ArcGIS Pro 2.1 のリリース ノート

本リリースで修正された不具合およびソフトウェアにまだ存在している制限事項について説明します。

マイナー リリースおよびパッチは累積追加されています。マイナー リリースまたはパッチをインストールすると、スキップしたマイナー リリースまたはパッチの機能も組み込まれます。たとえば、バージョン x.x.1 からバージョン x.x.3 にアップデートすると、このアップデートにより、バージョン x.x.2 の機能も組み込まれます。バージョン x.x.3 をインストールする前に、バージョン x.x.2 の増分アップデートを実行する必要はありません。

修正された問題

修正された問題のリストでは、Esri テクニカル サポートに報告され、最新バージョンの ArcGIS Pro で修正されている不具合について説明しています。

ArcGIS Pro 2.1.3 で修正された問題

ArcGIS Pro 2.1.3 では、次の表に示す問題が修正されました。このパッチで追加された新しい機能はありません。

不具合説明

BUG-000111775

セキュリティが組み込まれているスタンドアロンの ArcGIS Pro の安全なマップ サービスで機能する ArcGIS Server の Python スクリプトが失敗します。

BUG-000112802

マップまたはレイヤーをコピーするときに、そのメタデータがコピーされません。UseSourceMetadata=TRUE のレイヤーの場合、コピーするとプロパティが反転します。

BUG-000113844

LOD 15 のフラット キャッシュのベクター タイルに、その LOD では除外されるべきフィーチャが含まれています。

BUG-000113875

ドラッグ アンド ドロップ操作により、ソース データが意図に反して削除されます。

ArcGIS Pro 2.1.2 で修正された問題

ArcGIS Pro 2.1.2 では、次の表に示す問題が修正されました。このパッチで追加された新しい機能はありません。

不具合説明

BUG-000108340

レイヤー名またはポップアップの構成ウインドウで、Å¡ などのリトアニア語を含む *.slpk ファイルを追加するときに、「データを追加できませんでした」 というエラーが返されます。

BUG-000110367

言語がドイツ語に設定されているときにロケーター プロパティを開くと、ArcGIS Pro 2.0.1 が強制終了します。

BUG-000110608

ArcGIS Pro の ArcGISIndexingServer.exe が、%TEMP% ディレクトリに数千の *_gdal.sqlite ファイルを生成します。

BUG-000111338

日本語でアノテーションを編集すると、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000111528

現在選択されているグラフィックスの境界を選択すると、[データの抽出 (Extract Data)] ツールの実行に時間がかかります。

BUG-000111612

境界のラベリングにペアからの対応するラベルがないとき、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000111613

結合に含まれるアノテーションにフィールド演算を使用すると、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000111824

[サマリー レポート (Summary Report)] ツールは、名前に日本語の文字が含まれている場合、レポート テンプレートを操作できません。

BUG-000111832

カンマ区切りの言語について、配置の値に小数記号がある場合、サーバーに公開するときに配置パターンが失われます。

BUG-000111833

大きなポリゴンを分割したタイル セットを処理するとき、ベクター タイルの表示にギャップがあります。

BUG-000111834

LOD 境界でジオメトリ間を移行する表示フィルターが両方のジオメトリを表示します。

BUG-000111837

マップ シリーズで、インデックス レイヤー フィールドに基づくときに空間参照が適用されません。

BUG-000111909

複数のモザイク データセット レイヤーを使用するとき、マップ ビューが断続的に更新されません。

BUG-000111910

[ステレオ モデルの構築 (Build Stereo Model)] ツールで、新しいステレオ モデルの作成や既存のステレオ モデルの再構築を行うには、Advanced ライセンスが必要です。

BUG-000111913

オルソ マッピングのワークスペースベースのワークフローを使用して衛星画像から生成した DSM プロダクトの品質が ArcGIS Pro 2.1 で低下しました。

BUG-000111916

アプリケーション オプションでステレオ表示モードを変更すると、ステレオ モデル セレクターが空白になります。

BUG-000111919

ECW ファイルを ArcGIS Pro で読み取れません。

BUG-000111954

レイアウトに特定のビット深度を持つ TIFF が含まれる場合、アプリケーションが強制終了します。

BUG-000111964

オフセット タイプが OffsetType.Miter の場合、GeometryEngine.Offset の出力に余分なセグメントが残ります。

ArcGIS Pro 2.1.1 で修正された問題

ArcGIS Pro 2.1.1 では、次の表に示す問題が修正されました。このパッチで追加された新しい機能はありません。

不具合説明

BUG-000110628

自動ジオリファレンスを実行すると、ArcGIS Pro が強制終了する場合があります。

BUG-000111024

一致する接続ファイルが見つからない場合、Windows 7 クライアントでのエンタープライズ ジオデータベース データの編集が遅くなる場合があります。

BUG-000111025

CoreHost アプリケーションで、フィーチャ サービスのレイヤーを編集できません。

BUG-000111114

入力フィーチャ レイヤーが [顧客分布商圏 (Customer Derived Areas)] ツールを使用して作成された場合、サマリー レポートが強制終了します。

BUG-000111138

[レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)] ジオプロセシング ツールが、市場ポテンシャルと消費者支出インデックスの変数に対して不正な値を計算します。

BUG-000111151

デフォルトで、計測入力制限がオフになっています。制限は計測オプションでオンにできます。

BUG-000111152

画像空間で Sentinel 画像にフォーカスを移動すると、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000111153

[ラスターのエクスポート] ウィンドウの [クリップ ジオメトリ] フィールドで、有効な範囲を含まないフィーチャクラスまたはフィーチャ データセットを選択すると、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000111161

属性テーブルまたは [属性] ウィンドウで、long または short integer フィールド値にマイナス記号 (ダッシュ) を入力できません。

ArcGIS Pro 2.1 で修正された問題

修正された問題のリストでは、Esri テクニカル サポートに報告され、最新バージョンの ArcGIS Pro で修正されている不具合について説明しています。この更新で追加された新しい機能については、「ArcGIS Pro 2.1 の新機能」をご参照ください。

