テッセレーションの生成 (Generate Tessellation) (データ管理)

サマリー

特定の範囲をカバーするために正多角形ポリゴン フィーチャのテッセレーション グリッドを生成します。 テッセレーションは、三角形、正方形、菱形、六角形、H3 六角形、または六角形 (縦) のいずれかにすることができます。

テッセレーションの生成ツールの図

使用法

  • 入力範囲全体がテッセレーション グリッドでカバーされるようにするには、出力フィーチャを意図的に入力範囲よりも大きく設定します。 このように設定する理由は、テッセレーション グリッドの外周が必ずしも直線にならないため、グリッドの範囲が入力範囲内に収まるようにすると、ギャップが生じてしまうからです。

  • GRID_ID フィールドが出力に追加されます。

    [形状タイプ] パラメーター値が [H3 六角形] の場合、GRID_ID フィールドの値はセルごとに一意の階層インデックスになります。

    サイズ値が 3 の H3 六角形の GRID_ID フィールド値

    他のすべての [形状タイプ] パラメーター値では、GRID_ID フィールドはフィーチャごとに一意の ID になります。 ID の形式は A-1、A-2、B-1、B-2 などです。 これにより、[属性検索 (Select Layer By Attribute)] ツールを使用して、クエリで行と列を簡単に選択できるようになります。 たとえば、GRID_ID like 'A-%' で列 A に含まれるすべてのフィーチャを選択したり、GRID_ID like '%-1' で行 1 に含まれるすべてのフィーチャを選択したりすることができます。

  • 別のデータセット内のフィーチャと交差しないグリッド、つまりテッセレーション フィーチャに対して排他的なグリッドを生成するには、[空間条件で選択 (Select Layer By Location)] ツールを使用して、コピー元フィーチャを含む出力ポリゴンを選択した後、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用して、選択した出力フィーチャを新しいフィーチャクラスに永続的にコピーします。

  • このツールは面積単位による形状を生成します。 1 辺の長さに基づいて形状の面積を算出するには、次の式のいずれかを使用して、[サイズ] パラメーターの値を計算します。

    形状

    六角形または六角形 (縦)

    六角形の面積の式

    1 辺の長さが 100 メートルの六角形を生成するには、[サイズ] パラメーター値を 25980.76211353316 平方メートル (100 の 2 乗 x 3 x ルート 3 / 2) に指定します。

    正方形

    正方形の面積の式

    1 辺の長さが 100 メートルの四角形を生成するには、[サイズ] パラメーター値を 10000 平方メートル (100 の 2 乗) に指定します。

    菱形

    菱形の面積の式

    1 辺の長さが 100 メートルの菱形を生成するには、[サイズ] パラメーター値を 10000 平方メートル (100 の 2 乗) に指定します。

    三角形

    三角形の面積の式

    1 辺の長さが 100 メートルの三角形を生成するには、[サイズ] パラメーター値を 4330.127018922193 平方メートル (100 の 2 乗 x ルート 3 / 4) に指定します。

    [形状タイプ] パラメーター値の [H3 六角形] オプションは、[サイズ] パラメーターを無視します。 六角形の面積は、[H3 座標精度] パラメーター値に基づきます。

    H3 座標精度の詳細

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
出力フィーチャクラス

テッセレーション グリッドを含む出力フィーチャクラスのパスと名前。

Feature Class
範囲

テッセレーションがカバーする範囲。 現在の表示エリア、データセットの範囲、または手動で入力した値のいずれかを指定できます。

  • [現在の表示範囲] マップ ビュー - 範囲は、アクティブなマップまたはシーンに基づきます。 このオプションは、アクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。
  • [範囲の描画] 直角化して完了 - 範囲は、マップまたはシーンに描画された四角形に基づきます。 このオプションは、プロジェクト ジオデータベースにフィーチャクラスを作成し、レイヤーをマップに追加します。 フィーチャクラスの座標系はマップと同じです。
    注意:

    このオプションは、[環境] ダイアログ ボックスでは使用できません。 範囲データ タイプを使用するツール パラメーターまたはツール ダイアログ ボックスの [環境] タブからのみ使用できます。

    注意:

