パーセル ファブリックでは、次の 2 つの配置タイプを使用します。
- エンタープライズ配置 - マルチユーザー編集環境用
- シングルユーザー配置 - シングルユーザー編集環境用
これらの配置には、次の ArcGIS プラットフォーム互換性要件が定められています。
配置 | 編集者数 | ジオデータベース | 必要なソフトウェア | ArcGIS Pro のライセンス レベル |
---|---|---|---|---|
エンタープライズ | 多数 | ArcGIS Enterprise 10.7.1 および ArcGIS Pro 2.4。ArcGIS Pro 2.5 以降では、ArcGIS Enterprise 10.8 以降を使用してください。 | ||
シングルユーザー | 1 | ArcGIS Pro 2.4 以降 |
エンタープライズ環境での配置
エンタープライズ環境では、サービスベースのアーキテクチャを使用して、パーセル ファブリックを編集し、維持することができます。サービスベースのアーキテクチャを使用して、すべてのプラットフォーム (デスクトップ、モバイル、および Web) にわたってパーセル ファブリックを共有することができ、現場およびオフィスで、異なるクライアントに対してさまざまなワークフローを有効化することができます。
現在、パーセル ファブリックは、ArcGIS Desktop を使用して ArcGIS Pro で編集されます。
ArcGIS Enterprise では Web サービスを使用しており、オン プレミスかクラウドベースの環境にインストールできます。
パーセル ファブリックをエンタープライズ環境に配置すると、次のようなメリットがあります。
- スケーラビリティとパフォーマンスの向上。マルチユーザー環境での大規模なパーセル ファブリックの構築と編集。
- ブランチ バージョニング。履歴モーメントの操作。
- ユーザー タイプ、ロール、権限の管理。
- ブランチ バージョニングによる、編集情報の記録機能の強化。たとえば、バージョン内でフィーチャを削除したユーザーを追跡できます。
- Web サービスの使用。複数のクライアント (デスクトップ、Web、モバイル) でデータをリアルタイムで共有、および編集できる。
- パーセル ファブリックの REST API を使用し、外部のビジネス システムやオートメーションと統合できる。
パーセル ファブリックのライセンス
パーセル ファブリックのエンタープライズ配置とシングルユーザー配置では、次のライセンスが必要です。
配置 | 必要な ArcGIS Pro ライセンス レベル | 含む | Web およびモバイル クライアント |
---|---|---|---|
エンタープライズ | GIS Professional ユーザー タイプ (Standard/Advanced) および ArcGIS Parcel Fabric ユーザー タイプ エクステンション | ArcGIS Parcel Fabric アドオン ライセンスが必要 | |
シングルユーザー | ArcGIS Pro ライセンス (Standard/Advanced) | サポート対象外 |
メモ:
ArcGIS Parcel Fabric ユーザー タイプ エクステンションは、ArcGIS Pro 2.5 以降および ArcGIS Enterprise 10.8 以降に適用されます。
エンタープライズ配置では、パーセル ファブリックは Portal for ArcGIS に公開されます。パーセル ファブリックは、ライセンスを管理するポータルに公開することをお勧めします。
メモ:
エンタープライズ配置で、単独使用ライセンス、ArcGIS Online の指定ユーザーライセンスまたは同時使用ライセンスを使用して ArcGIS Pro にライセンス付与すると、パーセル ファブリック サービスをホストするポータルの管理者は、適切なポータル ユーザーに対して ArcGIS Parcel Fabric ユーザー タイプ エクステンションを個別のアドオン ライセンスとして割り当てる必要があります。