ルートの反転

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

パイプラインの有効期限の間に、キャリブレーションの方向が間違ってるためやルート キャリブレーションを反転する必要がある再配置に備えるために、ルートのキャリブレーションの方向を反転する必要がある場合があります。

このような場合、[反転] ツールを使用してルートの方向を反転させることができます。その後、反転させたルートにイベントの振舞いを再適用できます。

ルートの反転は、LRS ネットワーク内の 1 つまたは複数のルートのキャリブレーション方向を反転させることができる編集操作です。 [反転] ツールは、ルートの方向を反転させるだけでなく、反転させたルートに沿って配置されたキャリブレーション ポイントも更新します。

ルートの反転シナリオ

以下では、ルートの反転シナリオについて説明します。

中間キャリブレーション ポイントが等距離にあるルートの反転

次の例では、Route1 の始点メジャーが 0、終点メジャーが 10 となっており、中間キャリブレーション ポイントは 2.5、5、7.5 の位置にあります。

反転前の中間キャリブレーション ポイントを含むルート

ルートの反転後、始点メジャーと終点メジャーが反転し、中間キャリブレーション メジャーが更新されますが、キャリブレーション ポイントの位置は変更されません。

反転後の中間キャリブレーション ポイントを含むルート

不均衡な中間キャリブレーション ポイントを含むルートの反転

次の例では、Route1 の始点メジャーが 0、終点メジャーが 10 となっており、不均衡な中間キャリブレーション ポイント (8) が存在します。

反転前の中間キャリブレーション ポイントを含むルート

始点メジャーと終点メジャーが反転し、中間キャリブレーション メジャーが 8 から 2 に更新されますが、キャリブレーション ポイントの位置は変更されません。

反転後の中間キャリブレーション ポイントを含むルート

ライン ネットワーク内のラインでのルートの反転

反転前の Route1 の始点メジャーは 0、終点メジャーは 10、Route2 の始点メジャーは 15、終点メジャーは 25、Route3 の始点メジャーは 30、終点メジャーは 40 となっています。 ルートのライン順序は、それぞれ 100、200、300 です。

次の例では、ライン ネットワークの 1 つのライン (LineA) に存在する 3 つのルートを反転させます。

反転前のライン ネットワーク内のラインに始点キャリブレーション ポイントと終点キャリブレーション ポイントが含まれるルート

反転後、始点メジャーと終点メジャーは更新されますが、キャリブレーション ポイントの位置は変わりません。

反転後のライン ネットワーク内のラインに始点キャリブレーション ポイントと終点キャリブレーション ポイントが含まれるルート

反転後の各ルートの始点メジャーと終点メジャーは同じですが、逆方向になっています。 ルートの反転の前後で、ライン順序は変わりません。

ルートを反転するには、次の手順に従います。

  1. ネットワーク フィーチャクラスをマップに追加します。

    または、ネットワーク フィーチャクラスが存在するマップを開きます。

    注意:

    トラディショナル バージョン対応ネットワークは、ジオデータベースへの直接接続を介して編集する必要があります。 ブランチ バージョン対応ネットワーク (ユーザー生成ルート ID を使用して構成されたネットワークを含む) は、「フィーチャ サービスを通じて編集」する必要があります。

  2. 反転させるルートの位置を拡大表示します。
  3. [Location Referencing] タブの [ルート] グループで [反転] 反転 をクリックします。
    ルート グループでハイライト表示された反転ツール

    [ルートの反転] ウィンドウが表示されます。

  4. ルートを反転するネットワークを選択します。
    • ネットワークがライン以外のネットワークの場合、[ルート名] フィールドがウィンドウに表示されます。
    • ネットワークがライン ネットワークの場合、[始点ルート名] フィールドと [終点ルート名] フィールドがウィンドウに表示されます。
    注意:

    フィーチャ サービスを使用して編集するには、LRS ネットワークが「リニア リファレンスおよびバージョン管理」機能を備えた状態で公開される必要があります。

  5. 次のいずれかの操作を実行して、ルートの反転の発効日を指定します。
    • [発効日] テキスト ボックス内をダブルクリックして、今日の日付を入力します。
    • [発効日] テキスト ボックスに日付を入力します。
    • [カレンダー] ボタン カレンダー をクリックして日付を選択します。
  6. [マップからルートを選択] ボタン マップからルートを選択 を使用して、反転するルートを選択します。
    注意:

    [マップからルートを選択] マップからルートを選択 をクリックした後、ルート上にポインターを移動すると、マップにルートおよびメジャーに関する情報が表示されます。 ポインターを動かすと、ルートおよびメジャーが更新されます。 一か所に複数のルートとメジャーが存在する場合はそれらの情報が表示されます。

    適用できるルートが編集位置に 1 つのみ存在する場合は、クリックするとそのポイントで中心線がスプリットされます。 適用できるルートが複数ある場合は、[ルートの選択] ダイアログ ボックスを使用して、適用できるルートのいずれかを選択します。

    [オプション] ダイアログ ボックスの [Location Referencing] タブで、「ルートおよびメジャーの情報を表示するためのマップ縮尺オプションを設定」できます。

  7. ネットワークがライン ネットワークの場合は、[マップからルートを選択] ボタン マップからルートを選択 をクリックし、[終点ルート名] セクションで終点ルート名を選択します。

    ライン ネットワークの [始点ルート名] の値と [終点ルート名] の値が同じでない場合は、マップ選択がスパンするルートが反転します。

  8. [実行] をクリックします。

    選択したルートが反転します。


このトピックの内容
  1. ルートの反転シナリオ