定数ラスターの作成 (Create Constant Raster) (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

[解析] ウィンドウの範囲とセル サイズ内で、定数値のラスターを作成します。

定数ラスターの作成の図
OutRas = CreateConstantRaster(2)

使用法

  • [定数ラスターの作成 (Create Constant Raster)] ツールは、指定した値を出力ラスターのすべてのセルに割り当てます。

  • 定数値は数値である必要があります。 科学表記法を使用できます (0.003048 に対して 3.048e-4 など)。

  • [出力セル サイズ] パラメーターは、数値で定義することも、既存のラスター データセットから取得することもできます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、[セル サイズ] 環境が指定されていれば、そこから取得されます。 パラメーター セル サイズまたは環境セル サイズが指定されていないが、[スナップ ラスター] 環境が設定されている場合は、スナップ ラスターのセル サイズが使用されます。 何も指定しない場合、セル サイズは 1 になります。

  • 数値を使用してセル サイズを指定した場合、出力ラスターではそれが直接使用されます。

    ラスター データセットを使用してセル サイズを指定した場合、パラメーターにはセル サイズの値ではなく、ラスター データセットのパスが表示されます。 データセットの空間参照が出力空間参照と同じであれば、そのラスター データセットのセル サイズが解析で直接使用されます。 データセットの空間参照が出力空間参照と異なる場合、指定した [セル サイズ投影法] の値に基づいて投影されます。

  • ツールには入力がないため、出力空間参照は特定の順序で他の設定から取得されます。 最初に、[出力座標系] 環境が指定されている場合は使用され、次にマップ ビューの座標系が使用されます。 どちらの条件も満たされない場合、出力空間参照は [不明] に設定されます。

  • セル サイズに基づいてデフォルトの出力範囲が計算され、250 行および 250 列のラスターが作成されます。 このため、デフォルトのセル サイズが 1 の場合、[出力範囲] は (0, 0, 250, 250) になります。 [セル サイズ][スナップ ラスター]、および [出力座標系] 環境が指定されている場合、範囲の値はそれらに基づいて調整されます。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
定数値

出力ラスターのすべてのセルを表示するために使用する定数値。

Double
出力データ タイプ
(オプション)

出力ラスター データセットのデータ タイプ

指定されたデータ タイプが浮動小数点である場合、出力ラスターのセルの値は、出力形式にかかわらず、小数点以下 7 桁の定数値精度になります。

  • Integer整数ラスターが作成されます。
  • Float浮動小数点ラスターが作成されます。
String
出力セル サイズ
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得することができます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、環境セル サイズの値が指定されていれば、それが使用されます。そうでない場合、その他のルールを使用してその他の入力から計算されます。 詳細については、使用法セクションをご参照ください。

Analysis Cell Size
出力範囲
(オプション)

出力ラスター データセットの範囲。

環境設定で特定の値が指定されている場合、その値を使用します。 設定されていない場合、デフォルトは 0, 0, 250, 250 です。

Envelope; Extent

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力ラスター

各セルが指定された定数値を持つ出力ラスター。

Raster

CreateConstantRaster(constant_value, {data_type}, {cell_size}, {extent})
名前説明データ タイプ
constant_value

出力ラスターのすべてのセルを表示するために使用する定数値。

Double
data_type
(オプション)

出力ラスター データセットのデータ タイプ

  • INTEGER整数ラスターが作成されます。
  • FLOAT浮動小数点ラスターが作成されます。

指定されたデータ タイプが浮動小数点である場合、出力ラスターのセルの値は、出力形式にかかわらず、小数点以下 7 桁の定数値精度になります。

String
cell_size
(オプション)

作成される出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得することができます。 セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、環境セル サイズの値が指定されていれば、それが使用されます。そうでない場合、その他のルールを使用してその他の入力から計算されます。 詳細については、使用法セクションをご参照ください。

Analysis Cell Size
extent
(オプション)

出力ラスター データセットの範囲。

Extent は Python クラスです。

このツールでは Extent(XMin, YMin, XMax, YMax) の形式をとります。

  • XMin および YMin は、範囲の左下の座標を定義します。XMax および YMax は、右上の座標を定義します。

座標は、出力座標系環境設定と同じマップ単位で指定します。

環境設定で特定の値が指定されている場合、その値を使用します。 設定されていない場合、デフォルトは 0, 0, 250, 250 です。

Envelope; Extent

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

各セルが指定された定数値を持つ出力ラスター。

Raster

コードのサンプル

CreateConstantRaster の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルでは、定義済みのセル サイズおよび範囲で特定の値の浮動小数点ラスターを作成しています。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outConstRaster = CreateConstantRaster(12.7, "FLOAT", 2, Extent(0, 0, 250, 250))
outConstRaster.save("C:/sapyexamples/output/outconst2")
CreateConstantRaster の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルでは、定義済みのセル サイズおよび範囲で特定の値の整数ラスターを作成しています。

# Name: CreateConstantRaster_Ex_02.py
# Description: Creates a raster from a constant value
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy.sa import *

# Set local variables
constantValue = 12
cellSize = 2
outExtent = Extent(0, 0, 250, 250)

# Execute CreateConstantRaster
outConstRaster = CreateConstantRaster(constantValue, "FLOAT", cellSize,
                                      outExtent)

# Save the output 
outConstRaster.save("C:/sapyexamples/output/outconst")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst

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