    編集タブで編集を有効/無効にする編集オプションがオンの場合、範囲を描画するには [編集] リボン タブで編集を有効化する必要があります。

  • [レイヤーの範囲] レイヤー - 範囲は、アクティブなマップ レイヤーに基づきます。 ドロップダウン リストを使用して使用可能なレイヤーを選択するか、[すべてのレイヤーのデータの範囲] オプションを使用して、ベースマップを除くすべてのアクティブなマップ レイヤーを組み合わせた範囲を取得します。 このオプションは、レイヤーを含むアクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。

    各マップ レイヤーには、次のオプションがあります。

    • [すべてのフィーチャ] すべて選択 - レイヤーのすべてのフィーチャの範囲。
    • [選択フィーチャ]選択フィーチャからのエリア - レイヤーの選択フィーチャの範囲。
    • [表示フィーチャ] Extent Indicator - レイヤーの表示フィーチャの範囲。
      注意:

      [選択フィーチャ] 選択フィーチャからのエリア[表示フィーチャ] Extent Indicator オプションの範囲は、フィーチャ レイヤーでのみ使用できます。

  • [参照] 参照 - 範囲は、既存のデータに基づきます。
  • [クリップボード] 貼り付け - 範囲をクリップボードにコピーしたり、クリップボードから貼り付けたりできます。
    • [範囲をコピー] コピー - 範囲の座標と座標系をクリップボードにコピーします。
    • [範囲を貼り付け] 貼り付け - 範囲の座標と、必要に応じて座標系をクリップボードから貼り付けます。 クリップボードの値に座標系が含まれていない場合、マップの座標系が範囲に使用されます。
    注意:

    範囲の座標は、ArcPy Extent オブジェクトと同じ書式と順序 (x-min、y-min、x-max、y-max、空間参照) を使用して、クリップボードからコピーおよびクリップボードから貼り付けられます。

  • [範囲をリセット] リセット - 範囲はデフォルト値にリセットされます。
  • 手動入力した座標値 - 座標値は数値であり、アクティブなマップの座標系で表示する必要があります。
    注意:

    マップで、入力された座標と異なる表示単位が使用されることがあります。 基本方向 (N、S、E、W) を使用することはできません。 南と西の座標にはマイナス値の記号を使用します。

Extent
形状タイプ
(オプション)

生成する形状を指定します。

  • 六角形六角形のフィーチャが生成されます。 各六角形の上辺と下辺が座標系の X 軸と平行です (上部と下部が平坦)。
  • 六角形 (縦)六角形 (縦) のフィーチャが生成されます。 各六角形の右辺と左辺がデータセットの座標系の Y 軸と平行です (上部と下部が尖っている)。
  • 正方形正方形のフィーチャが生成されます。 各正方形の上辺と下辺が座標系の X 軸と平行であり、右辺と左辺が座標系の Y 軸と平行です。
  • 菱形菱形のフィーチャが生成されます。 各ポリゴンの辺が座標系の X 軸と Y 軸を基準に 45 度回転されます。
  • 三角形三角形のフィーチャが生成されます。 各三角形は正三角形ポリゴンです。
  • H3 六角形形状が六角形のフィーチャは、「H3 六角形の階層型地理空間インデックス システム」に基づいて生成されます。
String
サイズ
(オプション)

テッセレーションを構成する個別の形状の面積。

Areal Unit
空間参照
(オプション)

出力データセットが投影される空間参照。 空間参照を指定しないと、出力が入力範囲の空間参照に投影されます。 入力範囲の空間参照も存在しない場合は、出力が GCS_WGS_1984 で投影されます。

Spatial Reference
H3 解像度
(オプション)

