ロケーション-アロケーションの解析 (オンライン ツール)

サマリー

施設に最大の需要を割り当て、全体の移動が最小化されるように需要地点を入力施設に割り当てることで、一連の入力位置から最適な場所を特定します。

このサービスへの入力には、施設 (商品やサービスを提供) および需要地点 (商品やサービスを消費) があります。 目的は、需要地点に最も効率よく商品やサービスを提供する施設を検索することです。 このサービスでは、異なる施設に需要地点を割り当てる複数の方法が解析されます。 ソリューションは、施設に最大の需要を割り当て、全体の移動時間と距離を最小化するシナリオです。 出力には、ソリューション施設、割り当てられた施設に関連付けられた需要地点、需要地点と施設を接続するラインが含まれます。

このサービスは、特定の解析タイプを処理するように設定できます。 次のようなケースがあります。

  • ある小売店は、エリア内の小売市場の 10 パーセントを獲得するために開発が必要となる可能性のある店舗の場所を知りたいと思っています。

  • 消防局が、応答時間 4 分以内にコミュニティの 90 パーセントに到着するために、どこに消防署を配置すべきかを判断したい場合があります。

  • 警察署は、過去に夜間の犯罪が発生した場所に基づいて事前に人員を配置させたいと考えています。

  • 豪雨の後、災害対策局が、患者の仕分け施設を設営し、患者受け入れを制限して、被災者に対応するための最適な場所を見つけたい場合があります。

レガシー:
このツールは「非推奨」です。 ネットワーク解析ギャラリーからネットワーク解析ワークフローを実行する方法については、サポート記事をご参照ください。

危機管理用のシェルターの特定

使用法

  • オンライン ツールボックスに収容されているツールは、ArcGIS Online でホストしているデータと機能を使って解析する ArcGIS Online ジオプロセシング サービスです。

  • このサービスにより、[計測単位] パラメーターの値が時間の単位である場合は、移動時間に基づいて最適な施設が特定されます。 使用する単位が距離の単位である場合は、移動距離に基づいて選択されます。

  • このサービスを正しく実行するには、少なくとも 1 つの施設と 1 つの需要地点を指定する必要があります。 最大 1,000 の施設と 10,000 の需要地点を読み込むことができます。

  • 最大で 250 のポイント バリアを追加できます。ライン バリアまたはポリゴン バリアは必要なだけ追加できますが、ライン バリアが交差する道路フィーチャは 500 以下にする必要があり、ポリゴン バリアが交差するフィーチャは 2,000 以下にする必要があります。

  • 結果を短時間で生成できるように、解析時に道路階層を使用することもできます。ただし、ソリューションの精度は最適な結果よりも劣ります。

  • [階層を使用] パラメーターがオン (True) であるかどうかにかかわらず、需要地点または施設を表すフィーチャのペア間の直線距離が 50 マイル (80.46 キロメートル) を超えている場合は、常に階層が使用されます。

  • [移動モード][徒歩] に設定されている場合、または [カスタム] に設定されていて [歩行者] 規制が使用されている場合、需要地点または施設を表すフィーチャのペア間の直線距離は 27 マイル (43.45 キロメートル) を超えることができません。

  • 入力したポイントと通行可能な最も近い道路の距離が 12.42 マイル (20 キロメートル) を超える場合、そのポイントは解析から除外されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
施設

解析中に選択される 1 つまたは複数の施設を指定します。この解析は、指定された解析タイプおよび基準に従って最も効率的な方法で需要を割り当てるのに最適な施設を特定します。

競合の解析で、競合店のあるなしにかかわらず最適な場所を見つけようとする場合は、競合店の施設もここで指定します。

施設を定義する場合は、次の属性を使用して、各施設のプロパティ (施設の名前やタイプなど) を設定できます。

Name

施設の名前。施設がソリューションの一部である場合、名前は出力アロケーション ラインの名前に含まれます。

FacilityType

施設が候補施設、必須施設、競合施設のいずれであるかを指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (候補) - ソリューションに含めることができる施設。
  • 1 (必須) - ソリューションに含めなければならない施設。
  • 2 (競合) - 自社の施設から需要を除去する可能性のあるライバル施設。競合施設は、[市場シェアの最大化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプのみで使用されます。他の解析タイプでは無視されます。

Weight

施設に対する相対的なウェイトの割り当て。これは、1 つの施設のもう 1 つの施設と比較した場合の魅力、利用価値、または傾向を格付けするのに使用されます。

たとえば、ある施設に対して値を 2.0 に設定すると、2 対 1 の割合で、もう 1 つの施設ではなくその施設で買い物をすることを好む顧客を獲得できます。施設のウェイトに影響する可能性のある要因には、面積、周辺地域、建物の築年数などがあります。Weight 値 (1 を除く) は、[市場シェアの最大化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプのみで考慮されます。他の解析タイプでは無視されます。

Cutoff

指定された施設の需要地点の検索を停止するインピーダンス値。需要地点は、ここに示される値を越える施設には割り当てられません。

この属性では、需要地点ごとに異なるカットオフ値を指定できます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。この振舞いは、農村部のすべての需要地点の Cutoff 値を 10 に設定し、都市部の需要地点の Cutoff 値を 2 に設定することでモデリングできます。

Capacity

Capacity フィールドは [カバー容量の最大化] 解析タイプに固有のプロパティで、他の解析タイプでは無視されます。

Capacity は、施設が供給可能な加重需要の量を指定します。施設の容量を超える需要は、施設のデフォルトの計測カットオフの範囲内であっても、その施設には割り当てられません。

Capacity フィールドに割り当てられた値は、施設の [デフォルトの容量] パラメーター (Python では Default_Capacity) よりも優先されます。

CurbApproach

車両が施設に到着する方向または施設から出発する方向を指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - 施設には車両の左右どちら側からでも訪れることができます。
  • 1 (車両の右側) - 施設には車両の右側から到着または出発します。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が右側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 2 (車両の左側) - 施設には車両の左側から到着または出発します。車両が施設に到着するときおよび施設から出発するとき、アプローチは車両の左側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が左側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応するように設計されています。まず、施設が車両の左側にあるとします。これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。たとえば、施設に到着するときに、車両とインシデントの間に交通レーンがない方がいい場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
需要地点

1 つまたは複数の需要地点を指定します。ここで指定する需要地点に対して提供されるサービスに基づいて、最適な施設が解析によって特定されます。

一般的に、需要地点とは、施設が提供する商品とサービスを必要とする人または物を表すロケーションのことです。需要地点は、その内部に居住している住民の数によって加重された郵便番号重心であったり、予測されるこれらの住民による消費の量によって加重された郵便番号重心であったりします。需要地点は、ビジネス顧客を表すこともあります。ビジネスに供給する在庫の回転率が高い場合、これらのビジネスのウェイトは、回転率が低いビジネスよりも重くなります。

需要地点を指定する場合は、次の属性を使用して、各需要地点のプロパティ (需要地点の名前やウェイトなど) を設定できます。

Name

需要地点の名前。需要地点がソリューションの一部である場合、名前は出力アロケーション ラインの名前に含まれます。

GroupName

需要地点が属しているグループの名前。このフィールドは、[カバー容量の最大化]、[目標市場シェア]、および [市場シェアの最大化] の各解析タイプでは無視されます。

複数の需要地点が 1 つのグループ名を共有している場合、解析はそのグループに属するすべての需要地点を同じ施設に割り当てます。距離カットオフなどの制約により、グループ内の需要地点のいずれかが同じ施設に到達できない場合、いずれの需要地点も割り当てられません。

Weight

需要地点の相対加重。ウェイトの値が 2.0 であれば、その需要地点は値が 1.0 の需要地点よりも 2 倍重要であることを示します。たとえば需要地点が世帯を示す場合、ウェイトは各世帯の人数を示します。

Cutoff

指定された施設の需要地点の検索を停止するインピーダンス値。需要地点は、ここに示される値を越える施設には割り当てられません。

この属性では、需要地点ごとにカットオフ値を指定できます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。この振舞いは、農村部のすべての需要地点の Cutoff 値を 10 に設定し、都市部の需要地点の Cutoff 値を 2 に設定することでモデリングできます。

この属性値の単位は、[計測単位] パラメーターで指定されます。

この属性の値は、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターを使用して、解析のデフォルト セットを上書きします。デフォルト値は Null です。この値では、すべての需要地点に対して、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターで設定されたデフォルト値が使用されます。

ImpedanceTransformation

この属性の値は、[計測変換モデル] パラメーターで解析のデフォルト セットを上書きします。

ImpedanceParameter

この属性の値は、[計測変換係数] パラメーターで解析のデフォルト セットを上書きします。

CurbApproach

車両が需要地点に到着する方向または需要地点から出発する方向を指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - 需要地点には車両の左右どちら側からでも訪れることができます。
  • 1 (車両の右側) - 需要地点には車両の右側から到着または出発します。車両が需要地点に到着するときおよび需要地点から出発するとき、アプローチは車両の右側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が右側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 2 (車両の左側) - 需要地点には車両の左側から到着または出発します。車両が需要地点に到着するときおよび需要地点から出発するとき、アプローチは車両の左側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が左側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応するように設計されています。まず、需要地点が車両の左側にあるとします。これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから需要地点に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。たとえば、需要地点に到着するときに、車両と需要地点の間に交通レーンがない方がいい場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
計測単位

需要地点と施設間の移動時間または移動距離の計測に使用する単位を指定します。どこが加重需要が最大で、移動が最小であるかによって、最善の施設がツールによって検出されます。

出力アロケーション ラインでは、このパラメーターに指定する単位を含め、複数の単位で移動距離または移動時間が出力されます。

  • メートル距離単位はメートルになります。
  • キロメートル距離単位はキロメートルになります。
  • フィート距離単位はフィートになります。
  • ヤード距離単位はヤードになります。
  • マイル距離単位はマイルになります。
  • 海里距離単位は海里になります。
  • 時間の単位は秒になります。
  • 時間の単位は分になります。
  • 時間時間の単位は時間になります。
  • 時間の単位は日になります。
String
解析地域
(オプション)

解析が実行される地域。 このパラメーターに値を指定しない場合、入力ポイントの位置に基づいて地域名が自動的に計算されます。 地域の名前は、地域名の自動検出が入力に対して正確ではない場合にのみ設定する必要があります。

地域を指定するには、次のいずれかの値を使用します。

  • ヨーロッパ解析地域が欧州になります。
  • 日本解析地域が日本になります。
  • 韓国解析地域が韓国になります。
  • 中東およびアフリカ解析地域が中東およびアフリカになります。
  • 北米解析地域が北米になります。
  • 南米解析地域が南米になります。
  • 南アジア解析地域が南アジアになります。
  • タイ解析地域がタイになります。
レガシー:

次の地域名は現在はサポートされておらず、今後のリリースで削除される予定です。 廃止された地域名のいずれかを指定すると、サポートされている地域名がツールによって自動的に割り当てられます。

  • ギリシャはヨーロッパにリダイレクトされます
  • インドは南アジアにリダイレクトされます
  • オセアニアは南アジアにリダイレクトされます
  • 東南アジアは南アジアにリダイレクトされます
  • 台湾は南アジアにリダイレクトされます

String
解析タイプ
(オプション)

ロケーション-アロケーション解析の目的を指定します。 デフォルトの目的は、インピーダンスの最小化です。

  • インピーダンスの最小化この解析タイプは P 中央値解析タイプとも呼ばれます。 需要地点とソリューション施設間の全加重移動時間または移動距離の合計が最小化されるように施設を配置します (加重移動は、施設に割り当てられた需要量に施設までの移動距離または移動時間をかけたものです)。この解析タイプは、商品を小売店に配送する輸送コストを包括的に削減できるため、一般的に、倉庫を配置するときに使用されます。 インピーダンスの最小化は、選択済み施設まで移動する必要のある全体的な距離を短縮するので、インピーダンス カットオフを使用しないインピーダンスの最小化解析は、通常、他の解析タイプよりも、図書館、地方空港、博物館、運転免許センター、診療所などの公共サービスの施設をより衡平に配置します。次に、インピーダンスの最小化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間の設定により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • カバーエリアの最大化可能な限り多くの需要がインピーダンス カットオフ内のソリューション施設に割り当てられるように施設を配置します。カバーエリアの最大化は、指定された応答時間内にすべての需要地点に到着する必要のある消防署、警察署、緊急対応システム センターなどの緊急サービスの配置によく使用されます。 解析の結果が実世界の結果を正しくモデリングするように正確なデータを得ることは、すべての組織にとって重要ですが、緊急サービスにとっては必要不可欠です。宅配ピザの場合、ピザ レストランとは反対に、特定の移動時間内に可能な限り多くの人をカバーできるところに店舗を配置する必要があります。 ピザの宅配を注文する人は、一般的に、店舗までの距離ではなく、広告に示されている時間内にピザが到着することを重視します。 宅配ピザの場合、広告に示されている配達時間からピザの調理時間を引き、カバーエリア内の宅配ピザを注文する可能性が高い人を最大限に獲得する候補施設を選択するように、カバーエリアの最大化解析を実行します (ピザ レストランを利用する可能性の高い人は、ピザ レストランまで移動する必要があるため、距離を重視します。したがって、ピザ レストランの場合、アテンダンスの最大化解析タイプおよび市場シェア関連の解析タイプの方がより適しています)。次に、カバーエリアの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • カバー容量の最大化すべての需要または需要の最大量を、いずれの施設でも容量を超えることなく提供できるように施設を配置します。カバー容量の最大化解析は、インピーダンスの最小化およびカバーエリアの最大化解析タイプの処理に、容量の制限を追加したように動作します。 個々の施設の容量は、入力施設の対応する Capacity フィールドに数値を割り当てることで指定できます。 Capacity フィールド値が NULL の場合、[デフォルトの容量] プロパティから容量が割り当てられます。カバー容量の最大化解析タイプは、指定した数の住人または事業所を囲む領域の作成、ベッド数または処置可能な患者数に制限がある病院や医療施設の配置、収容量に制限のある倉庫の配置などで使用されます。次に、カバー容量の最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カバーエリアの最大化解析タイプと異なり、カバー容量の最大化解析タイプでは [デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターの値は必要ありません。カットオフを指定した場合、すべての施設のカットオフ時間またはカットオフ距離の範囲外にある需要地点は割り当てられません。
    • 割り当てられた需要地点の需要ウェイトは、1 つの施設にすべて割り当てられるか、まったく割り当てられません。この解析タイプでは需要は分配されません。
    • 施設に到達可能な総需要が施設の容量を超えている場合は、獲得される総需要を最大化し、総加重移動を最小化する需要地点だけが割り当てられます。
      注意:

      需要地点が最も近いソリューション施設以外に割り当てられて、明らかに非効率となる場合があります。 このような状態は、需要地点の加重が変動する場合、および需要地点が複数の施設に到達できる場合に発生します。 このような結果は、最も近いソリューション施設の容量が加重需要に対して不十分であること、または解析全体で最も効果的なソリューションにするために、局所的に非効率な地点が 1 つ以上必要であることを示しています。 どちらの場合も、正しいソリューションです。

