ルートの再割り当て

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

再割り当てとは、ルートかラインのすべて、またはその一部を、別のルートまたはラインの最も近い上流または下流に移動 (再割り当て) する手段です。 管理区画の変更後に、境界線の反対側になる道路の一部を再割り当てするのも、この一例です。

[再割り当て] ツールは、ルートを再割り当てするほか、属性フィールドや、再割り当てされたルートに沿って配置されたキャリブレーション ポイントを更新できます。

再割り当てアクティビティを使用して実現できるシナリオを以下に示します。

注意:

以下のシナリオでは、ルート全体またはルートの一部を選択できます。

ルートを既存のルートにマージ

RouteX と RouteY は隣接するルートです。 [再割り当て] ツールを使用し、RouteX を RouteY に、または RouteY を RouteX にマージできます。 既存の RouteX と RouteY は廃止されます。 再割り当てされた部分を、最も近い上流または下流のルートにマージできます。

RouteY の始点が RouteX の終点です。
既存のルートへのマージの出力

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

<NULL>

RouteY

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

ルート ID

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

20

ターゲット

ルート ID

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

30

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2010

<NULL>

既存ルートにスプリット

ルート XYZ には、0 ~ 30 のメジャーが含まれます。 次の例では、ルートは Route1 (新しいルート) と RouteXYZ の新バージョンの 2 つにスプリットされます。 この操作を行うと、既存の RouteXYZ は廃止されます。

既存の RouteXYZ をスプリットする入力
既存の RouteXYZ を新しい Route1 でスプリットする出力

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteXYZ

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

ルート ID

RouteXYZ

始点メジャー

0

終点メジャー

19

ターゲット

ルート ID

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

19

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteXYZ

1/1/2005

1/1/2010

RouteXYZ

1/1/2010

<NULL>

Route1

1/1/2010

<NULL>

ルート名の変更

[再割り当て] ツールを使用し、既存のルート名を変更したり、始点メジャーと終点メジャーの値を変更したりできます。 RouteXYZ は Route123 に名前変更され、メジャーも新しくなります。 この操作を行うと、既存の RouteXYZ は廃止されます。

注意:

追加のタイム スライスを生成せずに、すべてのタイム スライスですべてのルート レコードの名前を変更する必要がある場合は、「名前の変更」ツールを使用します。

RouteXYZ の名前を変更する入力
RouteXYZ の名前が Route123 に変更されて廃止される、ルート名を変更する出力

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteXYZ

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

ルート ID

RouteXYZ

始点メジャー

0

終点メジャー

30

ターゲット

ルート

Route123

始点メジャー

15

終点メジャー

45

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteXYZ

1/1/2005

1/1/2010

Route123

1/1/2010

<NULL>

キャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送

キャリブレーション ポイントを、ユーザー作成されたルート ID を持つネットワーク上のターゲット ルートに転送できます。

注意:

再割り当て時にキャリブレーション ポイントをターゲット ルートに転送するオプションがデフォルトでオンになっており、設定されたメジャーを維持する方法として推奨されます。

ターゲット ルートにキャリブレーション ポイントを転送する際の入力
ターゲット ルートにキャリブレーション ポイントを転送する際の出力

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

<NULL>

RouteY

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

ルート ID

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

20

ターゲット

ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

30

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2010

<NULL>

下流の再キャリブレーション

以下の例で、下流の再キャリブレーションについて説明します。 ソース ルートが下流でキャリブレーションされたルート、またはキャリブレーションされていないルートを再割り当てすることができます。

下流でキャリブレーションされていないソース ルートの再割り当て

RouteX は 2 つのルート RouteX と Route1 にスプリットされます。Route1 は、古い RouteX の始点から、古い RouteX の中点までで構成されます。 新しく作成された Route1 の終点メジャー値は、推奨メジャーの 5 でなく、3 に変更されています。 ソース ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオフになっているため、下流のルート (RouteX) のメジャーは変わりません。

RouteX セクションがスプリットされ、下流でキャリブレーションされない、再割り当て前のソース ルート
ソース ルートが下流でキャリブレーションされていない、Route1 と RouteX の新たに再割り当てされたセクション

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

<NULL>

RouteY

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点ルート (ラインを含むネットワークでのみ使用可能)