六角形の H3 座標精度を指定します。

座標精度の値が大きくなるごとに、ポリゴンの面積はサイズの 7 分の 1 になります。

  • 0 - 六角形は H3 座標精度 0 で作成され、平均面積は 4,357,449.416078381 平方キロメートルになります。
  • 1 - 六角形は H3 座標精度 1 で作成され、平均面積は 609,788.441794133 平方キロメートルになります。
  • 2 - 六角形は H3 座標精度 2 で作成され、平均面積は 86,801.780398997 平方キロメートルになります。
  • 3 - 六角形は H3 座標精度 3 で作成され、平均面積は 12,393.434655088 平方キロメートルになります。
  • 4 - 六角形は H3 座標精度 4 で作成され、平均面積は 1,770.347654491 平方キロメートルになります。
  • 5 - 六角形は H3 座標精度 5 で作成され、平均面積は 252.903858182 平方キロメートルになります。
  • 6 - 六角形は H3 座標精度 6 で作成され、平均面積は 36.129062164 平方キロメートルになります。
  • 7 - 六角形は H3 座標精度 7 で作成され、平均面積は 5.161293360 平方キロメートルになります。 これがデフォルトです。
  • 8 - 六角形は H3 座標精度 8 で作成され、平均面積は 0.737327598 平方キロメートルになります。
  • 9 - 六角形は H3 座標精度 9 で作成され、平均面積は 0.105332513 平方キロメートルになります。
  • 10 - 六角形は H3 座標精度 10 で作成され、平均面積は 0.015047502 平方キロメートルになります。
  • 11 - 六角形は H3 座標精度 11 で作成され、平均面積は 0.002149643 平方キロメートルになります。
  • 12 - 六角形は H3 座標精度 12 で作成され、平均面積は 0.000307092 平方キロメートルになります。
  • 13 - 六角形は H3 座標精度 13 で作成され、平均面積は 0.000043870 平方キロメートルになります。
  • 14 - 六角形は H3 座標精度 14 で作成され、平均面積は 0.000006267 平方キロメートルになります。
  • 15 - 六角形は H3 座標精度 15 で作成され、平均面積は 0.000000895 平方キロメートルになります。

[形状タイプ] パラメーターが [H3 六角形] に設定されている場合、このパラメーターは有効です。

Long

arcpy.management.GenerateTessellation(Output_Feature_Class, Extent, {Shape_Type}, {Size}, {Spatial_Reference}, {H3_Resolution})
名前説明データ タイプ
Output_Feature_Class

テッセレーション グリッドを含む出力フィーチャクラスのパスと名前。

Feature Class
Extent

テッセレーションがカバーする範囲。 現在の表示エリア、データセットの範囲、または手動で入力した値のいずれかを指定できます。

  • MAXOF - すべての入力データの最大範囲が使用されます。
  • MINOF - すべての入力データに共通する最小領域が使用されます。
  • DISPLAY - 範囲は、表示範囲と同じになります。
  • レイヤー名 - 指定したレイヤーの範囲が使用されます。
  • Extent オブジェクト - 指定したオブジェクトの範囲が使用されます。
  • 座標のスペース区切りの文字列 - 指定した文字列の範囲が使用されます。 座標は、x-min、y-min、x-max、y-max の順序で表されます。
Extent
Shape_Type
(オプション)

生成する形状を指定します。

  • HEXAGON六角形のフィーチャが生成されます。 各六角形の上辺と下辺が座標系の X 軸と平行です (上部と下部が平坦)。
  • TRANSVERSE_HEXAGON六角形 (縦) のフィーチャが生成されます。 各六角形の右辺と左辺がデータセットの座標系の Y 軸と平行です (上部と下部が尖っている)。
  • SQUARE正方形のフィーチャが生成されます。 各正方形の上辺と下辺が座標系の X 軸と平行であり、右辺と左辺が座標系の Y 軸と平行です。
  • DIAMOND菱形のフィーチャが生成されます。 各ポリゴンの辺が座標系の X 軸と Y 軸を基準に 45 度回転されます。
  • TRIANGLE三角形のフィーチャが生成されます。 各三角形は正三角形ポリゴンです。
  • H3_HEXAGON形状が六角形のフィーチャは、「H3 六角形の階層型地理空間インデックス システム」に基づいて生成されます。
String
Size
(オプション)

テッセレーションを構成する個別の形状の面積。

Areal Unit
Spatial_Reference
(オプション)

出力データセットが投影される空間参照。 空間参照を指定しないと、出力が入力範囲の空間参照に投影されます。 入力範囲の空間参照も存在しない場合は、出力が GCS_WGS_1984 で投影されます。

Spatial Reference
H3_Resolution
(オプション)

