ビルディング シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Building Scene Layer Package) (データ管理)

概要

ビルディング レイヤー入力からシーン レイヤー パッケージ (*.slpk ファイル) を作成します。

使用法

  • Revit データを入力として使用するには、まず、Revit データをアクティブなグローバル シーンまたはローカル シーンにビルディング レイヤーとして追加する必要があります。その後、ビルディング レイヤー、またはビルディング レイヤーから作成されたレイヤー ファイル (*.lyrx) をこのツールへの入力として使用できます。Revit データの操作については、「Revit データとは」をご参照ください。

  • フィーチャクラスを参照するビルディング レイヤーは入力として使用できます。[BIM ファイル → ジオデータベース (BIMFile to Geodatabase)] ツールは、BIM フィーチャをジオデータベースにコピーするために使用されます。

  • 個々のカテゴリ レイヤーまたは分野レイヤーは、このツールへの入力としてサポートされていません。個々のカテゴリ レイヤーは、[3D オブジェクト シーン レイヤー パッケージの作成 (Create 3D Object Scene Layer Package)] ツールへの入力として使用できます。ただし、まず、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用して個々のカテゴリ レイヤーをジオデータベースにコピーし、スタンドアロン マルチパッチ フィーチャクラスとしてシーンに追加する必要があります。

  • シーン レイヤーの構築に関する詳細は、「シーン レイヤーの構築」をご参照ください。

  • 出力座標系は、それを表示する Web シーンの空間参照と一致する必要があります。対象となる表示環境がグローバル Web シーンの場合、出力座標系は GCS WGS84 または China Geodetic Coordinate System 2000 を使用する必要があります。グローバル シーンの鉛直座標系は、楕円体、EGM2008 ジオイド、または EGM96 ジオイドである必要があります。

  • 処理対象の 3D データで Z 座標を定義する方法については、次の点に注意する必要があります。

    • 出力シーン レイヤー パッケージに GCS WGS84 の X、Y 座標が含まれる場合、Z 座標系は、[出力座標系] パラメーターで WGS84 の測地基準系、EGM96、EGM2008 のいずれかによる座標系を使用して定義できます。Z 座標系が未定義の場合、鉛直単位はメートルになります。
    • 出力シーン レイヤー パッケージに投影座標系の X、Y 座標が含まれる場合、Z 座標系は測地基準系が X、Y 座標と一致する場合のみ定義できます。Z 座標系が指定されていない場合、未定義の Z 座標系の長さの単位は X、Y 座標系と一致します。

  • シーン レイヤー パッケージは、ブラウザーで ArcGIS Online または Portal for ArcGIS に直接アップロードして公開できます。また、[パッケージの共有 (Share Package)] ツールを使用して、ArcGIS Online または Portal for ArcGIS に直接アップロードして公開することもできます。

構文

CreateBuildingSceneLayerPackage(in_dataset, out_slpk, {out_coor_system}, {transform_method})
パラメーター説明データ タイプ
in_dataset

入力ビルディング レイヤーまたはレイヤー ファイル (*.lyrx)。

Building Scene Layer; Layer File
out_slpk

出力シーン レイヤー パッケージ (*.slpk)。

File
out_coor_system
(オプション)

出力シーン レイヤー パッケージの座標系。これには、任意の投影座標系またはカスタム座標系を指定できます。サポートされている地理座標系には WGS 1984 や China Geodetic Coordinate System 2000 などがあります。WGS 1984 および EGM96 ジオイドは、それぞれデフォルトの水平座標系および垂直座標系です。座標系は、次のいずれかの方法で指定できます。

  • *.prj ファイルへのパスを指定する。
  • 目的の座標系を使用するデータセットを参照する。
  • arcpy.SpatialReference オブジェクトを使用する。

Spatial Reference
transform_method
[transform_method,...]
(オプション)

入力レイヤーの座標系で出力座標系とは異なる測地基準系が使用されている場合に使用される測地基準変換方式。すべての変換は、その名前で示される方向に関係なく、双方向に実施されます。たとえば、「NAD_1927_to_WGS_1984_3」は、測地基準変換の方向が WGS 1984 → NAD 1927 の場合でも正常に機能します。

メモ:

楕円体測地基準系と重力依存測地基準系の間および 2 つの重力依存測地基準系の間で鉛直方向の測地基準系変換を実行するには、ArcGIS Coordinate Systems Data が必要です。

String

コードのサンプル

CreateBuildingSceneLayerPackage (ビルディング シーン レイヤー パッケージの作成) の例 (Python ウィンドウ)

次のスクリプトは、Python ウィンドウで CreateBuildingSceneLayerPackage ツールを使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.management.CreateBuildingSceneLayerPackage(r'c:\temp\buildings.lyrx',
                                                 r'c:\temp\output.slpk',
                                                 arcpy.SpatialReference(4326))

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

関連トピック