  • 施設数の最小化可能な限り多くの加重需要が移動時間または移動距離カットオフ内のソリューション施設に割り当てられるように施設を選択し、さらに、需要をカバーするのに必要な施設の数を最小化します。施設数の最小化は基本的にカバーエリアの最大化と同じですが、配置する施設の数が異なり、これは解析によって決定されます。 施設を建設するコストが制限要因でない場合、カバーエリアの最大化を使用するのが適切な施設 (緊急対応サービスなど) について、施設数の最小化を使用すると、すべての考えられる需要地点がカバーされます。次に、施設数の最小化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • アテンダンスの最大化需要加重が施設と需要地点の間の距離と比例して減ることを想定して、可能な限り多くの需要加重が施設に割り当てられるように施設を選択します。この解析タイプは、競合店がほとんど存在しない、またはまったく存在しない専門店にとって効果的です。また、市場シェア関連の解析タイプを実行するのに必要な競合店に関するデータを持っていない、一般小売店およびレストランにとっても効果的な場合があります。 この解析タイプが適しているビジネスには、喫茶店、フィットネス センター、歯科医院、診療所、電化製品店などがあります。 公営バスのバス停は、多くの場合、アテンダンスの最大化を使用して選択されます。 アテンダンスの最大化は、施設に到達するまでに移動する距離が長ければ長いほど、その施設が利用される可能性が低いことを前提としています。 したがって、施設に割り当てられている需要の量は距離に伴って減少します。次に、アテンダンスの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 需要地点が施設に到達できる場合、需要加重は一部のみ施設に割り当てられます。 割り当てられる量は、施設と需要地点間の最大カットオフ距離 (または時間) および移動距離 (または時間) の関数として減少します。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の加重は、最も近い施設にのみ比例的に割り当てられます。
  • 市場シェアの最大化競合ビジネスが存在する状況において割り当てられた需要が最大化されるように特定の数の施設を選択します。 その目標は、指定した数の施設で総市場シェアのうち可能な限り多くの市場シェアを獲得することです。 総市場シェアとは、有効な需要地点の全需要加重の合計のことです。市場シェア関連の解析タイプは、自社施設の加重だけではなく、競合施設の加重も把握する必要があるため、最大量のデータを必要とします。 アテンダンスの最大化解析タイプを使用するのが適切な施設の場合も、競合ビジネスのデータを含む包括的な情報を使用できる場合は、市場シェア関連の解析タイプを使用できます。 大型ディスカウント ショップは、一般的に、市場シェアの最大化を使用して有限数の新しい店舗を配置します。 市場シェア関連の解析タイプでは、ハフ モデル (重力モデルまたは空間相互作用とも呼ばれる) が使用されます。次に、市場シェアの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、それらの施設に割り当てられ、さらに、加重は施設間で施設の魅力 (施設加重) と比例して、また施設と需要地点の間の距離と反比例して分割されます。 つまり、施設加重が同じであっても、近い施設には遠い施設よりも多くの需要加重が割り当てられます。

    • 獲得された市場シェアを計算するのに使用できる総市場シェアは、有効な全需要地点の加重の合計です。

  • 目標市場シェア競合ビジネスが存在する状況において総市場シェアのうちの特定の割合を獲得するのに必要な最小数の施設が選択されます。 総市場シェアとは、有効な需要地点の全需要加重の合計のことです。 獲得したい市場シェアの割合は手動で設定し、その閾値に適合するのに必要な最小数の施設の識別は解析が行います。市場シェア関連の解析タイプは、自社施設の加重だけではなく、競合施設の加重も把握する必要があるため、最大量のデータを必要とします。 アテンダンスの最大化解析タイプを使用するのが適切な施設の場合も、競合ビジネスのデータを含む包括的な情報を使用できる場合は、市場シェア関連の解析タイプを使用できます。大型ディスカウント ショップは通常、特定のレベルの市場シェアに到達するにはどの程度の拡張が必要であるかを把握したり、新しい競合施設が出現した場合に現在の市場シェアを維持するためにはどのような戦略が必要であるかを確認したりする際に目標市場シェア解析タイプを使用します。 通常、その結果は、予算を考慮する必要がない場合に取られる行動を表します。 予算を考慮する必要がある場合は、市場シェアの最大化解析タイプを実行して、制限された数の施設で可能な限り多くの市場シェアを獲得します。次に、目標市場シェア解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • 獲得された市場シェアを計算するのに使用される総市場シェアは、有効な全需要地点の加重の合計です。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重はすべて、それらの施設に割り当てられ、その加重は施設間で施設の魅力 (施設加重) と比例して、また施設と需要地点の間の距離と反比例して分割されます。 つまり、施設加重が同じであっても、近い施設には遠い施設よりも多くの需要加重が割り当てられます。
String
検出する施設数
(オプション)

検出する施設の数。デフォルト値は 1 です。

FacilityType フィールド値が 1 (必須) である施設が常に最初に選択されます。残りの施設は、FacilityType フィールド値が 2 である候補施設から選択されます。

解析前に FacilityType 値が 3 ([選択済み]) に設定されている施設は、解析時には候補施設として処理されます。

検出する施設の数が必要な施設の数より少ない場合、エラーが発生します。

目的の達成に必要な施設の最小数が決定されるため、[施設数の最小化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプでは [検出する施設数] は無効です。

Long
デフォルトの計測カットオフ値
(オプション)

需要地点と需要地点が割り当てられる施設間で許容される最大移動時間または移動距離。需要地点が施設のカットオフの範囲外にある場合、その施設には割り当てられません。

デフォルト値は、指定なしです。これは、カットオフ制限が適用されないことを表します。

このパラメーターの単位は、[計測単位] パラメーターで指定される単位と同じです。

移動時間または移動距離のカットオフは、道路に沿った最短距離の経路で計測されます。

このパラメーターは、店舗に訪れるために顧客が移動することをいとわない最大距離や、消防署がコミュニティのすべての人に到達するのにかかっても許容される最長時間などをモデリングするのに使用することもできます。

需要地点Cutoff フィールドを含んでおり、これが設定されていると、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターが上書きされます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。[計測単位][マイル] に設定されている場合、デフォルトの計測カットオフを「10」に設定し、都市部の需要地点の Cutoff フィールド値を「2」に設定することで、この動作をモデリングできます。

Double
デフォルトの容量
(オプション)

このパラメーターは、[カバー容量の最大化] 解析タイプのみで使用されます。解析ですべての施設に割り当てられるデフォルトの容量です。施設の Capacity フィールドに指定した値は、施設のデフォルトの容量よりも優先されます。

デフォルト値は 1 です。

Double
目標市場シェア
(オプション)

このパラメーターは、[目標市場シェア] 解析タイプのみで使用されます。これは、選択した必須施設で獲得したい総需要ウェイトに占める割合です。解析では、ここで指定される目標市場シェアを獲得するのに必要な最小数の施設が識別されます。

デフォルト値は 10 パーセントです。

Double
計測変換モデル
(オプション)

これは、施設と需要地点の間のネットワーク コストを変換するための式を設定します。[インピーダンス パラメーター] とともに使用されるこのパラメーターは、施設と需要地点の間のネットワーク インピーダンスが、解析でどの施設が選択されるかに影響する度合いを指定します。

次に、変換のオプションについて説明します。「d」は需要地点、「f」は施設です。インピーダンスとは、2 地点間の最短移動距離または移動時間を表します。したがって、インピーダンスdf は需要地点 d と施設 f の間の最短パス (時間または距離) であり、コストdf は施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離です。ラムダ (λ) は、インピーダンス パラメーターを示します。[計測単位] パラメーターにより、移動時間と移動距離のどちらが解析されるかが指定されます。

このパラメーターで設定される値は、入力需要地点の ImpedanceTransformation フィールドを使用し、需要地点ごとに上書きできます。

  • リニアコストdf = λ * インピーダンスdf施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、2 地点間の最短経路の時間または距離と同じです。 このオプションにより、インピーダンス パラメーター (λ) は常に 1 に設定されます。 これがデフォルトです。
  • 累乗コストdf = インピーダンスdfλ施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、最短経路の時間または距離をインピーダンス パラメーター (λ) で指定した値で累乗した値と同じです。 正の値のインピーダンス パラメーターとともに、このオプションを使用して、近傍の施設の加重を大きくします。
  • 指数コストdf = e(λ * インピーダンスdf)施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、数学定数 e を最短経路のネットワーク インピーダンスにインピーダンス パラメーター (λ) を掛けた値で累乗した値と同じです。 正の値のインピーダンス パラメーターとともに、このオプションを使用して、近傍の施設の加重を大きくします。
String
計測変換係数
(オプション)

[計測変換モデル] パラメーターで指定された計算式へのパラメーター値を提供します。パラメーター値はインピーダンス変換がリニアのタイプである場合、無視されます。乗数または指数関数のインピーダンス変換の場合、値は 0 以外である必要があります。

デフォルト値は 1 です。

このパラメーターで設定される値は、入力需要地点の ImpedanceParameter フィールドを使用し、需要地点ごとに上書きできます。

Double
移動方向
(オプション)

移動時間または移動距離を施設から需要地点への方向で計測するか、需要地点から施設への方向で計測するかを指定します。

移動時間または移動距離は、移動の方向によって異なる場合があります。地点 A から B の方向へ移動する場合、反対方向に移動する場合に比べて、一方通行やターン規制などにより、交通量が少なくなったり、経路が短くなったりする場合があるためです。たとえば、地点 A から B の方向に移動するのに 10 分かかる場合でも、反対方向に移動すると 15 分かかるということもあります。このように計測値が異なることにより、カットオフのために需要地点が特定の施設に割り当てられるかどうかが影響を受けたり、需要が分配される解析タイプで獲得される需要量が影響を受ける可能性があります。

消防署の場合、消防署 (施設) から緊急事態の場所 (需要地点) まで移動する時間が重視されるため、通常は施設から需要地点への方向で計測されます。小売店での管理の場合、買物客 (需要地点) が店舗 (施設) に到達するまでの時間が重視されるため、通常は需要地点から施設への方向で計測されます。

[移動方向] は、指定された開始時間の意味も決定します。詳細については、[時刻] パラメーターをご参照ください。

  • 施設から需要地点へ移動する方向は施設から需要地点の方向になります。 これがデフォルトです。
  • 需要地点から施設へ移動する方向は需要地点から施設の方向になります。
String
時刻
(オプション)

移動を開始する時刻。このパラメーターは、[計測単位] が時間ベースでない場合、無視されます。デフォルトでは、時間も日付も指定なしです。[時刻] が指定されない場合、解析時には一般的な速度 (通常は道路標識の速度制限) が使用されます。

交通状況は常にリアルタイムで変化しているため、それに伴って施設と需要地点間の移動時間が変動します。したがって、複数回の解析において異なる時間や日付を指定すると、需要の施設への割り当てられ方や結果としてどの施設が選択されるかが異なる可能性があります。

時刻は常に開始時間を表します。ただし、移動は施設から開始される場合と需要地点から開始される場合があるため、[移動方向] パラメーターで選択する値によって異なります。

[時刻のタイムゾーン] パラメーターは、この日時が UTC を表すか、施設または需要地点が位置するタイム ゾーンを表すかを指定します。

Date
時刻のタイム ゾーン
(オプション)

[時刻] パラメーターのタイム ゾーンを指定します。デフォルトでは、現地になっています。

[時刻のタイムゾーン] パラメーター値にかかわらず、施設および需要地点が複数のタイム ゾーンにある場合は、次の規則が適用されます。

  • 時刻を指定し、移動方向が施設から需要地点の場合、すべての施設は同じタイム ゾーンである必要があります。
  • 時刻を指定し、移動方向が需要地点から施設の場合、すべての需要地点は同じタイム ゾーンである必要があります。

  • ローカル時間[時刻] パラメーターが、施設または需要地点が位置するタイム ゾーンを表します。 [移動方向] が施設から需要地点へとなっている場合、これが施設のタイム ゾーンです。 [移動方向] が需要地点から施設へとなっている場合、これが需要地点のタイム ゾーンです。
  • UTC[時刻] パラメーターが、UTC (協定世界時) を参照します。 特定の時刻 (たとえば今) に最適の位置を見つけたいが、施設または需要地点のタイム ゾーンがわからない場合は、このオプションを選択します。
String
ジャンクションでの U ターン
(オプション)

ジャンクションでの U ターン ポリシーを指定します。 U ターンを許可するということは、解析においてジャンクションで方向転換し、同じ道路を引き返すことができるということを意味します。 ジャンクションが道路の交差と行き止まりを表すことを前提に、さまざまな車両が、一部のジャンクションでは方向転換でき、他のジャンクションでは方向転換できない、というように設定できます。これは、ジャンクションが交差と行き止まりのどちらを表すかによって変わります。 これに対応するには、ジャンクションに接続するエッジの数 (ジャンクションでのノードへの接続数) によって、暗黙的に U ターン ポリシーを指定します。 以下では、このパラメーターで選択できる値と、ジャンクションの接続におけるそれぞれの意味について示します。

このパラメーターは、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

  • 許可任意の数の接続されたエッジを持つジャンクションで U ターンを許可します。 これがデフォルト値です。
  • 許可しないジャンクションの接続にかかわらず、すべてのジャンクションで U ターンを禁止します。 ただし、このオプションが選択されている場合でも、ネットワーク ロケーションでは U ターンが許可されます。同様に、個々のネットワーク ロケーションの CurbApproach 属性で U ターンを禁止するように設定できます。
  • 行き止まりでのみ許可隣接エッジが 1 つしかないジャンクション (行き止まり) を除くすべてのジャンクションでの U ターンを禁止します。
  • 交差点と行き止まりでのみ許可2 つの隣接するエッジが接するジャンクションでの U ターンを禁止します。ただし、交差点 (3 つ以上の隣接エッジを持つジャンクション) および行き止まり (1 つの隣接エッジを持つジャンクション) では U ターンを許可します。 ネットワークには、道路セグメントの中間に無関係のジャンクションが存在する場合があります。 このオプションは、これらの場所で車両が U ターンすることを防ぎます。
String
ポイント バリア

一時的な規制として機能する 1 つ以上のポイント、または対象の道路を通行するために必要とされる追加の時間や距離を表す 1 つ以上のポイントを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、ポイント バリアを使用して、道路沿いの倒木や、踏切で生じる遅延時間を表すことができます。

このツールでは、バリアとして追加できるポイントの数は 250 に制限されています。

ポイント バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポイント バリアのプロパティ (ポイント バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

ポイント バリアの通過を完全に禁止するか、通過時に時間または距離を追加するかを指定します。 この属性の値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可) - バリアを通過できません。 バリアは通過不可として機能するので、通過不可ポイント バリアとも呼ばれます。

  • 2 (追加コスト) - バリアを通過するたびに、Additional_TimeAdditional_Distance、または AdditionalCost フィールドで指定した値だけ、移動時間または移動距離が加算されます。 このバリア タイプは、追加コスト ポイント バリアとも呼ばれます。

Additional_Time

バリアを通過するときに追加される移動時間。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

Additional_Distance

バリアを通過するときに追加される距離。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が距離ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

AdditionalCost

バリアを通過するときに追加されるコスト。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

FullEdge

解析時に、通行不可ポイント バリアをエッジ要素に適用する方法を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (False) - エッジ上をバリアまでは移動できますが、バリアを通過することはできません。 これがデフォルト値です。
  • 1 (True) - バリアが配置されているエッジ全体が通行不可となります。

