netCDF データの空間参照

netCDF ラスターまたはフィーチャ レイヤーを netCDF 変数から作成する際には、ディメンションまたは座標変数を選択して、X および Y ディメンション (または変数) を指定することができます。 netCDF 変数から作成される空間参照は、座標変数の単位と、grid_mapping 属性の有無によって決定されます。

x ディメンションおよび y ディメンションとして指定した座標変数の単位がそれぞれ経度と緯度の単位である場合、データは地理座標系 (GCS) です。 経度に対して許可される単位は、degrees_east、degree_east、degrees_E、degree_E、degreesE、および degreeE です。 同様に、緯度に対して許可される単位は、degrees_north、degree_north、degrees_N、degree_N、degreesN、および degreeN です。

x ディメンションおよび y ディメンションとして指定した座標変数の standard_name がそれぞれ projection_x_coordinate と projection_y_coordinate であり、その変数に grid_mapping 属性が割り当てられている場合、データは投影座標系 (PCS) です。 投影名、タイプ、およびその他のパラメーターは、grid_mapping 変数によって定義されます。

座標変数の単位または standard_name が上記の地理座標系または投影座標系の条件を満たさない場合、データの空間参照は不明であるか、未定義と見なされます。 たとえば、適切な standard_name を x ディメンション、標高ディメンションを y ディメンションとする x 座標変数を使用するラスターを作成すると、空間参照は不明となります。

CF 規約には、座標系のいくつかの要素が規定されていますが、地理座標系 (測地基準) 部分を含める方法は記載されていません。 このため、データが投影座標系または地理座標系のどちらで表されるかにかかわらず、常に WGS 1984 であることが想定されます。 投影座標系は地理座標系に基づいており、常に指定されなければなりません。 WGS 1984 を想定するため、実際には特定の球体または別の回転楕円体 (楕円) を参照するデータが他のデータ レイヤーと揃わないことがあります。

グリッド マッピングや投影法の詳細については、「NetCDF Climate and Forecast (CF) メタデータ規約」をご参照ください。

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