サブセット ポリゴンの生成 (Generate Subset Polygons) (Geostatistical Analyst)

Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

一連の入力ポイントから重複しないサブセット ポリゴン フィーチャを生成します。 目的は、ポイントを重複しないコンパクトなサブセットに分割して、各ポイントのサブセット周辺にポリゴン リージョンを作成することです。 各サブセット内のポイントの最大数と最小数を制御できます。

サブセット ポリゴン フィーチャの生成プロセスは、すべてのポイントを線形の曲線で接続し、この曲線をセグメントに切断することから始まります。 これらのセグメントは、各サブセットに含めることができるポイントの最小数と最大数を考慮して、セグメントの中心からセグメント内の各ポイントまでの二乗距離の合計が最小化されるように選択されます。 その後、セグメント間の重複が除去され、新しいセグメントが作成されます。 セグメント化と重複の除去を数回繰り返すと、重複がなくなり、各セグメント内のすべてのポイントが同じサブセットに含まれたことが宣言されます。 その後、入力ポイントに対してティーセン ポリゴンが生成され、同じサブセットに属するすべてのティーセン ポリゴンが単一のポリゴン フィーチャにディゾルブされます。

ポイント (左) をほぼ同じサイズのポリゴン サブセット (右) にグループ化
ポイント (左) は、ほぼ同じサイズのポリゴン サブセット (右) にグループ化されます。

使用法

  • このツールの主な目的は、[EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)][サブセット ポリゴン フィーチャ] として使用できるポリゴンを作成することです。 [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] のデフォルト サブセット アルゴリズムにより、重複するサブセットが作成されます。 ただし、重複しないサブセットが必要な場合は、このツールで作成できます。

  • このツールは、[時空間パターン マイニング] ツールボックスの [クラスタリング] ツールセット内のツールと概念的に同じです。 主な違いは、これらのツールは、クラスターの各メンバーに一意の ID 値を割り当てることでポイント クラスターを作成するのに対して、このツールは、各サブセット内のポイントの周りにポリゴン サブセット領域を作成することでサブセットを定義する点です。 この違いの理由は、[EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] でサブセットがポリゴン領域によって定義されている必要があるためです。

  • [サブセット毎の最小ポイント数] および [サブセット毎の最大ポイント数] を選択する際は、[入力ポイント フィーチャ] の数を考慮してください。 指定した最小値と最大値が入力ポイント数では満たせない場合、ツールの実行中にエラーが発生します。 たとえば、ポイント数が 10 で、サブセット毎の最小ポイント数を 6、サブセット毎の最大ポイント数を 7 に指定した場合、エラーが発生します。 これは、10 個のポイントを 6 個または 7 個のサブセットに分割できないためです。

  • [出力フィーチャクラス] のデフォルトの出力範囲は、[入力ポイント フィーチャ] の範囲に 10% のバッファーを加えた範囲になります。 このバッファー処理により、すべての入力ポイントがデフォルトで出力ポリゴンの内側に含まれるようになります。 出力範囲環境が指定されている場合、バッファー処理は行われません。

  • 地理座標系 (GCS) を使用している [入力ポイント フィーチャ] は、同じポイントが投影座標系 (PCS) を使用している場合に比べて、計算に数倍の時間がかかります。 これは、地理座標を使用しているデータは、平面上に投影されたマップ上の位置ではなく、地球上の位置に基づいてグループ化されるためです。 入力ポイントが小さなエリアに含まれている場合は、データを投影変換してからこのツールを使用することをお勧めします。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ポイント フィーチャ

サブセットにグループ化されるポイント。

Feature Layer
出力フィーチャクラス

各サブセットの領域を定義するポリゴン。 単一のポリゴン フィーチャ内のすべてのポイントは、同じサブセットを構成していると見なされます。 ポリゴン フィーチャクラスには、各ポリゴン サブセットに含まれるポイントの数を格納する PointCount というフィールドが含まれます。

Feature Class
サブセット毎の最小ポイント数
(オプション)

サブセットにグループ化できる最小ポイント数。 すべてのサブセット ポリゴンには、この数以上のポイントが含まれます。

Long
サブセット毎の最大ポイント数
(オプション)