RouteX

終点メジャー

5

ターゲット

ルート

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

3

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2005

1/1/2010

RouteX

1/1/2010

<NULL>

RouteY

1/1/2010

<NULL>

Route1

1/1/2010

<NULL>

下流でキャリブレーションされたソース ルートの再割り当て

RouteX は 2 つのルート RouteX と Route1 にスプリットされます。Route1 は、古い RouteX の始点から、古い RouteX の中点までで構成されます。 新しく作成された Route1 の終点メジャー値は、推奨メジャーの 5 でなく、3 に変更されています。 ソース ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオンになっている場合、下流のルート (RouteX) のメジャーは、始点メジャー 0 および終点メジャー 5 に変更されます。

RouteX セクションがスプリットされ、下流でキャリブレーションされる、再割り当て前のソース ルート
ソース ルートが下流でキャリブレーションされた、Route1 と RouteX の新たに再割り当てされたセクション

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

<NULL>

RouteY

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点ルート (ラインを含むネットワークでのみ使用可能)

RouteX

終点メジャー

5

ターゲット

ルート

Route1 (新規)

始点メジャー

0

終点メジャー

3

再割り当て後の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

1/1/2010

RouteY

1/1/2005

1/1/2010

RouteX

1/1/2010

<NULL>

RouteY

1/1/2010

<NULL>

Route1

1/1/2010

<NULL>

下流でキャリブレーションされたターゲット ルートの再割り当て

RouteX の一部が隣接するルート RouteY にマージされます。 再割り当ては、RouteX の中点から下流側で行われます。 ターゲット ルートの [ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスがオンになっているため、再割り当てされた部分の下流にある RouteY のメジャーが再キャリブレーションされます。 新しいバージョンの RouteY の終点メジャー値が 9 になりました。

ターゲット ルートが下流でキャリブレーションされた、RouteY とマージされる RouteX のセクションの再割り当ての入力
下流でキャリブレーションされたターゲット ルートの再割り当ての出力

再割り当て前の表:

ルート ID開始日終了日

RouteX

1/1/2005

<NULL>

RouteY

1/1/2005

<NULL>

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

5

終点メジャー

10

ターゲット

ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

9

再割り当て後の表:

RouteX1/1/20051/1/2010

RouteY

1/1/2005

1/1/2010

RouteX

1/1/2010

<NULL>

RouteY

1/1/2010

<NULL>

複雑なルートの再割り当てシナリオ

以下では、ループ ルート、ロリポップ ルート、ブランチ ルート、およびバーベル ルートを含む、複雑なルートおよび形状の複雑なルートの再割り当てシナリオについて説明します。

ループを生成する再割り当て

次の例では、RouteX と RouteY がマージされ、再割り当て後にループ ルートが作成されます。 RouteX にはメジャー 0 〜 2 が含まれ、RouteY にはメジャー 2 〜 4 が含まれます。

例 1: ループを生成する再割り当ての入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

2

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

2

ターゲット ルートの再キャリブレーション

いいえ

再割り当ての後、メジャー 1 にキャリブレーション ポイントが追加され、RouteY がメジャー 0 ~ 4 で再キャリブレーションされます。

例 1: ループを生成する再割り当ての出力

既存ループにスプリット

次の例では、メジャー 0 ~ 12 のループ上の RouteX がスプリットされ、編集セクションが新しいルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 1: 既存ループのスプリットの入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法

新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

4

再割り当ての後、メジャー 0 ~ 4 で RouteY が作成されます。 以前は 8 だったキャリブレーション ポイントが 4 に更新され、RouteX がメジャー 0 〜 8 で再キャリブレーションされます。

例 1: 既存ループのスプリットの出力

ロリポップを生成する再割り当て

RouteX にはメジャー 0 〜 4 が含まれ、RouteY にはメジャー 0 〜 1 が含まれます。 次の例では、ループ ルート (RouteX) と単純なルート (RouteY) がマージされ、再割り当ての後にロリポップ ルートが作成されます。

例 1: ロリポップを生成する再割り当ての入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

1

終点メジャー

5

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、生成されたロリポップ ルート (RouteY) のメジャー 0 ~ 5 が更新されます。

例 1: ロリポップを生成する再割り当ての出力

既存ロリポップにスプリット

RouteX にはメジャー 0 〜 5 が含まれ、RouteY にはメジャー 0 〜 1 が含まれます。 次の例では、ロリポップ ルート (RouteX) のスティック部分がスプリットされ、既存ルート (RouteY) に再割り当てされます。

例 1: 既存ロリポップのスプリットの入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

1

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RouteY

始点メジャー

0

終点メジャー

1

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、両方のルートが再キャリブレーションされます。 更新された単純なルート (RouteY) にはメジャー 0 ~ 2 が含まれ、ループ ルート (RouteX) にはメジャー 0 ~ 4 が含まれます。

例 1: 既存ロリポップのスプリットの出力

マージしてバーベルを作成するルート

次の例では、メジャー 0 ~ 4 を含むループ ルート (RouteX) と、メジャー 0 ~ 5 を含むロリポップ ルート (RouteY) がマージされます。

例 1: 複数ルートのマージによるバーベルの作成の入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

0

終点メジャー

4

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

ターゲット ルート

RouteY

始点メジャー

5

終点メジャー

9

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、マージされたルートから新しいバーベル ルート (RouteY) が作成されます。 RouteY には、再キャリブレーションされたメジャー 0 ~ 9 が含まれています。

例 1: 複数ルートのマージによるバーベルの作成の出力

単純なルートをマージしてブランチを作成

この例では、単純なルート (RouteY) を別の単純なルート (RouteX) にマージし、再割り当ての後にブランチ ルートを作成します。 RouteX にはメジャー 0 〜 6 が含まれ、RouteY にはメジャー 5 〜 10 が含まれます。

例 1: 単純なルートのマージによるブランチの作成の入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteY

始点メジャー

5

終点メジャー

10

ソース ルートの再キャリブレーション

いいえ

ターゲット

終点ルート

RouteX

始点メジャー

6

終点メジャー

11

ターゲット ルートの再キャリブレーション

はい

再割り当ての後、RouteY は RouteX にマージされ、再キャリブレーションされたメジャー 0 ~ 11 を含むブランチ ルートが作成されます。

例 1: 単純なルートのマージによるブランチの作成の出力

無限ルートでスプリット

次の例では、メジャー 0 ~ 24 を含む既存の無限ルート (RouteX) がスプリットされ、アルファ ルートと新しい単純なルート (RNew) が作成されます。

例 1: 無限ルートのスプリットの入力

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

18

終点メジャー

24

ソース ルートの再キャリブレーション

はい

ターゲット

終点ルート

RNew

始点メジャー

0

終点メジャー

6

再割り当ての後、RouteX はメジャー 0 ~ 18 を含むアルファ ルートになり、RNew にはメジャー 0 ~ 6 が含まれます。

例 1: 無限ルートのスプリットの入力

ライン ネットワークでのルートの再割り当て

ライン ネットワークのルートは、次の例に示すように、新しいルートまたは既存ルートに再割り当てることができます。

複数のルートを新しいルートにマージ

RouteX、RouteY、RouteZ は同じライン Line1 に属する連続的なルートです。 [再割り当て] ツールを使用して、同じラインに属する RouteXYZ という新しいルートにこれらのルートをマージできます。 再割り当て日は 1/1/2010 です。

再割り当て前のルートの図
再割り当て後にマージされるルートの図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

<NULL>

300

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

10

終点ルート

RouteZ

終点メジャー

60

ターゲット

ルート

RouteXYZ

始点メジャー

0

終点メジャー

30

RouteXYZ のライン順序は 100 です。 この操作を実行すると、RouteX、RouteY、RouteZ は廃止されます。 RouteXYZ の新しい開始メジャー値と終了メジャー値を選択できます。

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

1/1/2010

100

RouteY

Line1

1/1/2005

1/1/2010

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

1/1/2010

300

RouteXYZ

Line1

1/1/2010

<NULL>

100

注意:

  • ソースの [始点ルート][終点ルート] の値は両方とも、部分的に再割り当てすることができます。
  • ソース ラインの残りのルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。

ルートを既存のルートにマージ

RouteX と RouteY は同じライン Line1 に属する連続的なルートです。 [再割り当て] ツールを使用して、隣接ライン Line2 に属する既存ルート RouteZ にこれらのルートをマージできます。 再割り当て日は 1/1/2010 です。

再割り当て前の単一ルートにマージされるルートの図
再割り当て後の単一ルートにマージされたルートの図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line2

1/1/2005

<NULL>

100

次の入力は、[再割り当て] ツールで使用されます。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

10

終点ルート

RouteY

終点メジャー

40

ターゲット

ルート

RouteZ

始点メジャー

0

終点メジャー

20

ターゲットは下流で再キャリブレーションされます。

この操作によって、RouteX、RouteY、RouteZ は廃止されます。 この場合、再割り当て部分は RouteX の始点から RouteY の終点までとなります。

