Workflow Manager のライセンスで利用可能。
ジョブの最も重要な構成要素は、ワークフローです。 ワークフローは、タスクを実行するために必要なステップを効率化し、標準化するための鍵です。
ワークフローのステップは、ロジックが関連付けられているか、手動ステップまたはプレースホルダー ステップとして構成できます。 ロジックが関連付けられたステップは、カスタム クラス、実行可能ファイル、質問や URL の起動などがプログラムされたステップを呼び出すことができます。
Workflow Manager (Classic) ステップ タイプの詳細
ステップの結果に応じて、ワークフローは、自動または手動で、後続の特定パスに振り分けられます。 たとえば、あるステップが、次のステップを特定ジョブに必要ないと判定した場合に、不要なステップを迂回するようワークフローを構成することができます。 次の図の最上部でこれを確認できます。
サポートされるワークフロー タイプは以下のとおりです。
- シーケンシャル ワークフロー
- 条件付きまたは分岐ワークフロー
- ループ ワークフロー
- ワンステップおよびノーステップ ワークフロー
ワークフローを構成するためのツール
ワークフロー エディターの左側のパネルには、ステップが分類されて表示されます。 ステップ タイプには以下のカテゴリがあります。
- プロシージャル - このステップに関連する自動化されたロジックはありません。 手動ステップまたはプレースホルダー ステップです。
- カスタム ステップ - ステップは、Workflow Manager (Classic) インターフェイスを実装するクラスで記述されたコードを実行します。
- ファイルを開く - ステップはファイルを開きます。
- 実行可能ファイル - ステップは、実行時に実行可能ファイルを起動します。
- URL を起動 - ステップは URL を起動します。
- 質問 - ステップは、ユーザーに質問し、答えに基づいて特定のコードを返します。
ステップを追加するには、アイテムをワークフローにドラッグ アンド ドロップします。 ステップがそれらの対象を表示するよう動的にフィルター処理するには、フィルター テキスト ボックスにキーワードを入力します。
ステップに接続するには、[パスの描画] ツール 
を使用して、ステップ間にラインをドラッグします。 パス プロパティについては後述の説明をご参照ください。
ワークフロー ウィンドウの上部に沿って、ワークフローの操作と設計に使用する複数のツールが並んでいます。
- ワークフローの保存
- ワークフローの構成が終了後、すべての変更を保存、またはいったん保存して後で完成させます。 - ワークフローの整合チェック
- ワークフローが有効であることを確認します。 - ワークフローのクリア
- ワークフローを永久的に削除します。
調整および整列ツール
これらのツールを使用して、[ワークフロー] ダイアログ ボックス上でワークフローのステップを均等に割り付けおよび整列します。
- 左揃え
- 右揃え
- 上揃え
- 下揃え
- 垂直中央揃え
- 水平中央揃え
- 上下に整列
- 左右に整列
カラー ツール
これらのツールを使用すると、ワークフローのステップ、パス、アノテーションの色を変更できます。
- 塗りつぶし色を設定
- ライン色の設定
- テキストの色の設定
- オブジェクトの削除
- 現在選択されているエレメント (ステップ、コネクタ、またはアノテーション) を削除します。 - パスの描画 - ワークフローにジョブをドラッグした場合、ステップを実行順に接続するため、コネクタも追加する必要があります。 ジョブ ステップをクリックしてコネクタを開始し、次のステップをクリックしてコネクタを終了します。
- テキスト
- ワークフロー アノテーションを追加します。 ワークフロー アノテーションにより、パスに割り当てられるラベルよりもテキストの配置をやや細かく制御できます。
ズーム ツール
これらのツールを使用して、ワークフロー図を操作します。
- ウィンドウに合わせる
- 定率拡大
- 定率縮小
- 拡大
- 連続ズーム
- 画面移動
- ビューをクリックしてドラッグすると、現在の範囲に対して画面を移動することができます。 - 選択
- ジョブ ステップまたはコネクタを選択します。 - オブジェクトの識別
- [プロパティ] ウィンドウを起動するため、ジョブやコネクタに関する詳細情報を取得します。 このウィンドウは、ツールが有効かどうかにかかわらず、ステップまたはコネクタをダブルクリックして起動することもできます。 - ワークフローの印刷
- ジョブ ワークフローの印刷出力を生成します。
ステップ プロパティ
ステップ プロパティは、ステップの実行方法を制御します。 ステップが実行する内容 (ステップ タイプの実行によって決定される) と、ワークフローの一部としてのステップの動作方法 (ステップ プロパティによって決定される) には、若干の違いがあります。
