等級シンボル

等級シンボルは、シンボルのサイズを変化させて、マップ化されたフィーチャ間の定量的な差異を示すために使用されます。 データは範囲に分類され、範囲を表すシンボル サイズに割り当てられます。 たとえば、分類方式に 4 つのクラスがある場合、4 つのシンボル サイズが割り当てられます。 シンボルの色は同じままです。

等級シンボルを使用したサンプル マップ
このマップでは、等級シンボルを使用し、シカゴ市内でウエスト ナイル ウイルスの保有検査を受けた蚊の数が最も多いモスキート トラップの設置場所を示します。

シンボルのサイズが大きいほど何かの量が多くなることは自然に連想できるため、シンボル サイズは事象の規模の差異を表現する効果的な方法です。 等級シンボルは、比例シンボルのようにデータと直接関連していないため、各シンボルのサイズを適切に管理できます。 つまり、データの各クラスを表すシンボルのセットを、それぞれのクラスを区別できるようにサイズに十分な変化を持たせて設計できます。

等級シンボルの基準をデータセット内の属性フィールドにするか、シンボル表示する数値を生成する Arcade 式を作成することができます。

Arcade 言語で式を作成する詳細

注意:

等級シンボルの基準を単一のフィールドにすると、シンボルの描画順序がサイズ順になり、大きいフィーチャが最初に描画され、その上に小さいフィーチャが描画されます。 シンボルが式に基づく場合は、このような並べ替えが行われないため、小さなシンボルが大きなシンボルによって不明瞭になることがあります。

[プライマリ シンボル] タブ プライマリ シンボル には 2 つのサブタブがあり、そこで等級シンボルによるシンボル表示を指定できます。

  • [クラス] タブでは、シンボル クラスのシンボル、値、説明ラベル、グループ化を管理できます。
  • [ヒストグラム] タブでは、シンボル クラスのデータ範囲を表示して編集できます。 詳細については、「ヒストグラム」をご参照ください。

等級シンボルでレイヤーを描画するには、次の手順を行います。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでフィーチャ レイヤーを選択します。
  2. [フィーチャ レイヤー] タブの [描画] グループで、[シンボル] ドロップダウン矢印 シンボル をクリック、[等級シンボル] 等級シンボル をクリックします。

    [シンボル] ウィンドウが表示されます。

  3. [シンボル] ウィンドウの [プライマリ シンボル] タブプライマリ シンボル で、マッピング対象のデータに使用する数値フィールドを選択するか、式を作成します。

    式を使用するには、式ボタン 式の設定 をクリックして、[式の設定] ダイアログ ボックスを開きます。 式を作成し、[確認] 整合チェック をクリックして検証します。 式が有効であっても有効な数値を返さない可能性があることに注意してください。 これを回避するには、数値フィールドのみを表示するよう [式の設定] ダイアログ ボックスをフィルタリングフィルターできます。

  4. データを正規化するには、[正規化] メニューからフィールドを選択するか、[全体の割合] を選択し、データ値を除算して比率を作成するか、[Log] を選択し、各値の対数に基づいてシンボル表示します。

    データセットに有意な外れ値が含まれている場合は、これが小さな範囲の値を生成する効果的な方法となることがあります。 正規化を使用できるのは、等級シンボルがフィールドに基づいている場合に限ります。 式に基づいてシンボル表示される場合は、[正規化] フィールドが利用不可になります。

  5. 適切な分類「方法」とクラス数を使用して、データを分類します。
  6. データを表すシンボルの最小サイズと最大サイズを設定します。

等級シンボルの変更

[プライマリ シンボル] タブ プライマリ シンボル[クラス] タブでは、次の操作を実行できます。

  • [テンプレート] シンボルをクリックして [シンボルの書式設定] ウィンドウを開き、「シンボルを変更」したり、「別のシンボルを選択」したりできます。 テンプレート シンボルは、クラスごとにサイズが異なるシンボルの外観を定義します。 ポイント レイヤーおよびライン レイヤーのテンプレート シンボルは、それぞれポイント シンボルおよびライン シンボルです。 ポリゴン レイヤーの場合、テンプレート シンボルはシンボル クラスごとにサイズが異なるポイント シンボルです。 さらに、ポリゴン フィーチャそのものを描画するために、背景ポリゴン シンボルを定義します。 [背景] シンボルをクリックして変更します。
  • ポリゴン レイヤーの場合、[すべてのレイヤーの上に等級シンボルを描画] チェックボックスを使用して、マップの描画順序におけるポイント シンボルの位置を制御します。
    • このオプションをオンにすると、[コンテンツ] ウィンドウで指定したレイヤーの描画順序に関係なく、等級ポイント シンボルがマップ内のすべてのレイヤー (アノテーション レイヤーを含む) の上に描画されます。 ラベルのみが等級シンボルの上に描画されます。
    • このオプションをオフにすると、このレイヤーは [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーの配置によって指定された描画順序に従い、レイヤー内のポリゴン背景シンボルの上に等級ポイント シンボルが描画されます。 この選択を行うと、マップ内のアノテーション レイヤーが等級シンボルによって隠れることがなくなります。
    注意:

