トレース ネットワークでトレースを実行するには、ネットワーク エッジに沿ったフロー方向を理解しておく必要があります。トレース ネットワークのフロー方向は、ネットワークに属するすべてのライン フィーチャに対して作成される、システム管理のネットワーク属性で管理されます。
フロー方向の設定と表示
ネットワーク トポロジを有効にすると、フローの方向はライン フィーチャのデジタイズ方向によって確立され、ネットワーク属性に格納されます。フィーチャ レベルかフィーチャクラスレベルで [フロー方向の設定 (Set Flow Direction)] ジオプロセシング ツールを使用すると、フローの方向を更新できます。フローは、デジタイズ方向に沿って、デジタイズ方向と反対に、または不定として指定できます。
トレース ネットワークの [データ] タブの [フロー方向の表示] コマンドを実行すると、フロー方向レイヤーによってネットワークのリソースのフローを視覚化できます。このレイヤーには、アクティブなマップの現在の範囲のネットワーク エッジ フィーチャのフロー矢印が表示されます。
フロー方向の操作
トレース解析では、ネットワーク属性に設定されたフロー方向をもとに、トレースの方向性を決定します。ラインのフロー方向が変わると、上流方向、下流方向、最短パス トレースの結果に影響が及びます。
[整合チェック] コマンドか [ネットワーク トポロジの整合チェック (Validate Network Topology)] ツールのいずれかを使用して整合チェックを行った場合、フィーチャのフロー方向はデフォルト値にリセットされます。[ネットワーク トポロジの無効化 (Disable Network Topology)] ツールは、フロー方向が格納されているネットワーク属性を削除します。ネットワーク トポロジが再度有効になると、再作成されます。デジタイズ方向と反対方向に流れるよう構成されているか、フロー方向が不定のラインの情報を保持するには、フィーチャに対してフローを設定する方法をトラッキングする属性を作成することをお勧めします。