Location Referencing ライセンスで利用可能です。
ArcGIS Pipeline Referencing では、分岐のない複数のルートを論理的にグループ化したものをラインと呼びます。 ラインの概念は、本管、横方向、排出セクションなどのパイプラインの連続的なセクションや、ランチャーおよびレシーバー間などのピギング可能なセグメントに適用できます。 ルートは連続的で途切れないメジャー範囲であるのに対し、ラインはメジャーの不連続性 (方程式) に対応しています。
LRS データ モデルのライン情報
LRS データ モデルに、個別のライン フィーチャクラスはありません。 Pipeline Referencing では、ライン情報は、それを使用する LRS ネットワーク フィーチャクラスと一緒に格納されます。 ラインは LRS ライン ネットワークにのみ対応しています。
ラインは、LRS ネットワークの作成時に [LRS ネットワークの作成 (Create LRS Networks)] または [既存のデータセットから LRS ネットワークを作成 (Create LRS Network from Existing Dataset)] ツールのいずれかを使用して構成できます。
ライン ID は、Pipeline Referencing が複数のルートをラインと呼ばれる単一の論理グループと関連付けるために使用する、システム生成のグローバル一意識別子 (GUID) です。 [ライン順序] は、ライン内のルートが両端間で接続される順序を示します。 ルートの編集アクティビティが実行されると、Pipeline Referencing ツールは必要に応じてライン順序を再生成します。 [ライン名] は、ラインに付与される、一意に定義された名前です。
LRS ライン ネットワークの構成
LRS ライン ネットワークはオプションです。 ビジネス ニーズによりメジャーの不連続性 (方程式) を扱う必要がある場合、LRS ライン ネットワークのメカニズムでこれをサポートできます。 たとえば、パイプラインが再配置 (ルート変更) された場合、メジャーに不連続性が生じます。 パイプライン測量の異なるタイムライン (再配置前と再配置後) 間でメジャーを相関させるには、メジャーの不連続性が必要です。 これにより、影響を受けるエリアの下流のメジャーの変化を制限することもできます。
ライン ネットワークを構成するもう 1 つのメリットは、複数のルートにまたがるイベントをモデル化できることです。 LRS ライン ネットワークの原理を使用することで、メジャーがライン上の複数のルートにまたがっている場合でも、パイプライン上で発生したイベントをそのメジャー (エンジニアリング ステーション) で追跡、特定、および管理することができます。 複数のルートにまたがるイベントの例としては、ドット クラスや動作圧などがあります。