不具合説明

BUG-000086940

他のラベルクラスが有効になると、スリバー エッジ ポリゴン ラベルが移動します。

BUG-000087134

スタイル内で 3D シンボルを独自の順序で配置します。

BUG-000087691

カスタム フォントを使用して作成されたシンボルが正しく表示されません。

BUG-000087465

アイテムの名前を変更するとき、変更するテキストをマウスを使用して選択できません。

BUG-000089146

システム管理者としてアペンドを実行すると、空間インデックスが削除されます。

BUG-000089336

ラベル配置スタイルのサムネイル画像が、ローカライズ版の ArcGIS Pro と英語版の ArcGIS Pro とでは異なります。

BUG-000094033

マップ シリーズで、インデックス名フィールドが数値で、ページ クエリがインデックス レイヤーのコピーに適用されるとき、表示されるレイヤーが表示されなくなります。

BUG-000094007

一部のマルチパッチが、透過表示を使用して表示するときに不連続性を示します。

BUG-000094850

ArcGIS Enterprise サーバーへの新しい接続を作成するとき、ユーザーレベルの接続であることを示す文字列「(user)」がファイル名に含まれます。この文字列が翻訳されません。

BUG-000096911

最小フィーチャ サイズの面積が正しく計算されないため、配置される Maplex ラベルの数に違いがあります。

BUG-000097608

[ポリゴンの単純化 (Simplify Polygon)] ツールと [ラインの単純化 (Simplify Line)] ツールの [許容値] パラメーターの単位文字列が翻訳されません。

BUG-000098133

表示縮尺範囲が d' を含む値に適用される場合、d' を含むすべての個別値が同じ表示縮尺範囲に設定されます。

BUG-000098329

[ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールは、スタンドアロン スクリプトとして実行すると、「エラー 000623: パラメーター in_map の値のタイプが無効です」というエラーで失敗します。

BUG-000098635

編集オプションでのバージョン競合解決の説明が拡張されました。

BUG-000099073

[シンボル] ウィンドウで複数のシンボル クラスの順序がドラッグ アンド ドロップによって変更されたとき、[コンテンツ] ウィンドウでシンボル クラスの順序が反転します。

BUG-000099461

PDF レイヤーとフィーチャ属性を使用してエクスポートされた ArcGIS Pro レイアウトを Adobe Reader で表示すると、フィーチャクラスやシェープファイルで設定されたフィールドの非表示状態が保持されません。

BUG-000100446

ArcGIS Pro マップ シリーズは、Adobe Reader のデフォルト ビューで、「ページ レベルに拡大」ではなく「実際のサイズ」として PDF をエクスポートします。

BUG-000100726

属性フィールドに特殊文字が含まれる場合、属性の貼り付けが機能しません。

BUG-000101179

[テーブルの結合 (Add Join)] ツールで Excel テーブルを使用している際に、結合フィールドの属性に英語以外の文字が含まれている場合、結合されたフィールド値が NULL に変更されます。

BUG-000101582

returnUpdates REST の呼び出しは、サービスが Web フィーチャ レイヤーとして ArcGIS Pro から公開された後に追加されたデータを反映するように、更新された endTime を返しません。

BUG-000101954

マップ シリーズは、時間対応にしたクエリ レイヤーに対して、パラメーターに関連付けて timeInfo を正しく報告しません。

BUG-000101995

十分に空きがある場合でも、一致する境界ラベルが配置されません。

BUG-000102272

表示言語を英語から別の言語に変更した後に、重複するスタイルが表示されます。

BUG-000102297

新しく追加された表示フィルターの名前は、「新しいフィルター」である必要があります。

BUG-000102304

ベースマップ ギャラリーからマップに追加された MapBox ベースのベースマップが描画されません。

BUG-000102404

ポリゴンを等級色でシンボル表示すると、値が誤って範囲外と見なされます。

BUG-000102537

言語が日本語のときに、スタイルをプロジェクトから削除できません。

BUG-000102680

シンボルの表示設定を変更するとき、「Color」という単語が翻訳されません。

BUG-000103089

入力テーブルの [コード] フィールドと [説明] フィールドに数値が含まれている場合、[テーブル → ドメイン (Table To Domain)] ツールで ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000103121

[マップおよびシーン] オプションでカスタム ベースマップを使用するとき、不正なカスタム ベースマップ名が表示されます。

BUG-000103160

属性によって回転しているシンボルは、ベクター タイルに反映されません。

BUG-000103168

[3D シンボルを実世界の単位で表示] オプションを使用するとき、ストローク シンボル レイヤーの幅が 3D シンボルで 5000 より広く描画されません。

BUG-000103635

OS 認証ユーザーが所有するバージョンで [バージョンのリコンサイル (Reconcile Versions)] ツールを実行すると「パラメーターが見つからないか無効です」というエラーが返されます。

BUG-000103627

インポートされたマップから生成されたシンボルについて、破線エフェクトに正しくないテンプレート値が含まれています。

BUG-000103675

任意の数のクラスで手動間隔を使用してシンボル表示するとき、一番上のシンボル クラスは [上に閾値を挿入] オプションを持つ必要があります。

BUG-000104006

[ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールのドキュメントに、入力マップは WGS 1984 Web メルカトル (球体補正) 投影法である必要があると誤って記述されています。