CurbApproach

バリアによって影響を受ける移動方向を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - エッジ上での両方向への移動がバリアの対象となります。
  • 1 (車両の右側) - バリアが移動車両の右側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の左側にある場合は影響を与えません。
  • 2 (車両の左側) - バリアが移動車両の左側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の右側にある場合は影響を与えません。

ジャンクションは特定のポイントなので、右側/左側がありません。したがって、ジャンクション上にバリアを配置した場合は、アプローチ制限にかかわらずすべての車両に影響を与えます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応しています。 はじめに、施設が車両の左側にあるとします。 これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。 右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。 たとえば、施設に到着するときに、車両と施設の間に交通レーンがない場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
ライン バリア

道路と交差しているラインの場所を移動できないようにする 1 つ以上のラインを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、複数の道路区間にわたって通行禁止となるパレードやデモを表すときに通過不可ライン バリアを使用します。 また、ライン バリアを使用すれば、道路網の特定の区間を迂回して利用できる経路をすばやく見つけることができます。

このツールでは、[ライン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ライン バリアとして指定できるラインの数に制限はありませんが、すべてのラインと交差する道路の総数が 500 を超えることはできません。

ライン バリアを指定する場合は、次の属性を使用するごとに、名前プロパティおよびバリア タイプ プロパティを設定できます。

Name

バリアの名前。

Feature Set
ポリゴン バリア

通過を完全に禁止するポリゴン、またはそのポリゴンと交差する道路を移動するときに時間または距離が係数に基づいて乗算されるポリゴンを指定する場合に、このパラメーターを使用します。

このサービスでは、[ポリゴン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ポリゴン バリアとして指定できるポリゴンの数に制限はありませんが、すべてのポリゴンと交差する道路の総数が 2,000 を超えることはできません。

ポリゴン バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポリゴン バリアのプロパティ (ポリゴン バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

バリアの通過を完全に禁止するか、バリアを通過する際のコスト (時間または距離など) を係数に基づいて計算するかを指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可) - バリアのどの部分も通過できません。 バリアと交差する道路は通過不可になるので、バリアは通過不可ポリゴン バリアとも呼ばれます。 たとえば、複数の道路を含む領域が浸水し、それらの道路を通過できない状況を表す場合などに、このタイプのバリアを使用します。

  • 1 (コスト係数指定) - 対象の道路の通過にかかるコスト (たとえば、移動時間または移動距離) に、ScaledTimeFactor フィールドまたは ScaledDistanceFactor フィールドで指定した係数が乗算されます。 道路の一部だけがバリアの対象になっている場合は、移動の時間または距離が比率に応じて乗算されます。 たとえば、係数 0.25 を割り当てると、対象の道路での移動速度が通常の 4 倍速くなります。 係数 3.0 を指定すると、対象道路での移動時間が通常の 3 倍長くなります。 このバリア タイプは、コスト係数ポリゴン バリアとも呼ばれます。 暴風のため特定領域の移動速度が低下する場合などに使用できます。

ScaledTimeFactor

これは、バリアが交差している道路の移動時間に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースである場合に限られます。

ScaledDistanceFactor

これは、バリアが交差している道路の距離に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが距離ベースである場合に限られます。

ScaledCostFactor

これは、バリアと交差する道路のコストに乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

Feature Set
階層を使用
(オプション)

施設と需要地点間の最短経路を検索する際に、階層を使用するかどうかを指定します。

  • [オン] (True) - 施設と需要地点間の計測に階層を使用します。階層を使用すると、ツールは順位の低い道路 (生活道路など) よりも順位の高い道路 (高速道路など) を優先します。これを使用して、移動距離が長くなっても、生活道路よりも高速道路を優先してシミュレーションできます。これは、長距離を移動する運転手は、停止場所、交差点、および進路変更を回避できる高速道路での移動を好む傾向があるため、遠い場所へのルート検索を実行する際に特に有効です。階層を使用すると、ツールが比較的小さい道路サブセットから最適ルートを選択できるため、特に長距離ルートの場合は計算が速くなります。
  • [オフ] (False) - 施設と需要地点間の計測に階層を使用しません。階層を使用しない場合は、ルート検索時にすべての道路が検討に入れられ、上位レベルの道路が優先されません。これは、多くの場合、市内の短距離ルートを検出する場合に使用されます。

施設と需要地点の間の直線距離が 50 マイルを超える場合は、階層を使用しないようにこのパラメーターを設定していても、自動的に階層が使用されます。

Boolean
規制

施設と需要地点間の最適なルートを検索する際に従う規制を指定します。

規制は、運転上の優先事項や要件を表します。 ほとんどの場合は、規制により道路は通行禁止になります。 たとえば、Avoid Toll Roads の規制を使用すると、ルートに有料道路が含まれるのは、インシデントまたは施設を訪問するために有料道路の使用が必要な場合のみになります。 Height Restriction は、車両の高さより低い車高規制の場所を迂回できるようにします。 車両に腐食性物質を積載している場合は、Any Hazmat Prohibited の規制を使用して、腐食性物質の運搬が法律で禁止されている道路の通行を回避します。

注意:

一部の規制では、用途に関する追加の値を指定する必要があります。 この値は、規制の名前、および規制に対応させることを意図している特定のパラメーターに関連付ける必要があります。 [属性パラメーター値] パラメーターの AttributeName 列に規制の名前が表示されている場合、その規制を識別できます。 通行可能な道路を検索するときに、規制が正しく使用されるように、[属性パラメーター値] パラメーターの ParameterValue フィールドを指定します。

注意:

一部の規制は、特定の国でのみサポートされます。それらの規制の利用可否は、次のリスト内で地域ごとに記述されています。 領域内で規制の利用可否が制限されている場合、ネットワーク解析範囲の国リストのセクションにあるテーブルを確認して、規制が特定の国で利用できるかどうかを決定できます。 国のロジスティック属性列に [Yes] という値が指定されている場合、その国では、その地域内で選択可能な規制を利用できます。 解析を行う範囲の国で利用できない規制されている名前を指定した場合、無効な規制はサービスによって無視されます。 また、[規制の使用] 属性パラメーターの値が 0 ~ 1 の範囲内にある規制も、サービスによって無視されます ([属性パラメーター値] パラメーターを参照)。 [規制の使用] パラメーターの値が 0 より大きいすべての規制は禁止されます。

このサービスは、次の規制に対応しています。

  • Any Hazmat Prohibited (すべての危険物を禁止)結果には、あらゆる種類の危険物の輸送が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Avoid Carpool Roads (カープール道路を回避)結果では、相乗り (多人数乗車) 車両専用として指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Express Lanes (高速走行用レーンを回避)結果では、エクスプレス レーンとして指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Ferries (フェリーを回避)結果では、フェリーを使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Gates (ゲートを回避)結果では、キーによるアクセスが必要なゲートや、守衛が管理する入口の存在する道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Limited Access Roads (出入口が制限されている道路を回避)結果では、通行が制限された高速道路として指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Private Roads (私道を回避)結果では、公的に所有および管理されていない道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Roads Unsuitable for Pedestrians (歩行者に不向きな道路を回避)結果では、歩行者に向いていない道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Stairways (階段を回避)結果では、歩行者向けの道路ですべての階段を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads (有料道路を回避)結果では、自動車用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads for Trucks (トラック用の有料道路を回避)結果では、トラック用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Truck Restricted Roads (トラック規制道路を回避)結果では、配送時以外はトラックが許可されていない道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Unpaved Roads (舗装されていない道路を回避)結果では、舗装されていない道路 (砂利道や泥道など) を回避します。利用可否: すべての国
  • Axle Count Restriction (車軸数規制)結果には、指定した車軸数のトラックが禁止されている道路が含まれません。 車軸数は、Number of Axles 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Driving a Bus (バスの通行)結果には、バスの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Taxi (タクシーの通行)結果には、タクシーの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Truck (トラックの通行)結果には、トラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Automobile (自動車の通行)結果には、自動車の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Emergency Vehicle (緊急車両の通行)結果には、緊急車両の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Height Restriction (高さ規制)結果には、車両の高さが道路で許可されている最大高さを超えている道路が含まれません。 車高は、Vehicle Height (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Kingpin to Rear Axle Length Restriction (キングピンから後車軸までの長さ規制)結果には、車両の長さが、すべてのトラックに対して許可されているキングピンから後車軸までの最大許容値を超える道路が含まれません。 車両の先端と後軸の間の長さは、Vehicle Kingpin to Rear Axle Length (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Length Restriction (長さ規制)結果には、車両の長さが道路で許可されている最大長さを超えている道路が含まれません。 車両の長さは、Vehicle Length (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Preferred for Pedestrians (歩行者用に優先)結果では、歩行ナビゲーションに適した優先ルートを使用します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Riding a Motorcycle (オートバイの通行)結果には、オートバイの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Roads Under Construction Prohibited (工事中の道路を禁止)結果には、工事中の道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Semi or Tractor with One or More Trailers Restriction (セミトレーラーまたは 1 台以上のトレーラーを連結しているトラクターの禁止)結果には、セミトレーラーまたは 1 台以上のトレーラーを連結しているトラクターの通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Single Axle Vehicles Prohibited (一軸車両の禁止)結果には、一軸の車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Tandem Axle Vehicles Prohibited (タンデム車軸車両の禁止)結果には、タンデム車軸車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Through Traffic Prohibited (通過交通を禁止)結果には、通過交通 (非局所的) が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Truck with Trailers Restriction (トレーラーが連結されているトラックの規制)結果には、指定した台数のトレーラーが連結されたトラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 トラックがけん引するトレーラーの数は、Number of Trailers on Truck 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Hazmat Routes (危険物用の優先道路を使用)結果では、あらゆる種類の危険物の輸送用として指定されている道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Truck Routes (優先されるトラック ルートを使用)結果では、米国の National Surface Transportation Assistance Act (米国陸上交通支援法) で指定された全国ネットワークの一部の道路などの、トラックのルートとして指定されている道路、州によってトラック ルートとして指定されている道路、または地域内で運転するときにトラック運転手に好まれる道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Walking (歩行者)結果には、歩行者の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Weight Restriction (重量規制)結果には、車両の重量がその道路で許可されている最大重量を超える道路が含まれません。 車両の重量は、Vehicle Weight (kilograms) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Weight per Axle Restriction (車軸あたりの重量規制)結果には、軸あたりの車両重量が道路で許可されている軸あたりの車両重量を超えている道路が含まれません。 軸重は、Vehicle Weight per Axle (kilograms) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Width Restriction (車幅規制)結果には、車両の幅が道路で許可されている最大幅を超える道路が含まれません。 幅員は、Vehicle Width (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

String
属性パラメーター値
(オプション)

規制が、制限された道路上の移動を禁止するか、回避するか、優先するかのいずれかを指定する場合など、属性または規制に必要な追加の値を指定する場合に、このパラメーターを使用します。 規制が道路を回避または優先するためのものである場合は、このパラメーターを使用して道路が回避または優先される度合いも指定できます。 たとえば、有料道路を決して使用しないこと、できるだけ避けること、または優先することを選択できます。

注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

フィーチャクラスから [属性パラメーター値] パラメーターを指定する場合は、フィーチャクラスのフィールド名が、次のフィールドと一致する必要があります。

  • AttributeName - 規制の名前。
  • ParameterName - 規制に関連付けられたパラメーターの名前。 規制は、その使用目的に基づいて、1 つまたは複数の ParameterName フィールド値を持つことができます。
  • ParameterValue - 規制を評価するときにツールによって使用される ParameterName の値。

[属性パラメーター値] パラメーターは、[規制] パラメーターに依存します。 ParameterValue フィールドは、規制の名前が [規制] パラメーターの値として指定されている場合に限り適用できます。

[属性パラメーター値] では、AttributeName で指定した各規制の ParameterName フィールドに規制の使用という値があります。この値には、規制に関連付けられた道路での移動を禁止するか回避するか優先するかを指定し、道路を回避または優先する場合にはそのレベルも指定します。 ParameterName フィールドの規制の使用の値には、次のいずれかの文字列、またはそれぞれの括弧に示した数値を割り当てることができます。

  • PROHIBITED (-1) - 規制を使用する道路上の移動が完全に禁止されます。
  • AVOID_HIGH (5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に低くなります。
  • AVOID_MEDIUM (2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が低くなります。
  • AVOID_LOW (1.3) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや低くなります。
  • PREFER_LOW (0.8) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや高くなります。
  • PREFER_MEDIUM (0.5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が高くなります。
  • PREFER_HIGH (0.2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に高くなります。

規制が車両の高さなどの車両の特性に依存している場合はほとんど、規制の使用の値にデフォルト値の PROHIBITED を使用できます。 ただし、規制の使用の値がルートの優先度に依存している場合もあります。 たとえば、Avoid Toll Roads の規制では、規制の使用属性のデフォルト値は AVOID_MEDIUM になります。 つまり、この規制を使用すると、可能な場合は有料道路を回避するルートが検索されます。 また、AVOID_MEDIUM は、最適なルートを検索する際に有料道路を回避することの重要度も表しています (中程度の優先度)。 AVOID_LOW を選択すると、有料道路を回避する重要度が下がります。AVOID_HIGH を選択すると重要度が上がり、有料道路を回避するためにより長い距離のルートも生成可能になります。 PROHIBITED を選択すると有料道路の通行は完全に禁止され、ルートでは有料道路のいずれの部分も通行できなくなります。 有料道路を回避または禁止して、料金所での支払いを回避することが目的であることに注意してください。 一方、料金所で支払うことよりも交通渋滞を避けることのほうに価値があるため、有料道路で運転することを優先するユーザーもいます。 後者の場合は、規制の使用として PREFER_LOW、PREFER_MEDIUM、または PREFER_HIGH を選択できます。 優先度が高いほど、規制に関連付けられている道路を通行するために遠回りするようになります。

Record Set
アロケーション ライン形状
(オプション)

ツールによって出力されるライン フィーチャのタイプを指定します。このパラメーターには、次のいずれかの値を指定できます。

  • Straight Lineソリューション施設とそれらに割り当てられた需要地点間の直線が返されます。 これがデフォルトです。 マップ上に直線を描くと、需要がどのように割り当てられるかが視覚化できます。
  • Noneソリューション施設とそれらに割り当てられた需要地点間の最短経路に関するデータを含むテーブルが返されますが、ラインは返されません。

[アロケーション ライン形状] パラメーターにどのような値を選択しても、最短ルートは常に、需要地点と施設の間の直線距離を使用するのではなく、移動時間または移動距離を最小限にすることで決定されます。すなわち、このパラメーターは出力ラインの形状のみを変更するものであり、計測方法を変更するものではありません。

String
移動モード
(オプション)

解析でモデル化する交通モード。 移動モードは ArcGIS Online で管理されます。組織の管理者は、組織のワークフローが反映されるように移動モードを構成できます。 組織でサポートされている移動モードの名前を指定します。

