3D ラインのインターセクト (Intersect 3D Lines) (3D Analyst)

サマリー

3D 空間のラインの交差セグメントおよび重複セグメントを計算します。

使用法

  • このツールはペアワイズ ベースで動作します。2 本以上のラインが交差する場合、出力ポイントの数は交差するラインの数学的組み合せです。たとえば、交差する 3 本のラインからは、1 本目と 2 本目の交差で 1 つ、1 本目と 3 本目の交差で 1 つ、2 本目と 3 本目の交差で 1 つの合計 3 つの出力ポイントが作成されます。同様に、4 本の入力ラインが交差した場合は、1 本目と 2 本目の交差で 1 つ、1 本目と 3 本目の交差で 1 つ、1 本目と 4 本目の交差で 1 つ、2 本目と 3 本目の交差で 1 つ、2 本目と 4 本目の交差で 1 つ、3 本目と 4 本目の交差で 1 つの合計 6 つの出力ポイントができます。

  • 入力フィーチャは空間インデックスを持っている必要があります。インデックスが正しいかどうかわからない場合は、[空間インデックスの追加 (Add Spatial Index)] ツールを使用して、新しいインデックス (特にシェープファイル) を作成するか、既存のインデックスを再構築します。

  • 2D ラインが入力された場合、すべての頂点は高さがゼロと見なされます。

  • Z 値が異なる 2 本のラインが交差する場合、交差を検出するための垂直方向の許容値により、出力ポイントは 2 つの高さのうち高いほうの値を使用します。同様に、Z 値が異なる 2 本のライン セグメントが交差する場合、出力ライン フィーチャは、Z 値が大きいほうのセグメントに基づいて作成されます。

  • 2 本の入力ラインが複数の連続しない、重複したセクションを持っている、あるいは近接しているラインが Z 方向に向けて離れていくことにより、出力ラインが複数の部分で構成される場合があります。

  • 属性が出力に転送される場合、最初のフィールド セットの値は最初の入力ラインから割り当てられます。2 番目のフィールド セットは 2 本目の入力ラインから割り当てられます。2 つの入力ライン フィーチャ レイヤーが指定されている場合、1 本目と 2 本目のラインはそれぞれ、1 つ目と 2 つ目の入力ライン フィーチャ レイヤーのラインです。入力ライン フィーチャ レイヤーが 1 つのみ指定されている場合、同じルールに従いますが、同じ列が繰り返して現れます。

  • 出力ポイント フィーチャには、次の属性フィールドが含まれます。

    • I3L_TYPE - 値 0 は、ポイントが重複するライン セグメントの終点を示していることを意味します。値 1 は、ポイントが 2 本のラインの交差ポイントであることを示します。
    • I3L_GROUP - 水平方向の空間で同じ場所を共有するすべてのポイントを識別する一意の値。
    • I3L_OID1 - 交差する 1 本目のライン フィーチャのフィーチャ ID。
    • I3L_OID2 - 交差する 2 本目のライン フィーチャのフィーチャ ID。
    • I3L_LINE1Z - 1 本目のライン上の交差ポイントの Z 値。
    • I3L_LINE2Z - 2 本目のライン上の交差ポイントの Z 値。
    • I3L_Z_DIFF - 交差ポイントの XY の場所おける 2 本の入力ラインの差分。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

交差の有無が評価されるライン フィーチャ。入力は、1 つまたは 2 つのライン フィーチャ レイヤーまたはクラスで構成されます。指定された入力が 1 つの場合、各フィーチャはそのフィーチャクラスのその他すべてのフィーチャと比較されます。指定されたフィーチャ自体とは比較されません。

Feature Layer
最大 Z 差異
(オプション)

交差するライン セグメントの間の垂直方向の最大距離。

Linear Unit
結合する属性
(オプション)

出力フィーチャクラスに渡す入力フィーチャの属性を指定します。

  • すべての属性入力フィーチャのすべての属性を出力フィーチャクラスへ渡します。 これがデフォルトです。
  • フィーチャ ID を除くすべての属性入力フィーチャの FID 属性を除いたすべての属性を出力フィーチャクラスへ渡します。
  • フィーチャ ID のみ入力フィーチャの FID 属性のみを出力フィーチャクラスへ渡します。
String
出力ポイント フィーチャクラス
(オプション)

入力ラインが交差する場所を表す出力ポイントで、重複ライン セグメントが開始および終了する場所を含みます。

Feature Class
出力ライン フィーチャクラス
(オプション)

入力ライン間に存在する重複セクションを表す出力ライン。

Feature Class

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力交差数

入力ラインで交差する場所の数。

Long

arcpy.ddd.Intersect3DLines(in_lines, {max_z_diff}, {join_attributes}, {out_point_fc}, {out_line_fc})
名前説明データ タイプ
in_lines
[in_lines,...]

交差の有無が評価されるライン フィーチャ。入力は、1 つまたは 2 つのライン フィーチャ レイヤーまたはクラスで構成されます。指定された入力が 1 つの場合、各フィーチャはそのフィーチャクラスのその他すべてのフィーチャと比較されます。指定されたフィーチャ自体とは比較されません。

Feature Layer
max_z_diff
(オプション)

交差するライン セグメントの間の垂直方向の最大距離。

Linear Unit
join_attributes
(オプション)

出力フィーチャクラスに渡す入力フィーチャの属性を指定します。

  • ALL入力フィーチャのすべての属性を出力フィーチャクラスへ渡します。 これがデフォルトです。
  • NO_FID入力フィーチャの FID 属性を除いたすべての属性を出力フィーチャクラスへ渡します。
  • ONLY_FID入力フィーチャの FID 属性のみを出力フィーチャクラスへ渡します。
String
out_point_fc
(オプション)

入力ラインが交差する場所を表す出力ポイントで、重複ライン セグメントが開始および終了する場所を含みます。

Feature Class
out_line_fc
(オプション)

入力ライン間に存在する重複セクションを表す出力ライン。

Feature Class

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_intersection_count

入力ラインで交差する場所の数。

Long

コードのサンプル

Intersect3DLines (3D ラインのインターセクト) の例 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:/data'
arcpy.ddd.Intersect3DLines(['floor_centerlines.shp', 'stairs.shp'], '2 Meters', 
                           'ONLY_FID', 'intersection_pts.shp')

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst または ArcGIS Location Referencing
  • Standard: 次のものが必要 3D Analyst または ArcGIS Location Referencing
  • Advanced: 次のものが必要 3D Analyst または ArcGIS Location Referencing

関連トピック