BUG-000104019

ベクター タイルのプロトコル バッファー内のレイヤーについて、必須の Layer.version パラメーターが書き込まれません。

BUG-000104049

破線が凡例で正しく表示されません。

BUG-000104084

31 文字以上のフィールド名がある PostgreSQL テーブルの [プロパティ] ウィンドウに間違ったエラー メッセージが表示されます。

BUG-000104211

[ジオデータベース管理] ダイアログ ボックスから OS 認証ユーザーが所有するバージョンをリコンサイルする際にゴースト バージョンが表示されます。

BUG-000104537

Layer.getSelectionSet は、スクリプト ツールから、またはスタンドアロン スクリプトとして実行すると、NONE を返します。

BUG-000104693

シンボル レイヤーの描画のドキュメントで、存在しない [高度な設定] ボタンを参照しています。

BUG-000104757

フォント名にスカンジナビア語の小文字 (ø) があるフォントを参照しているシンボルが正しく表示されません。

BUG-000104764

[クエリ属性] チェックを使用する際に作成されたエラー結果の [説明] プロパティに無効な値があります。

BUG-000104845

[コンテンツ] ウィンドウで、ストレッチ シンボルの配色が正しく表示されません。

BUG-000105267

回転したマップでラベルをアノテーションに変換するときにマップ オプションの [回転] ラベルをオンにした場合、アノテーション フィーチャクラスの範囲が正しくありません。

BUG-000105492

ページ レイアウト エレメントの [プロパティ] ウィンドウの [戻る] ボタンが機能しない場合があります。

BUG-000105759

高解像度の一部の座標系のマップで、ベクター タイル レイヤーが正しく表示されません

BUG-000105889

[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスで *.csv ファイルと結合されたフィーチャクラスの [インデックス] プロパティにアクセスする際に、ArcGIS Pro が強制終了します。

BUG-000105970

基準縮尺が ArcGIS Pro に設定されていない場合、[マーカー シンボルの分散 (Disperse Markers)] ツールは出力の作成に失敗します。

BUG-000106079

凡例で、両端が丸い破線シンボルが四角形に変換されます。

BUG-000106305

[カタログ] ウィンドウで検索すると、「Search Results」という文字列が、見つかったアイテムのリストの上部に表示されます。この文字列が翻訳されません。

BUG-000106359

アイテムの名前を変更するとき、新しい名前を入力してから [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューの他の場所をクリックすると、名前の変更操作がキャンセルされます。名前の変更が成功するのは、Enter キーを押した場合のみです。

BUG-000106368

メッシュ シンボル プロパティに翻訳されていない文字列があります。

BUG-000106391

[オプション] ダイアログ ボックスの [メタデータ] タブで、テキストが [カタログ] ウィンドウの代わりに [プロジェクト] ウィンドウを参照しています。

BUG-000106520

[フラット] タイル形式を使用する場合、ベクター タイル パッケージが正しくありません。

BUG-000106595

ArcGIS Pro 2.0 および Desktop 10.5.1 で、カタログ ツリー内の SQL Server ジオデータベースのデータを表示するには、ユーザーに明示的なオブジェクトレベルの権限が必要です。代わりに、一般的なデータベースレベルの権限を付与すると、カタログ ツリー内ですべてのオブジェクトが表示されます。

BUG-000106974

大規模なデータ セットを参照している凡例を挿入すると、パフォーマンス上の問題が発生します。

BUG-000107013

マップ内のフィーチャクラスはフィーチャリンク アノテーションに属しているが、アノテーション フィーチャクラスがマップにない場合、[モバイル マップ パッケージの作成 (Create Mobile Map Package)] ツールは失敗します。

BUG-000107111

書式タグを使用してダイナミック テキストの度分秒を解析すると、座標が表示されなくなります。

BUG-000107170

[入力テーブル] がフィーチャ サービスで [ドメインとサブタイプの説明を使用する] オプションがオンのとき、[テーブル → Excel (Table To Excel)] ツールは失敗します。

BUG-000107269

マップ フレームの [固定縮尺] の制限が正しく機能しません。

BUG-000107331

縮尺記号の番号付け位置のオフセット Y が機能しません。

BUG-000107401

選択セットが存在する (選択フィードバックが含まれる) 場合、印刷でレイアウトからフィーチャが削除されます。

BUG-000107691

[現在のマップに追加] が OSA ユーザー接続のため失敗します。

BUG-000107727

ライン フィーチャの作成時、ユーザーが頂点を削除するために編集メニューにアクセスできるようにする菱形カーソルが表示されないことがあります。

BUG-000107728

ModelBuilder で、変数が前提条件として設定され、その前提条件が削除された場合での、変数は前提条件として機能します。

BUG-000107759

ArcGIS Pro 2.0.1 で、グループ名にカンマが含まれていると、そのグループ名が [共有] メニューに正しく表示されません。

BUG-000107782

フィーチャを地下に作成できません。

BUG-000108127

[コンテンツ] ウィンドウ内でレイヤーとともに選択されたテーブルは、Web レイヤーとして共有される場合に含まれる必要があります。

BUG-000108209

[ラインの単純化 (Simplify Line)] と [ポリゴンの単純化 (Simplify Polygon)] が空の入力ファイルで失敗します。

BUG-000108303

ベクター タイル パッケージのジェネラライズにより、大縮尺でのフィーチャの形状が変更されます。

BUG-000108892

1:300 を超える縮尺に拡大すると、ALRS ネットワーク上では [個別属性] が機能しません。

BUG-000109135

ArcMap で生成され ArcGIS Pro で開いたレイヤー ファイルに透過表示設定が適用されません。

BUG-000109682

OS の言語と一致しない言語パックを使用するように ArcGIS Pro が設定されているとき、検索で正しい結果が返されません。

BUG-000109923

一部の Pipeline Referencing ツールを Python スクリプトの編集セッションを通じて実行すると、アプリケーションが強制終了します。

ENH-000088811

すべてのデータセットとジオデータベースへのパスを提供する機能を追加しました。

ENH-000103250

「\」は「\ (バックスラッシュ)」の日本語オペレーティング システムの仕様であるため、日本語オペレーティング システムで「\ (バックスラッシュ)」が「\」に置換されないように、ArcGIS Enterprise からフィーチャ サービス レイヤーを追加するときに、デフォルトで「/」または「_」を表示します。

ENH-000104027

ArcGIS Pro のホスト フィーチャ サービスでフィールド演算を使用する場合、ArcGIS Online のホスト フィーチャ サービスでフィールド演算を使用する場合より処理に非常に時間がかかります。