六角形の H3 座標精度を指定します。

座標精度の値が大きくなるごとに、ポリゴンの面積はサイズの 7 分の 1 になります。

  • 0 - 六角形は H3 座標精度 0 で作成され、平均面積は 4,357,449.416078381 平方キロメートルになります。
  • 1 - 六角形は H3 座標精度 1 で作成され、平均面積は 609,788.441794133 平方キロメートルになります。
  • 2 - 六角形は H3 座標精度 2 で作成され、平均面積は 86,801.780398997 平方キロメートルになります。
  • 3 - 六角形は H3 座標精度 3 で作成され、平均面積は 12,393.434655088 平方キロメートルになります。
  • 4 - 六角形は H3 座標精度 4 で作成され、平均面積は 1,770.347654491 平方キロメートルになります。
  • 5 - 六角形は H3 座標精度 5 で作成され、平均面積は 252.903858182 平方キロメートルになります。
  • 6 - 六角形は H3 座標精度 6 で作成され、平均面積は 36.129062164 平方キロメートルになります。
  • 7 - 六角形は H3 座標精度 7 で作成され、平均面積は 5.161293360 平方キロメートルになります。 これがデフォルトです。
  • 8 - 六角形は H3 座標精度 8 で作成され、平均面積は 0.737327598 平方キロメートルになります。
  • 9 - 六角形は H3 座標精度 9 で作成され、平均面積は 0.105332513 平方キロメートルになります。
  • 10 - 六角形は H3 座標精度 10 で作成され、平均面積は 0.015047502 平方キロメートルになります。
  • 11 - 六角形は H3 座標精度 11 で作成され、平均面積は 0.002149643 平方キロメートルになります。
  • 12 - 六角形は H3 座標精度 12 で作成され、平均面積は 0.000307092 平方キロメートルになります。
  • 13 - 六角形は H3 座標精度 13 で作成され、平均面積は 0.000043870 平方キロメートルになります。
  • 14 - 六角形は H3 座標精度 14 で作成され、平均面積は 0.000006267 平方キロメートルになります。
  • 15 - 六角形は H3 座標精度 15 で作成され、平均面積は 0.000000895 平方キロメートルになります。

このパラメーターは、Shape_Type パラメーターが H3_HEXAGON に設定されている場合にアクティブになります。

Long

コードのサンプル

GenerateTessellation の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで GenerateTessellation 関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
tessellation_extent = arcpy.Extent(0.0, 0.0, 10.0, 10.0)
spatial_ref = arcpy.SpatialReference(4326)
arcpy.management.GenerateTessellation(r"C:\data\project.gdb\hex_tessellation", 
                                      tessellation_extent, "HEXAGON", 
                                      "100 SquareMiles", spatial_ref)
GenerateTessellation の例 2 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、GenerateTessellation 関数を使用して H3 六角形を作成する方法を示しています。

# Import modules
import arcpy

# Create some variables
out_gdb = r"C:\temp\project.gdb\h3_hexagon"
extent = arcpy.Extent(0.0, 0.0, 10.0, 10.0)
sr = arcpy.SpatialReference(4326)

# Generate H3 hexagons
arcpy.management.GenerateTessellation(out_gdb, Extent=extent, Shape_Type="H3_HEXAGON",
                                      H3_Resolution=5, Spatial_Reference=sr)
GenerateTessellation の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン Python スクリプトは、プログラムでフィーチャクラスから範囲を抽出し、その範囲を使用して GenerateTessellation 関数のパラメーターを入力する方法を示しています。

# Name: GenerateDynamicTessellation.py
# Purpose: Generate a grid of squares over the envelope of a provided feature 
# class.

# Import modules
import arcpy 

# Set paths of features
my_feature = r"C:\data\project.gdb\myfeature"
output_feature = r"C:\data\project.gdb\sqtessellation"

# Describe the input feature and extract the extent
description = arcpy.Describe(my_feature)
extent = description.extent

# Find the width, height, and linear unit used by the input feature class' extent
# Divide the width and height value by three.
# Multiply the divided values together and specify an area unit from the linear 
# unit.
# Should result in a 4x4 grid covering the extent. (Not 3x3 since the squares 
# hang over the extent.)
w = extent.width
h = extent.height
u = extent.spatialReference.linearUnitName
area = "{size} Square{unit}s".format(size=w/3 * h/3, unit=u)

# Use the extent's spatial reference to project the output
spatial_ref = extent.spatialReference

arcpy.management.GenerateTessellation(output_feature, extent, "SQUARE", area, 
                                      spatial_ref)

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック