Web レイヤーの推定キャッシュ サイズにより、タイルの生成時間と格納領域が非常に大きくなる可能性があります。
解決策
次のいずれかを実行します。
- 何もする必要はありません。
- 大きなキャッシュ Web レイヤーを共有したくない場合は、さまざまなキャッシュ方法を使用してキャッシュのサイズを削減できます。 これらの方法には、詳細レベルを下げる方法、タイルを作成する対象エリアを定義するフィーチャクラスを使用する方法 (マップ イメージ レイヤーの場合)、タイル形式を変更する方法、表示頻度の低いエリアにオンデマンド キャッシュを使用する方法、キャッシュの表示縮尺範囲を小さくする方法などがあります。 これらの方法は個別に使用しても、組み合わせて使用してもかまいません。
追加情報
Web タイル レイヤーのキャッシュは、作成および格納に大量のサーバー リソースを消費します。 キャッシュの全体サイズを削減するには、さまざまな方法があります。
- キャッシュの縮尺レベルを選択する際には、マップを拡大表示すればするほど、マップ範囲をカバーするのに必要なタイルの数が増え、キャッシュの生成に時間がかかることに注意してください。 縮尺分母を 2 で割るたびに、マップの矩形エリアをカバーするためのタイルの数が 4 倍になります。 たとえば、縮尺が 1:500 の矩形マップに含まれるタイルの数は縮尺が 1:1,000 のマップの 4 倍になり、縮尺が 1:250 の矩形マップに含まれるタイルの数は縮尺が 1:1,000 のマップの 16 倍になります。
- フィーチャクラスの境界に基づくキャッシュにより、タイルを必要な場所のみで作成できるため、空のエリアまたは不要なエリアのキャッシュを回避できます。 たとえば 1 つの国をキャッシュしている場合は、主要都市部のフィーチャクラスを指定することができます。 そうすることで、それらの都市部をカバーするタイルだけをサーバーに事前に作成させます。 残りのエリアは、クライアントによってリクエストされたときにオンデマンドでキャッシュすることができます。 これにより、郊外地域のタイルの作成に費やす時間とディスク容量を節約することができます。 以下の図は、フィーチャクラスにカリフォルニア州のみが含まれている場合に作成されるタイルの理論的なグリッドを示しています。 海や隣接する州内の不要なタイルは作成されません。 デフォルトの長方形の範囲が使用された場合は、そうした不要なタイルが含まれることになります。
- オンデマンド キャッシュでは、タイルを事前に作成せずに、クライアントによって最初にリクエストされたときに作成します。 オンデマンド キャッシュはディスク容量とキャッシュを作成する時間を節約するのに効果的ですが、マップ エリアに最初にアクセスしたユーザーはタイルが描画されるまで待たなければなりません。 よく表示されるエリアにはタイルを事前に作成することができ、表示頻度の低いエリアではオンデマンドでタイルが作成されます。
オンデマンド キャッシュをうまく利用すれば、時間とディスク容量をかなり節約することができます。 ほとんどのマップにおいて、大縮尺の (拡大表示されている) 場合は特に、マップ ユーザーにとって意味のない、使い道のない、あるいは興味のないエリアを表示します。 オンデマンド キャッシュは、こうした必要のないタイルを作成して格納する作業を不要にすると同時に、ユーザーに必要なエリアのみを表示できるオプションを提供します。
注意:
オンデマンド キャッシュは便利な機能ですが、使い方を誤ったりむやみに使用したりすると、パフォーマンスを低下させることがあります。 オンデマンド キャッシュを使いすぎると、キャッシュ ドライブのディスク スペースが消費されることがあります。 管理者は、このようなサービスに利用可能なディスク スペースを常に確認する必要があります。
詳細については、「マップ イメージ レイヤーの構成」、「Web タイル レイヤーの構成」、および「GIS リソースの分析」をご参照ください。