サポートされている移動モード名のリストを取得するには、ツールへのアクセスに使用したのと同じ GIS サーバー接続で、ユーティリティ ツールボックスから [移動モードの取得 (Get Travel Modes)] ツールを実行します。 [移動モードの取得 (Get Travel Modes)] ツールは、アプリケーションにサポートされている移動モード テーブルを追加します。 サポートされている移動モード テーブルの Travel Mode Name フィールドの任意の値を入力として指定できます。 Travel Mode Settings フィールドの値を入力として指定することもできます。 これにより、ツールが移動モード名に基づいて設定を検索する必要がなくなるため、ツールの実行が高速化されます。

デフォルト値 [カスタム] を使用すると、カスタム移動モード パラメーター ([ジャンクションでの U ターン][階層を使用][規制][属性パラメーター値]、および [インピーダンス]) を使用して、カスタム移動モードを構成できます。 カスタム移動モード パラメーターのデフォルト値は、自動車による移動をモデル化します。 歩くのが速い歩行者や、指定された高さ、重量、および特定危険物を積載したトラックなどをモデル化する場合に、[カスタム] を選択して、上記のカスタム移動モード パラメーターを設定することもできます。 必要な解析結果を取得するために、異なる設定を試すことができます。 解析設定を決定したら、組織の管理者と連携して、その設定を新規または既存の移動モードの一部として保存します。これにより、組織のすべてのユーザーが同じ設定で解析を実行できます。

注意:

[カスタム] を選択すると、カスタム移動モード パラメーターに設定した値が解析に組み込まれます。 組織で定義されている別の移動モードを指定すると、カスタム移動モード パラメーターで設定した値は無視されます。ツールはカスタムの設定ではなく、指定した移動モードの値を適用します。

String
インピーダンス
(オプション)

インピーダンスを設定します。インピーダンスは、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分を移動する労力やコストを表す値です。

移動時間もインピーダンスです。自動車は、空いている道路を 1 マイル移動するのに 1 分かかります。 移動時間は、移動モードによって異なります。歩行者は、同じマイル数を歩くのに 20 分以上かかる可能性があります。そのため、モデル化している移動モードに対して適切なインピーダンスを選択することが重要です。

移動距離もインピーダンスになる可能性があります。道路の長さ (キロメートル) もインピーダンスと見なすことができます。 この場合の移動距離は、すべてのモデルで同じです。歩行者の 1 キロメートルは、自動車でも 1 キロメートルです (変化する可能性があるのは、別のモデルでは移動が許可される通路で、ポイント間の距離に影響します。これは移動モード設定でモデル化されます)。

[移動時間][トラックの移動時間][分][トラックの分数][徒歩時間] などの時間ベースのインピーダンスを選択する場合、[計測単位] パラメーターを時間ベースの値に設定する必要があります。 [マイル][キロメートル] などの距離ベースのインピーダンスを選択する場合は、[計測単位] が距離ベースである必要があります。

  • 移動時間履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されます。 このオプションは、ライブ交通量速度データ (利用可能な場合) に基づいて 1 日のうちの特定の時間帯に自動車が道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [移動時間] を使用するとき、必要に応じて TravelTime::車両最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、車両が移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • ライブ交通量データが使用されず、自動車データの履歴平均速度が使用されます。
  • トラックの移動時間履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されますが、速度がトラックの規制速度に制限されます。 これは、特定の時間帯にトラックが道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [トラックの移動時間] を使用するとき、必要に応じて TruckTravelTime::トラック最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、トラックが移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • トラックの分数ライブ交通量データが使用されず、自動車の履歴平均速度とトラックの規制速度のうち、どちらか小さい方の値が使用されます。
  • 徒歩時間すべての道路や通路で時速 5 キロにデフォルトで設定されていますが、これは、WalkTime::徒歩速度 (km/h) 属性パラメーターを使用して構成できます。
  • マイル道路に沿った距離の計測値がマイル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • キロメートル道路に沿った距離の計測値がキロメートル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • 時速 1 キロでの時間すべての道路や歩行路で時速 1 キロにデフォルトで設定されています。 速度は、任意の属性パラメーターを使用して変更できません。
  • 運転時間自動車の移動時間がモデル化されます。 これらの移動時間は動的で、交通量データが利用可能なエリアでは、交通の流れに従い変動します。 これがデフォルト値です。
  • トラック輸送時間トラックの移動時間がモデル化されます。 これらの移動時間は道路ごとに一定で、交通量で変動しません。
  • 徒歩時間歩行者の移動時間がモデル化されます。
  • 移動距離道路と歩行路に沿った長さの計測値が格納されます。 歩行距離をモデル化するには、このオプションを選択し、[規制] パラメーターで [歩行者] が設定されていることを確認します。 同様に、運転距離やトラック輸送距離をモデル化するには、ここで [移動距離] を選択し、車両が許可されている道路だけを移動するように適切な規制を設定します。
注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] (デフォルト値) に設定しなければ無視されます。

レガシー:

[運転時間][トラック輸送時間][歩行時間][移動距離] インピーダンス値のサポートは終了するので、今後のリリースからは削除されます。 これらのいずれかの値を使用している場合、時間ベースの値に対しては [時間インピーダンス] パラメーター、距離ベースの値に対しては [距離インピーダンス] パラメーターが使用されます。

String
出力ネットワーク解析レイヤーの保存
(オプション)

解析設定をネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存するかどうかを指定します。 このファイルは、ArcMap などの ArcGIS Desktop アプリケーションで開いた場合でも、直接操作することはできません。 これは、ツールから返される結果の品質を診断するために、Esri テクニカル サポートに送信されることを想定しています。

  • オン (Python では True) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されます。 このファイルは、コンピューター上の一時ディレクトリにダウンロードされます。 ArcGIS Pro でダウンロードされたファイルの場所を調べるには、プロジェクトのジオプロセシング履歴で、ツール サービスに対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターを表示します。 ArcMap でファイルの場所を調べるには、[ジオプロセシング結果] ウィンドウで、ツール サービスに対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターから、ショートカット メニューの [ロケーションのコピー] オプションにアクセスします。
  • オフ (Python では False) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されません。 これがデフォルトです。

Boolean
オーバーライド
(オプション)

注意:

このパラメーターは、内部的な目的のみで使用されます。

String
時間インピーダンス
(オプション)

時間ベースのインピーダンスの値は、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動時間を表します。

  • 時間インピーダンスが分になります。
  • 移動時間時間インピーダンスが移動時間になります。
  • 時速 1 キロでの時間時間インピーダンスが 1 キロメートル毎時での時間になります。
  • 徒歩時間時間インピーダンスが徒歩時間になります。
  • トラックの分数時間インピーダンスが分単位でのトラックの移動時間になります。
  • トラックの移動時間時間インピーダンスがトラックの移動時間になります。
注意:
[インピーダンス] パラメーターを使用して指定された移動モードのインピーダンスが時間ベースである場合、[時間インピーダンス] パラメーターと [インピーダンス] パラメーターの値が同じである必要があります。 同一でなければ、サービスはエラーを返します。
String
距離インピーダンス
(オプション)

距離ベースのインピーダンスの値は、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動距離を表します。

  • マイル距離インピーダンスがマイルになります。
  • キロメートル距離インピーダンスがキロメートルになります。
注意:
[インピーダンス] パラメーターを使用して指定された移動モードのインピーダンスが距離ベースである場合、[距離インピーダンス] パラメーターと [インピーダンス] パラメーターの値が同じである必要があります。 同一でなければ、サービスはエラーを返します。
String
出力形式
(オプション)

出力フィーチャを返す形式を指定します。

[JSON ファイル][GeoJSON ファイル] など、ファイルベースの出力形式が指定されている場合は、ディスプレイに出力が追加されません。これは、ArcMapArcGIS Pro のようなアプリケーションは結果ファイルのコンテンツを描画できないからです。 代わりに、結果ファイルはコンピューター上の一時ディレクトリにダウンロードされます。 ArcGIS Pro でダウンロードされたファイルの場所を調べるには、プロジェクトのジオプロセシング履歴で、ツールの操作に対応するエントリの [出力結果ファイル] パラメーターの値を表示します。 ArcMap でファイルの場所を調べるには、[ジオプロセシング結果] ウィンドウで、ツールの操作に対応するエントリの [出力結果ファイル] パラメーターから、ショートカット メニューの [ロケーションのコピー] オプションにアクセスします。

  • フィーチャ セット出力フィーチャは、フィーチャクラスとテーブルとして返されます。 これがデフォルトです。
  • JSON ファイル出力フィーチャは、出力の JSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は .zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の JSON ファイル (拡張子は .json) が含まれます。
  • GeoJSON ファイル出力フィーチャは、出力の GeoJSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は .zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の GeoJSON ファイル (拡張子は .geojson) が含まれます。
String
無効なロケーションを除外
(オプション)

無効な入力ロケーションを除外するかどうかを指定します。

  • オン - 未配置のネットワーク ロケーションを除外し、有効なネットワーク ロケーションのみで解析を実行します。 ロケーションが通過不可なエレメント上にある場合、またはその他のエラーが検出された場合でも解析が続行されます。 このオプションを使用すれば、不適切なネットワーク ロケーションが混在していても、現在有効なネットワーク ロケーションのみを解析できます。 これがデフォルトです。
  • オフ - 無効なロケーションを除外しません。 無効なロケーションがある場合、解析を実行しません。 無効なロケーションを修正した後、解析を再実行します。
Boolean
場所検索の設定
(オプション)

このパラメーターを使用すると、ネットワークに入力を配置する際に使用する最大検索距離や、配置に使用するネットワーク ソースなど、入力の配置方法に影響する設定を指定できます。

入力の検索の詳細

ロケーター JSON オブジェクトには、次のプロパティがあります。

  • tolerance および toleranceUnits - 入力を配置する際の最大検索距離を制御できます。 この距離内に有効なネットワーク ロケーションが見つからなければ、入力フィーチャは未配置と見なされます。 検索許容値を小さくすると、間違った道路に配置する可能性が低下しますが、有効なネットワーク ロケーションが見つからない可能性が増加します。 toleranceUnits パラメーターの値は、次のいずれかの値として指定できます。
    • esriCentimeters
    • esriDecimalDegrees
    • esriDecimeters
    • esriFeet
    • esriInches
    • esriIntFeet
    • esriIntInches
    • esriIntMiles
    • esriIntNauticalMiles
    • esriIntYards
    • esriKilometers
    • esriMeters
    • esriMiles
    • esriMillimeters
    • esriNauticalMiles
    • esriYards
  • sources - 配置に使用できるネットワーク ソースを制御できます。 たとえば、入力を歩道でなく、道路上に配置するように解析を構成できます。 配置先に指定できるソースのリストは、このサービスが参照するネットワーク データセットに固有です。 ソース配列に存在するソースのみが配置に使用されます。 ソースは、それぞれが以下のプロパティを含むオブジェクトの配列として指定されます。
    • name - 入力の配置に使用できるネットワーク ソース フィーチャクラスの名前。
  • allowAutoRelocate - 解析で有効かつルート検索可能なロケーション フィールドを保証する際に、既存のネットワーク ロケーション フィールドを含む入力を解析時に自動的に再配置するかどうかを制御できます。 値が true の場合、規制されているネットワーク エレメントに配置されたポイントとバリアによって影響を受けるポイントが最も近いルート検索可能なロケーションに再配置されます。 値が false の場合、ポイントに到達できない場合でも、ネットワーク ロケーション フィールドがそのまま使用され、解析が失敗する可能性があります。 値が false の場合でも、ロケーション フィールドがない、またはロケーション フィールドが不完全な入力は解析操作時に配置されます。
注意:
現時点では、sources 配列に異なるソース名を指定することはできません。 また、サービスは位置フィールドをサポートしていないため、allowAutoRelocate は常に true に設定されます。

パラメーター値は、JSON オブジェクトとして指定されます。 JSON オブジェクトでは、解析するすべての入力フィーチャに対してロケーター JSON を指定でき、特定の入力に対してオーバーライドを指定することもできます。 オーバーライドを指定すると、解析の入力ごとに異なる設定を行うことができます。 たとえば、ストップの高速道路のランプへの配置を許可せず、ポイント バリアの高速道路のランプへの配置を許可することができます。 Locate_Settings JSON を指定する場合、tolerancetoleranceUnits、および allowAutoRelocate プロパティを指定する必要があります。 特定の入力クラスに対して異なるロケーター JSON を指定する必要がある場合、その入力のオーバーライド プロパティを含める必要があります。 プロパティ名は、入力パラメーター名と一致している必要があります。 特定の入力のロケーター JSON にすべてのプロパティを含める必要はなく、デフォルト ロケーター JSON プロパティと異なるプロパティのみを含める必要があります。

String

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
解析成功

サービスが最適な施設を正常に識別したかどうかを判定します。

Boolean
出力アロケーション ライン

需要地点と需要地点が割り当てられた施設とを接続するラインへのアクセスを提供します。 このようなラインは、ドキュメントには「アロケーション ライン」と記載されています。 アロケーション ラインには、各需要地点から関連する施設に割り当てられた需要に関するデータが含まれています。

Feature Set
出力施設

選択された施設、必須施設、競合施設、および選択されなかった候補施設へのアクセスを提供します。

Feature Set
出力需要地点

解析に含まれた需要地点 (施設に割り当てられた需要地点および割り当てられなかった需要地点) へのアクセスを提供します。

Feature Set
出力ネットワーク解析レイヤー

ツールのパラメーターでプロパティが構成されているネットワーク解析レイヤー。これは、マップ内でさらに詳細な解析やデバッグに使用できます。

File
出力結果ファイル

解析結果を含む .zip ファイル。出力ごとに 1 つ以上のファイルが含まれます。 個々のファイルの形式は [出力形式] パラメーターで指定されます。

File
出力ネットワーク解析レイヤー パッケージ

ネットワーク解析レイヤーと、解析で使用されるデータと設定を含むレイヤー パッケージ。

File
使用コスト

このパラメーターは、解析に使用されたクレジットを返します。

注意:

各解析で生成される課金対象オブジェクトの数は異なるため、異なるクレジット数が使用されます。 サービスがクレジット数を判定できなかった場合、usage_cost パラメーターの credits には -1 が返されます。

JSON

arcpy.agolservices.SolveLocationAllocation(Facilities, Demand_Points, Measurement_Units, {Analysis_Region}, {Problem_Type}, {Number_of_Facilities_to_Find}, {Default_Measurement_Cutoff}, {Default_Capacity}, {Target_Market_Share}, {Measurement_Transformation_Model}, {Measurement_Transformation_Factor}, {Travel_Direction}, {Time_of_Day}, {Time_Zone_for_Time_of_Day}, {UTurn_at_Junctions}, Point_Barriers, Line_Barriers, Polygon_Barriers, {Use_Hierarchy}, Restrictions, {Attribute_Parameter_Values}, {Allocation_Line_Shape}, {Travel_Mode}, {Impedance}, {Save_Output_Network_Analysis_Layer}, {Overrides}, {Time_Impedance}, {Distance_Impedance}, {Output_Format}, {Ignore_Invalid_Locations}, {Locate_Settings})
名前説明データ タイプ
Facilities

解析中に選択される 1 つまたは複数の施設を指定します。この解析は、指定された解析タイプおよび基準に従って最も効率的な方法で需要を割り当てるのに最適な施設を特定します。

