空間加重マトリックス ファイルの読み込みと保存

近隣探索では、空間リレーションシップのコンセプトをデータに適用したり、近隣に変更を加えたり、変更した近隣のコンセプトを空間加重マトリックス ファイル (.swm) にエクスポートしたりすることができます。 この後、以下で説明する手順で、変更された空間リレーションシップを使用できます。

空間統計ツールボックスのいくつかのツールでは、空間的制限として、または対象のローカルまたはグローバルな統計の計算の一部として、近隣が適用されます。 次のツールでは、.swm ファイルを使用して近隣を定義できます。

空間加重マトリックス ファイルの読み込み

空間加重マトリックス ファイルはフィーチャクラスに関連付けられています。 .swm ファイルを使用するには、そのファイルに対応するフィーチャ レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウに存在しなければなりません。

.swm ファイルを読み込むには、次の手順を実行します。

  1. [解析] リボンの [ワークフロー] グループで、[近隣探索] ボタン 近隣の探索 をクリックします。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、.swm ファイルに対応するレイヤーを選択します。
  3. [一意の ID フィールド] の値を指定します。

    このフィールドは、フィーチャ レイヤー内のフィーチャを、.swm ファイルで定義されているその空間リレーションシップにリンクします。 このフィールドは、.swm ファイルの作成に使用された一意の ID フィールドと一致していなければなりません。

    空間加重マトリックスの生成ツールの詳細

  4. [空間リレーションシップのコンセプト] パラメーターの値として [空間加重をファイルから取得] オプションを指定します。
  5. [参照] ボタン 参照 をクリックし、.swm ファイルが含まれているフォルダーを参照します。
  6. ファイルをクリックして [開く] をクリックします。
  7. [適用] をクリックします。

空間リレーションシップのコンセプトの変更

[空間リレーションシップのコンセプト] オプションは、近隣フィーチャを特定してこれらの近隣フィーチャの加重を定量化する手法を適用します。 これらの手法によって、ほとんどのフィーチャ間の空間リレーションシップを取り込むことができますが、いくつかの例外があります。 たとえば、[空間リレーションシップのコンセプト] パラメーターに [隣接エッジのみ] オプションを指定した場合、島に近隣フィーチャはありません。 しかし、島はいくつかの沿岸フィーチャと特性を共有しており、これらは近隣フィーチャと見なすのが自然です。 近隣探索では、[空間リレーションシップのコンセプト] パラメーターの値によって指定される近隣や加重手法に準拠しないこのような空間リレーションシップを、編集によって考慮することができます。 近隣フィーチャを追加または削除したり近隣フィーチャの加重を変更したりすることで近隣に変更を加えることができます。

近隣の編集の詳細

空間加重マトリックス ファイルの保存

フィーチャ間の空間リレーションシップを編集した後、変更されたこれらの空間リレーションシップを保存することができます。 近隣探索では、フィーチャ間の空間リレーションシップを .swm ファイルとして保存できます。

注意:
  • 近隣探索を閉じると、編集内容は失われます。 編集内容を維持するには、空間リレーションシップを .swm ファイルにエクスポートします。
  • [一意の ID フィールド] 値がレイヤーのオブジェクト ID である場合、.swm ファイルにエクスポートすることはできません。

.swm ファイルを保存するには、次の手順に従います。

  1. [近隣探索] リボンで、[空間加重マトリックスのエクスポート] ボタン エクスポート をクリックします。
  2. .swm ファイルの保存先フォルダーを参照します。
  3. .swm ファイルに名前を付けて、[保存] をクリックします。

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