クラスター パラボリック図法

説明

クラスター パラボリックは、世界地図用の擬正積円筒図法です。この図法は、子午線がパラボリック曲線の部分に従うことを除き、サンソン図法に類似しています。側部の子午線が外側に過度に膨らみ、マップのアウトラインおよびその近くで著しい形状の歪みを生じさせます。

この図法は、1929 年に John Evelyn Edmund Craster によって提示されました。この図法は、1934 年に Reinholds V. Putniņš によって独立して開発されたため、Putniņš P4 図法とも呼ばれます。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.1.1 以降で使用できます。

クラスター パラボリック図法の例
グリニッチを中心とする、クラスター パラボリック正積図法を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、クラスター パラボリック図法のプロパティについて説明します。

経緯線

クラスター パラボリック図法は、擬円筒です。赤道および中央子午線が直線として投影され、投影された赤道の長さが中央子午線の 2 倍になります。他の子午線は等間隔に配置されたパラボリック曲線になり、中央子午線から離れるにつれて膨らんでいます。緯線は、中心子午線に対して垂直な不等間隔の直線です。緯線の間隔は、赤道から離れるにつれて次第に小さくなります。各極はポイントとして表示され、突き出ているエッジとして現れます。マップのアウトラインは、サンソン図法に類似しています。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

クラスター パラボリック図法は、正積 (等面積) 図法です。形状、方向、角度、および距離が、全般的に歪みます。縮尺は北緯および南緯 36 度 46 分上で正確であり、他のすべての緯線に沿って一定になります。子午線の膨らみによって、投影のエッジに向かって、および高緯度で、著しい歪みが生じます。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

この図法は主題世界地図に適していますが、この使用はお勧めしません。

制限事項

球面上でのみサポート 楕円体の場合、半長軸が半径として使われます。この図法は、楕円体が使用された場合、面積を維持しません。

パラメーター

クラスター パラボリックのパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線

ソース

Snyder, J. P. (1993). Flattening the Earth. Two Thousand Years of Map Projections. Chicago and London: University of Chicago Press.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453. Washington, DC: United States Government Printing Office.