競合の解析で、競合店のあるなしにかかわらず最適な場所を見つけようとする場合は、競合店の施設もここで指定します。

施設を定義する場合は、次の属性を使用して、各施設のプロパティ (施設の名前やタイプなど) を設定できます。

Name

施設の名前。施設がソリューションの一部である場合、名前は出力アロケーション ラインの名前に含まれます。

FacilityType

施設が候補施設、必須施設、競合施設のいずれであるかを指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (候補) - ソリューションに含めることができる施設。
  • 1 (必須) - ソリューションに含めなければならない施設。
  • 2 (競合) - 自社の施設から需要を除去する可能性のあるライバル施設。競合施設は、[市場シェアの最大化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプのみで使用されます。他の解析タイプでは無視されます。

Weight

施設に対する相対的なウェイトの割り当て。これは、1 つの施設のもう 1 つの施設と比較した場合の魅力、利用価値、または傾向を格付けするのに使用されます。

たとえば、ある施設に対して値を 2.0 に設定すると、2 対 1 の割合で、もう 1 つの施設ではなくその施設で買い物をすることを好む顧客を獲得できます。施設のウェイトに影響する可能性のある要因には、面積、周辺地域、建物の築年数などがあります。Weight 値 (1 を除く) は、[市場シェアの最大化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプのみで考慮されます。他の解析タイプでは無視されます。

Cutoff

指定された施設の需要地点の検索を停止するインピーダンス値。需要地点は、ここに示される値を越える施設には割り当てられません。

この属性では、需要地点ごとに異なるカットオフ値を指定できます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。この振舞いは、農村部のすべての需要地点の Cutoff 値を 10 に設定し、都市部の需要地点の Cutoff 値を 2 に設定することでモデリングできます。

Capacity

Capacity フィールドは [カバー容量の最大化] 解析タイプに固有のプロパティで、他の解析タイプでは無視されます。

Capacity は、施設が供給可能な加重需要の量を指定します。施設の容量を超える需要は、施設のデフォルトの計測カットオフの範囲内であっても、その施設には割り当てられません。

Capacity フィールドに割り当てられた値は、施設の [デフォルトの容量] パラメーター (Python では Default_Capacity) よりも優先されます。

CurbApproach

車両が施設に到着する方向または施設から出発する方向を指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - 施設には車両の左右どちら側からでも訪れることができます。
  • 1 (車両の右側) - 施設には車両の右側から到着または出発します。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が右側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 2 (車両の左側) - 施設には車両の左側から到着または出発します。車両が施設に到着するときおよび施設から出発するとき、アプローチは車両の左側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が左側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応するように設計されています。まず、施設が車両の左側にあるとします。これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。たとえば、施設に到着するときに、車両とインシデントの間に交通レーンがない方がいい場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
Demand_Points

1 つまたは複数の需要地点を指定します。ここで指定する需要地点に対して提供されるサービスに基づいて、最適な施設が解析によって特定されます。

一般的に、需要地点とは、施設が提供する商品とサービスを必要とする人または物を表すロケーションのことです。需要地点は、その内部に居住している住民の数によって加重された郵便番号重心であったり、予測されるこれらの住民による消費の量によって加重された郵便番号重心であったりします。需要地点は、ビジネス顧客を表すこともあります。ビジネスに供給する在庫の回転率が高い場合、これらのビジネスのウェイトは、回転率が低いビジネスよりも重くなります。

需要地点を指定する場合は、次の属性を使用して、各需要地点のプロパティ (需要地点の名前やウェイトなど) を設定できます。

Name

需要地点の名前。需要地点がソリューションの一部である場合、名前は出力アロケーション ラインの名前に含まれます。

GroupName

需要地点が属しているグループの名前。このフィールドは、[カバー容量の最大化]、[目標市場シェア]、および [市場シェアの最大化] の各解析タイプでは無視されます。

複数の需要地点が 1 つのグループ名を共有している場合、解析はそのグループに属するすべての需要地点を同じ施設に割り当てます。距離カットオフなどの制約により、グループ内の需要地点のいずれかが同じ施設に到達できない場合、いずれの需要地点も割り当てられません。

Weight

需要地点の相対加重。ウェイトの値が 2.0 であれば、その需要地点は値が 1.0 の需要地点よりも 2 倍重要であることを示します。たとえば需要地点が世帯を示す場合、ウェイトは各世帯の人数を示します。

Cutoff

指定された施設の需要地点の検索を停止するインピーダンス値。需要地点は、ここに示される値を越える施設には割り当てられません。

この属性では、需要地点ごとにカットオフ値を指定できます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。この振舞いは、農村部のすべての需要地点の Cutoff 値を 10 に設定し、都市部の需要地点の Cutoff 値を 2 に設定することでモデリングできます。

この属性値の単位は、[計測単位] パラメーターで指定されます。

この属性の値は、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターを使用して、解析のデフォルト セットを上書きします。デフォルト値は Null です。この値では、すべての需要地点に対して、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターで設定されたデフォルト値が使用されます。

ImpedanceTransformation

この属性の値は、[計測変換モデル] パラメーターで解析のデフォルト セットを上書きします。

ImpedanceParameter

この属性の値は、[計測変換係数] パラメーターで解析のデフォルト セットを上書きします。

CurbApproach

車両が需要地点に到着する方向または需要地点から出発する方向を指定します。このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - 需要地点には車両の左右どちら側からでも訪れることができます。
  • 1 (車両の右側) - 需要地点には車両の右側から到着または出発します。車両が需要地点に到着するときおよび需要地点から出発するとき、アプローチは車両の右側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が右側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 2 (車両の左側) - 需要地点には車両の左側から到着または出発します。車両が需要地点に到着するときおよび需要地点から出発するとき、アプローチは車両の左側である必要があります。これは、通常、乗客が乗降するためにバス停が左側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応するように設計されています。まず、需要地点が車両の左側にあるとします。これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから需要地点に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。たとえば、需要地点に到着するときに、車両と需要地点の間に交通レーンがない方がいい場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
Measurement_Units

需要地点と施設間の移動時間または移動距離の計測に使用する単位を指定します。どこが加重需要が最大で、移動が最小であるかによって、最善の施設がツールによって検出されます。

出力アロケーション ラインでは、このパラメーターに指定する単位を含め、複数の単位で移動距離または移動時間が出力されます。

  • Meters距離単位はメートルになります。
  • Kilometers距離単位はキロメートルになります。
  • Feet距離単位はフィートになります。
  • Yards距離単位はヤードになります。
  • Miles距離単位はマイルになります。
  • NauticalMiles距離単位は海里になります。
  • Seconds時間の単位は秒になります。
  • Minutes時間の単位は分になります。
  • Hours時間の単位は時間になります。
  • Days時間の単位は日になります。
String
Analysis_Region
(オプション)

解析が実行される地域。 このパラメーターに値を指定しない場合、入力ポイントの位置に基づいて地域名が自動的に計算されます。 地域の名前は、地域名の自動検出が入力に対して正確ではない場合にのみ設定する必要があります。

地域を指定するには、次のいずれかの値を使用します。

  • Europe解析地域が欧州になります。
  • Japan解析地域が日本になります。
  • Korea解析地域が韓国になります。
  • MiddleEastAndAfrica解析地域が中東およびアフリカになります。
  • NorthAmerica解析地域が北米になります。
  • SouthAmerica解析地域が南米になります。
  • SouthAsia解析地域が南アジアになります。
  • Thailand解析地域がタイになります。
レガシー:

次の地域名は現在はサポートされておらず、今後のリリースで削除される予定です。 廃止された地域名のいずれかを指定すると、サポートされている地域名がツールによって自動的に割り当てられます。

  • ギリシャはヨーロッパにリダイレクトされます
  • インドは南アジアにリダイレクトされます
  • オセアニアは南アジアにリダイレクトされます
  • 東南アジアは南アジアにリダイレクトされます
  • 台湾は南アジアにリダイレクトされます

String
Problem_Type
(オプション)

ロケーション-アロケーション解析の目的を指定します。 デフォルトの目的は、インピーダンスの最小化です。

  • Minimize Impedanceこの解析タイプは P 中央値解析タイプとも呼ばれます。 需要地点とソリューション施設間の全加重移動時間または移動距離の合計が最小化されるように施設を配置します (加重移動は、施設に割り当てられた需要量に施設までの移動距離または移動時間をかけたものです)。この解析タイプは、商品を小売店に配送する輸送コストを包括的に削減できるため、一般的に、倉庫を配置するときに使用されます。 インピーダンスの最小化は、選択済み施設まで移動する必要のある全体的な距離を短縮するので、インピーダンス カットオフを使用しないインピーダンスの最小化解析は、通常、他の解析タイプよりも、図書館、地方空港、博物館、運転免許センター、診療所などの公共サービスの施設をより衡平に配置します。次に、インピーダンスの最小化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間の設定により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • Maximize Coverage可能な限り多くの需要がインピーダンス カットオフ内のソリューション施設に割り当てられるように施設を配置します。カバーエリアの最大化は、指定された応答時間内にすべての需要地点に到着する必要のある消防署、警察署、緊急対応システム センターなどの緊急サービスの配置によく使用されます。 解析の結果が実世界の結果を正しくモデリングするように正確なデータを得ることは、すべての組織にとって重要ですが、緊急サービスにとっては必要不可欠です。宅配ピザの場合、ピザ レストランとは反対に、特定の移動時間内に可能な限り多くの人をカバーできるところに店舗を配置する必要があります。 ピザの宅配を注文する人は、一般的に、店舗までの距離ではなく、広告に示されている時間内にピザが到着することを重視します。 宅配ピザの場合、広告に示されている配達時間からピザの調理時間を引き、カバーエリア内の宅配ピザを注文する可能性が高い人を最大限に獲得する候補施設を選択するように、カバーエリアの最大化解析を実行します (ピザ レストランを利用する可能性の高い人は、ピザ レストランまで移動する必要があるため、距離を重視します。したがって、ピザ レストランの場合、アテンダンスの最大化解析タイプおよび市場シェア関連の解析タイプの方がより適しています)。次に、カバーエリアの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • Maximize Capacitated Coverageすべての需要または需要の最大量を、いずれの施設でも容量を超えることなく提供できるように施設を配置します。カバー容量の最大化解析は、インピーダンスの最小化およびカバーエリアの最大化解析タイプの処理に、容量の制限を追加したように動作します。 個々の施設の容量は、入力施設の対応する Capacity フィールドに数値を割り当てることで指定できます。 Capacity フィールド値が NULL の場合、[デフォルトの容量] プロパティから容量が割り当てられます。カバー容量の最大化解析タイプは、指定した数の住人または事業所を囲む領域の作成、ベッド数または処置可能な患者数に制限がある病院や医療施設の配置、収容量に制限のある倉庫の配置などで使用されます。次に、カバー容量の最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カバーエリアの最大化解析タイプと異なり、カバー容量の最大化解析タイプでは [デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターの値は必要ありません。カットオフを指定した場合、すべての施設のカットオフ時間またはカットオフ距離の範囲外にある需要地点は割り当てられません。
    • 割り当てられた需要地点の需要ウェイトは、1 つの施設にすべて割り当てられるか、まったく割り当てられません。この解析タイプでは需要は分配されません。
    • 施設に到達可能な総需要が施設の容量を超えている場合は、獲得される総需要を最大化し、総加重移動を最小化する需要地点だけが割り当てられます。
      注意:

      需要地点が最も近いソリューション施設以外に割り当てられて、明らかに非効率となる場合があります。 このような状態は、需要地点の加重が変動する場合、および需要地点が複数の施設に到達できる場合に発生します。 このような結果は、最も近いソリューション施設の容量が加重需要に対して不十分であること、または解析全体で最も効果的なソリューションにするために、局所的に非効率な地点が 1 つ以上必要であることを示しています。 どちらの場合も、正しいソリューションです。

  • Minimize Facilities可能な限り多くの加重需要が移動時間または移動距離カットオフ内のソリューション施設に割り当てられるように施設を選択し、さらに、需要をカバーするのに必要な施設の数を最小化します。施設数の最小化は基本的にカバーエリアの最大化と同じですが、配置する施設の数が異なり、これは解析によって決定されます。 施設を建設するコストが制限要因でない場合、カバーエリアの最大化を使用するのが適切な施設 (緊急対応サービスなど) について、施設数の最小化を使用すると、すべての考えられる需要地点がカバーされます。次に、施設数の最小化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、最も近い施設のみに割り当てられます。
  • Maximize Attendance需要加重が施設と需要地点の間の距離と比例して減ることを想定して、可能な限り多くの需要加重が施設に割り当てられるように施設を選択します。この解析タイプは、競合店がほとんど存在しない、またはまったく存在しない専門店にとって効果的です。また、市場シェア関連の解析タイプを実行するのに必要な競合店に関するデータを持っていない、一般小売店およびレストランにとっても効果的な場合があります。 この解析タイプが適しているビジネスには、喫茶店、フィットネス センター、歯科医院、診療所、電化製品店などがあります。 公営バスのバス停は、多くの場合、アテンダンスの最大化を使用して選択されます。 アテンダンスの最大化は、施設に到達するまでに移動する距離が長ければ長いほど、その施設が利用される可能性が低いことを前提としています。 したがって、施設に割り当てられている需要の量は距離に伴って減少します。次に、アテンダンスの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 需要地点が施設に到達できる場合、需要加重は一部のみ施設に割り当てられます。 割り当てられる量は、施設と需要地点間の最大カットオフ距離 (または時間) および移動距離 (または時間) の関数として減少します。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の加重は、最も近い施設にのみ比例的に割り当てられます。
  • Maximize Market Share競合ビジネスが存在する状況において割り当てられた需要が最大化されるように特定の数の施設を選択します。 その目標は、指定した数の施設で総市場シェアのうち可能な限り多くの市場シェアを獲得することです。 総市場シェアとは、有効な需要地点の全需要加重の合計のことです。市場シェア関連の解析タイプは、自社施設の加重だけではなく、競合施設の加重も把握する必要があるため、最大量のデータを必要とします。 アテンダンスの最大化解析タイプを使用するのが適切な施設の場合も、競合ビジネスのデータを含む包括的な情報を使用できる場合は、市場シェア関連の解析タイプを使用できます。 大型ディスカウント ショップは、一般的に、市場シェアの最大化を使用して有限数の新しい店舗を配置します。 市場シェア関連の解析タイプでは、ハフ モデル (重力モデルまたは空間相互作用とも呼ばれる) が使用されます。次に、市場シェアの最大化解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重は、それらの施設に割り当てられ、さらに、加重は施設間で施設の魅力 (施設加重) と比例して、また施設と需要地点の間の距離と反比例して分割されます。 つまり、施設加重が同じであっても、近い施設には遠い施設よりも多くの需要加重が割り当てられます。

