空間加重マトリックスはデータの空間構造を表したものです。 データセット内のフィーチャ間の空間リレーションシップが定量化されています。 空間加重マトリックスはテーブルであり、フィーチャごとに 1 つの行があり、フィーチャごとに 1 つの列があります。 任意の行と列の組み合わせでのセルの値が、これらの行と列のフィーチャ間の空間リレーションシップを定量化する加重です。
空間リレーションシップを定義する方法には多数ありますが、空間統計においては、ほとんどのリレーションシップは空間近傍 (K 最近隣内挿など) または各フィーチャを囲む固定距離バンドです。
フィーチャ間の加重空間リレーションシップをどのように表すかに応じて、[空間加重マトリックスの生成 (Generate Spatial Weights Matrix)] ツールで空間加重マトリックス ファイル (.swm) を作成します。 このファイルは後で [空間的自己相関分析 (Spatial Autocorrelation (Global Moran's I))]、[ホット スポット分析 (Hot Spot Analysis (Getis-Ord Gi*))]、[クラスター/外れ値分析 (Cluster and Outlier Analysis (Anselin Local Moran's I))]、近隣探索をはじめとする各種ツールや関数で使用できます。
参考文献
このツールの実装には以下の参考文献が用いられています。
- Getis, Arthur, and Jared Aldstadt. 2004 "Constructing the spatial weights matrix using a local statistic." Geographical analysis. 36, no. 2: 90-104.https://doi.org/10.1111/j.1538-4632.2004.tb01127.x.