NetCDF (network Common Data Form) は、科学データの作成、アクセス、共有をサポートするために設計されたファイル形式です。 大気および海洋に関するコミュニティにおいて、気温、気圧、風速、波高などの変数を格納するために広く使用されます。
NetCDF データは次のとおりです。
- 自己記述型: netCDF ファイルには、ファイルにあるデータの情報が含まれます。たとえば、いつデータ エレメントを取得したか、どの測定単位を使用したかなどの情報です。
- ポータブル/クロス プラットフォーム: あるタイプのオペレーティング システムで作成された netCDF を別のタイプのオペレーティング システムのソフトウェアで読み取ることができます。
- スケーラブル: 大きな netCDF ファイルの中の小領域にアクセスする場合に、ファイル全体を読み取ることなく効率よくアクセスできます。
ArcGIS Pro では、netCDF ファイルを直接読み取り、データ変換やインポートを行うことなく、データに簡単にアクセスできます。 [マルチディメンション] ツールボックスの [NetCDF] ツールセットにある [NetCDF ラスターレイヤーの作成 (Make NetCDF Raster Layer)] ツール、[NetCDF フィーチャ レイヤーの作成 (Make NetCDF Feature Layer)] ツール、[NetCDF テーブル ビューの作成 (Make NetCDF Table View)] ツール、[NetCDF プロファイル → フィーチャクラス (NetCDF Profiles To Feature Class) (不連続なサンプリング ジオメトリ)] ツール、[NetCDF 時系列 → フィーチャクラス (NetCDF Time Series To Feature Class) (不連続なサンプリング ジオメトリ)] ツール、[NetCDF 軌道 → フィーチャクラス (NetCDF Trajectories To Feature Class) (不連続なサンプリング ジオメトリ)] ツールを使用して、それぞれプロファイル、時系列、軌道からラスター レイヤー、フィーチャ レイヤー、テーブル ビュー、フィーチャクラスを netCDF ファイルから作成できます。
[マルチディメンション] ツールボックスの [多次元ラスター レイヤーの作成 (Make Multidimensional Raster Layer)] ツールを使用して、netCDF ファイルからラスター レイヤーを作成することもできます。
netCDF データの操作に使用可能なツールのリストを次に示します。
[データの追加] ボタン のドロップダウン リストにある [多次元ラスター レイヤー] オプションを使用して、クラシック netCDF ラスター レイヤーまたは多次元ラスター レイヤーを追加することもできます。 詳細については、「多次元ラスター データの操作」をご参照ください。