    • 獲得された市場シェアを計算するのに使用できる総市場シェアは、有効な全需要地点の加重の合計です。

  • Target Market Share競合ビジネスが存在する状況において総市場シェアのうちの特定の割合を獲得するのに必要な最小数の施設が選択されます。 総市場シェアとは、有効な需要地点の全需要加重の合計のことです。 獲得したい市場シェアの割合は手動で設定し、その閾値に適合するのに必要な最小数の施設の識別は解析が行います。市場シェア関連の解析タイプは、自社施設の加重だけではなく、競合施設の加重も把握する必要があるため、最大量のデータを必要とします。 アテンダンスの最大化解析タイプを使用するのが適切な施設の場合も、競合ビジネスのデータを含む包括的な情報を使用できる場合は、市場シェア関連の解析タイプを使用できます。大型ディスカウント ショップは通常、特定のレベルの市場シェアに到達するにはどの程度の拡張が必要であるかを把握したり、新しい競合施設が出現した場合に現在の市場シェアを維持するためにはどのような戦略が必要であるかを確認したりする際に目標市場シェア解析タイプを使用します。 通常、その結果は、予算を考慮する必要がない場合に取られる行動を表します。 予算を考慮する必要がある場合は、市場シェアの最大化解析タイプを実行して、制限された数の施設で可能な限り多くの市場シェアを獲得します。次に、目標市場シェア解析タイプが需要をどのように処理するかについて説明します。
    • 獲得された市場シェアを計算するのに使用される総市場シェアは、有効な全需要地点の加重の合計です。
    • カットオフ距離またはカットオフ時間により、施設に到達できない需要地点は割り当てられません。
    • 1 つの施設のみに到達できる需要地点の需要加重はすべて、その施設に割り当てられます。
    • 複数の施設に到達できる需要地点の需要加重はすべて、それらの施設に割り当てられ、その加重は施設間で施設の魅力 (施設加重) と比例して、また施設と需要地点の間の距離と反比例して分割されます。 つまり、施設加重が同じであっても、近い施設には遠い施設よりも多くの需要加重が割り当てられます。
String
Number_of_Facilities_to_Find
(オプション)

検出する施設の数。デフォルト値は 1 です。

FacilityType フィールド値が 1 (必須) である施設が常に最初に選択されます。残りの施設は、FacilityType フィールド値が 2 である候補施設から選択されます。

解析前に FacilityType 値が 3 ([選択済み]) に設定されている施設は、解析時には候補施設として処理されます。

検出する施設の数が必要な施設の数より少ない場合、エラーが発生します。

目的の達成に必要な施設の最小数が決定されるため、[施設数の最小化] 解析タイプと [目標市場シェア] 解析タイプでは [検出する施設数] は無効です。

Long
Default_Measurement_Cutoff
(オプション)

需要地点と需要地点が割り当てられる施設間で許容される最大移動時間または移動距離。需要地点が施設のカットオフの範囲外にある場合、その施設には割り当てられません。

デフォルト値は、指定なしです。これは、カットオフ制限が適用されないことを表します。

このパラメーターの単位は、[計測単位] パラメーターで指定される単位と同じです。

移動時間または移動距離のカットオフは、道路に沿った最短距離の経路で計測されます。

このパラメーターは、店舗に訪れるために顧客が移動することをいとわない最大距離や、消防署がコミュニティのすべての人に到達するのにかかっても許容される最長時間などをモデリングするのに使用することもできます。

需要地点Cutoff フィールドを含んでおり、これが設定されていると、[デフォルトの計測カットオフ値] パラメーターが上書きされます。たとえば、施設に到達するために移動してもいとわない距離が農村部の住民の場合は最大 10 マイルであるのに対し、都市部の住民の場合は最大 2 マイルであるとします。[計測単位][マイル] に設定されている場合、デフォルトの計測カットオフを「10」に設定し、都市部の需要地点の Cutoff フィールド値を「2」に設定することで、この動作をモデリングできます。

Double
Default_Capacity
(オプション)

このパラメーターは、[カバー容量の最大化] 解析タイプのみで使用されます。解析ですべての施設に割り当てられるデフォルトの容量です。施設の Capacity フィールドに指定した値は、施設のデフォルトの容量よりも優先されます。

デフォルト値は 1 です。

Double
Target_Market_Share
(オプション)

このパラメーターは、[目標市場シェア] 解析タイプのみで使用されます。これは、選択した必須施設で獲得したい総需要ウェイトに占める割合です。解析では、ここで指定される目標市場シェアを獲得するのに必要な最小数の施設が識別されます。

デフォルト値は 10 パーセントです。

Double
Measurement_Transformation_Model
(オプション)

これは、施設と需要地点の間のネットワーク コストを変換するための式を設定します。[インピーダンス パラメーター] とともに使用されるこのパラメーターは、施設と需要地点の間のネットワーク インピーダンスが、解析でどの施設が選択されるかに影響する度合いを指定します。

次に、変換のオプションについて説明します。「d」は需要地点、「f」は施設です。インピーダンスとは、2 地点間の最短移動距離または移動時間を表します。したがって、インピーダンスdf は需要地点 d と施設 f の間の最短パス (時間または距離) であり、コストdf は施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離です。ラムダ (λ) は、インピーダンス パラメーターを示します。[計測単位] パラメーターにより、移動時間と移動距離のどちらが解析されるかが指定されます。

  • Linearコストdf = λ * インピーダンスdf施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、2 地点間の最短経路の時間または距離と同じです。 このオプションにより、インピーダンス パラメーター (λ) は常に 1 に設定されます。 これがデフォルトです。
  • Powerコストdf = インピーダンスdfλ施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、最短経路の時間または距離をインピーダンス パラメーター (λ) で指定した値で累乗した値と同じです。 正の値のインピーダンス パラメーターとともに、このオプションを使用して、近傍の施設の加重を大きくします。
  • Exponentialコストdf = e(λ * インピーダンスdf)施設と需要地点の間の変換された移動時間または移動距離は、数学定数 e を最短経路のネットワーク インピーダンスにインピーダンス パラメーター (λ) を掛けた値で累乗した値と同じです。 正の値のインピーダンス パラメーターとともに、このオプションを使用して、近傍の施設の加重を大きくします。

このパラメーターで設定される値は、入力需要地点の ImpedanceTransformation フィールドを使用し、需要地点ごとに上書きできます。

String
Measurement_Transformation_Factor
(オプション)

[計測変換モデル] パラメーターで指定された計算式へのパラメーター値を提供します。パラメーター値はインピーダンス変換がリニアのタイプである場合、無視されます。乗数または指数関数のインピーダンス変換の場合、値は 0 以外である必要があります。

デフォルト値は 1 です。

このパラメーターで設定される値は、入力需要地点の ImpedanceParameter フィールドを使用し、需要地点ごとに上書きできます。

Double
Travel_Direction
(オプション)

移動時間または移動距離を施設から需要地点への方向で計測するか、需要地点から施設への方向で計測するかを指定します。

  • Facility to Demand移動する方向は施設から需要地点の方向になります。 これがデフォルトです。
  • Demand to Facility移動する方向は需要地点から施設の方向になります。

移動時間または移動距離は、移動の方向によって異なる場合があります。地点 A から B の方向へ移動する場合、反対方向に移動する場合に比べて、一方通行やターン規制などにより、交通量が少なくなったり、経路が短くなったりする場合があるためです。たとえば、地点 A から B の方向に移動するのに 10 分かかる場合でも、反対方向に移動すると 15 分かかるということもあります。このように計測値が異なることにより、カットオフのために需要地点が特定の施設に割り当てられるかどうかが影響を受けたり、需要が分配される解析タイプで獲得される需要量が影響を受ける可能性があります。

消防署の場合、消防署 (施設) から緊急事態の場所 (需要地点) まで移動する時間が重視されるため、通常は施設から需要地点への方向で計測されます。小売店での管理の場合、買物客 (需要地点) が店舗 (施設) に到達するまでの時間が重視されるため、通常は需要地点から施設への方向で計測されます。

[移動方向] は、指定された開始時間の意味も決定します。詳細については、[時刻] パラメーターをご参照ください。

String
Time_of_Day
(オプション)

移動を開始する時刻。このパラメーターは、[計測単位] が時間ベースでない場合、無視されます。デフォルトでは、時間も日付も指定なしです。[時刻] が指定されない場合、解析時には一般的な速度 (通常は道路標識の速度制限) が使用されます。

交通状況は常にリアルタイムで変化しているため、それに伴って施設と需要地点間の移動時間が変動します。したがって、複数回の解析において異なる時間や日付を指定すると、需要の施設への割り当てられ方や結果としてどの施設が選択されるかが異なる可能性があります。

時刻は常に開始時間を表します。ただし、移動は施設から開始される場合と需要地点から開始される場合があるため、[移動方向] パラメーターで選択する値によって異なります。

[時刻のタイムゾーン] パラメーターは、この日時が UTC を表すか、施設または需要地点が位置するタイム ゾーンを表すかを指定します。

Date
Time_Zone_for_Time_of_Day
(オプション)

[時刻] パラメーターのタイム ゾーンを指定します。デフォルトでは、現地になっています。

  • Geographically Local[時刻] パラメーターが、施設または需要地点が位置するタイム ゾーンを表します。 [移動方向] が施設から需要地点へとなっている場合、これが施設のタイム ゾーンです。 [移動方向] が需要地点から施設へとなっている場合、これが需要地点のタイム ゾーンです。
  • UTC[時刻] パラメーターが、UTC (協定世界時) を参照します。 特定の時刻 (たとえば今) に最適の位置を見つけたいが、施設または需要地点のタイム ゾーンがわからない場合は、このオプションを選択します。

[時刻のタイムゾーン] パラメーター値にかかわらず、施設および需要地点が複数のタイム ゾーンにある場合は、次の規則が適用されます。

  • 時刻を指定し、移動方向が施設から需要地点の場合、すべての施設は同じタイム ゾーンである必要があります。
  • 時刻を指定し、移動方向が需要地点から施設の場合、すべての需要地点は同じタイム ゾーンである必要があります。

String
UTurn_at_Junctions
(オプション)

ジャンクションでの U ターン ポリシーを指定します。 U ターンを許可するということは、解析においてジャンクションで方向転換し、同じ道路を引き返すことができるということを意味します。 ジャンクションが道路の交差と行き止まりを表すことを前提に、さまざまな車両が、一部のジャンクションでは方向転換でき、他のジャンクションでは方向転換できない、というように設定できます。これは、ジャンクションが交差と行き止まりのどちらを表すかによって変わります。 これに対応するには、ジャンクションに接続するエッジの数 (ジャンクションでのノードへの接続数) によって、暗黙的に U ターン ポリシーを指定します。 以下では、このパラメーターで選択できる値と、ジャンクションの接続におけるそれぞれの意味について示します。

  • Allowed任意の数の接続されたエッジを持つジャンクションで U ターンを許可します。 これがデフォルト値です。
  • Not Allowedジャンクションの接続にかかわらず、すべてのジャンクションで U ターンを禁止します。 ただし、このオプションが選択されている場合でも、ネットワーク ロケーションでは U ターンが許可されます。同様に、個々のネットワーク ロケーションの CurbApproach 属性で U ターンを禁止するように設定できます。
  • Allowed Only at Dead Ends隣接エッジが 1 つしかないジャンクション (行き止まり) を除くすべてのジャンクションでの U ターンを禁止します。
  • Allowed Only at Intersections and Dead Ends2 つの隣接するエッジが接するジャンクションでの U ターンを禁止します。ただし、交差点 (3 つ以上の隣接エッジを持つジャンクション) および行き止まり (1 つの隣接エッジを持つジャンクション) では U ターンを許可します。 ネットワークには、道路セグメントの中間に無関係のジャンクションが存在する場合があります。 このオプションは、これらの場所で車両が U ターンすることを防ぎます。

このパラメーターは、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

String
Point_Barriers

一時的な規制として機能する 1 つ以上のポイント、または対象の道路を通行するために必要とされる追加の時間や距離を表す 1 つ以上のポイントを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、ポイント バリアを使用して、道路沿いの倒木や、踏切で生じる遅延時間を表すことができます。

このツールでは、バリアとして追加できるポイントの数は 250 に制限されています。

ポイント バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポイント バリアのプロパティ (ポイント バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

ポイント バリアの通過を完全に禁止するか、通過時に時間または距離を追加するかを指定します。 この属性の値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可) - バリアを通過できません。 バリアは通過不可として機能するので、通過不可ポイント バリアとも呼ばれます。

  • 2 (追加コスト) - バリアを通過するたびに、Additional_TimeAdditional_Distance、または AdditionalCost フィールドで指定した値だけ、移動時間または移動距離が加算されます。 このバリア タイプは、追加コスト ポイント バリアとも呼ばれます。

Additional_Time

バリアを通過するときに追加される移動時間。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

Additional_Distance

バリアを通過するときに追加される距離。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が距離ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

AdditionalCost

バリアを通過するときに追加されるコスト。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

FullEdge

解析時に、通行不可ポイント バリアをエッジ要素に適用する方法を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (False) - エッジ上をバリアまでは移動できますが、バリアを通過することはできません。 これがデフォルト値です。
  • 1 (True) - バリアが配置されているエッジ全体が通行不可となります。

CurbApproach

バリアによって影響を受ける移動方向を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - エッジ上での両方向への移動がバリアの対象となります。
  • 1 (車両の右側) - バリアが移動車両の右側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の左側にある場合は影響を与えません。
  • 2 (車両の左側) - バリアが移動車両の左側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の右側にある場合は影響を与えません。

ジャンクションは特定のポイントなので、右側/左側がありません。したがって、ジャンクション上にバリアを配置した場合は、アプローチ制限にかかわらずすべての車両に影響を与えます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応しています。 はじめに、施設が車両の左側にあるとします。 これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。 右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。 たとえば、施設に到着するときに、車両と施設の間に交通レーンがない場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
Line_Barriers

道路と交差しているラインの場所を移動できないようにする 1 つ以上のラインを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、複数の道路区間にわたって通行禁止となるパレードやデモを表すときに通過不可ライン バリアを使用します。 また、ライン バリアを使用すれば、道路網の特定の区間を迂回して利用できる経路をすばやく見つけることができます。

このツールでは、[ライン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ライン バリアとして指定できるラインの数に制限はありませんが、すべてのラインと交差する道路の総数が 500 を超えることはできません。

ライン バリアを指定する場合は、次の属性を使用するごとに、名前プロパティおよびバリア タイプ プロパティを設定できます。

Name

バリアの名前。

Feature Set
Polygon_Barriers

通過を完全に禁止するポリゴン、またはそのポリゴンと交差する道路を移動するときに時間または距離が係数に基づいて乗算されるポリゴンを指定する場合に、このパラメーターを使用します。

このサービスでは、[ポリゴン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ポリゴン バリアとして指定できるポリゴンの数に制限はありませんが、すべてのポリゴンと交差する道路の総数が 2,000 を超えることはできません。

ポリゴン バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポリゴン バリアのプロパティ (ポリゴン バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

バリアの通過を完全に禁止するか、バリアを通過する際のコスト (時間または距離など) を係数に基づいて計算するかを指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可) - バリアのどの部分も通過できません。 バリアと交差する道路は通過不可になるので、バリアは通過不可ポリゴン バリアとも呼ばれます。 たとえば、複数の道路を含む領域が浸水し、それらの道路を通過できない状況を表す場合などに、このタイプのバリアを使用します。

  • 1 (コスト係数指定) - 対象の道路の通過にかかるコスト (たとえば、移動時間または移動距離) に、ScaledTimeFactor フィールドまたは ScaledDistanceFactor フィールドで指定した係数が乗算されます。 道路の一部だけがバリアの対象になっている場合は、移動の時間または距離が比率に応じて乗算されます。 たとえば、係数 0.25 を割り当てると、対象の道路での移動速度が通常の 4 倍速くなります。 係数 3.0 を指定すると、対象道路での移動時間が通常の 3 倍長くなります。 このバリア タイプは、コスト係数ポリゴン バリアとも呼ばれます。 暴風のため特定領域の移動速度が低下する場合などに使用できます。

ScaledTimeFactor

これは、バリアが交差している道路の移動時間に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースである場合に限られます。

ScaledDistanceFactor

これは、バリアが交差している道路の距離に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが距離ベースである場合に限られます。

ScaledCostFactor

これは、バリアと交差する道路のコストに乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

Feature Set
Use_Hierarchy
(オプション)

施設と需要地点間の最短経路を検索する際に、階層を使用するかどうかを指定します。

  • [オン] (True) - 施設と需要地点間の計測に階層を使用します。階層を使用すると、ツールは順位の低い道路 (生活道路など) よりも順位の高い道路 (高速道路など) を優先します。これを使用して、移動距離が長くなっても、生活道路よりも高速道路を優先してシミュレーションできます。これは、長距離を移動する運転手は、停止場所、交差点、および進路変更を回避できる高速道路での移動を好む傾向があるため、遠い場所へのルート検索を実行する際に特に有効です。階層を使用すると、ツールが比較的小さい道路サブセットから最適ルートを選択できるため、特に長距離ルートの場合は計算が速くなります。
  • [オフ] (False) - 施設と需要地点間の計測に階層を使用しません。階層を使用しない場合は、ルート検索時にすべての道路が検討に入れられ、上位レベルの道路が優先されません。これは、多くの場合、市内の短距離ルートを検出する場合に使用されます。

施設と需要地点の間の直線距離が 50 マイルを超える場合は、階層を使用しないようにこのパラメーターを設定していても、自動的に階層が使用されます。

Boolean
Restrictions
[Restrictions,...]