ENH-000105678

SDK: テーブル行の数を取得するための便利な方法をテーブルに実装しました。

ENH-000105976

[マーカー シンボルの分散 (Disperse Markers)] ツールのリソース ドキュメント リンクでは、ツールを実行する前に基準縮尺をマップに設定するメモを追加してください。

ENH-000106358

[空間検索 (Select Layer By Location)] は、[<条件フィーチャ> の境界線が横切る] オプションを使って不正なレコードを選択します。

ENH-000108754

プロシージャル レイヤーに関するドキュメントを更新して、マーカーまたは塗りつぶし用ではないことを明記しました。

NIM098554

ラベル クラスを並べ替える機能を追加しました。

既知の問題

このセクションでは、ArcGIS Pro の機能面における既知の制限事項を示します。ソフトウェアの将来のバージョンでこれらの問題を修正するために、ソフトウェア開発者が精力的に作業しています。

マッピングとビジュアライゼーション

全般

  • スワイプはグループ レイヤーに対して機能しません。
  • ポップアップで、アラビア語ロケールの数字は、コンピューター ロケール設定を反映しません。
  • 計測は、座標系がないマップでは機能しません。
  • レイヤーごとに選択シンボルを指定することはできません。レイヤーの選択シンボル セットを含むマップをインポートする場合、メイン カラーがシンボルから抽出され、そのレイヤーの選択色として設定されます。
  • シーン内のポイント フィーチャ レイヤーのヒート マップ シンボルは、実世界の単位を使用して描画されます。別のシンボル化方法に切り替える場合、新しいシンボルも実世界の単位で描画され、確認するのが困難なほど小さくレンダリングされる可能性があります。この設定を変更するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスで、[表示] タブをクリックし、[3D シンボルを実世界の単位で表示] をオフにします。
  • ヒート マップとしてシンボル表示されるレイヤーに適用される配色は、マップが ArcGIS Online で共有される場合、表示が異なる場合があります。
  • 等角表示モードでシーンからブックマークにズームしたり、画像またはレイアウトをエクスポートしたりするときに、表示範囲が少し変化する場合があります。

アニメーション

  • インポートされる ArcMapArcGlobeArcScene ドキュメントにアニメーションが含まれている場合、アニメーションがインポートされません。ArcGIS Pro のアニメーションは、表示範囲、表示レイヤー、現在のマップ時間などのプロパティを 1 つのキーフレーム内に含める新しいフレームワークで構築されているため、アニメーションはインポートされません。ドキュメントを ArcGIS Pro にインポートする前に、ArcGIS Desktop のアニメーションを削除することをお勧めします。
  • オーバーレイ エレメントは、4,000 x 4,000 ピクセルを超えることはできません。マップ ビューとプレビュー ウィンドウは、さまざまなサイズのオーバーレイを描画できます。オーバーレイが 4,000 ピクセルを超える場合は、描画されません。
  • 不正なエクスポートやアプリケーションの停止のリスクを避けるために、アニメーションのエクスポート処理中は、レイヤーまたはマップのプロパティを変更しないことをお勧めします。

アノテーション

  • アノテーション レイヤーをフィーチャ サービスに公開するとき、ArcGIS Pro のアノテーション サブレイヤーからの表示範囲は維持されません。ただし、アノテーション フィーチャクラスのアノテーション クラスの表示範囲は維持されます。アノテーション サブレイヤーがアノテーション クラスの表示範囲より優先される場合、結果のアノテーションは ArcGIS Pro とフィーチャ サービスでは異なって表示されます。

座標系

  • ArcGIS Coordinate Systems Data セットアップは、一部の水平方向の地理座標系変換とすべてのファイルベースの鉛直座標変換に必要なファイルをインストールします。ArcGIS Pro 2.0 では、セットアップに 2 つのオプション (コンピューター単位とユーザー単位) があり、オプションごとに異なる場所にインストールされました。2.1 リリースでは、これらのオプションは 2 つの別々のセットアップ パッケージに分割されました。ArcGIS Coordinate Systems Data セットアップをインストールするとき、以前にインストールしたセットアップを削除するように警告されません。これで問題はなく、セットアップを削除する必要はありません。コンピューター単位のセットアップを使用している場合、ArcMap または Server 10.6 for Windows に対して使用できます。ユーザー単位のセットアップを以前インストールしたことがある場合、2.1 バージョンをインストールする前にアンインストールするように警告されます。

対話型の 3D 解析

  • 対話型解析ツールは、等角表示モードでは機能しません。
  • 対話型の可視領域ツールは、可視領域の方向が水平方向から上下に傾いているときに、フィーチャの表示される (緑) の垂直面 (建物のマルチパッチや立ち上げポリゴンなど) に赤の解析バンドを描画する場合があります。この問題を回避するには、表示方向を回転するのではなく、可視領域の視野の対頂角を広げます。

KML

  • [コンテンツ] ウィンドウで KML データを含むグループ レイヤーの順序が変更されると、アプリケーションが強制終了する場合があります。
  • ネットワーク リンクが時間対応の KML ソース ファイルを更新すると、強制終了が発生することがあります。
  • ArcGIS Pro のタイム スライダーを使用してアニメーション化するとき、3D の時間対応 KML が期待通りに動作しません。
  • リモート スタイルが適用されない場合があります。
  • グラウンド オーバーレイのインライン スタイル エレメントは適用されません。
  • 3D のテッセレーション ラインは、粗く描画されることがあります。
  • KML カメラは、地表サーフェス以下にある場合、適用されません。
  • 回転グラウンド オーバーレイは、まだサポートされていません。
  • 一部の KML スクリーン オーバーレイは、まだサポートされていません。
  • 一部のグラウンド オーバーレイ画像形式はサポートされていません。
  • 3D モデル マーカー シンボル レイヤーでは、KML の縮尺および方向プロパティが適用されません。
  • '0100' 未満の年を表す日付を使用して書き込まれた KML データはサポートされていません。
  • XML の日付形式が正しくない KML データはサポートされていません。たとえば、年は 4 桁で表現する必要があります。

