マスク (環境設定)

マスク環境を反映するツールは、操作中、解析マスク内に含まれるセルだけを対象にします。

マスクは操作時に解析対象範囲となる場所を識別します。
値を持つラスター マスク入力のセル (紫色のセル) は、操作時に解析対象範囲となる場所を識別します。 白のセルは、NoData を表しています。

使用上の注意

  • 解析マスクを設定すると、マスク内に含まれる場所でのみ処理が実行され、その外側のすべての場所には出力で NoData 値が割り当てられます。
    注意:

    マスク環境は、ラスターを出力する Spatial AnalystImage Analyst、および Geostatistical Analyst エクステンションのツールに適用されます。 さらに、ラスターを出力する、3D Analyst エクステンションのラスターの内挿、ラスターの算術演算、ラスターの再分類、およびラスター サーフェス ツールセットのツールにも適用されます。

  • マスクは、ラスターでもフィーチャ データでもかまいません。
  • 解析マスクがラスターの場合、値を持つすべてのセルがそのマスクを指定すると見なされます。 マスク ラスター内の NoData のセルはマスクの外にあると見なされ、出力も NoData になります。

    [再分類 (Reclass)][Con] などのツールは、ラスター解析マスクを作成するために役立ちます。

  • 解析マスクがフィーチャクラスかフィーチャ レイヤーの場合は、ツールの実行時に内部でラスターに変換されます。 そのため、解析に適したセル サイズスナップ対象ラスターの環境が設定されていることを確認します。

ダイアログの構文

[マスク] - ツールの実行時に入力のどの場所が対象になるかを指定するデータセット。 マスク データセットがラスターの場合、値を持つすべてのセルがそのマスクを構成します。 ラスター マスクの NoData のセルは、出力でも NoData になります。 フィーチャ データセットがマスクの入力として使用されている場合、ツールの実行時に内部でラスターに変換されます。

スクリプトの構文

arcpy.env.mask = mask_source

パラメーター説明

mask_source

マスクを指定するデータセット。

データセットは、ラスターでもフィーチャ データでもかまいません。 ラスター データセットの場合、値を持つセルがマスクを構成し、マスク内の NoData のセルは出力でも NoData になります。

mask 構文

スクリプトの例

この例は、ArcGIS Spatial Analyst エクステンション ツールを実行する前にマスク環境を設定する方法を示しています。

import arcpy

# Set environment
arcpy.env.workspace = "C:/workspace"
arcpy.env.extent = "C:/data/StudyArea.tif"
arcpy.env.snapRaster = "C:/data/slope_ras.tif"

# Set Mask environment
arcpy.env.mask = "C:/data/maskpoly.shp"

# Set local variables
InZones = "C:/data/parcels.shp"
InZoneField = "Parcel_ID"
InValueRaster = "C:/data/slope_ras.tif"

# Check out a Spatial Analyst license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Process: Calculate the mean slope of each parcel area.
out = arcpy.sa.ZonalStatistics(InZones, InZoneField, InValueRaster, "MEAN", 
                               "DATA")
out.save("mean_ParSlp.tif")

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