ジョブの作成と終了

Workflow Manager のライセンスで利用可能。

ジョブは、1 人または複数のユーザーによって実行される作業の単位です。 たとえば、パーセル データの更新、住宅区画の新規作業計画の作成、特定の縮尺のマップの作成は、いずれもジョブと見なされます。 個々のジョブは、それぞれジョブ テンプレートのインスタンスで、ジョブのブループリントの役割を果たします。 ジョブは数々のコンポーネントで構成されており、ジョブの実行とアクティビティのロギングに使用される情報が含まれます。 ジョブの実行と、ジョブの説明情報および履歴へのアクセスの詳細については、「ジョブ ビュー」をご参照ください。

ジョブの作成

新しいジョブを作成するには、事前定義されたジョブ テンプレートとそのプロパティのインスタンスかコピーを作成します。 ジョブのワークフローは、ジョブの作成直後に自動的に実行でき、自動的に実行するよう設定したすべてのステップが実行されます。 これらのワークフローを定義する際は、ユーザー操作を必要とするステップ数を少なくすることを検討してください。そうすることで、管理しなくても実行することが可能になります。 ユーザー操作が必要なステップがワークフローに含まれている場合、ジョブはそのステップで停止し、ユーザー フィードバックが行われた後に再開します。

[ジョブ作成時にワークフローを自動実行] オプションは ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator で定義されます。 これらの設定を適用すると、ArcGIS Pro によって使用されます。

高度なワークフローの概念の詳細

注意:

ジョブの作成は、権限に基づくアクティビティなので、CreateJob 権限が必要です。 ジョブを作成できない場合は、管理者にお問い合わせください。

  1. [ワークフロー] タブをクリックします。
  2. [ジョブの作成] ギャラリーで、ジョブ テンプレートをクリックします。

    ジョブは、ジョブ テンプレートのデフォルト プロパティに基づいて作成され、ジョブ情報を示すジョブ ビューが開きます。

    注意:

    [ジョブの作成] ギャラリーを展開すると、Workflow Manager (Classic) データベースに存在するすべてのジョブ タイプが表示されます。 展開したギャラリーの上部にある [すべて] ドロップダウン矢印をクリックすると、ジョブ テンプレートをカテゴリで絞り込むことができます。

お気に入りカテゴリのジョブ タイプ

特定のジョブ タイプのジョブを頻繁に作成する場合、ジョブの作成ギャラリーのお気に入りにジョブ タイプを追加できます。 お気に入りに追加されたジョブ タイプは、他のカテゴリよりも前に表示されます。 お気に入りはプロジェクトに保存されるため、お気に入りのジョブ タイプのリストはプロジェクトによって異なります。

ジョブ タイプをお気に入りに追加

ジョブを作成するために頻繁に使用されるジョブ タイプをお気に入りに追加すると、他のカテゴリよりも前に表示できます。

  1. [ワークフロー] タブの [作成] グループで、必要に応じてギャラリーを展開します。
  2. ジョブ タイプ名を右クリックし、[お気に入りに追加] をクリックします。

    ジョブ タイプが、展開されたギャラリーの [お気に入り] カテゴリに追加されます。

ジョブ タイプをお気に入りから削除

ジョブを作成するために頻繁に使用されないジョブ タイプは、お気に入りから削除できます。

  1. [ワークフロー] タブの [作成] グループで、必要に応じてギャラリーを展開します。
  2. [お気に入り] カテゴリでジョブ タイプ名を右クリックし、[お気に入りから削除] をクリックします。

    展開されたギャラリーに表示された [お気に入り] カテゴリから、ジョブ タイプが削除されます。

高度なオプションでのジョブの作成

ジョブは、ジョブの作成ギャラリーの [高度] オプションと、定義済みのジョブ タイプ プロパティへの変更を使用して作成できます。 ジョブの作成ギャラリーの [高度] オプションは、[ジョブの新規作成 (Create New Jobs)] ジオプロセシング ツールを開きます。 このオプションは、事前定義された対象地域を持つ複数のジョブを作成したり、デフォルトのジョブ タイプ プロパティで定義されたジョブの割り当てや優先度を変更したりするために使用されます。

ジョブの終了

完了したジョブは、閉じることができます。 CloseJob 権限があれば、ジョブの開始から終了までの間、1 つまたは複数のジョブをワークフロー ビューで随時閉じることができます。 オフラインのジョブを閉じるには、まずオンラインにする必要があります。 いったん閉じたジョブは、CanReopenClosedJobs 権限がなければ再開できません。

エンタープライズ Workflow Manager (Classic) ジオデータベースでジョブを閉じるには、[ワークフロー] タブを使用します。

  1. ワークフロー ビューで、ジョブ リストから 1 つ以上のジョブを選択します。
  2. [ワークフロー] タブの [アクション] グループで [閉じる] 閉じる をクリックします。

    これにより、Workflow Manager (Classic) ジオデータベースのジョブが終了します。

マップからのジョブの作成

[ワークフロー] タブの機能を使用すると、マップの選択肢に基づいて Workflow Manager (Classic) にジョブを作成できます。

注意:

マップ ビューで [ワークフロー] タブを使用できるかどうかは、Workflow Manager (Classic) データベースへの接続の有無に依存します。 [ワークフロー] タブでのジョブ作成でも、CreateJob 権限が必要です。 権限がなければグレー表示されます。 作成されるジョブの数は、マップで選択されるフィーチャの数によって決定されます。 Workflow Manager (Classic) では、ポイントおよびポリゴンの単一選択または複数選択をサポートしています。

注意:

ライン フィーチャの選択はサポートされていません。ラインが選択されると、ジョブの作成時に無視されます。

  1. 新しいマップをインポートするか、作成します。
  2. [ワークフロー] タブをクリックします。

    [ワークフロー] タブでは、マップ上で選択を行えます。

    注意:

    現在、新しく作成されたジョブでは、AOI としてはポリゴン、POI としてはポイントのみがサポートされています。

  3. [ワークフロー] タブの [ジョブ ギャラリー] を使用し、新しいジョブを作成します。 マップの選択によって、新しいジョブの LOI が定義されます。
  4. 必要に応じ、[ワークフロー] タブの [選択解除] ボタン 選択解除 をクリックして選択を解除し、新たに選択します。

    フィーチャが選択されていない場合、LOI を定義せずにジョブが作成されます。

  5. 10 個以上のジョブを作成すると、警告メッセージが表示されます。
    • [いいえ] - 作成はキャンセルされます。
    • [はい] - 進行状況インジケーターがアクティビティを表示します。
    注意:

    ジョブの作成には、Workflow Manager (Classic) データベース システムの設定の AOI の重複が適用されます。 マップの選択内容が既存のジョブの LOI と部分的に重複する場合、選択内容に重複するフィーチャを持つジョブは作成されません。 残りの選択部分は、他のジョブの LOI を定義します。 一部のジョブが作成されていないことを示すトースト通知メッセージが表示されます。

  6. 注意:

    [フィーチャのマージ] チェックボックスをオンにすると、マップの選択内容から 1 つのユニオン ポリゴンまたはマルチポイント フィーチャを定義でき、マップ上で選択されているフィーチャの数にかかわらず、1 つのジョブのみが作成されます。