サブセットにグループ化できる最大ポイント数。

各サブセットには、指定した最大ポイント数にかかわらず、常に [サブセット毎の最小ポイント数] の 2 倍未満のポイントが含まれます。 これは、サブセットに最小ポイント数の 2 倍以上のポイントが含まれる場合、常に 2 つ以上の新しいサブセットに分割されるためです。

Long
コインシデント ポイントを単一ポイントとして扱う
(オプション)

コインシデント ポイント (同じ位置にあるポイント) を単一のポイントとして扱うか、複数の個別のポイントとして扱うかを指定します。

サブセット ポリゴンを [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)][サブセット ポリゴン フィーチャ] として使用する場合は、このパラメーターと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)]コインシデント ポイント環境との整合性を維持する必要があります。

このパラメーターをオフにした場合、[出力フィーチャクラス] ポリゴンが重複することがあります。

  • オン - サブセット内でコインシデント ポイントを単一ポイントとして扱います。 これがデフォルトです。
  • オフ - サブセット内でコインシデント ポイントを複数の個別のポイントとして扱います。
Boolean

arcpy.ga.GenerateSubsetPolygons(in_point_features, out_feature_class, {min_points_per_subset}, {max_points_per_subset}, {coincident_points})
名前説明データ タイプ
in_point_features

サブセットにグループ化されるポイント。

Feature Layer
out_feature_class

各サブセットの領域を定義するポリゴン。 単一のポリゴン フィーチャ内のすべてのポイントは、同じサブセットを構成していると見なされます。 ポリゴン フィーチャクラスには、各ポリゴン サブセットに含まれるポイントの数を格納する PointCount というフィールドが含まれます。

Feature Class
min_points_per_subset
(オプション)

サブセットにグループ化できる最小ポイント数。 すべてのサブセット ポリゴンには、この数以上のポイントが含まれます。

Long
max_points_per_subset
(オプション)

サブセットにグループ化できる最大ポイント数。

各サブセットには、指定した最大ポイント数にかかわらず、常に min_points_per_subset の 2 倍未満のポイントが含まれます。 これは、サブセットに最小ポイント数の 2 倍以上のポイントが含まれる場合、常に 2 つ以上の新しいサブセットに分割されるためです。

Long
coincident_points
(オプション)

コインシデント ポイント (同じ位置にあるポイント) を単一のポイントとして扱うか、複数の個別のポイントとして扱うかを指定します。

サブセット ポリゴンを [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)][サブセット ポリゴン フィーチャ] として使用する場合は、このパラメーターと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)]コインシデント ポイント環境での設定との整合性を維持する必要があります。

COINCIDENT_ALL を選択した場合、Out_feature_class ポリゴンが重複することがあります。

  • COINCIDENT_SINGLEサブセット内でコインシデント ポイントを単一ポイントとして扱います。 これがデフォルトです。
  • COINCIDENT_ALLサブセット内でコインシデント ポイントを複数の個別のポイントとして扱います。
Boolean

コードのサンプル

GenerateSubsetPolygons の例 1 (Python ウィンドウ)

ポイント セットをポリゴン サブセットにグループ化します。

arcpy.ga.GenerateSubsetPolygons("myPoints","polygonSubsets",20,30,"COINCIDENT_SINGLE")
GenerateSubsetPolygons の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

ポイント セットをポリゴン サブセットにグループ化します。

# Name: GenerateSubsetPolygons_Example_02.py
# Description: Groups points into polygon subsets of a similar size.
# Requirements: Geostatistical Analyst Extension
# Author: Esri

# Import system modules
import arcpy

# Set local variables
inPoints = "C:/gapyexamples/input/myPoints.shp"
outFeatureClass = "C:/gapyexamples/output/myPolygons.shp"
minPoints = 50
maxPoints = 75
coincidentPoints = "COINCIDENT_ALL"

# Check out the ArcGIS Geostatistical Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("GeoStats")

# Execute GenerateSubsetPolygons
arcpy.ga.GenerateSubsetPolygons(inPoints, outFeatureClass, minPoints, maxPoints, coincidentPoints)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Geostatistical Analyst

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