レイアウト

  • OLE オブジェクト、インデックス格子線、マップ フレームのクリップは現在サポートされていないため、プロジェクトにマップ ドキュメントをインポートするときに削除されます。削除された可能性がある特定のアイテムについては、マップのインポート時の通知を確認してください。
  • レイアウト ビューを介して 1 つのレイヤーをマップに追加した後に、属性テーブル、テーブル フレーム ボタン、他のレイヤー オプションが無効になります。

シンボル

  • [データ表現] プロパティが [高さ] に設定されている場合、2D シンボルを使用して比例シンボルで描画されたシーンの [3D レイヤー] カテゴリにあるポリゴン フィーチャは立ち上げられません。
  • 最大サイズが指定されている場合、[コンテンツ] ウィンドウ、および相対サイズの比例シンボルで描画されたレイヤーのレイアウトで、1 未満の値が凡例から除外されます。
  • 2D コンテキストと 3D コンテキストで描画された同じシンボルで、レンダリングが予想外に異なる場合があります。詳細については、「サポートされていないシンボルの描画」をご参照ください。
  • シンボルが ArcMap から ArcGIS Pro に変換される場合、シンボルからカスタム ジオメトリック エフェクトが削除されます。削除されたことが示されないため、シンボルのジオメトリ ロジックが壊れる可能性があります。
  • 3D レイヤーで、ポリゴン シンボル内のマーカー シンボル レイヤー[ランダム性] シンボル プロパティは、データ属性に接続できません。

時間

  • 時間は、リンクされたビューではサポートされていません。

ベクター タイル

データとジオデータベースの管理

全般

  • 属性を含められるまたは多対多の基数があるリレーションシップ クラスは、ブランチ バージョンニングではサポートされていません。
  • トポロジ ウィザードを使用しているとき、入力データセットとフィーチャクラスがエンタープライズ ジオデータベースに格納され、ArcGIS Pro の同じセッションで新しく作成されている場合、新しい空のトポロジ データセットが破損する場合があります。この問題を回避するには、フィーチャクラスをマップから削除するか、トポロジ ウィザードを使用する前 (または [トポロジにフィーチャクラスを追加 (Add Feature Class To Topology)] ツールを実行しているとき) に ArcGIS Pro を閉じてから再度開き、新しいトポロジを作成します。
  • ブランチ バージョニングで、プライベート バージョンの所有者を変更した場合、サーバー SOC を再起動するまでそのバージョンを使用できなくなります。
  • ブランチ バージョンをデフォルトにリコンサイルおよびポストしてから、デフォルト バージョンに変更すると、変更が表示されない場合があります。回避策は、レイヤーを右クリックして、[プロパティ][キャッシュ] の順に選択してから、[キャッシュの削除] をクリックします。別の方法として、プロジェクトを保存し、ArcGIS Pro を終了してから再び開くと、変更が表示されるようになります。
  • ArcGIS Desktop で、ArcGIS Pro を使用して作成された接続ファイルを使用して接続を作成しようとした場合、その接続ファイルの拡張子が大文字 (.SDE など) であると、この処理が失敗します。 接続ファイルの拡張子を小文字 (.sde など) に変更すると、接続に成功します。
  • ジオデータベースおよびデータベースのジオプロセシング ツール:
    • [フィールドの変更 (Alter Field)] ジオプロセシング ツールは、フィールド名パラメーターにフィールド名ではなく、フィールド エイリアスをリストします。
    • [編集情報の記録を有効化 (Enable Editor Tracking)] ジオプロセシング ツールを実行してテーブルに新しいフィールドを追加しても、プロジェクトを閉じて再び開くまで、テーブルには反映されません。

インデックスと検索データ

  • マップ、フォルダー、データベースをプロジェクトに追加すると、アイテムのインデックスが自動的に作成されます。コンテンツのインデックスが作成され、ArcGIS Pro が使用するように設定された言語のルールに基づいて検索語句が評価されます。英語バージョンの ArcGIS Pro を使用してプロジェクトを作成してアイテムを検索すると、検索結果は英語のルールに基づきます。別の言語を使用するように後で ArcGIS Pro を設定した場合、おそらく最初は検索結果が予想される結果を返しません。検索語句は新しい言語のルールに基づいて評価されますが、インデックスは英語コンテンツをサポートするように構築されています。インデックスを次に更新すると、コンテンツのインデックスが新しい言語に合わせて作成され、検索で予想される結果が返されるようになります。