以下のステップ プロパティがあります。
- ステップ名 - ワークフローのステップに表示される名前。
- 説明 - ステップの実行内容の説明。 これは、ステップ タイプの説明で設定される、読み取り専用のステップ プロパティです。
- ステップの通知 - これにより、このステップの完了後にシステムから送信してほしい通知を選択できます。 現在構成されている通知タイプのリストが用意されており、このリストから選択できます。
- 実行後、次のステップに進む - ステップは、完了すると自動的にチェック オフまたは完了としてマークされます。
- ステップをスキップ可 - ユーザーは、このステップをスキップ、または実行せずに完了としてマークできます。 このオプションが選択されていないステップは、チェック オフできないため、最低 1 回は実行される必要があります。
- このステップに達したら自動的に実行 - この設定をオンにすると、ワークフロー内でこのステップに達したとき、自動的にステップを実行できます。 ワークフローのステップを自動的に実行するには、2 つ以上の連続したステップで、この設定をオンにする必要があります。 この設定がオンになっている 1 つ目のステップは、次のステップおよび以降のステップの自動実行を開始します。 これにより、ワークフローを自動的に (無人モードで) 実行することができます。 自動的に実行されるステップが 1 つのみの場合、そのステップと、その前のステップでこの設定をオンにする必要があります。 これを使用するのは、たとえば、バージョンの存在の確認、バージョンの作成、データの編集などを行う場合です。 これらの 3 つのステップは、ユーザーが各ステップで [実行] をクリックせずに自動的に実行されるよう設定でき、ArcGIS Pro を通じて、適切なバージョンのマップ レイヤーが使用されます。 この設定は、ジョブ タイプのワークフローがジョブの作成時に自動的に実行されるよう設定されている場合も使用できます。
- 並列実行を開始可能 - あるステップより前のオプションがすべて等しい (リターン コードが同じ) 場合、アクティブなステップは、必要に応じて、複数ユーザーが実行できる複数のアクティブなステップを開始する可能性があります。
- ステータス - これらのプロパティを使用して、ジョブのステータス情報を更新します。
- ステータス - [ステップのステータス割り当てを使用] システム設定が使用されている場合、このステップに達すると、ジョブのステータスがこの値に一致するよう更新されます。
- 完了したパーセント - ワークフローでステップに完了がマークされると、ジョブの完了パーセンテージがこの値に一致するよう更新されます。
以下の高度なステップ プロパティがあります。
- 実行プロパティ - このステップのリンク先のステップ タイプの実行を説明する、読み取り専用プロパティです。
- プロセスを非同期で開始 - ステップは非同期で実行され、ステップの完了を待たずただちに Workflow Manager (Classic) アプリケーションの制御が復帰します。 戻り値は無視されます。 これは、[実行可能ファイル] ステップ タイプにのみ適用されます。
- ステップの割り当て - これは、ステップを実行できるユーザーを決定するレガシー プロパティです。 これは使用を推奨されていません。パス割り当ての使用をお勧めします。 既存ワークフローのステップからステップの割り当てを削除する場合は、[消去] を使用します。
パス プロパティ
このツールの実行時にパスが選択されると、[パス プロパティ] ダイアログ ボックスが開きます。 以下のパス プロパティがあります。
- パス名 - パスを識別するための名前。 通常は、先行するステップの結果を説明し、ワークフロー図のアノテーションを示します。
- 条件付きリターン コードがある - このチェックボックスをオンにすると、先行するステップの結果が特定の条件に一致した場合、このパスのみが有効になります。
- 条件付きリターン コード - このパスに沿ってジョブを実行するかどうかを決定する条件を定義します。 等号 (=) を選択すると、パスごとに複数のリターン コード オプションを追加できます。 高度な条件 (>、<、>=、<=、または <>) のいずれかを使用すると、1 つの条件値のみを定義できます。 たとえば、「5 より大きい」という条件を選択した場合は、パスにさらに条件を適用することはできません。等号 (=) を選択した場合は、複数の条件を追加して、それらのいずれかが、2、3、または 4 に等しいなどの判定結果が返された場合にそのパスをたどるよう指定できます。
- 割り当て - ワークフローの実行パスに基づいて、ジョブを特定のユーザーまたはグループに割り当てます。 そのパスがアクティブになったとき、そのパスで構成されたユーザーまたはグループにジョブが割り当てられます。
- ステータス - ワークフローの実行パスに基づいて、ジョブのステータスを定義します。