応の方向付き画像レイヤーを含めることで、屋内空間の視覚化とナビゲーションをサポートできます。

.e57 ファイル形式は、レーザー スキャナーなどの 3D イメージング システムでキャプチャされたデータの一般的な交換形式です。 これらのシステムには、パノラマ写真または 360 度写真をキャプチャできるカメラが含まれていることがよくあります。 これらのシステムのベンダーは通常、3D データや写真を .e57 ファイルに登録、ジオリファレンス、およびエクスポートするソフトウェアを提供しています。 .e57 ファイルには、各写真に関する空間情報 (位置や方位など) を含めることもできます。

方向付き画像データセットは、空間的に方向付けられた光学画像に使用することができます。 方向付き画像は、カメラの位置情報と方位情報を使用して、方向が正確なパノラマ写真および 360 度写真を表示します。 これにより、マップ内の北向きのビューを画像内の北向きのビューと関連付けることができます。 方向付き画像機能を持つ Map Viewer および他のビューアーでは、方向付き画像データセットに格納された 360 度画像を表示できます。

インポート前の E57 データの準備

E57 データをインポート用に準備するには、方向付き画像データセットに画像をインポートする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

  • ベンダー ソフトウェアで E57 データをジオリファレンスします。 E57 データをジオリファレンスして、Indoors ワークスペース内のフィーチャに合わせて正しく配置する必要があります。

    後で高さデータの調整を行う必要がある場合に備えて、E57 データの鉛直座標の基準が地面と海面のどちらであるかに注意してください。

  • ベンダー ソフトウェアのエクスポート オプションが、球面投影法または方眼図法で JPEG として 360 度画像およびパノラマ画像を含むように設定されていることを確認します。

    PNG、および球面以外の投影法 (ピンホール、キューブマップ、ピラミッドなど) の画像は、現在 [屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールではサポートされていません。

画像の方向付き画像データセットへのインポート

ArcGIS Indoors で使用するために画像を方向付き画像データセットにインポートするには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
  3. プロジェクトを作成して Indoors ジオデータベースへの接続を追加するか、Indoors ジオデータベースを含む既存のプロジェクトを開きます。
  4. 必要に応じて、[方向付き画像データセットの作成 (Create Oriented Imagery Dataset)] ツールを使用して Z 対応の方向付き画像データセットを作成します。
    注意:

    方向付き画像データセットはファイルまたはエンタープライズ ジオデータベースで作成する必要があり、写真を正確に配置するには Indoors データセットと同じ座標系である必要があります。

  5. [解析] タブで、[ツール] ボタン ツール をクリックします。

    [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。

  6. [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
  7. [Indoors ツール] を展開し、[屋内画像のインポート] をクリックします。

    [屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウで開きます。

  8. [入力データ] パラメーターで、インポートする 360 度画像またはパノラマ画像を含む入力 .e57 ファイルを選択します。
  9. 必要に応じて、[入力座標系] パラメーターに、E57 データの水平座標系および鉛直座標系を入力します。

    E57 データが Indoors データセットと同じ座標系である場合、または E57 データの座標系が不明な場合、このパラメーターは空のままでかまいません。

  10. [入力レベル フィーチャ] パラメーターで、Indoors ワークスペースから Levels レイヤーを選択します。

    このツールは、入力レベル フィーチャと比較した画像ポイントの位置に基づいて、抽出された画像の LEVEL_ID 値を設定します。

    ヒント:

    特定のレベルの画像のみをインポートするには、ツールを実行する前に、それらの Levels フィーチャを選択します。

    アクティブなレベルを選択してツールを実行すると、次のアイテムがインポートされます。

    • 選択したレベルに水平方向および鉛直方向にオーバーラップする画像。
    • どの施設フットプリントとも水平方向にオーバーラップしない画像。
    • 選択したレベルに水平方向にオーバーラップし、施設の最高レベルより鉛直方向に 15 メートル以上高い位置にある画像。
    • 選択したレベルに水平方向にオーバーラップし、施設の最低レベルから鉛直方向に 15 メートル以上低い位置にある画像。
  11. [ターゲット画像フォルダー] パラメーターで、.e57 ファイルから写真が抽出される格納先フォルダーを選択します。

    ローカル ドライブおよびネットワーク ドライブ上のフォルダーがサポートされています。

  12. [ターゲット方向付き画像] パラメーターで、写真フィーチャを設定するターゲット方向付き画像データセットを選択します。

    ターゲット方向付き画像データセットは Z 対応である必要があります。

  13. 必要に応じて、[高さデータの調整] パラメーターに値を入力し、Levels フィーチャに対する写真の縦軸方向の配置を調整します。

    .e57 ファイル内の写真の Z 値が、Indoors ワークスペース内の Levels フィーチャの Z 値と異なる形で定義されている場合、高さデータの調整が必要になることがあります。 たとえば、E57 データが海面からの距離に基づいて標高を定義する場合もあれば、Indoors ワークスペースが地面からの距離に基づいて標高を定義する場合もあります。 E57 データの画像と Indoors ワークスペースのレベルが鉛直方向にオーバーラップすることは、LEVEL_ID フィールドの値が正確に設定されるようにするために重要です。

