通過したソース フィーチャのコピー ツールの出力

[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールは、ネットワーク解析レイヤーの解析中に通過したエッジ、ジャンクション、ターンを含む 2 つのフィーチャクラスと 1 つのテーブルを作成します。 3 つの出力タイプのフィールドについて、以下の各セクションで説明します。

エッジ フィーチャクラス

フィールド名説明

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Shape

ラインのジオメトリ。

SourceName

ラインを生成する元になったエッジ ソース フィーチャクラスの名前。

StreetMap ネットワーク データセットの場合、エッジ ソース レイヤーを参照しているフィーチャクラスの名前がエッジ ソースの名前になります。 エッジ ソースの名前を特定する 1 つの方法は、StreetMap ネットワーク データセット レイヤーを ArcGIS Pro に追加するときに、ソースを追加するオプションを受け入れることです。

SourceOID

通過したソース フィーチャのオブジェクト ID。 この値は、SourceName フィールドで指定されているフィーチャクラスのオブジェクト ID です。

SourceType

SourceType フィールドの値は常に NETWORK であり、これはライン フィーチャが通過したネットワーク データセット エレメントを表すことを示します。

EID

このフィールドは、通過したネットワーク エッジのエレメント ID (EID) を示します。 EID はネットワーク エレメントを一意に説明します。 ネットワーク エレメントの EID は、そのフィーチャのオブジェクト ID とは関係ありません。 1 つのフィーチャを複数の異なるエレメントとしてネットワークに格納することができます。

FromPosition

基本ソース フィーチャをデジタイズした方向を基準にして、出力ライン フィーチャが始まる場所を指定します。

  • 値が 0 (ゼロ) の場合は、基本となるソース フィーチャの始点でラインが始まることを示します。
  • 値が 1 の場合は、ソース フィーチャの終点でラインが始まることを示します。
  • 0 と 1 の間の値は、基礎となるソース フィーチャに沿ってあるポイントでラインが開始することを示します。 たとえば、値が 0.25 の場合、基礎となるソース フィーチャのデジタイズされた方向に沿って 25 パーセント前進したところでラインが開始することを示しています。

ToPosition

基本ソース フィーチャをデジタイズした方向を基準にして、出力ライン フィーチャが終わる場所を指定します。

  • 値が 0 (ゼロ) の場合は、基本となるソース フィーチャの始点でラインが終わることを示します。
  • 値が 1 の場合は、ソース フィーチャの終点でラインが終わることを示します。
  • 0 と 1 の間の値は、基礎となるソース フィーチャに沿ってあるポイントでラインが終了することを示します。 たとえば、値が 0.25 の場合、基礎となるソース フィーチャのデジタイズされた方向に沿って 25 パーセント前進したところでラインが終了することを示しています。

FromJunctionID

[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールは、エッジ フィーチャクラスとともにジャンクション フィーチャクラスを出力します。 エッジ フィーチャクラス内のラインの端点は、ジャックション フィーチャクラス内のポイントに一致します。

FromJunctionID フィールドは、ライン フィーチャの始点に一致するジャックション フィーチャクラス内のポイント フィーチャのオブジェクト ID を示します。

ToJunctionID

[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールは、エッジ フィーチャクラスとともにジャンクション フィーチャクラスを出力します。 エッジ フィーチャクラス内のラインの端点は、ジャックション フィーチャクラス内のポイントに一致します。

ToJunctionID フィールドは、ライン フィーチャの終点に一致するジャックション フィーチャクラス内のポイント フィーチャのオブジェクト ID を示します。

RouteID

または

FacilityID

入力ネットワーク解析レイヤーがルート レイヤー、最寄り施設レイヤー、または配車ルート解析レイヤーである場合、このフィールドは RouteID という名前になり、エッジを通過するルートを一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Routes サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

入力ネットワーク解析レイヤーが到達圏である場合、このフィールドは FacilityID という名前になり、到達圏がエッジを通過する施設を一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Facilities サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

Attr_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes がネットワークのコスト属性である場合は「Attr_Minutes」となります)

基本エッジのコスト。 このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Cumul_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes 属性がネットワークのインピーダンスである場合は「Cumul_Minutes」となります)

ルートまたは到達圏の始点から、ライン フィーチャが表すエッジの終点までの基本ネットワーク エレメントの累積コスト。

このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Attr_[RestrictionAttributeName]

(たとえば、「Avoid Toll Roads」がネットワークの規制属性である場合は「Attr_Avoid_Toll_Roads」となります)