施設と需要地点間の最適なルートを検索する際に従う規制を指定します。

規制は、運転上の優先事項や要件を表します。 ほとんどの場合は、規制により道路は通行禁止になります。 たとえば、Avoid Toll Roads の規制を使用すると、ルートに有料道路が含まれるのは、インシデントまたは施設を訪問するために有料道路の使用が必要な場合のみになります。 Height Restriction は、車両の高さより低い車高規制の場所を迂回できるようにします。 車両に腐食性物質を積載している場合は、Any Hazmat Prohibited の規制を使用して、腐食性物質の運搬が法律で禁止されている道路の通行を回避します。

注意:

一部の規制では、用途に関する追加の値を指定する必要があります。 この値は、規制の名前、および規制に対応させることを意図している特定のパラメーターに関連付ける必要があります。 [属性パラメーター値] パラメーターの AttributeName 列に規制の名前が表示されている場合、その規制を識別できます。 通行可能な道路を検索するときに、規制が正しく使用されるように、[属性パラメーター値] パラメーターの ParameterValue フィールドを指定します。

注意:

一部の規制は、特定の国でのみサポートされます。それらの規制の利用可否は、次のリスト内で地域ごとに記述されています。 領域内で規制の利用可否が制限されている場合、ネットワーク解析範囲の国リストのセクションにあるテーブルを確認して、規制が特定の国で利用できるかどうかを決定できます。 国のロジスティック属性列に [Yes] という値が指定されている場合、その国では、その地域内で選択可能な規制を利用できます。 解析を行う範囲の国で利用できない規制されている名前を指定した場合、無効な規制はサービスによって無視されます。 また、[規制の使用] 属性パラメーターの値が 0 ~ 1 の範囲内にある規制も、サービスによって無視されます ([属性パラメーター値] パラメーターを参照)。 [規制の使用] パラメーターの値が 0 より大きいすべての規制は禁止されます。

注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

このサービスは、次の規制に対応しています。

  • Any Hazmat Prohibited結果には、あらゆる種類の危険物の輸送が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Avoid Carpool Roads結果では、相乗り (多人数乗車) 車両専用として指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Express Lanes結果では、エクスプレス レーンとして指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Ferries結果では、フェリーを使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Gates結果では、キーによるアクセスが必要なゲートや、守衛が管理する入口の存在する道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Limited Access Roads結果では、通行が制限された高速道路として指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Private Roads結果では、公的に所有および管理されていない道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Roads Unsuitable for Pedestrians結果では、歩行者に向いていない道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Stairways結果では、歩行者向けの道路ですべての階段を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads結果では、自動車用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads for Trucks結果では、トラック用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Truck Restricted Roads結果では、配送時以外はトラックが許可されていない道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Unpaved Roads結果では、舗装されていない道路 (砂利道や泥道など) を回避します。利用可否: すべての国
  • Axle Count Restriction結果には、指定した車軸数のトラックが禁止されている道路が含まれません。 車軸数は、Number of Axles 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Driving a Bus結果には、バスの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Taxi結果には、タクシーの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Truck結果には、トラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Automobile結果には、自動車の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Emergency Vehicle結果には、緊急車両の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Height Restriction結果には、車両の高さが道路で許可されている最大高さを超えている道路が含まれません。 車高は、Vehicle Height (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Kingpin to Rear Axle Length Restriction結果には、車両の長さが、すべてのトラックに対して許可されているキングピンから後車軸までの最大許容値を超える道路が含まれません。 車両の先端と後軸の間の長さは、Vehicle Kingpin to Rear Axle Length (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Length Restriction結果には、車両の長さが道路で許可されている最大長さを超えている道路が含まれません。 車両の長さは、Vehicle Length (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Preferred for Pedestrians結果では、歩行ナビゲーションに適した優先ルートを使用します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Riding a Motorcycle結果には、オートバイの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Roads Under Construction Prohibited結果には、工事中の道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Semi or Tractor with One or More Trailers Prohibited結果には、セミトレーラーまたは 1 台以上のトレーラーを連結しているトラクターの通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Single Axle Vehicles Prohibited結果には、一軸の車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Tandem Axle Vehicles Prohibited結果には、タンデム車軸車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Through Traffic Prohibited結果には、通過交通 (非局所的) が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Truck with Trailers Restriction結果には、指定した台数のトレーラーが連結されたトラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 トラックがけん引するトレーラーの数は、Number of Trailers on Truck 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Hazmat Routes結果では、あらゆる種類の危険物の輸送用として指定されている道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Truck Routes結果では、米国の National Surface Transportation Assistance Act (米国陸上交通支援法) で指定された全国ネットワークの一部の道路などの、トラックのルートとして指定されている道路、州によってトラック ルートとして指定されている道路、または地域内で運転するときにトラック運転手に好まれる道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Walking結果には、歩行者の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Weight Restriction結果には、車両の重量がその道路で許可されている最大重量を超える道路が含まれません。 車両の重量は、Vehicle Weight (kilograms) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Weight per Axle Restriction結果には、軸あたりの車両重量が道路で許可されている軸あたりの車両重量を超えている道路が含まれません。 軸重は、Vehicle Weight per Axle (kilograms) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Width Restriction結果には、車両の幅が道路で許可されている最大幅を超える道路が含まれません。 幅員は、Vehicle Width (meters) 規制パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
String
Attribute_Parameter_Values
(オプション)

規制が、制限された道路上の移動を禁止するか、回避するか、優先するかのいずれかを指定する場合など、属性または規制に必要な追加の値を指定する場合に、このパラメーターを使用します。 規制が道路を回避または優先するためのものである場合は、このパラメーターを使用して道路が回避または優先される度合いも指定できます。 たとえば、有料道路を決して使用しないこと、できるだけ避けること、または優先することを選択できます。

注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

フィーチャクラスから [属性パラメーター値] パラメーターを指定する場合は、フィーチャクラスのフィールド名が、次のフィールドと一致する必要があります。

  • AttributeName - 規制の名前。
  • ParameterName - 規制に関連付けられたパラメーターの名前。 規制は、その使用目的に基づいて、1 つまたは複数の ParameterName フィールド値を持つことができます。
  • ParameterValue - 規制を評価するときにツールによって使用される ParameterName の値。

[属性パラメーター値] パラメーターは、[規制] パラメーターに依存します。 ParameterValue フィールドは、規制の名前が [規制] パラメーターの値として指定されている場合に限り適用できます。

[属性パラメーター値] では、AttributeName で指定した各規制の ParameterName フィールドに規制の使用という値があります。この値には、規制に関連付けられた道路での移動を禁止するか回避するか優先するかを指定し、道路を回避または優先する場合にはそのレベルも指定します。 ParameterName フィールドの規制の使用の値には、次のいずれかの文字列、またはそれぞれの括弧に示した数値を割り当てることができます。

  • PROHIBITED (-1) - 規制を使用する道路上の移動が完全に禁止されます。
  • AVOID_HIGH (5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に低くなります。
  • AVOID_MEDIUM (2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が低くなります。
  • AVOID_LOW (1.3) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや低くなります。
  • PREFER_LOW (0.8) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや高くなります。
  • PREFER_MEDIUM (0.5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が高くなります。
  • PREFER_HIGH (0.2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に高くなります。

規制が車両の高さなどの車両の特性に依存している場合はほとんど、規制の使用の値にデフォルト値の PROHIBITED を使用できます。 ただし、規制の使用の値がルートの優先度に依存している場合もあります。 たとえば、Avoid Toll Roads の規制では、規制の使用属性のデフォルト値は AVOID_MEDIUM になります。 つまり、この規制を使用すると、可能な場合は有料道路を回避するルートが検索されます。 また、AVOID_MEDIUM は、最適なルートを検索する際に有料道路を回避することの重要度も表しています (中程度の優先度)。 AVOID_LOW を選択すると、有料道路を回避する重要度が下がります。AVOID_HIGH を選択すると重要度が上がり、有料道路を回避するためにより長い距離のルートも生成可能になります。 PROHIBITED を選択すると有料道路の通行は完全に禁止され、ルートでは有料道路のいずれの部分も通行できなくなります。 有料道路を回避または禁止して、料金所での支払いを回避することが目的であることに注意してください。 一方、料金所で支払うことよりも交通渋滞を避けることのほうに価値があるため、有料道路で運転することを優先するユーザーもいます。 後者の場合は、規制の使用として PREFER_LOW、PREFER_MEDIUM、または PREFER_HIGH を選択できます。 優先度が高いほど、規制に関連付けられている道路を通行するために遠回りするようになります。

Record Set
Allocation_Line_Shape
(オプション)

ツールによって出力されるライン フィーチャのタイプを指定します。このパラメーターには、次のいずれかの値を指定できます。

  • Straight Lineソリューション施設とそれらに割り当てられた需要地点間の直線が返されます。 これがデフォルトです。 マップ上に直線を描くと、需要がどのように割り当てられるかが視覚化できます。
  • Noneソリューション施設とそれらに割り当てられた需要地点間の最短経路に関するデータを含むテーブルが返されますが、ラインは返されません。

[アロケーション ライン形状] パラメーターにどのような値を選択しても、最短ルートは常に、需要地点と施設の間の直線距離を使用するのではなく、移動時間または移動距離を最小限にすることで決定されます。すなわち、このパラメーターは出力ラインの形状のみを変更するものであり、計測方法を変更するものではありません。

String
Travel_Mode
(オプション)

解析でモデル化する交通モード。 移動モードは ArcGIS Online で管理されます。組織の管理者は、組織のワークフローが反映されるように移動モードを構成できます。 組織でサポートされている移動モードの名前を指定します。

サポートされている移動モード名のリストを取得するには、ツールへのアクセスに使用したのと同じ GIS サーバー接続で、ユーティリティ ツールボックスから [移動モードの取得 (Get Travel Modes)] ツールを実行します。 [移動モードの取得 (Get Travel Modes)] ツールは、アプリケーションにサポートされている移動モード テーブルを追加します。 サポートされている移動モード テーブルの Travel Mode Name フィールドの任意の値を入力として指定できます。 Travel Mode Settings フィールドの値を入力として指定することもできます。 これにより、ツールが移動モード名に基づいて設定を検索する必要がなくなるため、ツールの実行が高速化されます。

デフォルト値 [カスタム] を使用すると、カスタム移動モード パラメーター ([ジャンクションでの U ターン][階層を使用][規制][属性パラメーター値]、および [インピーダンス]) を使用して、カスタム移動モードを構成できます。 カスタム移動モード パラメーターのデフォルト値は、自動車による移動をモデル化します。 歩くのが速い歩行者や、指定された高さ、重量、および特定危険物を積載したトラックなどをモデル化する場合に、[カスタム] を選択して、上記のカスタム移動モード パラメーターを設定することもできます。 必要な解析結果を取得するために、異なる設定を試すことができます。 解析設定を決定したら、組織の管理者と連携して、その設定を新規または既存の移動モードの一部として保存します。これにより、組織のすべてのユーザーが同じ設定で解析を実行できます。

注意:

[カスタム] を選択すると、カスタム移動モード パラメーターに設定した値が解析に組み込まれます。 組織で定義されている別の移動モードを指定すると、カスタム移動モード パラメーターで設定した値は無視されます。ツールはカスタムの設定ではなく、指定した移動モードの値を適用します。

String
Impedance
(オプション)

インピーダンスを設定します。インピーダンスは、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分を移動する労力やコストを表す値です。

移動時間もインピーダンスです。自動車は、空いている道路を 1 マイル移動するのに 1 分かかります。 移動時間は、移動モードによって異なります。歩行者は、同じマイル数を歩くのに 20 分以上かかる可能性があります。そのため、モデル化している移動モードに対して適切なインピーダンスを選択することが重要です。

移動距離もインピーダンスになる可能性があります。道路の長さ (キロメートル) もインピーダンスと見なすことができます。 この場合の移動距離は、すべてのモデルで同じです。歩行者の 1 キロメートルは、自動車でも 1 キロメートルです (変化する可能性があるのは、別のモデルでは移動が許可される通路で、ポイント間の距離に影響します。これは移動モード設定でモデル化されます)。

注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] (デフォルト値) に設定しなければ無視されます。

  • TravelTime履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されます。 このオプションは、ライブ交通量速度データ (利用可能な場合) に基づいて 1 日のうちの特定の時間帯に自動車が道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [移動時間] を使用するとき、必要に応じて TravelTime::車両最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、車両が移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • Minutesライブ交通量データが使用されず、自動車データの履歴平均速度が使用されます。
  • TruckTravelTime履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されますが、速度がトラックの規制速度に制限されます。 これは、特定の時間帯にトラックが道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [トラックの移動時間] を使用するとき、必要に応じて TruckTravelTime::トラック最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、トラックが移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • TruckMinutesライブ交通量データが使用されず、自動車の履歴平均速度とトラックの規制速度のうち、どちらか小さい方の値が使用されます。
  • WalkTimeすべての道路や通路で時速 5 キロにデフォルトで設定されていますが、これは、WalkTime::徒歩速度 (km/h) 属性パラメーターを使用して構成できます。
  • Miles道路に沿った距離の計測値がマイル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • Kilometers道路に沿った距離の計測値がキロメートル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • TimeAt1KPHすべての道路や歩行路で時速 1 キロにデフォルトで設定されています。 速度は、任意の属性パラメーターを使用して変更できません。
  • Drive Time自動車の移動時間がモデル化されます。 これらの移動時間は動的で、交通量データが利用可能なエリアでは、交通の流れに従い変動します。 これがデフォルト値です。
  • Truck Timeトラックの移動時間がモデル化されます。 これらの移動時間は道路ごとに一定で、交通量で変動しません。
  • Walk Time歩行者の移動時間がモデル化されます。
  • Travel Distance道路と歩行路に沿った長さの計測値が格納されます。 歩行距離をモデル化するには、このオプションを選択し、[規制] パラメーターで [歩行者] が設定されていることを確認します。 同様に、運転距離やトラック輸送距離をモデル化するには、ここで [移動距離] を選択し、車両が許可されている道路だけを移動するように適切な規制を設定します。

