GIS の最も基本的な質問の 1 つは、「何が何の上にあるか」です。例を次に示します。
- どのような土壌タイプの上にどのような土地利用があるか
- 100 年の氾濫原内にどのような土地区画があるか (「内」は「上」の別表現)
- どの郡にどのような道路があるか
- 軍用基地の跡地にどのような井戸があるか
GIS では、「何の上に何があるのか?」という質問に対し、 オーバーレイ ツールを使って答えることができます。
[オーバーレイ] ツールセットには、複数のフィーチャクラスを重ね合わせ、空間フィーチャを結合、削除、変更、または更新することによって新しいフィーチャクラスを作成するためのツールが備わっています。フィーチャ セットを別のフィーチャ セットに重ね合わせると、新しい情報が作成されます。オーバーレイ操作には 6 つの種類があります。いずれも、既存の 2 つのフィーチャ セットを 1 つのフィーチャ セットに結合し、元の 2 つのフィーチャ間の空間リレーションシップを特定します。
ツール | 説明 |
---|---|
入力フィーチャから分割されたオーバーラップ フィーチャを生成します。オーバーラップ フィーチャの数は、出力フィーチャに書き込まれます。 | |
イレース フィーチャのポリゴンを入力フィーチャに重ねることによって、新しいフィーチャクラスを作成します。入力フィーチャにイレース フィーチャを重ね合わせ、イレース フィーチャ以外の部分だけが出力フィーチャクラスにコピーされます。 | |
入力フィーチャとアイデンティティ フィーチャの交差部分を求めます。アイデンティティ フィーチャと重なり合う入力フィーチャまたは入力フィーチャの部分には、そのアイデンティティ フィーチャの属性が適用されます。 | |
入力フィーチャの交差部分を求めます。すべてのレイヤーおよびフィーチャクラスについて、重なり合うフィーチャまたはフィーチャ部分が出力フィーチャクラスに書き出されます。 | |
フィーチャクラスの属性を、空間リレーションシップに基づいて別のフィーチャクラスの属性に結合します。ターゲット フィーチャと、結合フィーチャの結合された属性は、出力フィーチャクラスに書き込まれます。 | |
入力フィーチャに更新フィーチャを重ねたとき、互いに重なり合っていないフィーチャまたはフィーチャ部分が出力フィーチャクラスに書き出されます。 | |
入力フィーチャの幾何学的ユニオンを求めます。すべてのフィーチャとその属性が出力フィーチャクラスに書き込まれます。 | |
入力フィーチャと更新フィーチャの交差部分を求めます。入力フィーチャの属性とジオメトリが更新フィーチャによって更新され、出力フィーチャクラスとして保存されます。 |