通過したエッジが、このフィールド名で参照されている規制属性を使用したかどうかを指定します。

説明

0

通過したエッジは規制を使用していない。

1

通過したエッジは規制を使用した。

注意:

禁止制限を使用するエレメントは通過されませんが、優先制限または回避制限を使用するエレメントは通過されることがあります。

ジャンクション フィーチャクラス

ジャンクション フィーチャクラスは、通過したジャンクション、通過したネットワーク ロケーション (ストップ、拠点、施設など)、および到達圏の場合には、閾値に到達した場所を表すポイントを持ちます。

注意:

バリアはネットワーク ロケーションですが、ジャンクション フィーチャクラスにバリアが含まれないケースがあります。 次に、そのようなケースの概要を説明します。

  • 制限バリアは決して通過されないため、[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールが制限バリアを出力することはありません。
  • 解析で通過された追加コスト ポイント バリアは、ジャンクション フィーチャクラスに含められます。ただし、バリアの追加コストが 0 に設定されている (つまり、基本インピーダンスが影響を受けない) 場合には、バリアはこのフィーチャクラスから除外されます。
  • コスト係数指定ラインまたはポリゴン バリアが入力または停止された場所を表すポイントは、バリアがインピーダンスを 1 以外の値で調整している場合にのみ、ジャンクション フィーチャクラスにフィーチャとして含められます。

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Shape

ポイントのジオメトリ。

SourceName

ポイントを作成する元になったソースの名前。

通過したネットワーク データセット ジャンクションからポイントが生成される場合、SourceName の値はジャンクション ソース フィーチャクラスの名前に一致します。 StreetMap ネットワーク データセットの場合は、ジャンクション ソース フィーチャクラスを持たないため、SourceName の値は ND_SDC Junction Source になります。

他のソースからポイントが生成される場合、SourceName の値は次のいずれかの値を持つソースを示します。

説明

Stops

ポイントは、ルート解析のストップから作成されました。

Facilities

ポイントは、最寄り施設解析または到達圏解析の施設から作成されました。

Incidents

ポイントは、最寄り施設解析のインシデントから作成されました。

Orders

ポイントは、配車ルート解析の訪問先から作成されました。

Depots

ポイントは、配車ルート解析の拠点から作成されました。

Breaks

ポイントは、配車ルート解析の休憩から作成されました。

MidspanJunctions

ポイントは、到達圏解析の休憩境界、通過した追加コスト バリア、または通過したコスト係数指定ラインまたはポリゴン バリアから作成されました。

SourceOID

通過したソース フィーチャのオブジェクト ID。 この値は、SourceName フィールドに指定されているフィーチャクラス内のフィーチャのオブジェクト ID を指します。

SourceName の値が MidspanJunctions であるか、SourceType の値が VIRTUAL である場合、SourceOID の値は -1 になります。

SourceType

このフィールドには次の 3 つの値を設定できます。

説明

NETWORK

フィーチャは通過したネットワーク データセット エレメントを表します。

NA_CLASS

フィーチャは、ネットワーク解析レイヤーの通過したフィーチャを表します。

VIRTUAL

フィーチャは、到達圏解析の通過したバリアまたは休憩の終了、または StreetMap データセットの通過したジャンクションを表します。

EID

エレメント ID (EID) はネットワーク エレメントを一意に説明します。 このフィールドは、通過したネットワーク エレメントの EID を示します。 ネットワーク エレメントの EID は、そのフィーチャのオブジェクト ID とは関係ありません。 1 つのフィーチャを複数の異なるエレメントとしてネットワークに格納することができます。

フィーチャがネットワーク データセットのジャンクションを表していない場合、EID は -1 になります。 たとえば、ポイントがルート上のストップを表す場合には、EID は -1 です。

RouteID

または

FacilityID

入力ネットワーク解析レイヤーがルート レイヤー、最寄り施設レイヤー、または配車ルート解析レイヤーである場合、このフィールドは RouteID という名前になり、ジャンクションを通過したルート フィーチャを一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Routes サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

入力ネットワーク解析レイヤーが到達圏である場合、このフィールドは FacilityID という名前になり、到達圏がジャンクションを通過した施設を一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Facilities サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

Attr_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes 属性がネットワークのインピーダンスである場合は「Attr_Minutes」となります)

基本ジャンクションのコスト。 このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Cumul_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes 属性がネットワークのインピーダンスである場合は「Cumul_Minutes」となります)

