説明
キューブ図法は、6 つの正方形の側面 (各極に 1 つずつ、赤道沿いに西経 135° および 45°、東経 45° および 135° を中心とする 4 つ) から構成されるファセット図法です。この図法は立方体に折り畳むことができます。北緯 45° と南緯 45° の間のエリアは、正方形図法で投影されます。
キューブ図法は ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 9.0 以降で使用できます。
投影のプロパティ
次のサブセクションでは、キューブ図法のプロパティについて説明します。
経緯線
キューブ図法はファセット図法です。子午線と緯線は、北緯 45° と南緯 45° の範囲内において等間隔の直線で、完全な正方形のグリッドを形成します。極ファセットは、緯線を極のポイントを中心とする同心の正方形として投影します。子午線は、中心を原点とする等間隔の直線です。極ファセットのアウトラインは、45° の緯線で構成される正方形です。赤道ファセットと極ファセットの連結部分で、子午線は極に向かって曲がっています。特定の極ファセットの配置では、経緯線は赤道または中心子午線に対して対称になります。
歪み
キューブ図法は正角でも等面積でもありません。形状、面積、距離、方向、角度は一般的にすべて歪んでいます。北緯 45° と南緯 45° の間の歪みの特性は、正方形図法に準拠しています。形状、縮尺、および面積の歪みは、赤道から離れるにつれて大きくなります。北、南、東、および西の方向は常に正確ですが、一般的な方向は赤道沿いの一部を除き歪んでいます。極ファセットでは、中心からの方向が正確です。赤道上の縮尺は正確です。
使用法
キューブ図法は、一般的なマッピングには推奨されません。
制限事項
キューブ図法は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、半長軸が半径として使われます。楕円体を使用する場合、一部の等距離および歪みのプロパティは維持されません。
パラメーター
次に、キューブ図法のパラメーターを示します。
- 東距
- 北距
- 中央子午線
- オプション。以下の表の値を含む極ファセットのさまざまな配置を表示するために使用されます。この例では、デフォルトの中心子午線値 0° を使用しています。
オプション値 説明 例 0、1、2、または 3
北極ファセットは、中心子午線から西に 135° の子午線に沿って配置されます。
南極ファセットは、中心子午線からそれぞれ西に 135°、45°、東に 45°、135° に配置されます。
4、5、6、または 7
北極ファセットは、中心子午線から西に 45° の子午線に沿って配置されます。
南極ファセットは、中心子午線からそれぞれ西に 135°、45°、東に 45°、135° に配置されます。
8、9、10、または 11
北極ファセットは、中心子午線から東に 45° の子午線に沿って配置されます。
南極ファセットは、中心子午線からそれぞれ西に 135°、45°、東に 45°、135° に配置されます。
12、13、14、または 15
北極ファセットは、中心子午線から東に 135° の子午線に沿って配置されます。
南極ファセットは、中心子午線からそれぞれ西に 135°、45°、東に 45°、135° に配置されます。
ソース
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