ステップのアクションの確認

ステップ確認を使用すると、タスク ユーザーがステップで正しい数のフィーチャを編集、作成、選択していることを確認できます。 ステップ確認では、属性とフィーチャ ジオメトリが指定の条件を満たすこともチェックできます。

ステップに確認操作を追加すると、タスクが失敗するのを防ぐことができます。 たとえば、タスクで [マージ] ツールを使用してフィーチャをマージしてから、フィーチャに属性を設定する場合、ステップ確認操作を実行して次のことを確認できます。

  • ステップで [マージ] ツールが実行される前に、2 つ以上のフィーチャが選択されていることを確認します。
  • [マージ] ツールの完了後、1 つのフィーチャが選択されていることを確認して、マージが正常に完了したことを確認します。
  • 次のステップでは、ステップの完了時に、選択されたフィーチャに対して正しい属性値が指定されていることを確認します。

ステップ確認操作は、ステップでコマンドが実行される前と、ステップが完了するときに構成できます。 以下の例をご参照ください。

  • ステップでジオプロセシング ツールが実行される前に、ステップ確認を使用して、正しいフィーチャが選択されていることを確認できます。
  • ステップが完了して次のステップに進む前に、ステップ確認を使用して、正しい数のフィーチャが正しい属性を使用して作成されていることを確認できます。

ステップ確認の式タイプ

SQL (Structured Query Language) または Arcade を使用し、ステップ確認の式を作成できます。

SQL (Structured Query Language)

SQL 式は、演算子と数学関数を組み合わせて属性をクエリし、論理ステートメントを評価します。

SQL の詳細

SQL 式によるステップ確認では、ステップで作成、変更、または選択されたフィーチャまたはレコードの数が、指定した条件を満たしているかどうかをクエリします。 たとえば、SQL 確認式では、ステップで作成したフィーチャの数が、指定した数よりも大きいかどうかをクエリし、確認します。

ステップ確認式が指定した条件を満たさない場合、エラー メッセージが表示され、タスクは次のステップに進みません。

Arcade

Arcade 式は、演算子、数学関数、および空間検索を含む複数行のスクリプトを使用し、より複雑な評価を作成します。 Arcade は、データを検索するとともに、フィーチャ間の空間およびトポロジ リレーションシップを評価できます。 たとえば、Arcade ステップ確認式は、ステップで作成した新しいフィーチャのジオメトリが、他のフィーチャのジオメトリと交差しないことを確認できます。

Arcade の確認式は、true か false を返す必要があります。 式のすべての条件が満たされている場合は true、少なくとも 1 つの条件が満たされていない場合は false を返します。 ステップ式が false を返す場合、エラー メッセージが表示され、タスクは次のステップに進みません。

Arcade の確認式は、タスクの Arcade プロファイルを使用します。 Arcade プロファイルは、Arcade 式が評価および理解されるコンテキストです。 Arcade プロファイルは、特定の入力と出力を想定しています。 たとえば、タスクの Arcade プロファイルの戻り値のタイプは、常に Boolean (true または false) です。

Arcade 式を使用するメリット

Arcade 式には、SQL 式と比べ、次のようなメリットがあります。

  • Arcade 式は、フィーチャの属性と空間リレーションシップの両方をクエリし、評価できます。
  • Arcade 式はデータベース スキーマの一部として格納されません。 データとは別に作成することができます。
  • 複数行のスクリプトを使用し、より複雑な式を作成できます。

Arcade 式の詳細

ステップ確認の追加

ステップ確認操作を追加するには、次の手順を実行します。

  1. [タスク] ウィンドウ内のタスクを展開して、構成するステップを選択します。
  2. [タスク デザイナー] ウィンドウの [アクション] タブをクリックします。
  3. [コマンド実行前] または [ステップ終了時][アクションの追加] ドロップダウン メニューをクリックして [確認] を選択します。
    ヒント:

    1 つのステップに対して複数の確認を構成できます。

  4. 確認するフィーチャを [含まれるフィーチャまたはレコードの数を確認する] ドロップダウン リストから選択します。

    保存された選択の中のフィーチャを確認することもできます。

  5. 確認するフィーチャの属性テーブルを [テーブル内] ドロップダウン リストから選択します。
  6. [式のタイプ] ドロップダウン リストで、式のタイプを選択します。

    SQL または Arcade を使用し、確認式を作成します。

  7. SQL を使用する場合は、以下のサブステップに従います。
    1. 確認条件を [条件を満たす] ドロップダウン リストから選択します。
    2. [式を使用した選択セットのフィルター をクリックして、フィーチャの属性に対してフィルター チェックを適用するかどうかを選択します。

      フィルター式を使用すると、確認対象のフィーチャの属性が指定の条件を満たすことを確認できます。 たとえば、建物フットプリント フィーチャの AssetNumber フィールドが NULL ではないことを確認できます。

    3. 確認条件が満たされない場合に表示されるメッセージを [ステップの続行を中止して、このエラー メッセージを表示] の下に入力します。
    4. [終了] をクリックし、確認操作を追加します。
  8. Arcade を使用する場合は、以下のサブステップに従います。
    1. フィーチャクラス フィールドと Arcade 関数を使用し、評価式を作成します。

      式は true か false を返す必要があります。

      たとえば、評価対象のフィーチャの Name フィールドが NULL ではない場合、次の Arcade 式は true を返します。Return !IsEmpty($feature.Name

    2. Arcade 式が false を返したときに表示されるエラー メッセージを [ステップの続行を中止して、このエラー メッセージを表示する] の下に入力します。
    3. [終了] をクリックし、確認操作を追加します。