アドインの管理

アドインとは、単一の圧縮ファイル (*ArcGIS Pro) 内にパッケージ化される .esriAddInX カスタム機能のコレクションです。アドインは、ArcGIS Pro の [アドイン マネージャー] を使用して構成および管理します。

アドインは、インストール プログラムを別途必要としないため、簡単に共有できます。アドインを共有ネットワーク ロケーションからコンピューターに追加するには、Windows ファイル エクスプローラー内のファイルをダブルクリックするか、既知のフォルダーにそのファイルを手動でコピーします。アドインを電子メールで共有したり、ポータルから共有したりすることもできます。

メモ:

アドインの開発には、ArcGIS Pro SDK 2.6 for the Microsoft .NET Framework を使用します。ArcGIS for Developers サイトにアクセスして、最初のアドインを構築します。

アドインの整合チェックおよびコピー

アドインをインストールする前に、整合チェックを行う必要があります。整合チェックを行うと、ファイルが適切な位置にコピーされており、名前の競合がないことを確認できます。また、整合チェックにより、現在のバージョンのアドインが古いバージョンで上書きされることがなくなります。

1. コンピューターまたは共有ネットワーク ドライブでアドインを特定します。

   Windows ファイル エクスプローラーを使用してアドインの位置を参照するか、添付ファイル付きの電子メールからアドインを開くか、ポータルからアドインをダウンロードすることができます。

2. アドインをダブルクリックします。

   [Esri ArcGIS アドイン インストール ユーティリティ] が開きます。

3. [Esri ArcGIS アドイン インストール ユーティリティ] では、アドインの作成者、説明、バージョン、デジタル署名情報を確認します。
4. [アドインのインストール] をクリックします。

   アドインが整合チェックされ、ArcGIS Pro で使用できるよう既知のフォルダーにコピーされます。

   メモ:

   既知のフォルダーは、[Esri ArcGIS アドイン インストール ユーティリティ] と [アドイン マネージャー] がアドインを検索する場所です。カスタマイズ オプションの詳細については、下記の「アドイン マネージャー オプション」をご参照ください。

アドインの表示

アドインの整合チェックおよびインストールが終了したら、そのアドインを [アドイン マネージャー] で表示し、ArcGIS Pro で使用することができます。[アドイン マネージャー] オプションを開くには、次の手順を実行します。

1. 開いているプロジェクトのリボンで [プロジェクト] タブをクリックします。または、ArcGIS Pro の開始ページで、左下隅にある [設定] をクリックします。
2. 左側のリストで [アドイン マネージャー] をクリックします。

   [アドイン マネージャー] ページを開くと、アドイン ファイル用に指定された既知のフォルダーが ArcGIS Pro で検索されます。ファイルの場所が特定されたら、これらのファイルがインストールされ、[アドイン マネージャー] の [アドイン] タブに表示されます。[アドイン] タブには、利用可能なアドインに関する情報が示されます。

   

アドインの削除

[アドイン マネージャー] からローカル アドインを削除できます。アドインを削除すると、そのファイルがシステム フォルダーからシステムのゴミ箱に移されます。共有されたアドインは [共有アドイン] の下に一覧表示されます。[アドイン マネージャー] を使用して、これらのアドインを削除することはできません。

1. [アドイン マネージャー] で、[アドイン] タブが選択されていることを確認します。[マイ アドイン] で、削除するアドインをクリックします。

   アドインに関する情報が表示されます。

2. 画面の右下で、[このアドインを削除] をクリックします。

   

   アドインに、削除されたことを示すメッセージのマークが付けられます。[アドイン マネージャー] に表示され、進行中の ArcGIS Pro セッションで利用できます。

   

3. ArcGIS Pro を閉じてもう一度開きます。

   アドインが [アドイン マネージャー] のリストから削除され、利用できなくなります。

アドイン マネージャーのオプション

[アドイン マネージャー] の [オプション] タブで、既知のアドイン フォルダーを表示し、既知のフォルダーを追加指定することができます。ArcGIS Pro を起動するごとに、これらのフォルダーを対象としてアドインが検索されます。このオプションは、ネットワーク ロケーションを使用して組織内でアドインを共有する場合に役立ちます。

メモ:

一般的なフォルダーは、できるだけ低い (ネストが深い) レベルに指定することをお勧めします。共有ネットワーク ドライブの上位フォルダーを指定すると、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

[オプション] タブで、アドインを読み込むためのセキュリティ オプションを設定することもできます。これらの設定は、ArcGIS Pro がアドインを検索するすべてのフォルダーに適用されます。デフォルトは [制限なしですべてのアドインを読み込む (セキュリティ: 低)] です。アドインには信頼できる公開者によるデジタル署名が必要か、または Esri から提供されているアドインのみを読み込むか (セキュリティが最高のオプション) を選択できます。

トラブルシューティング

アドインでは、ArcGIS Pro にカスタム コードが展開されます。この結果、アプリケーションが予期しない動作をしたり、動作を停止したりするリスクが生じます。トラブルシューティング手順として、Windows コマンド プロンプトから専用のパラメーターで ArcGIS Pro を実行して、すべてのアドインを一時的に無効にすることができます。

コマンド ラインから次を実行すると、アドインなしで ArcGIS Pro が起動します。

"%ProgramFiles%\ArcGIS\Pro\bin\ArcGISPro.exe" /disableaddins

アドインを無効にすると問題が解決する場合は、コンピューターまたは共有ネットワーク上の既知のフォルダーに配置されたアドインが問題の原因であることを意味します。