Data Reviewer

  • レビューアー バッチ ジョブ:
    • UNC パスから追加されたバッチ ジョブは、[組織外で共有] オプションがオフの状態で [プロジェクト パッケージとして共有] ウィンドウを使用して共有するとき、プロジェクト パッケージにコピーされます。
  • レビューアー ルール:
    • [レイヤー パッケージとして共有 (Sharing as a Layer Package)] ツールを使用してレイヤーを共有すると、レビューアー ルールが維持されません。
    • フィーチャ間、重複フィーチャ、無効なイベント、またはイベント間のチェックに基づくレビューアー ルールは、参加レイヤーが一方のマップから他方のマップにコピーされると無効になります。
  • レビュー結果:
    • 無効なレビューアー ワークスペース接続がある場合に、[セッションの追加] ショートカット メニュー アイテムが無効化されません。
    • バージョン対応ジオデータベースから追加されたレビューアー セッションは、バージョンがプロジェクトの [データベース] 接続に変更されると無効になります。
    • [レビュー結果] ウィンドウでの列の並べ替えは、キーボード アクセシビリティのためにサポートされていません。
    • [結果の更新] ウィンドウは、編集を元に戻す機能とやり直す機能をサポートしていません。
    • メタデータ結果の対応するデータ ソースは、[レビュー結果] ウィンドウから開くときに、[カタログ] ビュー メタデータ パネルに自動的に表示されません。
  • ジオプロセシング ツール:
    • [レビューアー セッションの削除 (Delete Reviewer Session)] ジオプロセシング ツールの [セッション] パラメーターは、削除のために複数のアイテムを選択する操作をサポートしていません。セッション アイテムは、[レビューアー セッションの削除 (Delete Reviewer Session)] ジオプロセシング ツールに個別に追加する必要があります。
    • [レビューアー テーブルに書き込み (Write to Reviewer Table)] ジオプロセシング ツールは、[関連元テーブル名][レビュー ステータス][サブタイプ][メモ][重要度][チェック タイトル] パラメーターのパラメーター値が文字列データ タイプである場合に、Python のスタンドアロン スクリプトまたはコマンド ラインで実行すると失敗します。
    • [Data Reviewer の有効化 (Enable Data Reviewer)] ジオプロセシング ツールの [バージョン対応登録] パラメーターは、PostgreSQL 用のレビューアー ワークスペースを新しく作成するか既存のものをアップグレードするときに、レビューアー テーブルのバージョニングをサポートしません。レビューアー テーブルを手動でバージョン対応登録するには、[カタログ] ウィンドウで次の各テーブルを右クリックして、[管理] > [バージョン対応登録] の順にクリックします。
      • REVADMINCUSTOMFIELDS
      • REVADMINDESCRIPTIONS
      • REVBATCHRUNTABLE
      • REVCHECKRUNTABLE
      • REVSESSIONTABLE
      • REVTABLECONFIG
      • REVTABLEGUIPROPERTIES
      • REVTABLELOCATION
      • REVTABLEMAIN
      • REVWORKSPACEVERSION
  • [欠落フィーチャにフラグを付ける] ツールは、結果作成の取り消しややり直しはサポートしていません。

ユーティリティ ネットワーク

  • ネットワーク トポロジを整合チェックすると、処理がタイムアウトする場合があります。次のエラー メッセージが表示されます。「ネットワーク トポロジの整合チェック - 編集操作に失敗しました。サーバーは時間がかかり過ぎて応えることができませんでした。クライアントはタイムアウトしました。(ステータス コード 28)。」 クライアントはタイムアウトしましたが、処理は最大 10 分間、サーバー上で実行を続けます。
  • ワークフローによっては、バージョンの所有者を含むすべてのユーザーにロックされたバージョンで終了する可能性があります。一般的に、このワークフローは、マップ内に新しいバージョンを作成し、編集を行い、編集を保存するというパターンに従います。次に、新しいプロジェクトとマップが、前のセッションで作成されたのと同じバージョンで開きます。ロックされたバージョンになる可能性があります。
  • マップの空間参照がユーティリティ ネットワークの空間参照と異なるとき、関連付けを表示すると失敗します。
  • 64 ビットの制限を超えるインライン ネットワーク属性を追加すると、トレース結果が無効になります。
  • [接続属性の更新 (Update Is Connected)] ジオプロセシング ツールが大規模なネットワークで強制終了する場合があります。
  • [ネットワーク トポロジの整合チェック (Validate Network Topology)] ジオプロセシング ツールは、ユーティリティ ネットワークのリボンの [データ] タブから実行すると、タイムアウトする場合があります。
  • 複数のユーティリティ ネットワークをマップに追加すると、機能の問題と制限が起こります。[トレース位置] や [関連付けの変更] などのツールは、マップ内の 2 つ目のユーティリティ ネットワークでは操作できません。
  • 同じバージョンを持つ別のユーティリティ ネットワーク レイヤーがあるマップへのユーティリティ ネットワーク レイヤーの追加は、ブロックされません。
  • ユーティリティ ネットワークの作成に使用される座標系とマップの座標系が一致しない場合、ユーティリティ ネットワークの整合チェックは失敗します。
  • データをユーティリティ ネットワーク (ネットワーク トポロジが有効または無効) に追加すると、ユーティリティ ネットワークの範囲外に追加され、失敗しているフィーチャが検出されます。
  • サブネットワーク トレースがサブネットワーク内でソースとシンクの両方を検出した場合、トレース エラーは返されません。
  • 始点とバリアの配置は、設備境界フィーチャクラス、デバイス アセンブリ フィーチャクラス、サブネット ライン フィーチャクラス、構造物の関連ロールがある設備ジャンクション フィーチャクラスや設備ライン フィーチャクラスのアセット グループ値やアセット タイプ値などのユーティリティ ネットワーク フィーチャクラス上ではブロックされません。
  • ユーティリティ ネットワークに必要なユーティリティ ネットワーク フィーチャクラス上のサブタイプを削除しようとすると、エラー番号「999999」になります。
  • ユーティリティ ネットワークを使用すると、フィーチャクラスの値が同じ複数のアセット グループ名を作成できます。これはブロックされる必要がありますが、ブロックされません。
  • [サブネットワークのエクスポート] を実行したとき、サブネットワーク テーブルが更新される必要があります。
  • ルール ファイルまたは関連付けファイルのインポート時、"Single Phase, overhead" など、二重引用符内に埋め込まれたカンマがドメイン値にあると、アプリケーションが強制終了する原因になります。
  • そのユーティリティ ネットワークにルールがない場合、あいまいな条件でネットワーク トポロジを有効化するか、整合チェックすると、エラーは生成されません。たとえば、幾何学的に一致するさまざまなラインを配置すると、あいまいな接続の条件が作成されます。
  • [サブネットワークの更新] ツールは、ダーティ サブネットワークのリストを更新しません。
  • ユーティリティ ネットワーク レイヤーの名前を変更した場合、マップでは変更されません。
  • トレースを実行すると、新しい選択セットのみが作成されます。新規作成、追加、削除、選択などの主要選択セットは考慮されません。
  • [ネットワーク トポロジの整合チェック] ツールは、z 値を持つ 2D マップ上で動作します。ただし、このツールは、同じデータの 3D マップ上では実行できません。
  • ルールが割り当てられているアセット タイプを削除すると、有益な情報があるエラーではなく「999999」エラーで、[ルールのエクスポート] ツールが強制終了します。
  • XML ワークスペース ツールを使用して作成されたユーティリティ ネットワークの XML ワークスペースに対する XML ワークスペースのインポートは失敗します。
  • [関連付けのエクスポート][サブネットワーク コントローラーのエクスポート][関連付けのインポート][サブネットワーク コントローラーのインポート] ツールは、サービスでは実行できません。
  • 無効になっているトポロジを整合チェックすると、成功メッセージが表示されます。
  • [トポロジ整合チェック (Validate Topology)] ツールを実行するとき、エラーのテーブル ビューは更新されません。
  • ドメインに対してネットワーク属性を使用するトレース パラメーターを構成するとき、ドメインの説明は表示されますが、ドメイン値は表示されません。
  • トレースをジオプロセシング サービスとして公開することはまだできません。
  • 異常なワークフローによっては、ユーティリティ ネットワークが混在バージョンの状態になる可能性があります。ユーティリティ ネットワーク レイヤーが別のバージョンを指し、ユーティリティ ネットワーク フィーチャクラスが名前付きバージョンを指す場合があります。
  • [ユーティリティ ネットワークの作成] ツールを実行すると、[サーバーベース レイヤーの公開] の権限をチェックしますが、[作成、更新、および削除] の追加権限はチェックしません。また、このツールはポータルが ArcGIS Enterprise ポータルであることをチェックしませんが、アクティブなポータルが ArcGIS Online の場合は実行できません。フェデレーション サーバーがバージョン 10.6 であるかもチェックしません。
  • 階層ドメイン ネットワークの層の追加中にサブネットワーク名フィールドが追加されると、追加されたサブネットワーク名フィールドでは NULL 値がサポートされず、デフォルト値が [不明] になります。
  • バージョンを変更してもトレース位置は消去されません。
  • 層の追加時に、[サブネットワーク フィールド名] の入力では、フィールド名が数字で始まるなど、不正なフィールド名はチェックされません。
  • SDK を使用しているとき、開いている編集セッションにいる場合に、ValidateNetworkTopology を呼び出すと強制終了します。
  • ジオプロセシング ツールを使用するとき、入力ネットワーク パラメーターとしてサービス ベースのユーティリティ ネットワークのポータル アイテムを参照できません。サービスベースのユーティリティ ネットワークを入力として追加するには、マップ内のユーティリティ ネットワーク レイヤーを使用するか、ユーティリティ ネットワークのポータル アイテムを [カタログ] ウィンドウから入力パラメーターにドラッグ アンド ドロップします。

