レンジ スライダーの最小つまみと最大つまみを使用して、現在の表示レンジの境界を設定します。 レンジ スライダーの範囲内を前後に移動する量は、ステップによって定義されます。 ユーザーが定義する相対的なステップ量または明示的なステップ量のいずれかの単位でつまみをレンジに沿って移動できます。
レンジ ステップ オプションは、[レンジ] タブの [ステップ] グループに用意されています。 次のオプションを利用できます。
- [ステップ数] - このオプションは、レンジの設定とは無関係に、特定のステップ数だけレンジ スライダーを移動させる場合に使用します。たとえば、スライダーの始点から終点までの間を 30 ステップで移動させる場合などです。
- [ステップ間隔] - このオプションは、スライダー上のレンジをステップごとに移動するための正確な値を指定する場合に使用します (これがデフォルトです)。 他の設定はこのオプションの一部として含まれるため、以下で、このオプションの詳細を説明します。
- [レイヤー] - このオプションは、値の間隔が不規則な場合でも、レンジ スライダーを次の個別値に移動します。 これは、レイヤーのステップ プロパティが設定されている場合にのみ使用できます。
ステップ間隔
レンジのステップ間隔とは、レンジ スライダーで [再生] 、[次のステップへ進む] 、または [前のステップに戻る] をクリックして、現在のレンジで表示されるデータを更新するときに、スライダーのつまみが移動する単位を示す値です。 たとえば、マグニチュード データによって地震を視覚化する場合にリヒター スケール (マグニチュード) で 1 ずつ進むには、ステップ間隔として 1 を指定できます。[再生] をクリックすると、スライダーが 1 ずつ進みます。 一方で、ステップ間隔が 2 に変更された場合、スライダーは 2 ずつ、つまり 1 から 3、3 から 5、のように進みます。
デフォルトでは、[レンジ間隔で移動] が [ステップ間隔] オプションで有効になっています。 この設定は、ステップの値が現在のレンジの間隔に等しくなるように指定します。 たとえば、現在、マップにマグニチュード 4 ~ 6 の地震が表示されている場合、ステップは 2 に等しくなります。 これは、スライダーがステップごとに移動する間、すべてのデータを視覚化する場合に使用します。 [レンジ間隔で移動] がオフの場合は、任意の値を指定できます。 たとえば、ビルのフロアなど、データが必然的に特定の値に属する場合があります。0 (地上) から 10 (最上階) までのフロアがあるとすると、次のフロアに進んだり、前のフロアに戻ったりできるように、ステップ間隔を 1 に設定します。
ヒント:
フロア対応マップおよびレイヤーが構成された ArcGIS Indoors GIS データを操作する場合は、関連するフロア フィルター ツールを使用することをお勧めします。
レンジ対応データを段階的に変化させるには、レイヤーの個別レンジ値のリストを使用する方法もあります。 レンジ スライダーには、不規則な間隔の情報が表示され、次の値または前の値に直接移動できます。 これにより、マップに何も表示されないことがなくなります。 [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスでレンジの [ステップ] プロパティを設定して、[データ内の個別値を使用して表示] オプションを有効にします。 レイヤー プロパティが設定されたら、[レンジ] タブの [ステップ] グループで [レイヤー] オプションが選択されており、レンジ スライダーのステップ オフセットでレイヤー定義されたプロパティを使用できることを確認します。 このような不規則なデータが使用される場合、各レンジ値を示すために、レンジ スライダーの目盛マークは濃く色付けされます。