隣接した頂点の標高変化

ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用できます。

サマリー

[隣接した頂点の標高変化] チェックは、標高差 (Z 値) が指定した許容値よりも大きい頂点があるポリライン フィーチャとポリゴン フィーチャを検索します。 許容値を使用することで、フィーチャ標高間の大きなギャップを特定することができます。

サポートされているワークフロー

ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。

ワークフローサポートライセンス

検証属性ルール

はい (ArcGIS Pro 2.9 および ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降)

ArcGIS Pro Standard および Data Reviewer ライセンスで利用可能

制約属性ルール

No

N/A

データ チェックの実行

はい (ArcGIS Pro 3.5 以降)

Data Reviewer ライセンスで利用可能

概要

データベースで品質管理チェックを実行する場合、Z 値で表現される標高の差が大きいフィーチャを検索することができます。 たとえば、等高線フィーチャクラス内では、すべての頂点で指定した等高線の Z 値が一定である必要があります。 場合によっては、Z 値が異なる範囲外の頂点が存在することがあります。

[隣接した頂点の標高変化] チェックは、標高 (Z) の変化が指定した許容値よりも大きいポリラインまたはポリゴン フィーチャの頂点を返します。 許容値を使用することで、フィーチャ標高間の大きなギャップを特定することができます。 チェックは、フィーチャクラス全体、サブタイプ、または SQL クエリを使用して選択されたフィーチャのセットに対して実行できます。 指定した許容値から外れるフィーチャ、または指定した値よりも差が大きいフィーチャはエラーとして返されます。 これらのフィーチャはさらなる検査と訂正のためにレビューアー テーブルに書き込まれます。

属性ルールの構文

次の表で、検証属性ルール パラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明ワークフロー

サブタイプ

No

ルールが適用されるサブタイプ。

検証

属性

No

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。

検証

標高差の許容値

Yes

頂点間の標高の最小許容値。 この値はジオデータベースの Z 許容値より大きくする必要があります。

マップの単位にはフィート、米国フィート、メートル、キロメートル、度 (10 進)、デシメートルなどがあります。

検証

名前

Yes

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。

検証

説明

No

非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。

この情報は、修正ワークフローのガイダンスを提供するために使用されます。

検証

重要度

Yes

非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。

この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。

検証

タグ

No

ルールのタグ プロパティ。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。

検証

データ チェックの実行の構文

次の表で、データ チェックの実行パラメーターについて説明します。

パラメーター必須説明

入力フィーチャ

Yes

ルールによって評価される入力フィーチャ レイヤー。

注意:

評価の前に、選択またはフィルターを適用する切り替えボタンを使用して、マップ選択またはレイヤー定義クエリを無効にできます。 空間項目を含むレイヤー定義クエリはサポートされていません。

属性フィルター

No

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。

標高差の許容値

Yes

頂点間の標高の最小許容値。 この値はジオデータベースの Z 許容値より大きくする必要があります。

マップの単位にはフィート、米国フィート、メートル、キロメートル、度 (10 進)、デシメートルなどがあります。

名前

Yes

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティのサポートに使用されます。

範囲

Yes

  • 表示範囲 - マップの表示範囲を評価します。
  • 全体表示 - データの表示範囲全体を評価します。

備考

チェックを使用する際には、次の点に留意してください。

  • このチェックは、Z 対応のポリライン フィーチャとポリゴン フィーチャをサポートします。
  • このチェックで使用するフィーチャクラスで、鉛直座標系を定義する必要があります。
  • 入力フィーチャの Validation Status 属性値は評価中に無視されます。 たとえば、ルール評価時には、検証のステータスが [0 (計算不要、検証不要、エラーなし)][1 (計算不要、検証不要、エラーあり)][4 (計算必要、検証不要、エラーなし)]、または [5 (計算必要、検証不要、エラーあり)] の入力フィーチャが引き続き含まれます。
  • [属性] フィルター パラメーターには、比較演算子 (=<>><>=<=) および論理演算子 (AND/ORIN/NOT INLIKE/NOT LIKEIS NULL) のみを使用できます。
  • [属性] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big IntegerDate OnlyTime OnlyTimestamp Offset を使用できません。 これらのタイプが選択されると、行ヘッダーが赤色で示され、ルールを保存できなくなります。
  • このデータ チェックの実行では、マルチポイント エラーの結果がサポートされています。

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