後処理効果は、品質を高め、最終的なビューの外観を向上させます。 後処理効果は、シーンの描画後に適用されるビジュアライゼーション効果です。 ユーザー インターフェイスから任意の順序で効果を有効化できますが、その効果は、一貫性のある決定論的な結果を生成するために、定義済みの順序で構成されます。
操作は、次のような順序で適用されます。
- カラー グレーディング後処理効果
- ブルーム後処理効果
- カメラ効果
- 視覚効果
- ビネット後処理
- グレイン後処理効果
- 色覚特性とシミュレーション
- 色の管理
アクティブ化すると、後処理効果はシーン全体に適用されます。 一度に 1 つ以上の後処理効果を適用でき、それぞれには構成可能なプロパティが含まれます。 後処理効果を視覚効果やカメラ効果と組み合わせることで、シーン固有の視覚結果を作成できます。
以下の表は、シーンに適用できる後処理効果のリストです。
| 後処理効果 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
ブルーム | 指定した閾値よりも明るい色値にグローを追加して、シーンに非常に明るい光の錯覚を生成します。 |
|
ビネット | 中心に比べて、シーンの端および隅を暗色化します。 ビューの中央の主題に注目を集める効果を生成します。 |
|
グレイン | フィルム グレインやノイズを追加し、不完全性、新聞のような物理メディア、またはデジタル写真をシミュレートします。 |
|
カラー グレーディング | 彩度、明るさ、コントラストなど、最終的な画像の色彩を変更および強調します。 |
|
後処理効果の適用
シーンに後処理効果を適用するには、次の手順に従います。
- 必要に応じて、シーン ビューをアクティブにします。
- [表示] タブの [シーン] グループで、[後処理効果] ボタン
をクリックして後処理効果を有効にします。デフォルトは [ブルーム] 効果です。 [後処理効果] ボタン
を使用して、効果のオン/オフを切り替えることができます。 - [後処理効果] ドロップダウン矢印をクリックすると、後処理効果オプションのギャラリーが開きます。
効果を選択すると、すぐに適用されます。
- 必要に応じて、ドロップダウン ギャラリーを再度クリックし、[後処理効果の設定]
をクリックして、プロパティを更新したり、アクティブな効果を変更したりすることで、アクティブな後処理効果をカスタマイズします。
以下に、後処理効果を適用していないシーンと、カラー グレーディングを使用してコントラストと彩度を高め、ビネットおよびブルーム後処理効果を適用したシーンを比較した図を示します。
後処理効果を適用したシーンの保存または共有
後処理効果は、開いているすべてのビューのシーン ドキュメントと一緒に保存され、プロジェクトを開くと再適用されます。 3D マップ フレームを含むシーンまたはレイアウトからの [クリップボードにキャプチャ] の使用時、イメージ ファイルへのシーンのエクスポート時、3D マップフレームを含むレイアウトのエクスポート時、またはビデオ ファイルへのアニメーションのエクスポート時に、後処理効果が含められます。 ただし、Web シーンに共有する場合、適用された後処理効果は含まれません。 Web 上で効果が視覚化されないことを示す共有警告が発生します。
注意:
後処理効果をビデオ ファイルに含めるには、アニメーションを使用してビューの状態をキャプチャするキーフレームを作成し、後処理効果を適用して、アニメーションをエクスポートします。 後処理効果の設定はキーフレーム プロパティにはキャプチャされず、1 つのアニメーションのエクスポート時には変更されません。