    シーンの 3D レイヤー カテゴリにレイヤーが存在する場合、このオプションは適用されません。 この場合、ポイント シンボルにはレイヤーの描画順序が常に適用されます。

  • 分類を調整するには、各分類の [上限値] に新しい値を入力して手動で編集します。
  • 分類の閾値を削除するには、[上限値] セルを右クリックして [削除] 削除 をクリックします。
  • (新規に追加された後、削除されたクラスに属しているか、NULL 値が含まれているために) 範囲外となった値を表示するには、[詳細] をクリックした後、[範囲外の値を表示] をクリックします。 ソース データが変更されたか、更新されている場合は、[詳細] をクリックし、[値の更新] をクリックして値の範囲を更新します。
  • 各シンボル クラスのフィーチャ総数を表示するには、[詳細] メニューをクリックして、[データの個数を表示] を選択します。 除外する値または範囲外の値が凡例に表示されない場合、それぞれの総数が [シンボル] ウィンドウの下部に表示されます。 フィーチャ数を更新するには、テーブルの [データの個数] 列を右クリックして、[データの個数を更新] を選択します。
  • シンボルを編集」するには、[シンボル] セルで該当するシンボルをクリックして、[シンボルの書式設定] ウィンドウを開きます。
  • 現在のシンボル パラメーターに基づいて各シンボル クラスをデフォルト シンボル クラスにリセットするには、[詳細] ドロップダウン メニューをクリックし、[すべてのシンボルの再生成] をクリックします。 この操作は、個別のシンボルの編集を破棄してデフォルトの状態に戻すために行うことがあります。
  • ラベルを編集するには、[ラベル] セルで該当するテキストを右クリックして [ラベルの編集] をクリックします。

[高度なシンボル オプション] タブ 高度なシンボル オプション では、次の操作を実行できます。

  • ラベルを書式設定」するには、[ラベルの書式設定] を展開します。
  • デフォルトでは、統計情報とクラス範囲の計算に使用されるサンプル数は 10,000 レコードに設定されます。 最大サンプル数を変更するには、[サンプル サイズ] を展開して、[最大サンプル数] の値を変更します。 サンプル数を制限するとパフォーマンスが向上しますが、データセット内の重要な外れ値を誤って除外する可能性があります。 一般的に、データセットが大きくなるほど、多くのサンプル数を使用する必要があります。
  • フィーチャごとのマスク」を設定するには、[フィーチャ レベル マスキング] を展開します。
  • シンボル スキーマからデータ値を除外し、必要に応じて除外する値の代替シンボルを定義するには、[データの除外] を展開してクエリを定義します。 除外した値の表示を停止するには、[プライマリ シンボル] タブ プライマリ シンボル[詳細] をクリックし、[除外する値の表示] をオフにします。

ヒストグラムでのクラス閾値の変更

ヒストグラムには、クラスを編集したり、データが別の分類方法でどのように表されるかを確認したりすることができる視覚化ツールが用意されています。 [プライマリ シンボル] タブ プライマリ シンボル[ヒストグラム] タブをクリックすると、ヒストグラムにアクセスできます。

ヒストグラムの詳細

  • ヒストグラムの灰色のバーは、データの分布を表します。 側面に沿って配置されるストップは、現在の分類方法がデータ分布にどのように適用されるかを示します。
  • 等級シンボルのヒストグラムにはシンボルの実際のサイズは表示されませんが、視覚的なガイドとしてシンボル相互の相対的なサイズが表示されます。
  • 分布とクラス閾値を簡単に確認できるようにするには、ヒストグラムの上にある拡張バーを上向きにドラッグしてウィンドウ内で拡大表示します。
注意:

ヒストグラムに動的な編集を加えると、「分類方法」が [手動] に切り替わります。

透過表示、回転、または色で等級シンボルに変化を付ける

等級シンボルでフィーチャの規模を指定するだけでなく、等級シンボルの透過表示、回転、色を変化させて追加属性をシンボル表示することもできます。 このような変化はビジュアル変数と呼ばれることもあります。 これらのビジュアル変数をすべて同時に適用することもできますが、変化が多すぎると、レイヤーを解釈することが難しくなるのでご注意ください。 セカンダリ ビジュアル変数シンボルは控えめに適用することをお勧めします。

シンボル表示の概念の詳細

  1. [シンボル] ウィンドウで、[属性によってシンボルを変更] 属性によってシンボルを変更 をクリックします。
  2. [透過表示][回転]、または [色] を展開します。

    ポリゴン フィーチャの場合は、[回転] はありません。

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