編集用設定の構成

フィーチャ データの編集を開始する前に、編集操作を簡単にし、成功させるために考慮すべき複数の設定があります。 これらの設定には、プロジェクトの単位、マップ単位プロパティと座標系、表示フィールド レイヤー プロパティ、編集機能設定、スナップなどがあります。

このトピックは、編集前の設定の構成に使用できる簡単なチェックリストです。

編集用のウィンドウを開く

編集用のウィンドウは、フィーチャの作成、フィーチャの修正、フィーチャ属性と関連レコードの表示と編集のための共通のツールとコマンドを含むドッキング可能なウィンドウです。

編集用のウィンドウを開くには、次の手順を実行します。

  1. リボンの [編集] タブの [作成] フィーチャ作成 をクリックし、[フィーチャ] グループの [修正] フィーチャの修正 をクリックします。

    [フィーチャ作成] ウィンドウと [フィーチャの修正] ウィンドウが表示されます。

  2. [選択] グループの [属性] 属性 をクリックします。

    [属性] ウィンドウが表示されます。

ヒント:

3 つすべてのウィンドウを 1 つのステップで開くには、リボンの [表示] タブをクリックします。 [ウィンドウ] グループの [ウィンドウのリセット] ドロップダウン メニュー ウィンドウのリセット をクリックし、[編集用にウィンドウをリセット] を選択します。

フィーチャ データの追加

フィーチャ レイヤーは、ジオデータベース、フィーチャ サービス、その他のサポートされているデータ ソースに格納されているフィーチャ データを参照します。 フィーチャを編集するには、アクティブなマップに [カタログ] ウィンドウのフィーチャ データを追加します。 デフォルト設定を使用してフィーチャ テンプレートが自動生成されます。

フィーチャ データを追加するには、次の手順を実行します。

  1. リボンの [表示] タブの [ウィンドウ] グループで [カタログ ウィンドウ] カタログ ウィンドウ をクリックします。

    [コンテンツ] ウィンドウが表示されます。

  2. [プロジェクト] タブをクリックします。
  3. [データベース] フォルダー データベース を展開し、データを見つけます。
  4. そのフィーチャクラスをアクティブなマップ上にドラッグします。

    または、フィーチャクラスを右クリックして [現在のマップに追加] 現在のマップに追加 をクリックします。

注意:

データが存在しない場合は、フィーチャクラスを作成します。

座標系の確認

フィーチャを作成または修正する場合、すべての編集は、現在のマップに割り当てられた座標系で行われます。 データ ソースが異なる座標系で格納されている場合、データはマップの座標系に同期的に「リアルタイム投影」されます。

ほとんどの編集処理や座標系変換では、編集内容の整合性と精度は維持されます。 ただし、使用する座標系によっては、特定の編集処理によって配置や精度に思わぬ誤差が発生することがあります。

最善の結果を得るには、編集対象のレイヤーの座標系と一致する座標系を現在のマップに対して設定します。

注意:

マップが不明な座標系に設定されている場合、データを編集することができず、空間範囲と距離は報告されますが、それぞれの値の後に不明な単位として unk が付けられます。 また、ほとんどの解析操作では、正しく定義された座標系がマップに含まれていると見なされるため、予期しない結果や信頼性の低い結果が生成される可能性があります。

座標系を確認するには、次の手順を実行します。

  1. リボンの [表示] タブの [ウィンドウ] グループで [コンテンツ] コンテンツ をクリックします。

    [コンテンツ] ウィンドウが表示されます。

  2. マップ名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [座標系] タブをクリックします。
  4. [OK] をクリックして設定を保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。

プロジェクトの単位オプションの確認

プロジェクトの単位オプションは、マップ単位プロパティ設定と編集ツールで使用できる計測単位を指定します。 プロジェクトに定義された単位は、アクティブなマップの座標系でサポートされている場合のみドロップダウン リストに表示されます。

プロジェクトの単位オプションを確認して、データの編集またはデジタイズに使用する単位がプロジェクトに含まれていることを確認してください。 単位ドロップ ダウン メニューのないツールでは、プロジェクトのデフォルト単位として設定された単位が使用されます。 たとえば、「画面上の制限」ではプロジェクトのデフォルトの距離単位と方向単位が使用されます。

マップ単位設定の設定

マップ単位設定は、フィーチャの描画に使用する表示単位と標高単位を指定します。 表示単位は、マップの XY 水平座標系に基づく位置単位です。 標高単位は、鉛直座標系 (存在する場合) に基づく距離単位です。

現在のマップ単位設定を確認して、それらの単位が、ジオメトリ プロパティ テーブルで頂点の編集に使用する単位に設定されていることを確認してください。

レイヤーの表示フィールドの設定

表示フィールド レイヤー プロパティは、選択したフィーチャを識別する設定と編集ツールで使用されるソース フィーチャクラスの属性テーブルのフィールドを指定します。 デフォルトでは、これはフィーチャ レイヤーで使用可能な最初の文字列フィールド (フィールド名に単語 name が含まれている) に設定されています。 フィールドが Null である場合、OBJECTID フィールド値が示されます。

この設定を確認して、フィーチャの識別に使用するフィールドに設定されていることを確認してください。 このフィールド値は、選択チップマップチップポップアップ、公開されたマップ サービス、およびフィーチャ レイヤーを識別する ArcGIS Pro の他の領域に表示されます。

編集ツールとワークスペースの有効化

アプリケーションの編集セッション用オプションでは、編集ツールを常に有効な状態にするか、またはリボンの [編集] タブで手動で有効化されるまで常に無効な状態にするように ArcGIS Pro を構成します。

編集ツールが常に有効になっている場合、編集セッションには開始ボタンも停止ボタンもありません。 データ ソースで編集権限が付与されているマップまたはシーン内のすべてのワークスペースを編集できます。

編集ツールが無効になっている場合は、リボンの [編集] タブの [編集の管理] グループで編集を有効化します。 さらに、ArcGIS Pro が単一ワークスペースの編集セッションを実行するように構成されている場合は、[ワークスペースの選択] ダイアログ ボックスでワークスペースを選択します。

権限と警告の確認

マップ内のマップ、レイヤー、関連データの編集権限、警告、バージョン ステータスを確認します。

編集可能かつ選択可能なレイヤーの設定

レイヤー上のフィーチャを編集するには、コンテンツ ウィンドウで該当するレイヤーのチェックボックスをオンにして、そのレイヤーを編集可能かつ選択可能にします。 編集内容をスナップする必要がある場合は、該当するレイヤーのチェックボックスをオンにして、そのレイヤーをスナップ可能にします。 これらのレイヤー設定は、コンテンツ ウィンドウのそれぞれのタブで使用できます。

ヒント:

一部のツールは、選択せずにフィーチャを編集するように設定できます。

スナップ エージェントの有効化

スナップをオンにして、効率的かつ正確な作業に役立つスナップ エージェントの組み合わせを、編集するフィーチャ データで有効化します。

マップ トポロジのオン/オフの切り替え

予期しない結果を防ぐために、マップ トポロジをオフにしておき、積極的にトポロジ編集を行う場合にのみ有効化してください。

注意:

一部のツールでは、マップ トポロジまたはジオデータベース トポロジが有効化されている場合に [フィーチャ] および [エッジ] タブが追加されます。 これらのタブを使用すると、フィーチャ ジオメトリの編集とトポロジ エッジおよびノードの編集を切り替えることができます。