  14. 必要に応じて、[視野の水平角] パラメーターと [視野の鉛直角] パラメーターに、写真の可視範囲を示す値を度単位で入力します。

    視野の値により、画像フットプリントの範囲が設定され、マップ上の位置がクリックされたときに画像を表示するかどうかが決まります。

  15. [実行] をクリックします。

    このツールにより、方向付き画像データセットに、ターゲット画像フォルダーで画像が格納されている場所のファイル パス情報を含むポイント フィーチャが作成されます。

  16. 方向付き画像データセットをフロア対応として構成するには、データセットのレイヤー プロパティでフロア フィールドを設定します。

方向付き画像データセットの画像は調査の準備が完了し、サービスとして共有し、フロア対応マップで使用することができます。

出力の検証

[屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールで作成されたフィーチャを調査します。 下記の手順は、ArcGIS Pro のフィーチャを調査する方法を示しています。

  1. フロア フィルターを使用して各フロアのデータを調査し、方向付き画像データセットに想定されるデータが含まれていることを確認します。

    次のいずれかの問題が発生した場合は、以下の表に示す解決策を参照してデータのトラブルシューティングを行ってください。

    問題解決策

    方向付き画像フィーチャが正しく配置されていない。

    入力 E57 データと Indoors ワークスペースの座標系が一致しない場合、水平方向の位置ずれが発生することがあります。 入力 E57 データと屋内データセットの座標系が異なる場合、[入力座標系] パラメーターに値を入力してデータを投影変換します。 E57 データのジオリファレンスに関する問題をトラブルシューティングするには、ベンダーにお問い合わせください。

    高さデータの調整が必要な場合、鉛直方向の位置ずれが発生することがあります。 正確な配置を行うには、[屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールの [高度なオプション] にある [高さデータの調整] パラメーターを設定します。

    一部の方向付き画像フィーチャに、NULL の LEVEL_ID 値が含まれている。

    屋外に位置している画像には、方向付き画像データセットで NULL の LEVEL_ID 値が割り当てられています。 画像が施設フットプリント内に水平方向に含まれていない場合、または施設フットプリント内に水平方向に含まれているものの、施設の最高レベルから鉛直方向に 15 メートル以上高い位置にある場合や、施設の最低レベルから 15 メートル以上低い位置にある場合、屋外に位置していると見なされます。

    屋内画像に LEVEL_ID フィールド値が割り当てられていない場合、.e57 ファイル内のフィーチャと Indoors ワークスペース内の Levels フィーチャの間に水平方向または鉛直方向の位置ずれが発生することがあります。 この場合、インポートされた画像フィーチャと Levels フィーチャの間の Z 値の差を調査し、対応する高さデータを調整してツールを再実行します。

    CameraHeading 値が正確でない。

    ベンダーによって、E57 データでカメラの方向情報をエンコードする方法が異なる場合があります。 E57 データのカメラの方向に関する問題をトラブルシューティングするには、ベンダーにお問い合わせください。

必要に応じて、屋内フィーチャの NearDistance フィールドおよび FarDistance フィールドの値を入力できます。 これらの属性値は、マップ上の位置がクリックされたときに画像を表示するかどうかを決定するために使用される、方向付き画像のフットプリントを定義するのに役立ちます。

フロア対応方向付き画像のサービスとしての共有

[方向付き画像データセットからのサービスの生成 (Generate Service From Oriented Imagery Dataset)] ツールを使用して、方向付き画像データセットからホスト フィーチャ サービスを公開し、抽出された写真をフィーチャ アタッチメントとして追加できます。 その後、方向付き画像フィーチャ レイヤーをフロア対応マップに追加して、Map Viewer で 360 度画像やパノラマ画像を視覚化できます。

ホスト方向付き画像レイヤーを作成し、フロア対応 Web マップで共有するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Pro を起動します。
  2. 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
  3. 方向付き画像データセットを新規または既存のマップに追加します。
  4. [解析] タブで、[ツール] ボタン ツール をクリックします。

    [ジオプロセシング] ウィンドウが表示されます。

  5. [ジオプロセシング] ウィンドウで、[ツールボックス] タブをクリックします。
  6. [方向付き画像ツール] > [管理] の順に展開し、[方向付き画像データセットからのサービスの生成] をクリックします。

    [方向付き画像データセットからのサービスの生成 (Generate Service From Oriented Imagery Dataset)] ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウに開きます。

  7. [画像をアタッチメントとして追加] チェックボックスをオンにして、抽出した E57 写真をホスト フィーチャ レイヤー内の対応するポイント フィーチャに添付します。
  8. 必要に応じて、残りのツール パラメーターを構成します。
    注意:

    フットプリント レイヤーは必要ありません。

  9. [実行] をクリックします。

    方向付き画像データは、写真添付ファイルを含むホスト フィーチャ レイヤーとして、アクティブなポータルにフィーチャ サービスとして公開されます。

  10. 公開された方向付き画像レイヤーを、[カタログ] ウィンドウの [ポータル] タブから既存のフロア対応 Web マップに追加するか、新しいフロア対応マップに追加します。
  11. 方向付き画像レイヤーをフロア対応として構成します。
  12. マップを保存するか (既存の Web マップを使用している場合)、組織サイトに新しいマップを共有します。

Map Viewer で Web マップを開き、方向付き画像ビューアーを使用して 360 度画像を表示することができます。 また、Web マップを使用して、方向付き画像をサポートするアプリを作成することもできます。

関連トピック