プロジェクト

  • アクティブなポータルのコンテンツを検索する場合、Web レイヤーを検索して参照すると、そこに含まれるレイヤー、テーブル、および画像を表示できます。ただし、Web レイヤーに含まれるレイヤー、テーブル、画像を直接検索することはできません。Web レイヤーにデータの提供機能がない場合、Web レイヤーに含まれるレイヤーとテーブルはマップに追加できません。
  • ローカル ファイル システムのアイテムを検索する場合、アイテム説明のいずれかのフィールド (アイテムのファイル名を含む) にあるピリオド (.) の前または後のテキストを使用して検索すると、そのテキストを使用するアイテムは検索できません。ただし、そのテキストが、アイテムのキーワードなど、アイテム説明にもある場合は検索できます。たとえば、説明に「June.16」というテキストがある場合、「June」または「16」を検索してもそのアイテムは見つかりません。「June.16」という文字列全体で検索しないと、アイテムを見つけることはできません。これに対して、テキストに下線 (_) が含まれる場合は、下線の前または後にあるテキストのみを使用してアイテムを検索することができます。

メタデータ

  • アクティブなポータルにサイン インしていないが、そのポータルを使用してパブリック アイテムを操作している場合、それらのアイテムのメタデータを表示できません。代わりに、[詳細] パネルに「このアイテムはメタデータを持つことができません」というエラー メッセージが表示されます。アイテムのメタデータを表示するには、アクティブなポータルにサイン インしてください。
  • ModelBuilder ビューでモデルを開き、メタデータ エディター ビューも開いていて、同じモデルのメタデータを同時に編集できる場合、最後に保存した変更内容によって以前の変更が置き換えられます。たとえば、ModelBuilder ビューでモデル パラメーターの変更を保存してから、メタデータ エディター ビューを使用してモデルのメタデータへの変更を保存した場合、メタデータの変更が保存され、モデル パラメーターの変更は失われます。その逆も同様です。最初にメタデータの編集を保存してから、モデルのパラメーターの変更を保存した場合、パラメーターの変更が保存され、メタデータの編集は失われます。この問題は、タスクとそのメタデータを同時に編集した場合、タスクにも影響します。この問題は、マップのプロパティを [プロパティ] ダイアログ ボックスで編集し、その完全なメタデータも同時に編集した場合、マップにも影響します。
  • ポータル アイテムに完全なメタデータがなく、アイテム ページで指定されたタグにスペースが含まれる場合、アイテムのメタデータを表示するときに、タグ内の語句間にカンマが表示されます。
  • ArcGIS Pro を使用して既存のメタデータを新しいアイテムにインポートする方法はありません。また、メタデータを、現在のメタデータ スタイルと関連付けられている XML 形式にエクスポートすることもできません。
  • マップとレイヤーがアクティブなポータルで共有されている場合、それらのメタデータは、現時点では新しいポータル アイテムに転送されません。
  • 一部のアイテムはメタデータをサポートしていますが、ArcGIS Pro では、そのメタデータにアクセスできません。たとえば、アクティブなポータル内のグループには説明がありますが、現時点では、その説明はプロジェクト ビューに表示されません。現時点では、これらのアイテムは、SQLite データベースのテーブルや Excel ワークシートなど、メタデータを持てない他のアイテムと同じメッセージを表示します。
  • メタデータ ビューでメタデータを編集するとき、ページの上部に表示された整合チェック エラー メッセージは、アイテムのメタデータを編集するときに、表示された状態が維持されません。ページの下部にスクロールすると、表示されなくなります。また、整合チェック エラー メッセージをクリックしても、修正する問題があるページの場所に移動しません。