ルートまたは到達圏の始点から、現在のポイント フィーチャの位置までの基本ネットワーク エレメントの累積コスト。

このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Attr_[RestrictionAttributeName]

(たとえば、「Avoid Toll Roads」がネットワークの規制属性である場合は「Attr_Avoid_Toll_Roads」となります)

通過したジャンクションが、このフィールド名で参照されている規制属性を使用したかどうかを指定します。

説明

0

通過したジャンクションは規制を使用していない。

1

通過したジャンクションは規制を使用した。

注意:

禁止制限を使用するエレメントは通過されませんが、優先制限または回避制限を使用するエレメントは通過されることがあります。

ターン属性テーブル

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

SourceName

ターン レコードを作成する元になったソースの名前。

ネットワーク データセットのターンからレコードが生成される場合、SourceName の値はソース フィーチャクラスの名前に一致します。

StreetMap ネットワーク データセットの場合、ターン ソース レイヤーを参照しているフィーチャクラスの名前がターン ソースの名前になります。 ターン ソースの名前を特定する 1 つの方法は、StreetMap ネットワーク データセット レイヤーを ArcGIS Pro に追加するときに、ソース レイヤーを追加するオプションを受け入れることです。

グローバル ターンからレコードが生成される場合、SourceName の値は ImplicitTurns になります。

SourceOID

通過したソース フィーチャのオブジェクト ID。 この値は、SourceName フィールドに指定されているフィーチャクラスのオブジェクト ID を指します。

SourceName の値が ImplicitTurns の場合、SourceOID の値は -1 になります。

SourceType

このフィールドには次の 2 つの値を設定できます。

説明

NETWORK

レコードは通過したネットワーク データセット エレメントを表します。

VIRTUAL

レコードは通過したグローバル ターンを表します。

EID

エレメント ID (EID) はネットワーク エレメントを一意に説明します。 このフィールドは、通過したネットワーク エレメントの EID を示します。 ネットワーク エレメントの EID は、そのフィーチャのオブジェクト ID とは関係ありません。 1 つのフィーチャを複数の異なるエレメントとしてネットワークに格納することができます。

レコードが通過したグローバル ターンを表す場合、EID は -1 になります。

FromEdgeID

[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールは、ここで説明しているターン フィーチャクラスとともにエッジ フィーチャクラスを出力します。 ターン属性テーブルのラインの端点は、エッジ フィーチャクラス内のラインに一致します。

FromEdgeID フィールドは、ターンの開始エッジと一致するエッジ フィーチャクラス内のライン フィーチャのオブジェクト ID を示します。

ToEdgeID

[通過したソース フィーチャのコピー (Copy Traversed Source Features)] ツールは、ここで説明しているターン フィーチャクラスとともにエッジ フィーチャクラスを出力します。 ターン フィーチャクラス内のラインの端点は、エッジ フィーチャクラス内のラインに一致します。

ToEdgeID フィールドは、ターンの終点に一致するエッジ フィーチャクラス内のライン フィーチャのオブジェクト ID を示します。

RouteID

または

FacilityID

入力ネットワーク解析レイヤーがルート レイヤー、最寄り施設レイヤー、または配車ルート解析レイヤーである場合、このフィールドは RouteID という名前になり、ターンを通過したルートを一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Routes サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

入力ネットワーク解析レイヤーが到達圏である場合、このフィールドは FacilityID という名前になり、到達圏がターンを通過した施設を一意に示します。 その値は、入力ネットワーク解析レイヤー内で Facilities サブレイヤーからオブジェクト ID を参照します。

Attr_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes 属性がネットワークのインピーダンスである場合は「Attr_Minutes」となります)

基本ターンのコスト。 このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Cumul_[CostAttributeName]

(たとえば、Minutes 属性がネットワークのインピーダンスである場合は「Cumul_Minutes」となります)

ルートまたは到達圏の始点から、現在のターンの位置までの基本ネットワーク エレメントの累積コスト。

このフィールドの単位は、フィールド名で参照されているコスト属性の単位と同じです。

Attr_[RestrictionAttributeName]

(たとえば、「Avoid Toll Roads」がネットワークの規制属性である場合は「Attr_Avoid_Toll_Roads」となります)

通過したターンが、このフィールド名で参照されている規制属性を使用したかどうかを指定します。

説明

0

通過したターンは規制を使用していない。

1

通過したターンは規制を使用した。

注意:

禁止制限を使用するエレメントは通過されませんが、優先制限または回避制限を使用するエレメントは通過されることがあります。

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