軌道修正の適用 (Apply Orbit Correction) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

より正確な OSV (軌道ステート ベクター) ファイルを使用して、Sentinel-1 SAR (合成開口レーダー) データの軌道情報を更新します。

軌道ファイルは、[軌道ファイルのダウンロード (Download Orbit File)] ツールを使用して外部ソースからダウンロードできます。

使用法

  • SAR センサーによっては、提供されるデータに予測される OSV が含まれることがあります。 より精度の高い OSV データは、SAR データセットとは切り離して更新および提供されます。 このツールを使用すると、サポートされている SAR データの OSV を修正できます。

  • [フォルダー] パラメーターを使用して、ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルを検索する別のフォルダーの場所を指定します。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力レーダー データ

入力レーダー データ。

Raster Dataset; Raster Layer
入力軌道ファイル

入力軌道ファイルです。

軌道ファイルが .SAFE ディレクトリにある場合、このパラメーター値は自動的に設定されます。 軌道ファイルが .SAFE ディレクトリにない場合、正しいファイルへのパスを手動で設定する必要があります。

File
フォルダー
(オプション)

ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルが検索される別のフォルダーの場所。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

Folder

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力レーダー データ

更新されたレーダー メタデータ ファイルです。

Raster Dataset; Raster Layer

ApplyOrbitCorrection(in_radar_data, in_orbit_file, {folder})
名前説明データ タイプ
in_radar_data

入力レーダー データ。

Raster Dataset; Raster Layer
in_orbit_file

入力軌道ファイルです。

File
folder
(オプション)

ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルが検索される別のフォルダーの場所。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

Folder

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_radar_data

更新されたレーダー メタデータ ファイルです。

Raster Dataset; Raster Layer

コードのサンプル

ApplyOrbitCorrection の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、指定した OSV ファイルを使用してレーダー データセットの軌道ファイルを更新します。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\Data\SAR"
arcpy.ia.ApplyOrbitCorrection("IW_manifest", 
      "S1B_IW_GRDH_1SDV_20181014T014104_20181014T014129_013142_018486_D82E.SAFE\S1A_OPER_AUX_POEORB_OPOD_20181104T120709_V20181014T225942_20181016T005942.EOF")
ApplyOrbitCorrection の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、指定した OSV ファイルを使用してレーダー データセットの軌道ファイルを更新します。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")
from arcpy.ia import *

# Set local variables
in_radar = r"C:\SAR\S1B_IW_GRDH_1SDV_20181014T014104_20181014T014129_013142_018486_D82E.SAFE\manifest.safe"
orbit_file = r"C:\SAR\orbits\S1\POE\S1A_OPER_AUX_POEORB_OPOD_20181104T120709_V20181014T225942_20181016T005942.EOF"

# Execute 
arcpy.ia.ApplyOrbitCorrection(in_radar, orbit_file)
ApplyOrbitCorrection の例 3 (Python ウィンドウ)

この例では、軌道ファイルが .SAFE ディレクトリに保存されている場合に、指定した OSV ファイルを使用してレーダー データセットを一括更新します。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\Data\SAR\S1"
arcpy.ia.ApplyOrbitCorrection("IW_manifest", "")
ApplyOrbitCorrection の例 4 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、軌道ファイルを別のフォルダーにダウンロードして、ループ内で軌道修正を適用します。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy
import os
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")

# Set local variables
arcpy.env.workspace = r"C:\Data\SAR\S1"
username = "esaUsername"
password = "esaPassword"
cloud_storage = r"D:\connection_files\eodata.acs" 
folder = r"C:\Data\SAR\Orbits" 

# Execute 
raster_names = arcpy.ListRasters()
for raster_name in raster_names: 
	name, ext = os.path.splitext(raster_name) 
	in_radar = arcpy.Raster(os.path.join(arcpy.env.workspace, raster_name,'manifest.safe'))
	arcpy.ia.DownloadOrbitFile(in_radar, "SENTINEL_PRECISE", username, password, cloud_storage, folder) 
arcpy.ia.ApplyOrbitCorrection(in_radar,"", folder)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Image Analyst

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