説明
必要最小限の XY 許容値は、XY 座標精度の 2 倍です。 最適な結果を得るために、XY 許容値は XY 座標精度の 10 倍にすることをおすすめします。
XY 許容値が異なると、リレーショナル/トポロジ処理の結果が異なる場合があります。 たとえば、2 つのジオメトリが小さい XY 許容値では分断されている (つまり、共通のポイントがない) と分類され、それよりも大きい XY 許容値では接していると判断される場合があります。 通常、XY 許容値は XY 座標精度よりも 1 桁大きくする必要があります (推奨設定は 10 倍です)。 これで、データが処理中に間違って破損しないようになります。 XY 許容値は、ジオメトリ形状を単純化するのではなく、リレーショナル/トポロジ処理の実行中にポイント、ライン、および境界を統合する目的に使用されます。
解決策
「XY 許容値」と 「XY 座標精度」の各環境設定、または解析の処理環境に影響する空間参照プロパティをデフォルト以外に変更することは推奨されていません。
このエラーが発生した際に [XY 許容値] パラメーターに許容値が設定されていなかった場合、XY 許容値環境か空間参照の XY 許容値プロパティが正しく設定されていない可能性があります。
処理に使用される「空間参照」で座標系のデフォルトのプロパティを使用していることを確認してください。 入力の空間参照の XY 座標精度プロパティと XY 許容値プロパティがデフォルト値から変更されている場合、変更された空間参照を使用する内部ジオメトリック計算の結果が無効な出力になるか、失敗する場合があります。
空間参照が有効であることを確認するか、有効でない場合は「修正」した後、[ジオメトリのチェック (Check Geometry)] ツールを使用して、入力に無効なジオメトリが含まれているかどうかを確認します。 ジオメトリの問題が検出された場合は、[ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] ツールを使用して問題を修正し、ツールを再実行します。