ボクセル レイヤー シンボルの探索

Advanced のライセンスで利用可能。

ボクセル レイヤーには、シンボル表示する 1 つ以上の変数が含まれています。ボクセル レイヤーの変数で表されるデータの種類に応じて、定性的な不連続データまたは定量的な連続データを視覚化できます。ボクセル レイヤーのシンボル表示に使用できるシンボル表示方法には、個別値とストレッチの 2 つがあります。

シンボルはボクセル レイヤーの変数ごとに定義されます。たとえば、変数を切り替えて、定義したシンボルを表示できます。ボクセル レイヤーの変数に定性的なデータ (個別のクラスで定義された土壌タイプなど) が含まれている場合、データは個別値として視覚化されます。変数が連続した定量的な計測値を表している場合、ストレッチ シンボルを使用してこの変数を視覚化できます。

リソクラスを個別値として表したオランダの地下モデル

オランダの地下モデルは、TNO-Geological Survey of the Netherlands の GeoTOP モデルのこのサンプル セットで、リソクラスを個別値として表しています。

水温がストレッチ シンボルとして表されている、USGS と Esri が作成した生態学的海洋単位
USGS と Esri が作成した生態学的海洋単位では、水温がストレッチ シンボルとして表されています。

ボクセル レイヤーのシンボルは、ボリュームとサーフェスに適用されます。たとえば、シンボルを変更すると、変更はボリュームのほか、セクション等値面にも適用されます。 ボクセル レイヤーのセクションをロックして、現在の位置、タイム スタンプ、および対象エリアでのセクションのスナップショットを作成できます。シンボルは、ロックされたセクションの変数と同じままです。

ボクセル レイヤーには、何十億もの個別のボクセル キューブを含めることができます。ボクセル レイヤーをシーンに追加すると、すべてのボクセル キューブが検出されるまで、ボクセル キューブが動的に読み込まれます。すべてのボクセル キューブが読み込まれた後は、シンボルを更新してすべての値を含めることができます。

個別値

個別値シンボルでは、データセット内で定義された各シンボル クラスに対し、一意のシンボルが割り当てられます。これにより、変数で定性的な値を表すことができます。ボクセル レイヤーをシーンに追加する際、データ タイプは事前に決定されています。値が不連続な場合、これらの値は個別値として表されます。ボクセル レイヤーを追加したり、最初に不連続変数に切り替えたりすると、個別値が動的に読み込まれます。すべての個別値を表示したり、シーンに描画するサブセットを選択したりできます。[シンボル] ウィンドウで個別値の色とラベルを変更することもできます。

個別値の色に透過表示を適用できます。ボクセル キューブはボクセルのボリュームの構成要素であるため、ボクセル キューブが重なり合うと透過表示は累積されます。透過表示はセクションには適用されません。

個別値をオンまたはオフにして、関連する値のみを表示できます。表示がオンになっている個別値のみが、ボリューム、セクション、および [コンテンツ] ウィンドウに描画されます。

泥炭、粘土、砂質粘土、および粘土質砂がオンで、ボーリング孔の位置が含まれるセクション

泥炭、粘土、砂質粘土、および粘土質砂がオンで、ボーリング孔の位置が含まれるセクションが、TNO-Geological Survey of the Netherlands の GeoTOP モデルのサンプル セットで表示されます。

個別値を使用してボクセル レイヤーをシンボル表示するには、次の手順を実行します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでボクセル レイヤーを選択し、[表示設定] タブをクリックします。
  2. [表示設定] タブの [描画] グループで [シンボル] ボタン シンボル をクリックします。
  3. [シンボル] ウィンドウが表示されます。このウィンドウで、[コンテンツ] ウィンドウで選択したボクセル レイヤーに適用可能なシンボルを変更できます。
  4. [シンボル] ウィンドウで、必要に応じて新しい [配色] を選択します。
  5. デフォルトではボクセルの配色が選択されていますが、別の配色を選択することもできます。プロジェクトで利用可能な配色をすべて表示するには、[すべて表示] チェックボックスをオンにします。