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

1/1/2010

100

RouteY

Line1

1/1/2005

1/1/2010

200

RouteZ

Line2

1/1/2005

1/1/2010

100

RouteZ

Line2

1/1/2010

<NULL>

100

注意:
  • [ソース][始点ルート][終点ルート] の値のいずれかは、最も近い上流または下流のルートに部分的に再割り当てすることができます。
  • ソース ラインの残りのルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。
  • 1 つのラインのルートは、別のラインの隣接ルートにマージできます。 1 つのラインの [ソース始点] または [ソース終点] ルートのいずれかは、別のラインのターゲット ルートの始点または終点と接している必要があります。
  • ラインのルートは、同じラインの既存の隣接ルートにマージできます。

ルートのスプリット

RouteZ にはメジャー 40 ~ 60 が含まれます。 以下の例にあるように、新しいルートである RouteY と、新しいバージョンの RouteZ という 2 つにルートをスプリットできます。

スプリット前のルートを表す図
再割り当て後のルートのスプリットを表す図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteZ

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

次の入力は、[再割り当て] ツールで使用されます。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteZ

始点メジャー

40

終点ルート

RouteZ

終点メジャー

50

ターゲット

ルート

RouteY

始点メジャー

30

終点メジャー

40

ソースは下流で再キャリブレーションされません。

この操作を行うと、既存の RouteZ は廃止されます。 RouteY は RouteZ のライン順序になり、新しいバージョンの RouteZ は次のライン順序の値になります。

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteZ

Line1

1/1/2005

1/1/2010

200

RouteY

Line1

1/1/2010

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2010

<NULL>

300

注意:

  • 単一ルートをスプリットするには、同じ [始点] および [終点] ソース ルートを選択します。
  • ソース ラインの残りのルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。

ルートのスプリットとマージ

RouteY にはメジャー 30 ~ 40 が含まれます。 以下の例にあるように、ルートをスプリットしてから、いずれかの部分を隣接ルート RouteZ にマージできます。

スプリットおよびマージ前のルートを表す図
再割り当て後のルートを表す図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

<NULL>

300

[再割り当て] ツールの入力を次に示します。

方法隣接ルートにマージ

ソース

始点ルート

RouteY

始点メジャー

35

終点ルート

RouteY

終点メジャー

40

ターゲット

ルート

RouteZ

始点メジャー

45

終点メジャー

50

この操作によって、既存の RouteY と RouteZ は廃止されます。 新しいバージョンの RouteY は、以前と同じライン順序になります。 RouteY のもう 1 つのスプリット部分は RouteZ にマージされます。

再割り当て後のルートを次に示します。

RouteXLine11/1/2005<NULL>100

RouteY

Line1

1/1/2005

1/1/2010

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

1/1/2010

300

RouteY

Line1

1/1/2010

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2010

<NULL>

300

ルート名の変更

[再割り当て] ツールを使用して、既存のルート名を変更したり、始点メジャーと終点メジャーの値を変更したりできます。 RouteX の名前は RouteX_New に変更され、新しいメジャーが含まれます。 ライン順序は変更されません。 この操作によって、既存の RouteX は廃止されます。

再割り当て前のルートを表す図
再割り当て後のルートを表す図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

注意:

追加のタイム スライスを生成せずに、すべてのタイム スライスですべてのルート レコード名を変更する必要がある場合は、[名前の変更] ツールを使用します。

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法新しいルートを形成

ソース

始点ルート

RouteX

始点メジャー

10

終点ルート

RouteX

終点メジャー

20

ターゲット

ルート

RouteX_New

始点メジャー

10.1

終点メジャー

20.1

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

1/1/2010

100

RouteX_New

Line1

1/1/2010

<NULL>

100

ルートを既存のラインに転送

ルート全体、または一部を既存のラインに転送できます。 この場合、ソース ラインの上流または下流の終点に再割り当て部分がある必要があります。 例にあるとおり、RouteZ は Line2 に属しています。 Line2 から RouteZ を取って、既存の隣接ライン Line1 に転送できます。

転送前の既存ルートの図
再割り当て後のルートの図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line2

1/1/2005

<NULL>

100

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法

別のラインに転送

ソース

始点ルート

RouteZ

始点メジャー

50

終点ルート

RouteZ

終点メジャー

60

ターゲット

ライン名

Line1

ルート

RouteZ

始点メジャー

50

終点メジャー

60

元の RouteZ は、再割り当て日に廃止されます。 RouteZ は、開始日とライン順序が更新されるため、再割り当て日に Line1 上で再作成されます。

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line2

1/1/2005

1/1/2010

100

RouteZ

Line1

1/1/2010

<NULL>

300

注意:

