プロセッサ タイプの環境を反映するツールを使用すると、データを処理する場所と方法を選択できます。
データは、コンピューターの中央処理装置 (CPU) またはグラフィックス処理装置 (GPU) を使用して処理できます。
GPU はグラフィックスと画像の処理に有効であり、高度な並列構造をしているため、繰り返し方式で大量のデータを効率よく処理できます。この処理はローカルに実行されます。
CPU 処理 (通常はディスプレイのフレーム バッファーに配置される) は、複数のコアとインスタンス全体で並列化できます。これは、[並列処理ファクター] 環境設定で処理されます。
使用上の注意
- 1 枚のグラフィックス カードが複数の GPU をサポートできます。
- 1 つの CPU が複数のプロセシング コアをサポートするので、処理を複数のコンピューターにまたいで展開できます。
- [GPU] を選択した場合、ジオプロセシング ツールは GPU 上のみでデータを処理します。 それ以外の場合は、CPU を使用してデータを処理します。
ダイアログの構文
- プロセッサ タイプ - 使用するプロセッサのタイプをドロップダウン メニューから選択します。
- 空 - 値がない場合、ジオプロセシング ツールは制限なしと解釈します。制限なしは、基になるレイヤーのデフォルト設定が無効化されないことを意味します。これがデフォルトです。
- CPU - データの処理にコンピューターの CPU が使用されます。
- GPU - データの処理に GPU が使用されます。[GPU] を選択すると、ジオプロセシング ツールで [並列処理ファクター] が無効化されるため、GPU 上に 1 つのインスタンスだけが存在することになります。
スクリプトの構文
arcpy.env.processorType = processor_type
パラメーター | 説明 |
---|---|
processor_type | 使用するプロセッサのタイプ。
|
スクリプトの例
import arcpy
# Set the processor type environment to GPU
arcpy.env.processorType = "GPU"