解析とジオプロセシング

変換ツールボックス

  • 空のマルチパッチ フィーチャクラスが入力として指定されると、[マルチパッチ → ラスター (Multipatch to Raster)] ツールが強制終了する可能性があります。

画像とラスター

  • [コンテンツ] ウィンドウで Composite ラスターのバンドを変更しても正しく機能しません。

    回避策 - [シンボル] ウィンドウからバンドを変更します。

  • [ジオリファレンス] タブのツールを使用して、画像コントロール ポイントを作成した後に、[名前を付けて新規保存] でジオリファレンスされたラスターを BIL\BIP\BSQ 形式で保存できません。

    回避策 - TIFF として保存して、[ラスターのコピー (Copy Raster)] を使用して BIL\BIP\BSQ 形式に変換します。

  • ステレオ マップで、[移動] 編集ツールを使用して 3D フィーチャを Z 方向に移動できません。

    回避策 - [頂点の編集] 編集ツールを使用して、フィーチャの Z 座標を編集します。

  • 交差角が大きなステレオ ペアについて、ステレオ モデルが [ステレオ マップ] に表示されません。

    回避策 - 角度範囲が 30 度より小さいモザイク データセットのステレオ モデルを再構築します。

  • ステレオ モデルは、既存のステレオ モデル テーブルを使用して、Basic ライセンスで再構築できます。ただし、初期のステレオ モデルを構築するには、Standard または Advanced ライセンスが必要です。
  • ArcGIS Pro ではラスター カタログは廃止されました。ラスター カタログは、モザイク データセットに移行する必要があります。
  • 画像データセットが 500 MB より小さくない限り、ローカル コンピューターでは、グローバル関数を処理しないことをお勧めします。グローバル関数は、Portal for ArcGIS でラスター解析ツールとしてのみ処理してください。

マルチディメンション ツールボックス

  • netCDFfile で日時変数のカレンダー属性として「noleap」が使用される場合、[NetCDF テーブル ビューの作成 (Make NetCDF Table View)] ツールにより、不正な日時の値が作成される可能性があります。

Spatial Analyst ツールボックス

  • 入力リージョン ラスターとコスト ラスターの座標系が異なる場合、[コスト接続性 (Cost Connectivity)] ツールがポリゴン ソースのパスを適切に接続できなくなる可能性があります。また、テンポラリ ワークスペースが設定され、デフォルトの出力名が使用されている場合、ツールは失敗します。その代わりに、出力が別のワークスペースに書き込まれる場合、ツールは機能します。
  • トレーニング サンプルのサンプル フィールドに NULL 値が含まれている場合、[シグネチャの作成 (Create Signatures)] ツールは強制終了する可能性があります。
  • 環境マスクを設定した [ユークリッド距離] ツールで、出力ラスターの統計情報が正しくない場合があります。
  • 入力ポイント フィーチャが XY イベントレイヤーの場合、[複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)] は失敗します。
  • [サンプル (Sample)] ツールは、入力モザイク データセット ラスターで失敗する可能性があります。
  • マルチパート フィーチャが入力として使用される場合、[トポ → ラスター (Topo to Raster)] ツールが生成する出力は正しくありません。入力内の個々の河川が単一のポリラインではない場合、河川ネットワークの一部が無視されることがあります。

ワークフロー

Workflow Manager

  • ワークフロー接続:
    • データ ワークスペース ログインを更新するとき、ログインがただちに適用されません。認証情報の更新を有効にするには、ArcGIS Pro を再起動する必要があります。

共有

  • ArcGIS Pro で作成されたパッケージは、ArcGIS Pro だけで開くことができます。同じコンピューターに ArcGIS 10.x がインストールされている場合に、ArcGIS Pro で作成されたパッケージをダブルクリックすると、パッケージが無効であるというメッセージが表示されます。
  • ポップアップのある Web レイヤーを共有するとき、そのポップアップがアタッチメントから提供される画像を含むように構成されている場合、Web レイヤーからその画像が削除されます。
  • ArcPy mapping メソッド CreateWebLayerSDDraft を使用するとき、メタデータとフォルダー オプションは使用されません。
  • [サービス定義のアップロード (Upload Service Definition)] ジオプロセシング ツールでサービス名を上書きすると、サービス アイテムのタイトルだけが変更されます。サービス アイテムの名前は変更されません。
  • Web レイヤーを上書きすると、フィーチャ レイヤー ポップアップ構成は失われます。
  • タイトルが変更されているマップ イメージ レイヤーは上書きできません。
  • パラメーター staging_version は、Python API for StageService を通じてのみ利用可能です。このパラメーターは、ArcGIS Enterprise のフィーチャ、タイル、イメージ レイヤーをステージングするときに必要です。
  • Teradata データベース内の登録済みデータを参照すると、失敗するか、空のサービスが表示される可能性があります。登録済みデータを参照する代わりに、そのデータをコピーできます。
  • Portal for ArcGIS 10.4.1 以前で共有する場合、公開者のコンピューターとサーバーのデータベース接続が異なる登録済みデータ ストアは参照できません。
  • タイル レイヤーは、登録済みデータ ソースを参照できません。キャッシュ Web レイヤーを使用して登録済みデータを参照するには、キャッシュからのタイルを使用して描画されるマップ イメージ レイヤーを共有します。
  • シーンを Portal for ArcGIS 10.4 または 10.4.1 で共有するときに、モザイク データセットを標高ソースとして使用すると、Web 標高レイヤーの最小詳細レベルを変更し、最小表示範囲を超えてキャッシュが実行されないようにすることはできません。
  • 基本認証を使用する ArcGIS Enterprise 10.5 に接続する場合、ユーザーを切り替えられるようにするには、ポータルの enableRemoteTokenUserValidation プロパティを有効にする必要があります。
  • フェデレーション サーバーで共有するには、Web Adaptor で管理アクセスが有効になっている必要があります。


このトピックの内容
  1. 修正された問題
  2. 既知の問題