  6. 必要に応じて、[配色の書式設定] をクリックして配色エディターを開き、配色を変更します。
  7. 配色の詳細については、「配色」をご参照ください。
  8. 必要に応じて、各個別値の横にある [表示] チェックボックスをオンにして、シンボル クラスの表示を調整します。

    オフの場合、シンボル クラスは [コンテンツ] ウィンドウから削除され、シーンには描画されません。

  9. 必要に応じて、個別値に関連付けられたラベルをクリックして変更します。
  10. 必要に応じて、変数の見出しをよりわかりやすい名前に変更します。

    この変更は、[シンボル] ウィンドウまたは [コンテンツ] ウィンドウで行うことができます。シンボル クラスの最大数は 255 です。

ストレッチ

ストレッチ シンボルを使用すると、温度や酸素などの定量的なデータを表す配色に関連付けられた最小値および最大値の間で値をストレッチする方法を定義できます。

シンボルを使用して、ボクセル データをさらに探索します。データをフィルタリングし、[最小] および [最大] 範囲オプションを使用して、対象の値のみを表示します。これらの値は、[シンボル] ウィンドウの [データ フィルター] を調整することで変更できます。

デフォルトでは、ヒストグラムは重要なデータ範囲を示します。ヒストグラムを読みやすくするために、値は 2 倍に強調されています。値を強調することなく表示するには、[詳細] オプションの [大きなデータ範囲を表示する] チェックボックスをオンにします。

摂氏 0 ~ 25 度に設定されたデータ フィルターを使用した温度のヒストグラム

摂氏 0 ~ 25 度に設定されたデータ フィルターを使用した温度のヒストグラムが表示されます。

ストレッチ シンボルの透過表示関数では、他の値を透過表示にして特定の値を強調することができます。たとえば、高濃度の汚染を強調表示するため、低い汚染値を透過表示にすることができます。等値面を使用して、特定の値での汚染濃度を表示できます。

たとえば、透過表示関数を生態学的海洋単位ボクセル レイヤーの温度変数に適用できます。

生態学的海洋単位ボクセル レイヤー
生態学的海洋単位ボクセル レイヤーが表示されます。
透過表示関数
ボクセル レイヤーに適用される透過表示関数が表示されます。

ストレッチ シンボルを使用してシンボル表示するには、次の手順を実行します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでボクセル レイヤーを選択し、[表示設定] タブをクリックします。
  2. [表示設定] タブの [描画] グループで [シンボル] ボタン シンボル をクリックします。

    [シンボル] ウィンドウが表示されます。

  3. [シンボル] ウィンドウで、必要に応じて新しい [配色] を選択します。
  4. 利用可能な配色をすべて表示するには、[すべて表示] チェックボックスをオンにします。[配色の書式設定] をクリックして配色エディターを開き、配色を変更します。

  5. 必要に応じて、[データ フィルター] をオンにしてフィルターを設定し、[最小] および [最大] の値を設定します。
  6. ボクセル レイヤーの読み込みが完了しても、すべてのデータがすぐに利用できるわけではありません。[シンボル] ウィンドウの [データ フィルター] 設定を変更して、データ範囲を定義できます。描画されていないすべての値はグレーになります。
  7. 必要に応じて、[色の範囲] を変更し、[最小] および [最大] の値を設定します。
  8. 必要に応じて、[透過表示関数] をチェックします。
    1. コントロール ポイントの位置を対話形式で変更します。新しいコントロール ポイントを追加するには、透過表示関数のグラフをダブルクリックするか、透過表示設定を変更します。
    2. 透過表示関数のグラフ上のポイントを移動することで、各コントロール ポイントの [値][位置] の設定を対話形式で変更します。あるいは、[値] および [位置] ダイアログ ボックスに値を追加します。

      最初と最後のコントロール ポイントは削除できません。

関連トピック


このトピックの内容
  1. 個別値
  2. ストレッチ