[移動時間][トラックの移動時間][分][トラックの分数][徒歩時間] などの時間ベースのインピーダンスを選択する場合、[計測単位] パラメーターを時間ベースの値に設定する必要があります。 [マイル][キロメートル] などの距離ベースのインピーダンスを選択する場合は、[計測単位] が距離ベースである必要があります。

レガシー:

[運転時間][トラック輸送時間][歩行時間][移動距離] インピーダンス値のサポートは終了するので、今後のリリースからは削除されます。 これらのいずれかの値を使用している場合、時間ベースの値に対しては [時間インピーダンス] パラメーター、距離ベースの値に対しては [距離インピーダンス] パラメーターが使用されます。

String
Save_Output_Network_Analysis_Layer
(オプション)

解析設定をネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存するかどうかを指定します。 このファイルは、ArcMap などの ArcGIS Desktop アプリケーションで開いた場合でも、直接操作することはできません。 これは、ツールから返される結果の品質を診断するために、Esri テクニカル サポートに送信されることを想定しています。

  • オン (Python では True) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されます。 このファイルは、コンピューター上の一時ディレクトリにダウンロードされます。 ArcGIS Pro でダウンロードされたファイルの場所を調べるには、プロジェクトのジオプロセシング履歴で、ツール サービスに対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターを表示します。 ArcMap でファイルの場所を調べるには、[ジオプロセシング結果] ウィンドウで、ツール サービスに対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターから、ショートカット メニューの [ロケーションのコピー] オプションにアクセスします。
  • オフ (Python では False) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されません。 これがデフォルトです。

Boolean
Overrides
(オプション)

注意:

このパラメーターは、内部的な目的のみで使用されます。

String
Time_Impedance
(オプション)

時間ベースのインピーダンスの値は、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動時間を表します。

注意:
[インピーダンス] パラメーターを使用して指定された移動モードのインピーダンスが時間ベースである場合、[時間インピーダンス] パラメーターと [インピーダンス] パラメーターの値が同じである必要があります。 同一でなければ、サービスはエラーを返します。
  • Minutes時間インピーダンスが分になります。
  • TravelTime時間インピーダンスが移動時間になります。
  • TimeAt1KPH時間インピーダンスが 1 キロメートル毎時での時間になります。
  • WalkTime時間インピーダンスが徒歩時間になります。
  • TruckMinutes時間インピーダンスが分単位でのトラックの移動時間になります。
  • TruckTravelTime時間インピーダンスがトラックの移動時間になります。
String
Distance_Impedance
(オプション)

距離ベースのインピーダンスの値は、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動距離を表します。

注意:
[インピーダンス] パラメーターを使用して指定された移動モードのインピーダンスが距離ベースである場合、[距離インピーダンス] パラメーターと [インピーダンス] パラメーターの値が同じである必要があります。 同一でなければ、サービスはエラーを返します。
  • Miles距離インピーダンスがマイルになります。
  • Kilometers距離インピーダンスがキロメートルになります。
String
Output_Format
(オプション)

出力フィーチャを返す形式を指定します。

  • Feature Set出力フィーチャは、フィーチャクラスとテーブルとして返されます。 これがデフォルトです。
  • JSON File出力フィーチャは、出力の JSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は .zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の JSON ファイル (拡張子は .json) が含まれます。
  • GeoJSON File出力フィーチャは、出力の GeoJSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は .zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の GeoJSON ファイル (拡張子は .geojson) が含まれます。

[JSON ファイル][GeoJSON ファイル] など、ファイルベースの出力形式が指定されている場合は、ディスプレイに出力が追加されません。これは、ArcMapArcGIS Pro のようなアプリケーションは結果ファイルのコンテンツを描画できないからです。 代わりに、結果ファイルはコンピューター上の一時ディレクトリにダウンロードされます。 ArcGIS Pro でダウンロードされたファイルの場所を調べるには、プロジェクトのジオプロセシング履歴で、ツールの操作に対応するエントリの [出力結果ファイル] パラメーターの値を表示します。 ArcMap でファイルの場所を調べるには、[ジオプロセシング結果] ウィンドウで、ツールの操作に対応するエントリの [出力結果ファイル] パラメーターから、ショートカット メニューの [ロケーションのコピー] オプションにアクセスします。

String
Ignore_Invalid_Locations
(オプション)

無効な入力ロケーションを除外するかどうかを指定します。

  • SKIP未配置のネットワーク ロケーションを除外し、有効なネットワーク ロケーションのみで解析を実行します。 ロケーションが通過不可なエレメント上にある場合、またはその他のエラーが検出された場合でも解析が続行されます。 このオプションを使用すれば、不適切なネットワーク ロケーションが混在していても、現在有効なネットワーク ロケーションのみを解析できます。 これがデフォルトです。
  • HALT無効なロケーションを除外しません。 無効なロケーションがある場合、解析を実行しません。 無効なロケーションを修正した後、解析を再実行します。
Boolean
Locate_Settings
(オプション)

このパラメーターを使用すると、ネットワークに入力を配置する際に使用する最大検索距離や、配置に使用するネットワーク ソースなど、入力の配置方法に影響する設定を指定できます。

入力の検索の詳細

ロケーター JSON オブジェクトには、次のプロパティがあります。

  • tolerance および toleranceUnits - 入力を配置する際の最大検索距離を制御できます。 この距離内に有効なネットワーク ロケーションが見つからなければ、入力フィーチャは未配置と見なされます。 検索許容値を小さくすると、間違った道路に配置する可能性が低下しますが、有効なネットワーク ロケーションが見つからない可能性が増加します。 toleranceUnits パラメーターの値は、次のいずれかの値として指定できます。
    • esriCentimeters
    • esriDecimalDegrees
    • esriDecimeters
    • esriFeet
    • esriInches
    • esriIntFeet
    • esriIntInches
    • esriIntMiles
    • esriIntNauticalMiles
    • esriIntYards
    • esriKilometers
    • esriMeters
    • esriMiles
    • esriMillimeters
    • esriNauticalMiles
    • esriYards
  • sources - 配置に使用できるネットワーク ソースを制御できます。 たとえば、入力を歩道でなく、道路上に配置するように解析を構成できます。 配置先に指定できるソースのリストは、このサービスが参照するネットワーク データセットに固有です。 ソース配列に存在するソースのみが配置に使用されます。 ソースは、それぞれが以下のプロパティを含むオブジェクトの配列として指定されます。
    • name - 入力の配置に使用できるネットワーク ソース フィーチャクラスの名前。
  • allowAutoRelocate - 解析で有効かつルート検索可能なロケーション フィールドを保証する際に、既存のネットワーク ロケーション フィールドを含む入力を解析時に自動的に再配置するかどうかを制御できます。 値が true の場合、規制されているネットワーク エレメントに配置されたポイントとバリアによって影響を受けるポイントが最も近いルート検索可能なロケーションに再配置されます。 値が false の場合、ポイントに到達できない場合でも、ネットワーク ロケーション フィールドがそのまま使用され、解析が失敗する可能性があります。 値が false の場合でも、ロケーション フィールドがない、またはロケーション フィールドが不完全な入力は解析操作時に配置されます。
注意:
現時点では、sources 配列に異なるソース名を指定することはできません。 また、サービスは位置フィールドをサポートしていないため、allowAutoRelocate は常に true に設定されます。

パラメーター値は、JSON オブジェクトとして指定されます。 JSON オブジェクトでは、解析するすべての入力フィーチャに対してロケーター JSON を指定でき、特定の入力に対してオーバーライドを指定することもできます。 オーバーライドを指定すると、解析の入力ごとに異なる設定を行うことができます。 たとえば、ストップの高速道路のランプへの配置を許可せず、ポイント バリアの高速道路のランプへの配置を許可することができます。 Locate_Settings JSON を指定する場合、tolerancetoleranceUnits、および allowAutoRelocate プロパティを指定する必要があります。 特定の入力クラスに対して異なるロケーター JSON を指定する必要がある場合、その入力のオーバーライド プロパティを含める必要があります。 プロパティ名は、入力パラメーター名と一致している必要があります。 特定の入力のロケーター JSON にすべてのプロパティを含める必要はなく、デフォルト ロケーター JSON プロパティと異なるプロパティのみを含める必要があります。

String

派生した出力

名前説明データ タイプ
Solve_Succeeded

サービスが最適な施設を正常に識別したかどうかを判定します。

Boolean
Output_Allocation_Lines

需要地点と需要地点が割り当てられた施設とを接続するラインへのアクセスを提供します。 このようなラインは、ドキュメントには「アロケーション ライン」と記載されています。 アロケーション ラインには、各需要地点から関連する施設に割り当てられた需要に関するデータが含まれています。

Feature Set
Output_Facilities

選択された施設、必須施設、競合施設、および選択されなかった候補施設へのアクセスを提供します。

Feature Set
Output_Demand_Points

解析に含まれた需要地点 (施設に割り当てられた需要地点および割り当てられなかった需要地点) へのアクセスを提供します。

Feature Set
Output_Network_Analysis_Layer

ツールのパラメーターでプロパティが構成されているネットワーク解析レイヤー。これは、マップ内でさらに詳細な解析やデバッグに使用できます。

File
Output_Result_File

解析結果を含む .zip ファイル。出力ごとに 1 つ以上のファイルが含まれます。 個々のファイルの形式は [出力形式] パラメーターで指定されます。

File
Output_Network_Analysis_Layer_Package

ネットワーク解析レイヤーと、解析で使用されるデータと設定を含むレイヤー パッケージ。

File
Usage_Cost

このパラメーターは、解析に使用されたクレジットを返します。

注意:

各解析で生成される課金対象オブジェクトの数は異なるため、異なるクレジット数が使用されます。 サービスがクレジット数を判定できなかった場合、usage_cost パラメーターの credits には -1 が返されます。

JSON

コードのサンプル

SolveLocationAllocation の例 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、 Solve Location Allocation サービスをスクリプトで使用する方法を示しています。

"""This example shows how to choose the best locations for stores that can service the maximum number of customers."""

import sys
import time
import arcpy

# Change the username and password applicable to your own ArcGIS Online account
username = "<your user name>"
password = "<your password>"
la_service = "https://logistics.arcgis.com/arcgis/services;World/LocationAllocation;{0};{1}".format(username, password)

# Add the geoprocessing service as a toolbox.
# Check https://pro.arcgis.com/en/pro-app/arcpy/functions/importtoolbox.htm for
# other ways in which you can specify credentials to connect to a geoprocessing service.
arcpy.ImportToolbox(la_service)

# Set the variables to call the tool
facilities = "C:/data/Inputs.gdb/Stores"
demand_points = "C:/data/Inputs.gdb/Customers"
output_lines = "C:/data/Results.gdb/AllocationLines"
output_facilities = "C:/data/Results.gdb/Facilities"
output_demand_points = "C:/data/Results.gdb/DemandPoints"

# Call the tool to find two best store locations that can reach a maxmimum number of customers
# with ten minutes of drive time
result = arcpy.LocationAllocation.SolveLocationAllocation(facilities, demand_points, "Minutes",
                                                          Problem_Type="Maximize Attendance",
                                                          Number_of_Facilities_to_Find=2,
                                                          Default_Measurement_Cutoff=10.0)
arcpy.AddMessage("Running the analysis with result ID: {}".format(result.resultID))

# Check the status of the result object every 1 second until it has a
# value of 4 (succeeded) or greater
while result.status < 4:
    time.sleep(1)

# print any warning or error messages returned from the tool
result_severity = result.maxSeverity
if result_severity == 2:
    arcpy.AddError("An error occured when running the tool")
    arcpy.AddError(result.getMessages(2))
    sys.exit(2)
elif result_severity == 1:
    arcpy.AddWarning("Warnings were returned when running the tool")
    arcpy.AddWarning(result.getMessages(1))

# Store the allocation lines that connect customers to allocated stores, the chosen stores,
# and the allocated customer locations to a geodatabase
result.getOutput(1).save(output_lines)
arcpy.analysis.Select(result.getOutput(2), output_facilities, "DemandCount > 0")
result.getOutput(3).save(output_demand_points)
SolveLocationAllocation の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次に、トラックのカスタム移動モードを使用してロケーション-アロケーション解析を行う方法を例示します。

"""This example shows how to perform a location-allocation analysis using a custom travel mode for trucks."""

import sys
import time
import json
import arcpy

username = "<your user name>"
password = "<your password>"
la_service = "https://logistics.arcgis.com/arcgis/services;World/LocationAllocation;{0};{1}".format(username, password)

# Add the geoprocessing service as a toolbox.
arcpy.ImportToolbox(la_service)

# Set the variables to call the tool
facilities = "C:/data/Inputs.gdb/Stores"
demand_points = "C:/data/Inputs.gdb/Customers"
output_lines = "C:/data/Results.gdb/AllocationLines"
output_facilities = "C:/data/Results.gdb/Facilities"
output_demand_points = "C:/data/Results.gdb/DemandPoints"

# Change to moderately prefer trucking roads for the Trucking Time travel mode
# used for the analysis
portal_url = "https://www.arcgis.com"
arcpy.SignInToPortal(portal_url, username, password)
travel_mode_list = arcpy.na.GetTravelModes(portal_url)
tt = travel_mode_list["Trucking Time"]
tt_json = str(tt)
tt_dict = json.loads(tt_json)

for attr_param in tt_dict["attributeParameterValues"]:
    if attr_param['attributeName'] == 'Use Preferred Truck Routes' and attr_param['parameterName'] == 'Restriction Usage':
        attr_param['value'] = 'PREFER_MEDIUM'
travel_mode = json.dumps(tt_dict)

# Call the tool
result = arcpy.LocationAllocation.SolveLocationAllocation(facilities, demand_points, "Minutes",
                                                          Problem_Type="Maximize Attendance",
                                                          Number_of_Facilities_to_Find=2,
                                                          Default_Measurement_Cutoff=10.0,
                                                          Travel_Mode=travel_mode)

# Check the status of the result object every 1 second until it has a
# value of 4 (succeeded) or greater
while result.status < 4:
    time.sleep(1)

# print any warning or error messages returned from the tool
result_severity = result.maxSeverity
if result_severity == 2:
    arcpy.AddError("An error occured when running the tool")
    arcpy.AddError(result.getMessages(2))
    sys.exit(2)
elif result_severity == 1:
    arcpy.AddWarning("Warnings were returned when running the tool")
    arcpy.AddWarning(result.getMessages(1))

# Store the allocation lines that connect customers to allocated stores, the chosen stores,
# and the allocated customer locations to a geodatabase
result.getOutput(1).save(output_lines)
arcpy.analysis.Select(result.getOutput(2), output_facilities, "DemandCount > 0")
result.getOutput(3).save(output_demand_points)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。