ArcGIS Pro を使用して、マップまたはシーンから ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise へと 1 つ以上のスタンドアロン テーブルを共有できます。 テーブルを使用すると、関連情報を検索、編集、結合、表示して、データの理解を深めることができます。
このトピックでは、[テーブルの共有] ウィンドウを使用したテーブルの共有について説明します。ここでは、テーブルは次のいずれかとして共有できます。
- ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.7 以降と共有するホスト テーブル
- ArcGIS Enterprise と共有する、登録済みデータを参照するマップ イメージ レイヤー (編集をサポートするオプションで関連付けられた Web フィーチャ レイヤーを含む)
テーブルを共有するには、次のアカウントが必要です。
- コンテンツを作成する権限を持つ ArcGIS 組織に属しているアカウント
- ホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限を持つアカウント (ホスト テーブルを共有している場合)
- サーバーベースのレイヤーを公開する権限を持つアカウント (マップ イメージ レイヤーを共有する場合)
テーブルの共有処理中に、代わりにサービス定義を保存することができます。 サービス定義は情報を 1 つのファイルにまとめるため、後からテーブルを共有することができます。 サービス定義の保存に関する情報は、以下のワークフローに含まれています。 詳細については、サービス定義の保存の概要をご参照ください。
ArcPy クラスの FeatureSharingDraft または MapImageSharingDraft を使用して、ポータルとのテーブルの共有を自動化することもできます。 詳細については、Web レイヤーの共有の自動化をご参照ください。
デフォルト構成を使用したテーブルの共有
このワークフローでは、デフォルト設定を使用して [コンテンツ] ウィンドウからスタンドアロン テーブルを共有する方法について説明します。 デフォルト構成を変更する方法については、「テーブルの構成」をご参照ください。
- [コンテンツ] ウィンドウで、1 つ以上のテーブルを選択します。 選択したテーブルを右クリックして [共有] をポイントし、[テーブルの共有] をクリックします。
[テーブルの共有] ウィンドウが表示されます。
- テーブルの名前を指定します。
デフォルト名は、テーブルの名前です。
- 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。
サマリーとタグは、ArcGIS Enterprise 10.9 以前のポータルで共有する場合は必須です。
最大 128 個のタグを入力できます。
- アクティブなポータルが ArcGIS Enterprise ポータルの場合は、次のいずれかを実行します。
- 登録済みデータ ソース内のデータを参照する場合は、[登録済みデータを参照] で [マップ イメージ] をクリックします。 必要に応じて、[フィーチャ] チェックボックスをオンにして、関連付けられた Web フィーチャ レイヤーを含めます。
- [すべてのデータをコピー] で [テーブル (ホスト)] をクリックして、ホスト テーブルを共有します。 データは、ホスティング サーバー上のリレーショナル データ ストアにコピーされます。
アクティブなポータルが ArcGIS Online の場合、ホスト テーブルが共有されます。
- [場所] で、テーブルを保存するポータル コンテンツのフォルダーを選択します。 必要に応じて、フォルダーを作成します。
ヒント:
[参照] ボタン をクリックし、ポータル コンテンツのフォルダーを参照します。 テキスト ボックスにフォルダー名を入力することもできます。
- マップ イメージ レイヤーを ArcGIS Enterprise で共有している場合は、[サーバーおよびフォルダー] ドロップダウン メニューを使用して、サービスを公開するフェデレーション サーバーと、サービスを保存するフォルダーを指定します。 必要に応じて、フォルダーを作成します。
デフォルトでは、サービスはサーバーのルート フォルダーに格納されます。
注意:
[データ ストア] ボタン をクリックして、[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウを開くことができます。 このウィンドウを使用して、ジオデータベースとフォルダーをフェデレーション サーバーに登録します。
- [共有] の下で、ホスト テーブルまたは Web レイヤーを共有する方法を指定します。
- [すべての人に公開] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして表示することができます。
- [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
- [グループ] - 所属するグループのメンバーとコンテンツを共有します。
共有レベルをアイテムの所有者に設定するには、すべてのオプションをオフにしておきます。
- 必要に応じて、[コンテンツ] タブをクリックして、フォルダー、新しいホスト テーブルまたは Web レイヤー、および ID が割り当てられたテーブル (あれば) を表示します。
[マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで [Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] オプションを有効化した場合、各テーブルに割り当てられている ID が表示されます。 ID を変更するには、テーブルの横の番号をクリックします。 [スタンドアロン テーブル プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブの [テーブル ID] テキスト ボックスにカスタム整数 ID を入力します。 詳細については、「レイヤー ID の割り当て」をご参照ください。
- [共有の完了] で [分析] をクリックして潜在的な問題がないか確認します。
エラーと警告は、[メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックして、ヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 GIS リソースを共有するには、エラー を解決する必要があります。 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。
- エラーを解決し、必要に応じて警告を修正したら、[公開] をクリックしてテーブルを共有します。
代わりにテーブルのサービス定義を保存するには、[公開] ドロップダウン矢印をクリックして、[SD として保存] をクリックします。 詳細については、「Web レイヤー用のサービス定義の保存」をご参照ください。
- 必要に応じて、[ジョブ] をクリックし、ジョブ ステータスを監視します。
- テーブルが公開されたら、ウィンドウの下部にある [ホスト テーブルの管理] または [Web レイヤーの管理] リンクをクリックします。
ポータルで共有する際の考慮事項
スタンドアロン テーブルは、ArcGIS Online または旧バージョンの ArcGIS Enterprise と Portal for ArcGIS (10.4 以降) に共有できますが、すべての機能がサポートされているわけではありません。 制限事項を以下に示します。
ArcGIS Online
- サブタイプ グループ テーブルの共有はサポートされていません。
ArcGIS Enterprise 11.2 以前
- サブタイプ グループ テーブルの共有はサポートされていません。
ArcGIS Enterprise 10.7.1 以前
- 編集情報の記録の保存を行えません。
ArcGIS Enterprise 10.6.1 以前
- ホスト テーブルの代わりに Web フィーチャ レイヤーが作成されます。
- GeoPackage からのデータの共有はサポートされていません。