  • ラインの複数の隣接ルートは、隣接ラインに転送できます。
  • ソース ラインの残りのルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。
  • ターゲット ラインの既存ルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。
  • ソース ルートが別のラインに完全に転送される場合、元のルート名とルート ID、およびそのメジャーを維持することができます。 または、転送されたルートに新しいルート名と始点メジャーおよび終点メジャーを選択できます。
  • ソース ルートの一部が別のラインに転送される場合、元のルート名は維持できず、転送されたルートに新しいルート名を選択する必要があります。

ルートを新しいラインに転送

ルート全体、または一部を新しいラインに転送できます。 例にあるとおり、RouteZ は Line1 に属しています。 これを Line2 という新しいラインに転送できます。

新しいラインに転送する前のルートを表す図
新しいラインに転送した後のルートを表す図

再割り当て前のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

<NULL>

300

[再割り当て] ツールで使用される入力を次に示します。

方法別のラインに転送

ソース

始点ルート

RouteZ

始点メジャー

50

終点ルート

RouteZ

終点メジャー

60

ターゲット

ライン名

Line2

ルート

RouteZ

始点メジャー

50

終点メジャー

60

元の RouteZ は、再割り当て日に廃止されます。 RouteZ は、開始日とライン順序が更新されるため、再割り当て日に Line2 上で再作成されます。

再割り当て後のルートを次に示します。

ルート名ライン名開始日終了日ライン順序

RouteX

Line1

1/1/2005

<NULL>

100

RouteY

Line1

1/1/2005

<NULL>

200

RouteZ

Line1

1/1/2005

1/1/2010

300

RouteZ

Line2

1/1/2010

<NULL>

100

注意:

  • ラインの複数の隣接ルートは、新しいラインに転送できます。
  • ソース ラインの残りのルートのライン順序は、結果として再計算される場合があります。
  • ソース ルートが新しいラインに完全に転送される場合、元のルート名とルート ID、およびそのメジャーを維持することができます。 または、転送されたルートに新しいルート名と始点メジャーおよび終点メジャーを選択できます。
  • ソース ルートの一部が新しいラインに転送される場合、元のルート名は維持できず、転送されたルートに新しいルート名を選択する必要があります。

ネットワークのパラメーター

次の表に、[再割り当て] ツールで使用されるパラメーター値を示します。

ラインをサポートするネットワークの場合

変数説明

ネットワーク

ルートが存在するラインをサポートするネットワーク。

発効日

地上で再割り当てが行われた日付。

ソース: 始点ルート名

再割り当てを開始するルート。

ソース: 始点メジャー

再割り当てが開始するソース ルート上のメジャー。緑のドットで示されます。

ソース: 終点ルート名

再割り当てを終了するルート。 たとえば、1 つのルートで再割り当てを実行する場合はソース ルートとターゲット ルートが同じになります。 ソース ルートは同じラインに属している必要があります。

ソース: 終点メジャー

再割り当てが終了するソース ルート上のメジャー。赤のドットで示されます。

ターゲット: ルート名

再割り当てされた部分が追加されるルート。 新しいルートも指定できます。

ターゲット: 始点メジャー

再割り当てされた部分の始点メジャー。

ターゲット: 終点メジャー

再割り当てされた部分の終点メジャー。

連続的なネットワークの場合

変数説明

ネットワーク

連続的なルートが存在するネットワーク。

発効日

地上で再割り当てが行われた日付。

ソース: ルート名/ID

再割り当てを開始するルート。

ソース: 始点メジャー

再割り当てが開始するソース ルート上のメジャー。緑のドットで示されます。

ソース: 終点メジャー

再割り当てが終了するソース ルート上のメジャー。赤のドットで示されます。

ターゲット: ルート名/ID

再割り当てされた部分が追加されるルート。 新しいルートも指定できます。

ターゲット: 始点メジャー

再割り当てされた部分の始点メジャー。

ターゲット: 終点メジャー

再割り当てされた部分の終点メジャー。

パラメーターの実装

[再割り当て] ツールを使用して上記のパラメーターを実装するには、3 つの方法があります。

  • 隣接ルートにマージ」- ルートの一部、ルート全体、または複数のルートを再割り当てし、隣接ルートにマージできます。
  • 新しいルートを形成」- ソースで複数のルートが選択されている場合はソース ルートをマージし、ルートの一部がソースで選択されている場合はソース ルートをスプリットすることで、新しいルートを作成します。 ルート名を変更するには、ルート全体を選択し、新しいルート名か ID を指定します。
  • 別のラインに転送」- 新しいライン名が指定されている場合はルートが新しいラインに転送されます。既存のライン名が指定されている場合はルートが隣接ラインに転送されます。

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