ArcGIS Indoors Pro または ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。
Indoors ワークスペースのデータの変更により、Indoor ネットワーク データセットを更新する必要がある場合があります。 ネットワーク データセットの更新をおすすめする例としては、次のようなものがあります。
- 新しい施設がサイトに追加される。
- 施設に 1 レベルまたは複数レベルが追加される。
- 1 レベルまたは複数レベルが改築される。
Indoor ネットワーク データセットを更新するには、作成時と同じ手順で行いますが、更新されるフィーチャに対してのみ作業します。
注意:
ArcGIS Pro 3.5 では、VBScript のサポートが非推奨になりました。 ArcGIS Pro 3.5 以前のネットワーク テンプレートには、VBScript エバリュエーターが含まれていました。 公開されたネットワーク レイヤーは引き続き機能しますが、ネットワークを再構築する必要がある場合は、VBScript コードを Python に変換する必要があります。 ArcGIS Pro 3.5 以降に含まれるテンプレートを使用して作成されたネットワーク データセットには VBScript が含まれていないため、追加手順なしでネットワークを再構築できます。
既存の屋内ネットワーク データセット内の VBScript コードを Python に変換するには、次のいずれかを実行します。
- ネットワーク データセットに保存する必要がある変更を加えていない場合は、ネットワーク データセットと関連するレイヤーを削除し、ArcGIS Pro 3.5 以降に含まれるテンプレートから新しいネットワーク データセットを作成してください。
- ネットワーク データセットに保存する必要がある変更を加えた場合は、ネットワーク データセットの記述子属性を Python コードに変更することができます。
編集内容が少ない場合は、手動でフィーチャを作成または変更して Indoor ネットワークを更新することができます。 [作成]、[垂直方向に複製]、[スプリット]、[移動] ツールを使用して編集を実行すると、Indoor ネットワークに必要な属性が自動的に設定されます。
注意:
ネットワークのジオメトリに編集を加えた後は、[ネットワークの構築 (Build Network)] ツールを使用してネットワークを再構築する必要があります。
経路の更新
[入力レベル フィーチャ] パラメーターで定義された施設またはレベルのサブセットに対して、[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールを実行します。 [屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールがデータが入力済みの Indoors ワークスペースで実行された場合、ツールは、FACILITY_ID および LEVEL_ID フィールドの値が [入力レベル フィーチャ] パラメーターの値と一致している経路フィーチャを削除し、選択したエリアに新しいフィーチャを生成します。
[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールを使用して経路を更新するには、次の手順を実行します。
- [属性検索 (Select Layer By Attribute)] ツールを使用して、更新するエリアのレベル フィーチャを選択します。
注意:
[入力レベル フィーチャ] パラメーターの値として使用されるレイヤーでレベル フィーチャが選択されていない場合、[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールは、レイヤーのすべてのレベルで既存の経路を削除し、新しい経路を作成します。
- [屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールで、[経路の生成方法] パラメーターの値に [格子] オプションを使用している場合は、[格子間隔] パラメーターの値を指定して、レベルが最初に処理されたときに使用された値と一致する値を、改築されたレベルで使用します。
- [実行] をクリックします。
選択したレベルで、経路フィーチャが更新されます。
フロア遷移の更新
データが入力済みの Indoor データセット、Indoor ネットワーク データセット、または Indoors ジオデータベースで [屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールを実行して、新しい施設への遷移の追加、既存の施設のレベルへの遷移の追加、改築されたレベルの遷移の更新などができます。 [ターゲット屋内遷移] パラメーターで指定されたレイヤーに、[入力レベル フィーチャ] パラメーターの値で定義されたレベルの既存の遷移が含まれている場合、ツールはそれらのレベルの既存の遷移を削除し、遷移を作成しなおします。 ツールによって作成された遷移フィーチャの頂点は、経路フィーチャにスナップされ、接続されたネットワークが維持されます。
いずれの更新シナリオでも、[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールは、入力レイヤーの遷移ユニットに空間的に交差する遷移フィーチャを削除し、遷移フィーチャを作成しなおします。
遷移を更新するためのワークフローは、施設の更新タイプに応じて異なります。 どのワークフローを選択しても、PrelimTransitions フィーチャクラスに対して更新が行われます。 [屋内経路の間引き (Thin Indoor Pathways)] ツールは、Transitions フィーチャクラスの既存フィーチャを削除し、PrelimTransitions フィーチャクラスで更新されたフィーチャと置き換えます。 遷移フィーチャに対して属性の更新が行われた場合は、更新処理中に PrelimTransitions フィーチャクラスに属性の更新が適用されます。
遷移を更新する際には、次の点に留意してください。
- 更新されたレベルの遷移を経路と同時に生成するには、[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールを実行し、[ターゲット屋内遷移] パラメーターに値を入力し、階段とエレベーターのユニットを定義します。
- すでにレベルの経路を生成済みで、遷移のみを再生成する必要がある場合は、[屋内ネットワーク フィーチャの生成 (Generate Indoor Network Features)] ツールを実行し、[経路の生成方法] パラメーターで [遷移のみ] オプションを指定します。 このツールでは遷移フィーチャが生成され、端点は既存の経路の頂点にスナップされます。
ランドマークの更新
ルート検索に使用されるフィーチャが移動された場合、またはルート検索に使用する新しいフィーチャがある場合、次の手順を実行して、Landmarks フィーチャクラスを更新する必要があります。
- 無効なフィーチャを Landmarks フィーチャクラスから削除します。
- 新しいフィーチャクラスにランドマーク ポイント フィーチャを作成します。
- [アペンド (Append)] ツールを使用して、現在の Landmarks フィーチャクラスに新しいランドマークを読み込みます。
更新された経路の分類
データが入力済みの Indoor データセットまたは Indoors ジオデータベースで [屋内経路の分類 (Classify Indoor Pathways)] ツールを使用し、改築された施設またはレベルの経路ランクを更新するには、次の手順を実行します。
[ターゲット経路] パラメーターの値には、改築されたレベルまたは施設の、更新後の経路フィーチャが入力されます。 ツールは、任意の数の施設の 1 レベル以上に対して実行できます。
- 改築されたレベルまたは施設で、経路が更新されていることを確認します。
- 入力ジオデータベースから、ネットワーク データセット (Network_ND) を削除します。
- [屋内経路の分類 (Classify Indoor Pathways)] ツールで、フィルター設定または選択により、特定の空間に対する分類をフィルター処理します。
- [実行] をクリックします。
更新したレベルまたは施設の経路分類が更新されます。
- ネットワーク データセットを作成し構築します。